最近、円安と海外旅行の再開の影響で、ワーキングリデー(以下ワーホリと略)が再燃しています。
特にワーホリの行き先として人気なのがオーストラリアです。
オーストラリアは気候が暖かい、時差が少ない、ワーホリビザで長期滞在できることから人気No.1のワーホリ先です。
この記事では、そんなオーストラリアのワーホリについて下記の情報をご紹介します。
- オーストラリアのワーホリビザ取り方、延長の仕方
- オーストラリアにワーホリに行くメリット・デメリット
- オーストラリアのおすすめ都市・語学学校・留学エージェント
- ワーホリの費用の目安
- 渡航するまでに準備するべきこと
まずは一番気になるワーホリ費用をご紹介します。
個人差がありますが、年間でおよそ100〜200万円です。下記がその内訳です。
– 語学学校への入学金:約15,000円
– 授業料:約30,000円/週
– 教材費:約900円/週
– 食費:約50,000円/月
– 滞在費:約9,000〜32,000円/週
– ワーホリビザ:約47,000円
– 通信費:約4,000円/月
– 交通費:約10,000円/月
– 海外旅行保険への加入:140,000〜200,000円/年
ここからワーホリで稼げる費用で相殺すると、半年から1年で実質マイナス50万円から100万円ぐらいで収まります。
もちろん、ワーホリ期間が長かったり、語学学校に通う期間が短ければ、費用を完全相殺できたり、貯金をして帰国することも可能です。
この記事を読めば、ゼロから渡航までオーストラリアワーホリについてイメージできるようになるでしょう!
目次
オーストラリアのワーホリでできること3選
まずはオーストラリアのワーホリでできる3つのことを紹介します。
稼ぎながらオーストラリアを満喫
超円安は2022年に一気に進み、労働によって得られる賃金は日本よりもはるかに多い結果となっています。そのため、今や同じ仕事内容であっても、海外で働くことで日本の賃金の2倍以上を手にできることも、珍しいことではありません。
特にオーストラリアでは、給与水準は世界でも高く設定されており、アルバイトの最低時給は$23.23なので、$1=約94円で計算すると時給約2,200円にもなるのが魅力。
超円安の今、しっかりと稼ぎながらオーストラリアを満喫できるのです。
最長3年の滞在も可能
オーストラリアでは、最長3年滞在することが可能。少しでも長く稼ぎたい、海外を満喫したい方におすすめです。
語学学校で英語力を伸ばす
ワーホリの場合、最大「4ヶ月/17週間以下」語学学校に通うことが可能です。働きながら通うもよし、最初の1、2ヶ月しっかり通って語学力を高めて働くのもおすすめです。
特に超円安の今、オーストラリアへ働きに行く人が多いので、最初にしっかりと英語力を身につけるのがおすすめです。
オーストラリアワーホリのメリット7選
オーストラリアにワーホリに行くメリットは下記の7つです。
- 世界で最も最低賃金が高いから貯金ができる
- 最長3年間滞在できる
- 「世界で最も住みやすい街」がたくさんある
- 日本と時差が少ない
- 多国籍文化なので留学生も馴染みやすい
- 治安が良い
- 観光スポットが豊富
それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
世界で最も最低賃金が高いから貯金ができる
オーストラリアの最低賃金の高さは世界一であると言われています。2022年11月現在で、最低賃金は21.38ドル/時です。これは日本円に換算すると1,900円程度になります。
残念ながら、物価も比較的高いので、この最低賃金が良いかどうかと言われると疑問ですが、現在は円安が急速に進んでいます。オーストラリアでお金を稼ぎ、将来的に日本に戻ってくると考えているのであれば、日本に帰国して稼いだお金を日本円に換えたら大きな蓄えになるでしょう。
しかし、ワーホリに行ってすぐに仕事が見つかるとは限りません。念のために2〜3ヶ月分ほどの生活資金を持ってワーホリに行くことがおすすめです。
最長3年間滞在できる
上記にもありますが、オーストラリアのワーホリは、条件を満たせば、最大2年延長することができます。3年間もワーホリができる国は、2022年現在、オーストラリアだけです。
コストを抑えて、少しでも長く海外生活を楽しみたい方には、オーストラリアのワーホリが最もおすすめです。
「世界で最も住みやすい街」がたくさんある
