私は現在都内大学に通う女子大生です。大学では国際関係学や発展途上国の社会問題等を学んでいます。
2022年度は大学を一年間休学し、南アフリカのケープタウンに留学しました。学校外では学童施設でのボランティア活動も精力的に行っていました。
この記事では、EF留学の体験談や留学エージェントの選び方についてお話します。
目次
EF留学のきっかけと学生ビザ取得までの苦労
私は留学エージェントEFを利用して南アフリカ留学をしました。大学の構内でEFのパンフレットを見つけ手に取ったことがきっかけです。留学について考え始めた頃はコロナ禍であったこともあり、留学に行くのであれば安心できる大手に頼りたいという気持ちがEFで留学期間を決断した大きな理由です。
実際、留学中は特に問題なく留学生活を送ることができましたが、留学準備期間は情報の少なさから学生ビザの取得に苦労しました。ビザの手配は自身で行う必要がありました。
私の担当だったEFのスタッフは協力的であったものの、南アフリカのビザ手配の手伝いをすることは初めてであったようで、スムーズには準備は進みませんでした。結局大使館には2回行くことになり、学生ビザを取得できたのは出国1週間前とかなりギリギリでした。
EFスタッフ同士での情報共有がもう少しできても良いのではないかという感想が残りました。スタッフを頼りにせず、ビザ取得に関する情報を事前に詳しく大使館から確認し、余裕を持った計画を心がけることが重要です。
南アフリカ留学を選んだ3つの理由
EFを通じて留学先を南アフリカのケープタウンにした理由は大きく3つあります。
英語漬けの留学生活
1つ目は日本人が少ない場所で英語に集中できる環境に身を置きたかったからです。最初は南アフリカとニュージーランドの2ヵ国で悩んでいました。
しかし実際にEFスタッフとカウンセリングをした際に、EFの語学学校はケープタウンにもあり、南アフリカは圧倒的に日本人が少ないため、英語漬けの留学生活を送るにはピッタリの場所という事を伺い南アフリカを留学先に決めました。
また当時ケープタウンに留学していた日本人留学生とzoomをつないで現地での生活や治安面、学校の事について聞ける機会があり、抱えていた不安が解消されたこともケープタウンを決断できた理由の1つです。
実際学校にいた日本人は私を含め4人程度でクラスもそれぞれ別だったので、本当に英語漬けの生活を送ることができました。また、南アフリカの公用語は11言語あることから、多くの人が英語を第二言語として話しています。
さまざまなアクセントの英語に触れ、慣れる事ができたこともよい経験でした。
学校を通してのボランティア体験
2つ目は学校の授業以外にボランティア活動に参加できる点です。私は大学で発展途上国の社会問題について学んでいることもあり、実際に海外の貧困地域を自分の目で確かめ、中長期のボランティア活動を行いたいと考えていました。
EFスタッフからケープタウンでは、そのようなボランティア活動を学校を通して行っていると伺い、非常に魅力的だと感じました。実際に現地では、語学学校の先生に活動志願理由書と犯罪歴証明書を提出してボランティア活動に申し込み、ケープタウンの貧困地域にあるタウンシップ内の学童施設で約半年間活動を行いました。
週に2回放課後の時間を使ってバスで1時間かけて活動場所であるタウンシップまで向かっていました。主な活動内容は子供たちの宿題のサポートとご飯の配給、持ち帰り用サンドイッチづくりです。時間に余裕があった日は低学年の子供たちと遊んだり折り紙教室を実施したこともありました。
さまざまな家庭事情やバックグラウンドを持つ子供たちと直接関わり、彼らのサポートをできるという経験は大変貴重なものとなりました。また、インターナショナルボランティアと活動を共にし、子供たちに英語で算数を教えるという環境であったため、英語力の向上にも繋がったと思います。
自分だけの力で活動先を見つけ、ボランティアを行うことは治安的にもかなりハードルが高いことなので、学校を通してボランティア活動をできたことを嬉しく思います。貧困地域の活動以外にも動物保護のボランティアが2つありましたが、どちらも有料でした。
ホームステイの手配
3つ目はホームステイを手配してもらえる点です。EFではホームステイまたはドミトリーの手配をしてもらえます。私は異文化に触れたい、ローカルな暮らしを体験したいという思いからホームステイを希望しました。
自分の希望のホストファミリーを選ぶことは出来ずEF側によってアレンジされ、渡航2週間前に決定したホストファミリーの家族構成や住所などの詳細情報が送られてきました。
実際に私が1年間お世話になったのは、学校から徒歩20分の場所に暮らすムスリムのホストファミリーです。イスラム教徒の特有のラマダンやハラルフード、慣習に触れ、同じ屋根の下で暮らすという価値ある経験ができました。
私のホストファミリーはとてもオープンでフレンドリーで休日は一緒にハイキングやビーチに行ったり、伝統料理を一緒に作ったりと貴重な時間を過ごしました。
また、留学生を4人受け入れている家庭で常に他の国の留学生とルームシェアをしていました。1年間のハウスメイト/ルームメイトの国籍はコロンビア、スウェーデン、フランス、スイス、ドイツ、メキシコ、アンゴラetc… とかなり国際的な環境で暮らすことができました。
個人的には私のホームステイ先は人柄・立地的にもかなり良く、満足のいく留学生活を送ることができました。
しかし、他の留学生の中にはステイ先が学校から1時間以上離れた場所にあり通学が大変という生徒や、ホストファミリーとの関係が良くなくホストファミリーを変えるという選択をしていた人もいたので、かなり運によって留学生活が左右されると思います。
また、ホームステイには朝食と夕食が含まれているのですが、ベジタリアンやヴィーガンなどの特別なリクエストをするのは難しいと思います。
EF留学のメリット・デメリット
メリット
留学エージェント大手であることもあり、しっかりとカウンセリングをしてくれたため、留学先をスムーズに決めることができました。
現地にいる日本人に暮らしの不安について質問することもできたので、事前に不安を解消できて良かったです。また定期的にレベルチェックテストが実施され、自身の英語レベルによって細かくクラス分けされているので、自分のレベルに適した授業に参加することができます。
世界各国にEF支社があるため、語学学校やホームステイ先では多様な国籍の学生と出会うことができました。また学校主催のアクティビティが毎日あるので、友人を作りやすい雰囲気が常にありました。
デメリット
ビザを自分で手配する必要があるので、準備が大変かつ本当に取れるのかという不安がありました。
ビザの手続きが留学生に委ねられる場合、手続きが複雑で時間がかかる場合があります。ホームステイ先を自分で決められるわけではないので、留学生活が運によって左右される可能性があることが懸念点として挙げられます。
また、留学中に他にもケープタウン留学を行える留学エージェントがあると知り、EFの値段はそれらのエージェントと比較して割高だと思いました。
終わりに
留学中は英語のスキル向上だけでなく、現地の文化や社会についても深く理解することができました。
ケープタウンの多様性ある環境での生活は、異なるバックグラウンドを持つ人々との交流を通じて、国際的な視野を広げる絶好の機会となりました。