留学にもトレンドがあります。では最近、人気が急激に高まっている新しい留学スタイルとはなんでしょうか?
その答えは、「出稼ぎ留学」です。
その背景にあるのは超円安です。
日本とアメリカとの金利差に端を発する超円安は2022年に一気に進み、労働によって得られる賃金において、日本と他の先進国との間に大きな格差をもたらしました。
今や同じ仕事内容であっても、海外で働くことで日本の賃金の2倍以上を手にできることも、珍しいことではありません。
自分の市場価値が高まるとあって、若者を中心に海外で仕事を探す人が最近、激増しています。こうした「出稼ぎ」に「留学」をプラスすることで生まれた新しい留学スタイルが、「出稼ぎ留学」です。
留学を希望する人にとって常に立ちはだかる大きな問題は、留学費用の捻出でした。
ところが、出稼ぎ留学によって、資金がなくても留学できる道が開けたのです。まとまった留学費用を用意できなくても、現地で働きながら学ぶことにより、留学を実現できます。
しかも、日本で普通に働くよりも高収入を得られるため、豊かな留学生活をエンジョイできます。
あなたも出稼ぎ留学を活用することで、夢だった留学を現実にしてみませんか?
この記事では、出稼ぎ留学のなかで最も人気の高いオーストラリアを中心に、必要なもの・職業・成功の秘訣などを紹介していきます。
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目次
1.出稼ぎ留学の人気ナンバー1はオーストラリア
出稼ぎ留学の人気が高まっていることを受け、利用者が激増しているのは「ワーキングホリデー」です。
留学エージェントとして知られるスマ留の発表によると、2023年4月までの1年間にワーキングホリデービザを取得して渡航した人の数は、前年の3倍以上に達したそうです。
ワーキングホリデー(ワーホリ)ビザは、就学・就労・観光ができる自由度の高いビザのことです。ワーホリがあれば、現地で仕事をしながら語学学校に通うことができます。
スマ留では自社を利用して2023年4月から6月に渡航予定の1008名に対してアンケート調査を行い、その結果を公表しています。
参照URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000055.000043162.html
その調査によると、2023年の春に留学する人の半数がワーキングホリデーを選んでいることがわかります。
ここからは「今、留学に行くならワーホリで!」といったトレンドを、はっきりと読み取れます。
では、ワーキングホリデーで人気の留学先とはどこでしょうか?
結果は以下の通りです。
圧倒的な人気を集めているのは、オーストラリアです。次にカナダ・ニュージーランドと続きますが、渡航者数を見れば大差がついていることが一目でわかります。
出稼ぎ留学といえば「ワーホリ」、ワーホリといえばオーストラリアが断トツで一番人気なのです。
2. 出稼ぎ留学先として、なぜオーストラリアが人気なのか?
オーストラリアに人気が集中している理由は、いくつかあります。
まずはオーストラリアの経済が好況を呈していることをあげられます。コロナの影響により2020年こそ景気は後退したものの、2021年からオーストラリア経済は再びプラス成長を続けています。
安定した経済のもと、多くの産業で人手不足が続き、労働賃金は跳ね上がっています。
この状態に、さらに拍車をかけたのはコロナ禍です。オーストラリアではコロナ禍の対策としてロックダウンや国境封鎖を徹底したため、海外からやって来る労働者の受け入れを停止しました。
これにより、オーストラリア経済は大きな痛手を被りました。もともとオーストラリアは、多くの移民やワーホリ参加者を受け入れることで経済を回していたからです。
もはやオーストラリアは移民なしでは経済が成り立たない国になっている、といっても過言ではありません。
そこでオーストラリアでは新型コロナの感染が落ち着いた今、国をあげて積極的に移民を受け入れる方向に舵を切っています。
少なくとも今後4~5年は、移民やワーホリ参加者を多く受け入れる政策が進められる見通しです。
ですので出稼ぎ留学をするのであれば、今が最高のチャンスの時といえます。
さらにオーストラリアが出稼ぎ留学先として適している理由として、以下のことをあげられます。
(1) 日本より賃金が2倍以上

引用元:スマ留
オーストラリアの給与水準は世界でも高く設定されており、アルバイトの最低時給は$23.23なので、$1=約94円で計算すると時給約2,200円になります。
東京の最低基本時給は1,113円なので、倍近い給与の差があります。(2023年10月の最低賃金)
(2) オーストラリアは治安が良い
オーストラリアには、世界各国から留学生が来ています。その理由として、治安が良く住みやすいことをあげられます。
また、シドニーやメルボルンなどの大都市では求人も多く、多国籍の人たちが住んでいるため、多種多様な文化に触れることができます。
(3) 出稼ぎから現地就職につながる可能性もある
オーストラリアでは移民の受け入れを積極的に行っています。条件はあるものの、出稼ぎから現地就職につながる可能性も大いに期待できます。
3.年代別にみる、おすすめの出稼ぎ留学スタイル
1番人気の高いオーストラリアでのワーキングホリデーですが、実は年齢制限が課されています。ワーホリビザが取得できるのは、18歳から30歳までとなっています。
ですので、30代・40代・50代以上の方は、ワーホリビザを取得できません。
そこで、30代以上の方におすすめなのは、カナダCoop留学です。
Coop留学とは、カナダにて留学期間の半分を専門学校に通い、残る半分をインターンでの就業体験にあてる留学プログラムのことです。
たとえば合計1年間のプログラムでは、就学と就労が6ヶ月間ずつセットになっています。
就労には有給と無給がありますが、有給のインターンを選ぶことで、ワーホリのように現地で稼ぎながら留学できます。週40時間までは働けるため、基本的にはフルタイムで十分な収入を得られます。
また、就学期間中であっても週20時間まではアルバイトで稼ぐこともできます。
Coop留学であれば、年齢制限も回数制限もないため、30代・40代・50代以上の方でも参加できます。
30代以上の方は、ぜひCoop留学を検討してみてください。
Coop留学についての詳しい解説はスマ留のカウンセリングできくことができますよ!