毎年、英エコノミスト誌によって、世界中の140以上ものの都市を対象に「世界で最も住みやすい街ランキング」という統計をとっています。このランキングは、治安、医療、環境・文化、教育、そしてインフラの5項目を元に算出しているものです。
2021年のランキングでは、オーストラリアの4都市がトップ10にランクインしました。
3位:アデレード
6位:パース
9位:メルボルン
10位:ブリスベン
ちなみに、日本は大阪が2位に、東京が5位にランクインしています。
日本は世界で最も治安がよく、便利で暮らしやすい国の1つであると認識されていますが、この結果を見ると、オーストラリアも大差ないことがわかるでしょう。オーストラリアは安心して暮らせる国です。
日本と時差が少ない
オーストラリアは広大な国なので3つのタイムゾーンがあります。さらに、サマータイムを導入している州もあるので、夏(10〜4月)はさらにプラス1時間の時差が広がります。
しかし、それでも日本との時差は-1〜+2時間です。時差が少ないことで、時差ボケになる心配も必要ないですし、日本の家族や友人といつでも連絡が取れるというメリットがあります。
多国籍文化なので留学生も馴染みやすい
OECDの調査によると、世界で1番、外国人留学生の比率が高いとされるオーストラリア。留学生の受け入れにも慣れているため、グローバルな学習環境が整っており安心して学校生活をおくることができます。
留学生だけでなくオーストラリアには移民も多く多国籍文化が根付いており、労働人口における他国出身労働者の割合も高く、就労をするという点においても国籍が弊害になることは少ないのが魅力です。
治安が良い
海外に住む際、治安を心配される方も多いかと思いますが世界的にみてオーストラリアは治安が非常に良い国です。銃の規制も厳しく、昼夜問わず警察官が巡回し犯罪の抑止にも取り組んでいます。また、インフラやサイバーセキュリティもレベルが高く、安心して生活できます。
Safest Cities in the World 2023の最新の情報でも、治安の良い都市トップ10のなかに、シドニー(5位)、メルボルン(10位)がランクインしており、ワーホリ先として非常におすすめです。
観光スポットが豊富
オーストラリアにはたくさんの観光スポットがあるのが魅力。雄大な自然を感じられるエアーズロック、ハートの形で有名なサンゴ礁のグレートバリアリーフ、シルエットが美しいシドニーのオペラハウスなどの誰もが知っている有名な観光スポットもあります。
自然から近代建築など幅広いジャンルのものがあるため、休日の観光スポット探しには困りません。
オーストラリアのワーホリにおすすめな都市7選
オーストラリアにワーホリに行く際におすすめな都市をご紹介します。
シドニー
多くの人がシドニーをオーストラリアの首都だと勘違いしていますが、違います。しかし、オーストラリアの文化や経済の中心地はどこかと聞かれたら、間違いなくシドニーでしょう。
大都市であるため、仕事も見つけやすいですし、語学学校もたくさんあります。まずはシドニーにワーホリに行くことがおすすめです。
メルボルン
メルボルンは、以前「世界で最も住みやすい街ランキング」で7年連続で1位をとったことがある都市です。
オーストラリア国内では、シドニーに次ぐ大都市であるため、仕事も見つけやすいです。
また、イベントの街としても知られており、「全豪オープン」や「F1」など国際的なイベントが数多く開催されており、飽きることがない街です。
ブリスベン
ブリスベンは、クイーンズランド州の州都で、オーストラリア国内で3番目に大きな都市です。
年間を通じて温暖な気候を楽しむことができます。また、ブリスベン、ケアンズ、ゴールドコーストは、オーストラリア国内でも、比較的日本人が多い地域であるため、初めての留学体験であっても安心です。
ケアンズ
ケアンズは日本から1番近いオーストラリアとも呼ばれており、日本のほぼ真南にあります。
ケアンズには自然世界遺産のグレートバリアリーフと熱帯雨林があることでも有名。ダイビングや熱帯雨林散策など、アウトドア派や自然を満喫されたい方におすすめの都市です。
ゴールドコースト
ゴールドコーストの魅力はなんといっても美しい海。気候は1年を通して温暖で過ごしやすく、年間300日以上晴天であると言われており、いつでもマリンスポーツを楽しめます。
オーストラリアの中でも、世界中から観光に訪れる方が多い人気のスポット。日本食レストランも数多くあるため、仕事探しもしやすいのが魅力。
