ワーホリで渡航した後に誰もが直面する仕事探し。ワーホリでの仕事探しはどうやっているのか疑問に思っている人も多いはずです。
今回の記事では、私がトロントのホステルでの仕事を獲得するまでに行なったことを具体的に紹介します。この記事を読めばカナダ、トロントでの仕事探しのイメージが掴めるはずです!
最後にはカナダでの仕事探しのポイントも紹介しているので是非参考にしてください。
前回の記事はこちら:
目次
ホステルでの仕事内容
ホステルとは相部屋がメインの宿泊施設のことです。バックパッカーやユースホステル、ゲストハウスと呼ばれることもあります。主に海外旅行者に向けたものであり、相部屋に泊まることで宿泊費が抑えられることが特徴の宿泊施設です。
ホステルの仕事は主に3つあります。まずはフロントデスクです。フロントデスクはご存知の通り、宿泊者のチェックイン、チェックアウト業務などが主な業務です。
次にハウスキーパーです。ハウスキーパーはベッドメイキング、施設全体の清掃などが主な業務です。
最後はメンテナンスです。メンテナンスはホステルの家具や共有エリアの修理や設置、電気系統のメンテナンスが主な業務です。
私の部署は「ナイトデスク」という部署で、夜勤のフロントデスクです。カナダではNight Auditと呼ばれることもあります。私の職場のナイトデスクの主な仕事は、チェックイン、チェックアウト業務、簡単な清掃、緊急時の対応などです。
土地柄危険な目に遭いそうなこともありますが、忙しいことはあまり無くリラックスして仕事ができるのでとても気に入っています。
トロントの求人状況
トロントの仕事探しは年々厳しくなってきているように感じています。
理由の1つ目は日本人、そして移民の増加です。コロナ禍が明け、トロントにワーホリで渡航してくる日本人もどんどん増えています。日本人は働く場所の選択肢がある程度決まっているので競争が激しくなっています。
2つ目の理由はカナダ人にとってキャリアに繋がる仕事を探すのが大変困難になっており、それによって私たちの希望する職場では英語が話せるカナダ人が優先的に採用されていることが挙げられます。
また、その背景には最低賃金の増加によるレイオフ(一時解雇)が多発していることも関係しています。
仕事探しの方法
ワーホリでの仕事探しの方法は主に3つです。
1. Resumeを配り歩く
ワーホリの仕事探しで一番多いのがこの方法では無いでしょうか。Resumeと言われる履歴書を気になったお店に配り歩き、お店や会社からの連絡を待ちます。
地道な作業が続く上に応募しているかどうかもわからないところに自分から声をかけにいくので、採用してもらえる可能性は残念ながら高くありません。しかし、採用が決まった時の感動は大きいです。
Resume配りのメリットは、英語でコミュニケーションを取ることの練習になる事、そして自分の配るエリアによっては思いもよらないオファーがもらえる事もあることです。
トロントではResumeを受け取ることに慣れているからなのか、笑顔で感じよく受け取ってくれる店員が多いように感じます。
2. 日本人コミュニティ、Indeedなどからネット上で応募
こちらも日本人には馴染みのある方法です。こちらの方法は自分でResumeを印刷したり、歩き回ったりする必要がないので効率的に仕事探しができます。
しかし、日本人コミュニティサイトを使って仕事探しをする事にはデメリットが有ります。以下が代表的な例です。
・悪質なオーナー、違法な風俗店などの求人が高確率で紛れている(常に募集をしているお店にはより注意してください。)
・仕事を探している日本人がとても多いので競争率がかなり高い
ちなみにIndeedなどの現地人も使う求人サイトも競争率がめちゃくちゃ高いです。私は50件以上応募しましたが、連絡が返ってきたのは2.3件でした。
3. 知り合いのツテで採用を貰う
最後はあまり当てにはできない方法ですが実際にツテや紹介で仕事を見つける人は少なくありません。現地で友達をたくさん作ることで、仕事に繋がる可能性もあります。
採用されるまでの道のり
ここでは私が実際にホステルで採用されるまでに行動したこと、起こったことを紹介します。
渡航前に行ったこと
私は渡航に際して持っていく資金があまり無かったので、日本にいる間になんとか仕事を獲得するか、最低でも面接の約束を決めたいと考えていました。
仕事をするならずっとやってみたかったホテル、観光業界で働きたいという思いが強くありました。そこで行なったのは、Booking.comにあるトロントのホステルに片っ端から連絡するというものでした。
