アラブ首長国連邦の中心都市であるドバイ。超高層ビルや巨大ショッピングモールなどが建設され、世界的な観光都市となっています。
そんな中東の近代的な都市ドバイは、治安の良さと世界中から集まった人で賑わうインターナショナルな環境から、留学先としても人気が高まってきています。
日本からのアクセスも良く直行便も出ているため、はじめての海外という方にも安心です。また、円安の影響で欧米への留学が難しい方にもおすすめです!
この記事では、ゼロからドバイ留学の魅力(メリット・デメリット)、留学費用など1記事でドバイ留学がわかりますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
小林優香
一般社団法人海外留学協議会(JAOS)認定留学カウンセラー現在留学エージェント会社で働き、入社以来1,400人以上の留学生をサポート。
最優秀カウンセラーとして2度の表彰を経て、現在は留学カウンセラーの育成トレーナーを務めている。
目次
アラブ首長国連邦について
人口 | 約989万人 |
首都 | アブダビ |
気候 | 亜熱帯性乾燥地帯 |
面積 | 83,600平方キロメートル(日本の約4分の1。北海道程度) |
言語 | アラビア語 |
民族 | アラブ人 |
通貨 | ディルハム |
時差 | 5時間 |
治安 | 非常に良い |
参考:アラブ首長国連邦基礎データ(外務省)
ドバイの基本概要
ドバイとはアラブ首長国連邦の国の一つ(都市)で、アラビア語が公用語です。しかし、住民の8割以上が外国人のため、英語が公用語となっています。
近年では欧米やオーストラリア、アジア諸国から多くの人が集まるため、語学留学の先として人気を集めています。
また、ドバイでは信教の自由が認められているものの、基本的にはイスラム教が中心です。そのためドバイ留学へ行く前に、基本的な宗教上の注意などは把握しておくことを推奨します。
ドバイの特徴
先述通りドバイの公用語は英語のため、道路標識やレストランは全て英語で表記されているので、留学で困ることはないでしょう。
ドバイは非常に温暖な地域のため、年間を通して20度以上を記録する日がほとんどです。7〜9月は特に暑さが厳しく、40度を連日超えることもあります。ただ建物内はクーラーが効いているため、移動時以外に暑さの心配は必要ありません。
交通機関はバス、タクシー、メトロが主流となっています。バスの料金も安く、120円程度で利用が可能なため、陸路の移動では不便さを感じることも少ないでしょう。
他にもドバイは水上バスや水上タクシーといった、水路も主要の移動手段となっているため、日本ではあまり経験できない移動手段もあります。
ドバイ留学のメリット5選
ドバイ留学ならではのメリットをご紹介します。
治安が非常に良く、留学先として安心
留学するうえで気になるのがまず気になるのが、安全に生活することができるかどうかを左右する治安ではないでしょうか?
あまり知られていないかもしれませんが、実はドバイは世界の中で見ても非常に治安が良い都市です。
世界各国の物価や治安などに関するデータを提供するウェブサイト「NUMBEO」の国・地域を比較した安全指数のランキングではアラブ首長国連邦は2位、日本は9位と非常に安心な結果となっています。
参照:https://www.numbeo.com/crime/rankings_by_country.jsp?title=2023&displayColumn=1
日本よりも治安が良い国は世界的にみても多くないので、安全面でおすすめの留学先といえます。
多国籍な環境でグローバル思考を身につけられる
ドバイは欧州と日本の間にあることから、語学学校では様々な地域から来た生徒と交流を持つことができます。
街なかにおいても、ドバイに住む人の8割は外国人です。
留学先での主な目的は語学の習得ですが、ドバイの場合は世界各国の文化を学ぶことができます。結果として視野を広く持ち、グローバル思考を育てることもできるでしょう。
日本人留学生が多くない
人気の高まっているドバイ留学ですが、アメリカやカナダに比べるとまだまだ日本人が少ないです。そのため、留学先のクラスで多くの日本人と一緒になることも少なく、インターナショナルな環境で学ぶことができます。
もちろん英語でコミュニケーションをたくさん取るかどうかは本人の積極性次第でもありますが、日本語が通じない環境に身をおくことでアウトプットの機会もたくさん生まれます。
そのような環境を求めている方にはドバイはぴったりの留学先です。
アクセスが良い
ドバイと日本の距離は7,787kmで、フライト時間はおよそ12時間。かなり距離はあるかもしれませんが、ドバイへは成田空港、羽田空港、関西国際空港から直通便が出ているので、アクセスが良いのも魅力です。
はじめての海外でトランジットが不安な方におすすめです。
夏休みの期間でも航空券がリーズナブル
学生や社会人の方で、夏休みに長期休暇を利用して留学をしたいという方も多いのではないでしょうか?