アデレード
南オーストラリア州の州都のアデレード。人口は約120万人とパースに次いで第5位の都市でありながら、日本人は少な目です。現地の方や日本以外の国の方と交流を深めたい方におすすめの都市です。
日本人にはあまりなじみの無い都市かもしれませんが、国際的に評価の高い教育機関が充実しており、学園都市として認識されています。
パース
オーストラリア第4の都市で、西オーストラリア州の州都であるパース。世界一住みやすい街に選ばれたこともあり、雄大な自然と美しい街並みが広がる魅力溢れる都市です。
街中にはショッピングモールやレストランなどが充実している一方で、少し足をのばせば豊かな自然を満喫できます。イルカやマンタなどに出会えるチャンスのダイビングスポットも多数あります。
オーストラリアのワーホリビザの申請条件
オーストラリアは、他の国とは異なり、ファーストだけでなく、セカンド、そしてサードとワーホリビザが3種類あるので、それぞれの違いや申請するための条件なども知っておきましょう。
オーストラリアのワーホリビザに申請するための条件は下記の通りです。
- 12ヶ月まで滞在することができる(ファーストワーホリビザの場合)
- ビザが有効である間は、自由に出入国できる
- 18〜30歳であること
- 1つの就業先につき最大6ヶ月まで就業することができる
- 最大4ヶ月まで就学できる
1回目のワーホリビザ
下記の表は、1回目のワーホリビザを取得するために必要な情報をまとめたものです。
ビザを申請するための条件 | – 18〜30歳であること – 健康であること – 子どもを同伴しないこと – 初めてのオーストラリアでのワーホリであること – 十分な資金があること (銀行口座に5,000〜7,000ドル、 48~67万円以上の残高があること) – 渡豪するまでにビザの申請を済ませていること |
ビザの申請費用 | $510 (約49,000円) |
ビザの有効期限 | ワーホリビザが発行されてから 1年以内に入国すること。 そして入国してから1年間ビザが有効。 |
オーストラリア滞在中のルール | – 1つの就業先で最大6ヶ月まで就業可能。 フルタイムでの勤務もできる – 4ヶ月間(17週間)の語学学校への就学が可能 |
定員の制限 | なし |
2回目のワーホリビザ
2回目のワーホリビザ(セカンド・ワーホリビザ)はオーストラリア政府が指定する場所で88日以上就労することで得ることができます。
オーストラリア政府が指定する場所とは主に下記の分野の仕事です。
- 動植物の栽培
- 漁業
- 真珠の養殖
- 林業
- 採掘
- 建設作業
- 農業
下記の表は、2回目のワーホリビザを取得するために必要な情報をまとめたものです。
ビザを申請するための条件 | – 18〜30歳であること – 健康であること – 十分な資金があること – 雇用主との契約書を提出できること – オーストラリア政府が指定する地域での 88日以上の労働を証明する書類が提出できること – オーストラリア国内でビザの申請をした場合、 ビザが発行されるまでオーストラリア国内に滞在していること |
ビザの申請費用 | $510 (約49,000円) |
ビザの有効期限 | 1回目のワーホリビザが発行された日から2年間有効 |
オーストラリア滞在中のルール | – 1つの就業先で最大6ヶ月まで就業可能。 フルタイムでの勤務もできる – 4ヶ月間(17週間)の語学学校への就学が可能 |
定員の制限 | なし |
3回目のワーホリビザ
3回目のワーホリビザ(サード・ワーホリビザ)は、オーストラリア政府が指定する場所で6ヶ月以上就労することで得ることができます。
下記の表は、3回目のワーホリビザを取得するために必要な情報をまとめたものです。
ビザを申請するための条件 | – 18〜30歳であること – 健康であること – 十分な資金があること – 雇用主との契約書を提出できること – セカンドワーホリの間にオーストラリア政府が 指定する地域での半年以上の労働を証明する書類が提出できること – オーストラリア国内でビザの申請をした場合、 ビザが発行されるまでオーストラリア国内に滞在していること |
ビザの申請費用 | $510 (約49,000円) |
ビザの有効期限 | 1回目のワーホリビザが発行された日から3年間有効 |