ホステルを選んだのは、卒業旅行で宿泊したホステルのスタッフがとても楽しそうに仕事をしていて自分も働いてみたいと思ったからです。また、良い値段のするホテルで働くにはまだ英語力が足りないと感じたのも理由のひとつです。
10件以上連絡した後、返事が返ってきたのは2件でした。1件は夏前に採用を開始するのでまた連絡して欲しいとのこと。もう1件が今の私の職場です。
ちょうど夜勤のスタッフが足りてないということだったので、面接の予定を渡航前に決めることができました。
面接
面接ではResumeをさらっと見られた後に、今は空きが無いので他の支店を当たって欲しいと言われました。期待していただけにとてもショックだったのを覚えていますが、これがカナダワーホリの現実か、、、と思ったのを覚えています。
その1週間後に突然メールでまだ仕事を探しているなら是非トレーニングを受けて欲しいと言われて仕事が決まりました。
ちなみに、今の職場からトレーニングの連絡が来るまでの間には興味のあるお店にResumeを配って歩いたり、日本食レストランの面接を受けたりしました。
トレーニング期間
トレーニングは昼間に10日ほど行いました。英語が全然話せない私にもマネージャーがとても優しく教えてくれました。
多くのお店ではトライアルやトレーニングと呼ばれるお試し期間があります。中には、Probation期間と言って日本の試用期間のようなものが約3ヶ月ある場合があります。
トレーニング後は夜勤に配属され、3ヶ月後には昇給を貰うこともできました。
仕事探しのポイント
ここでは仕事探しのポイントをいくつか紹介します。
1. 日本にいる間に出来ることをやっておく
ワーホリは準備期間がとても大切です。渡航前であっても現地の企業の下調べ、Resumeの添削、アルバイトで経験値を積むなどできることはたくさんあります。ワーホリにいくと決めてから、もうあなたのワーホリは始まっていると思って準備をしてみてください。
私のように興味のある業界の店をリストアップして、片っ端から連絡するのも良いと思います。
2. 英語力をできるだけ高めておく
先ほど1で紹介したようにワーホリは準備がとても大切です。その中でも英語力を高めておくことは言うまでも無く大切です。
ワーホリで英語が伸びたらいい、生活すれば英語が伸びるだろうと考えている人がいるかもしれませんが、現実は甘くありません。ある程度の英語力が無いと、友達と深い話をすることもできなければ、スキルがあっても採用されることはありません。
身のあるワーホリにする為に英語力は限界まで高めてから渡航することを強くオススメします。
3. 自分からとにかく連絡する
私が仕事探しの経験から学んだことは、当たり前のことですが自分から連絡をしないと何も始まらないということです。興味があったり、自宅から近かったりと少しでもいいなと思ったお店や企業には自分から進んで連絡することをオススメします。
4. Resumeは丁寧に
Resumeは出来るだけ丁寧に書きましょう。人と比べて一際優れたものを作る必要はありませんが、最低限必要な情報は全て含め、誰が見てもちゃんとした人であることがわかるようなものを作るように心がけましょう。
たくさんの候補者がいる場合は、Resumeの経験や見栄えで選ばれることもあります。
ここだけの話ですが、私の職場のマネージャーはResumeの内容をあまり見ていません。Resumeの内容よりも面接時にどのような人柄か、やる気があるか等を重視しているようです。
5. 最後は運とタイミング
どれだけ英語力が高くて経験があっても、最終的に仕事が貰えるかどうかは運とタイミングで決まります。今まで日本でお堅い仕事をしてきて英語力もあるのに仕事がうまく見つけられず帰国したり他の都市に移動した人を数人見てきました。
しかし、繰り返しになりますが行動しない限り何も起こりません。明日どこかから連絡が来るかもしれないと希望を持って諦めずに仕事探しを頑張ってください。
まとめ
今回はワーホリの仕事探しの方法と私が行った仕事探しの方法を紹介しました。この記事をまとめると、
1. ワーホリは準備期間が大事なのでResumeの作成、英語力の向上、リサーチなど渡航前にできることはやっておく
2. Resume配りは効率は良くないが英語でのコミュニケーションの練習になるなどメリットもあるので挑戦するべき
3. 行動しないと何も起きないので応募するかしないか迷ったら応募する
ワーホリに挑戦しようとしている皆さん、少しでも仕事探しのイメージを掴めたのでは無いでしょうか?皆さんの仕事探しがうまくいくように願っています!