休暇を利用しての留学は学業や仕事への影響も少なくメリットも大きいですが、欧米のバケーションの時期と重なり航空券が高額になるという費用面でのデメリットもあります。
ドバイは南半球に位置し、ハイシーズンが11~3月となっているため、夏休み期間の航空券はリーズナブルな価格になっています。渡航費用をおさえたい方は是非検討してみてくださいね。
ドバイ留学のデメリット・注意点3選
安全でさまざまな価値観に触れながら英語漬けの生活を送るのにぴったりのドバイですが、事前に気をつけておきたい点もありますのでご紹介します。
外食にかかる費用が高い
ドバイは日本より外食にかかる費用が高いです。
例えばフードコートのような場所でも1000~2000円、レストランであれば10000円前後必要になります。そのため、日本にいるときほど気軽に外食を楽しめない点はデメリットに感じるでしょう。
ただし、すべてのものが高いわけではなく、現地のワーカーのための安いお店もあります。また自炊をすれば日本と変わらない食費での生活も可能です。
日本よりルールが厳しい
ドバイの治安の良さの裏には、厳しく統制されたルールがあります。
治安が良いことはメリットですが、以下のようなルールは日本よりも厳しいため、窮屈さを感じるかもしれません。
・横断歩道以外を横断すると罰金
・公共の場での飲酒が罰金
・ポイ捨てをすると罰金
上記の項目は日本でも「してはいけないこと」なので、普段からルールを守っている人であれば影響はないでしょう。
しかし、実際に日本ではグレーゾーンのため、多くの人が気にしていないのが現状です。
一方、ドバイでは上記全てが法律により禁止されており、犯すと罰金が課せられます。つい無意識な行動で法律に触れることもあるため、日本と同じ感覚での軽はずみな行動は控えましょう。
国全体で断食をする
イスラム教が国教であるドバイでは、ラマダンという1ヶ月の断食があります。イスラム教徒でなければ断食をしなくても良いのですが、街中の飲食店はマラダンに合わせて閉められます。
そのため、留学時期がラマダンと重なると気軽に外食ができません。ドバイ留学をする際は、事前にラマダンの時期を確認するようにしましょう。
【目的別・期間別】ドバイ留学の費用
ドバイ留学に必要な費用についてご紹介します。ドバイに関わらず、留学の費用は大きく3つからなります。
①航空券代、海外旅行保険代
②語学学校費用、宿泊費用
③現地での生活費
①航空券代・海外旅行保険代(渡航前支払い)
東京・大阪からの直行便の場合、だいたい10〜15万円です。GWや年末年始などもっと高い時期もありますし、反対に閑散期であればこれより安いこともあります。予約の時期によっても変わってきます。
海外旅行保険代は、保障のカスタマイズによっても変わってきますが、必要最低限の保障内容でだいたい1ヶ月2万円です。
②語学学校・宿泊費用(渡航前支払い)
語学学校へは、入学金・授業料・教材費の支払いが必要です。授業のコマ数にもよりますが1ヶ月15〜20万円が目安です。
宿泊費はドバイの語学学校の多くは学生寮を保有しているので、比較的安くおさめることできます。1ヶ月10〜15万円が目安です。
③現地での生活費(現地支払い)
これは現地での過ごし方によって大きく変わってくる費用ですが、1ヶ月5〜10万円の人が多いです。
毎週末観光アクティビティを楽しんだり、頻繁にホテルのレストランなどに外食に行けばさらに必要となりますし、放課後や週末も勉強をしている方や学食付きの場合は5万円もかからない人もいます。
また、現地滞在30日以内の場合はビザが不要ですが、それ以上の滞在の場合はビザの取得費用が必要です。(ビザ取得は学校が代行してくれます)
留学期間:1ヶ月(4週間)の場合
②語学学校費用(授業料)30〜50万円③生活費5〜10万円
項目 | 費用の目安 | |
① | 航空券代 | 10〜15万円 |
---|---|---|
海外旅行保険代 | 2〜3万円 | |
宿泊費用 | 10〜15万円 | |
合計費用 | 52〜83万円 |
留学期間:3ヶ月(12週間)の場合
②語学学校費用(授業料)80〜100万円③生活費15〜30万円
項目 | 費用の目安 | |
① | 航空券代 | 10〜15万円 |
---|---|---|
海外旅行保険代 | 6〜9万円 | |
宿泊費用 | 30〜45万円 | |
合計費用 | 126〜169万円 |
留学期間:6ヶ月(24週間)の場合
②語学学校費用(授業料)140〜180万円③生活費30〜60万円
項目 | 費用の目安 | |
① | 航空券代 | 10〜15万円 |
---|---|---|
海外旅行保険代 | 12〜18万円 | |
宿泊費用 | 60〜90万円 | |