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4. オーストラリアに出稼ぎに行くために必要なもの
今すぐにでも出稼ぎにいきたい人もいるかもしれませんが、準備は大切です。オーストラリアに渡航する前に必要最低限の必要なモノを簡単に紹介します。
- パスポート
- ビザ
- 英語力
- お金
パスポートは申請してから受領するまでに時間が1〜2週間かかるので、出稼ぎを決めたら早めに準備をしておきましょう。
また、オーストラリアのワーキングホリデーは最長で3年間滞在が認められているため、長期滞在を検討している人は更新しておいた方が良いかもしれません。
オーストラリアに滞在するには、ビザが必要です。滞在に必要なビザは主に2つあり、学生ビザもしくは、ワーホリビザと呼ばれるワーキングホリデービザです。
どちらのビザを取得するのかを決める必要があります。
現地では英語で生活しなければなりません。ある程度の英語力は必要になります。仕事を見つけるまでの生活費は現在の自分の貯金で補う必要があります。
オーストラリアに来ても仕事が見つからない場合も視野に入れて、ある程度は現地で生活できる金額を用意しておくとよいでしょう。
5. オーストラリアで稼げる職業
どのような職業の人がオーストラリアに多く出稼ぎに行っているのか、以下に紹介します。
(1) 美容師
世界と比べても、日本の美容師は高いスキルがあると評価されています。日本人の美容師が少ないオーストラリアでは、比較的容易に仕事を見つけられるようです。
オーストラリアには日本人も多く滞在しています。日本人やローカルのお客さんとの交流ももてます。また、給与も良いので安定してお金を稼ぐことができるはずです。
(2) ITエンジニア
ITの仕事はオーストラリアに限らず世界各国で通用する職業の一つです。オーストラリアのIT企業の給与は高いため、仕事が見つかれば出稼ぎ成功といえそうです。
ただ、オーストラリアの企業では即戦力となる人材のみを求めているため、実務経験がない場合は難しいかもしれません。出稼ぎでIT企業を狙っている人は、ポートフォリオを持参することをおすすめします。
(3) 日本語教師
日本語教師の経験があれば、オーストラリア人に日本語を教えて稼ぐことも可能です。自分で単価を決めて、外国人に日本語を教えるだけで短時間でお金を稼ぐことができます。
ただ、集客がうまくいかないと収入も入ってこないため、いろいろなコミュニティに参加して人脈を作ると良いかもしれません。
(4) バリスタ/バーテンダー
オーストラリアにはカフェ文化があります。いたるところにカフェがあり、多くのオーストラリア人がモーニングコーヒーを求め訪れます。オーストラリアのカフェの多くは朝の6、7時に開店し、お昼すぎに終了します。
ですので朝ガッツリ仕事をして、午後は違う仕事をしたり、オーストラリアを満喫したい人には適しています。バリスタの経験がなくても、現地で最短1日で資格を取得できるところもあります。挑戦してみるのはいかがでしょうか?