オーストラリア滞在中のルール | – 1つの就業先で最大6ヶ月まで就業可能。 フルタイムでの勤務もできる – 4ヶ月間(17週間)の語学学校への就学が可能 |
定員の制限 | なし |
ワーホリビザの申請の手続き
次に、オーストラリアのワーホリビザ申請の手続きの方法、注意事項、そして必要なものを説明します。
ワーホリビザの申請方法と注意事項
ワーホリビザの申請はオンライン上で行います。
まずは、オーストラリア大使館のホームページ内にあるImmiAccountというオンラインシステムに登録してください。
なお、オーストラリアのビザの申請は全て英語で行われます。質問も多いので、時間がかかるかもしれません。
日本の大使館を頼ることはできないので、もしビザの申請が不安である場合は、留学エージェントに代行してもらうことをおすすめします。
オーストラリアワーホリにおすすめの留学エージェントは、記事の後半ご紹介しています。
下記はビザ申請の大まかな流れです。
- ImmiAccountに登録
- ビザ申請フォームの入力
- パスポートのコピーと銀行の残高証明のデータのアップロード
- クレジットカードでの支払い
- ビザの発給
- 健康診断(オーストラリア側からの指示があった人のみ)
ビザ発給の結果は、メールで通知されます。ビザ申請の許可が降りてからでないと、オーストラリアに入国できないので気をつけましょう。
ビザの発給は申請から3日〜2ヶ月です。長引く可能性もあるので早めに申請してください。
場合によっては、オーストラリア政府より健康診断の受診を求められる場合があります。その際は、速やかに大使館側が指定する病院で健康診断を受けましょう。
ワーホリビザ申請時に必要なもの
ワーホリビザを申請する際に必要となるものや書類は下記の通りです。
- パスポート
- クレジットカード(Visa, MasterCard, DinersClub International,JCB, American Expressのいずれか。自分の名義のカードでなくても大丈夫。)
- 英文での残高証明(オーストラリアドルでの記載が望ましいが、日本円での記載も可。)
オーストラリアワーホリの仕事探しと必要な英語力
ワーホリで就業することができる仕事は、あなたの英語力によります。
ここでは、英語力を初級と中〜上級に分けて、それぞれのレベルでできる仕事について紹介します。
初級レベルの英語力でできる仕事
下記は、初級レベルの英語力でできる仕事です。
- カフェやレストランでの接客サービスやキッチンハンド
- 日本食レストランでの接客サービスやキッチンハンド
- 日本人観光客へのツアーガイド
- 日系のお店の店員
- 農場でのピッキングやパッキング
中〜上級レベルの英語力でできる仕事
続いて、中〜上級レベルの英語力でできる仕事は下記の通りです。
- 日本人観光客へのツアーガイド
- オフィス勤務
- 現地カフェやレストランでの接客サービスやキッチンハンド
- ベビーシッター
- 日本語教師アシスタント
- ホテルでのインターン
言うまでもありませんが、英語力が高いほど、賃金も高くなるので、出発前に少しでも英語力を磨いておきましょう。
英語力に自信がない方はフィリピン留学もおすすめです!
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オーストラリアのワーホリに関するQ&A
– 渡航費 6〜15万円
– 語学学校への入学金:約15,000円
– 授業料:約30,000円/週
– 教材費:約900円/週
– 食費:約50,000円/月
– 滞在費:約9,000〜32,000円/週
– ワーホリビザ:約47,000円
– 通信費:約4,000円/月
– 交通費:約10,000円/月
– 海外旅行保険への加入:140,000〜200,000円/年
いかがでしたか?
この記事を読んで、オーストラリアへのワーホリのイメージをより具体的に思い描けるようになってもらえれば幸いです。
オーストラリアにワーホリに行くと決めたのであれば、考えるのではなく、行動しましょう!
皆さんのオーストラリアでのワーホリが大成功に終わることを願っています。
PS.オーストラリアにワーホリするなら、オーストラリアワーホリに強い留学エージェントに相談してみよう!
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