合計費用 | 222〜303万円 |
ドバイ留学に必須の持ち物5選
ドバイで生活する上で持っていくと便利なものをご紹介します。
日焼け止め
日差しが強いドバイでは、日焼け止めが必需品となっています。海外の日焼け止めが肌に合うかどうかわからない場合には、日本から使い慣れた日焼け止めクリームを持っていくと安心です。
体温調節がしやすい服
外は非常に暑い時期も長いドバイですが、室内に入ると日本人の感覚からすると冷房が強すぎるという場所も多いようです。
そのため、さっと羽織ることができるパーカーやカーディガンなどを持っていると外出先でも過ごしやすくなりますよ。
電源プラグ
日本の電化製品を充電する際には、ドバイのコンセントの形に合った電源プラグを用意する必要があります。スマートフォンやパソコン用に、いくつか用意しておくと便利です。
日本食
ドバイに限らずかもしれませんが、海外で日本食を購入しようとすると日本の2~3倍の価格になっているものも少なくなく高額です。
スーツケースに余裕がある場合は、ご自身の好きな日本食を持っていくと日本食が恋しくなった時にすぐに食べることができますし、節約にもなりますのでおすすめです。
クレジットカード
ドバイではキャッシュレス決済が進んでいるため、クレジットカードを持っていると便利です。また、短期留学であればクレジットカードに付いている海外旅行保険を利用することもできます。
ドバイの観光名所
「ドバイ・ガーデン・グロー(Dubai Garden Glow)」は、世界最大級のテーマパーク。
色とりどりに煌めく光とアートが融合した、子どもから大人まで楽しむことができるユニークな観光スポットです。
パーク内にある4つの異なるエリアでは、世界中の有名アーティストが手がけたアトラクションや彫刻など、ドバイでしか味わうことができない空間を堪能できます。
ドバイのベイエリアに行くなら、「ドバイ・マリーナ(Dubai Marina)」がおすすめ。
ドバイの海岸沿いに立ち並ぶ高層ビルやマンションを眺めながらセレブ気分でお散歩を楽しめます。
ドバイマリーナには、「ドバイ・マリーナ・ウォーク(Dubai Marina Walk)」と呼ばれる世界でも有名なお散歩スポットがあり、アウトレットやレストランなどが立ち並ぶ人気スポットとなっています。
カジュアルなレストランやお店だけではなく、高級感漂うハイブランドのショップやレストランもあり、多くの観光客や現地に住む人で賑わうマリーナウォーク。
日中は高層ビルなど都会の景色と爽やかな海風が心地よいエリアですが、夜には打って変わって街の明かりがとても華やかで豪華な夜景を楽しむことが可能です。
また、夜景を楽しみながらディナーを味わえるクルーズ船もあるので、お友達、家族、カップルにおすすめです。
ドバイマリーナエリアには「JBRビーチ」と呼ばれているビーチもあります。
ドバイは1年のほとんどの時期が暑いので、冬以外は多くの観光客やドバイに住む人々で賑わいます。JBRビーチは、ラクダに乗れるアクティビティもあるなど観光客に人気です。
対岸から見渡す景色も絶景。
「イブン・バトゥータ・モール(Ibn Battuta Mall)」内にあるスターバックスは、スタバ好きならぜひ訪れて欲しいおすすめスポット。
アンダルシア、中国、チュニジア、エジプト、ペルシア、インドの6つエリアにテーマが別れているモール内の、アンダルシアエリアにある店舗です。
まるでモスクの中にいるかのような感覚になり、思わず見惚れてしまう開放感のあるデザインはアラビックの国ならでは。
ドバイのスターバックスのメニューには、日本で味わうことができないものもあるので、ドバイを訪れた際にはぜひトライしてみてください。
高さ250mもある、世界一高い観覧車「アイン・ドバイ(Ain Dubai)」。人工島に建設され、2021年のドバイ国際博覧会開幕後に開業した比較的新しい観光スポットとして注目を集めています。
実際に観覧車に乗らなくても、眺めているだけでも迫力があります。
「ドバイ・グローバルビレッジ(Dubai Global Village)」は、世界の文化を体感できるテーマパーク。
野外ということもあり、ドバイの気候が比較的涼しい10月〜4月頃にのみ開園します。
各国を代表するような建築物、文化、食べ物、お土産などがぎゅっと詰まった大人から子どもまで楽しめる場所です。
季節限定で開園されているということもあり、地元民やドバイに住む人々も多く訪れているようです。
夜には各国のパビリオンが色鮮やかにライトアップされ、ロマンチックな雰囲気に。
コンサートなども開催されているので大盛り上がり。
また、日本のパビリオンには、日本食や日本のお土産などもあり、パビリオンを訪れる人々が日本文化を楽しむ様子はどこか微笑ましいものがあります。