※オーストラリアの飲食、お酒を扱うお店で勤務する場合は、RSAという資格取得の必要があります。
(5) オーペア
オーペアとは欧米圏のナニーと同じような仕事で、お子さんの世話をする仕事です。主な業務は子供の学校の送り迎え、子供服の洗濯、一緒に遊んだり、何かと世話をすることです。
家庭によっては住み込みでオーペアできるところもあります。オーペアの仕事を探すためには、現地のサイトもしくは紹介所に登録することが一般的です。
(6) ファーム
ファームは主に野菜・果物のピッキングなどを行います。時給もしくは収穫量でお給料が決まります。また、ワーホリを延長するにはファームをある一定期間こなす必要があります。
ファームは基本的に郊外にあり、住み込みでの就労になります。ファームは季節や気候によって変化します。現地で実際に働いた人の口コミなどを聞いてから探すのがよいでしょう。
(7) 日本食レストラン
日本食レストランは比較的ハードルが低い仕事です。職場の同僚はほとんどが日本人のため、英語が苦手な人でも挑戦しやすい仕事といえます。
ただ、日本食レストランの場合は、オーストラリアの最低労働賃金の規定を満たしていないところもあるため、注意が必要です。出稼ぎでお金を稼ぎたいのであれば、オーストラリア企業のレストランがおすすめです。
6. オーストラリアで仕事をゲットするために事前に知っておきたいこと
オーストラリアで出稼ぎを成功させるには、事前の準備が欠かせません。現地についてから準備するようでは、時間やお金が無駄になってしまいます。では、実際にどのような準備が必要なのかを説明いたします。
(1) 稼ぎたいなら英語力は必須
ご存じのとおり、オーストラリアの公用語は英語です。完璧とまではいかなくとも英語でコミュニケーションが取れないようでは、高給の仕事に就くことは難しいと思った方がよいでしょう。
IELTSなどの英語の資格があれば英語力の証明にもなるため、取っておいたほうが有利です。
(2) 専門知識がある人は比較的仕事が見つけやすい
美容師やエンジニア、ネイリストなど専門知識をもっている人は、英語力が高くなくても仕事をゲットしやすい状況です。
しかし、お客様を接客したり、同僚とコミュニケーションを取る必要があるため、最低限の英語力は必須です。
(3) 学生ビザとワーホリビザでは就労時間が違う
オーストラリアで出稼ぎをするためには、ビザの取得が必要です。学生ビザとワーホリビザでは就労時間が異なるため注意してください。
学生ビザの場合は、学校に通わないといけません。また、ビザの期間は、学校に通う週数に限られています。就労時間も週に20時間の制限があるため、出稼ぎには向きません。
一方、ワーホリビザは学校に最大で16週間通うこともできますが、通わなくても問題ありません。ワーホリビサだと同じ雇用主の元での就労は最大6か月間と定められていますが、80時間/月までの就労が許可されています。
関連記事:オーストラリアワーホリ2024年版 費用・申請・仕事探し完全ガイド
(4) レジュメ・ポートフォリオは予め用意しておく
オーストラリアの企業は常に即戦力になる人材を探しているため、事前にポートフォリオや英文のレジュメを作成し、プリントアウトしておくことをおすすめします。
7. 英語力を最短で身につける方法
オーストラリアで出稼ぎを成功させるために英語力は欠かせません。できるだけお金をかけずに英語力を向上させる方法を紹介します。
(1) フィリピン留学
フィリピンの語学学校は基本的にマンツーマンクラスを提供しており、格安にて1日4〜10時間、英語漬けの環境のなかで学べます。フィリピンの先生たちはしっかりとした教育を受けているため、綺麗な英語を話します。
資格コースや会話中心のコースなどが豊富に用意されているため、自分のゴールにあったカリキュラムを選ぶことで、最短最速で英語力の向上を計れます。
関連記事:フィリピン留学とは?ゼロからメリット・デメリット・費用感を解説します
(2) オーストラリアの語学学校へ通う
語学学校の友人を通じて仕事を見つける機会もあるため、現地の学校に通いながら仕事を探すのも、一つの方法といえます。
(3) 国内で独学で習得
日本にいながら独学で学習する方法もあります。スピーキングや英語でのコミュニケーションの機会が留学と比べると非常に少なくなりますが、コストを抑えて学習することができます。
リゾートでアルバイトをしながら英語を習得するのもコストを抑えられるのでおすすめです。
関連記事:スマ留のリゾートバイト留学を徹底解説!ワーホリ前はニセコ・沖縄で英会話
8. まとめ
出稼ぎ留学を成功させるためには英語力は必須といえます。逆にいえば英語さえできてしまえば、出稼ぎ留学成功までの道のりはあと一歩と言えるでしょう。
また、美容師やエンジニアなど専門スキルのある方は仕事が見つけやすく、うまくいけば、そのまま現地に就職できる可能性も大いにあります。
海外に出稼ぎにいくには少し勇気がいるかもしれませんが、一歩踏み出せば無限の可能性が待っています。こんな時代だからこそ、自分の力、可能性を海外で発揮してみましょう。
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オーストラリアで海外出稼ぎに関するQ&A
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