オールドドバイ(旧都市)と呼ばれる「バスタキヤ地区(Al Fahidi Historical Distric)」にあるスターバックスコーヒー。
ドバイと言えば高層ビルが立ち並び、煌びやかで近代的な街のイメージを持つ方が多いかと思います。
しかし、バスタキヤ地区には、まるで映画の中に入り込んだかのような昔ながらのドバイの街並みが存在しています。
そんな一角にあるスターバックスでは、伝統的な空気感の中で一息着くことが可能。フォトジェニックな空間なので、写真映えも期待できます。
ドバイの旧市街には「スパイススーク」と呼ばれる香辛料や香草を販売しているエリアがあります。
アラジンのワンシーンに入り込んだかのような世界観で、中東の雰囲気を堪能したい方におすすめのエリアです。
世界一のSNS映えスポット「ドバイ・フレーム(The Dubai Frame)」。
“世界一の額縁”をコンセプトに建設された黄金色の高層ビルは、展望台にもなっています。
また、建物内には博物館やギフトショップなどもあるので、お土産探しにもぴったりです。
ドバイで人気のアクティビティ、砂漠での熱気球ツアー。
ツアーでは、熱気球に揺られながらドバイの砂漠を一望できるだけではなく、朝日や夕日鑑賞も叶えてくれます。
熱気球ツアーは通常、ラクダライド体験やファルコンとの記念撮影など、ドバイならではのオプションも選択可能。
熱気球の後は、砂漠でのアクティビティとしてラクダライドも体験できます。
ラクダの背中に乗るなんて、中東ドバイらしいまたとない機会です。
ドバイと言えば「ドバイ・モール(The Dubai Mall)」と言っても過言ではない、世界最大級のショッピングモールでは、「ドバイ・ファウンテン(Dubai Fountain)」と呼ばれる噴水ショーを楽しめます。
音楽に合わせ、水が自由自在に吹き上がり光が美しく輝く様子は、一度見ると虜になってしまいます。
昼と夜に数回開催されており無料で鑑賞できるため、ドバイを訪れる際はマストで訪れるべき定番スポットです。
見るからにおしゃれでモダンな建築が印象的なホテル「アトランティス・ザ・ロイヤル(Atlantis The Royal)」は、ドバイのランドマークとして注目を集めています。
世界の有名シェフが手がけるレストラン、ラウンジ、アラビア湾の絶景を堪能できるスイートルームなど、ドバイらしい豪華なライフスタイルを体感できます。
「ザ・パーム・タワー(The Palm Tower)」の52階にある「ザ・ビュー・アット・ザ・パーム(The View at The Palm)」からは、ドバイを代表する人工島が一望できます。
まさにドバイでしか味わえないセレブ感溢れる優雅な絶景は、人生で一度は見たい外せないスポット。
人工島の一つ「パーム・ジュメイラ(Palm Jumeirah)」の先端にそびえ建つピンクの豪華ホテルが「アトランティス・ザ・パーム(Atlantis The Palm)」。
2008年に開業したホテルは、ドバイを代表するエンターテイメントホテル。ホテル内にはエンターテインメント施設が充実しているため、宿泊だけではなく1日遊ぶことが可能です。
また、宿泊者は眺望の素晴らしい客室を堪能できるだけではなく、水族館のような巨大水槽が併設されているレストランや、ホテル内の豪華な家具に目が眩むなど、さまざまなサプライズが待ち受けています。
宿泊されない場合は、アフターヌーンティーも楽しむことができるので、スケジュールに合った方法で訪れてみてください。
UAEの首都アブダビにある「シェイク・ザイード・グランド・モスク」。ドバイから日帰りで観光ができるので、ドバイに少し長めに滞在される方にはぜひ訪れていただきたいスポットです。
人生で一度は必ず見たいと言っても過言ではない絶景モスクは、中東の文化への理解を深める目的にも最適です。
「アイーダ・プリマ(Aida Prima)」は、ドバイを拠点とした中東クルーズ船。ドバイを発着し、中東、ヨーロッパ、北欧など、さまざまな地域へ旅立つことが可能です。
ドバイ留学によくある質問
ドバイ留学の相談はスマ留がおすすめ!
治安も良くインターナショナルな環境で学べるドバイは、近年非常に注目されている留学先です。ただし、扱っている留学エージェントは少ないのが現状です。
そんな中でもドバイ留学の実績があるのが「スマ留」です。
スマ留ではプロの留学カウンセラーに無料で相談できるため、はじめての留学や海外で不安がある方も安心です。また、料金プランもパッケージになっておりシンプルでわかりやすく、さらにコストもおさえて留学できます。
憧れの留学生活を送るためにスマ留を上手く活用して、留学の夢をかなえてくださいね!