西オーストラリア州で最大の都市パース。
オーストラリアの主要都市の多くが東側にある中で孤立しているようにも見えますが、パースは留学先として魅力的な都市です。
この記事では、パース留学のメリットやデメリット、パース留学にかかる費用の目安とその内訳など、パース留学に必要な情報をお伝えします。
オーストラリアへの留学を検討しており、どの都市に留学するべきか悩んでいる人は必読です!
目次
オーストラリア「パース」の基本情報
州 | 西オーストラリア州 |
人口 | およそ209万人(2019年時点) |
気候 | 地中海性気候 |
年間平均気温 | 20度 |
日本との時差 | ―1時間 ※サマータイムを導入していない |
日本からのフライト時間 | およそ15時間 |
面積 | 6,418km2 |
パースは西オーストラリア州の州都です。2004年から2014年までに人口が50万人増加しました。その後もシドニーやメルボルンに次いで人口が増えているため、今後ますます成長が期待される都市です。
オーストラリア国内では現在、第4の都市として栄えています。
気候区分は地中海性気候に属しており、夏は非常に暑いです。1991年に46.2度を記録しました。そして冬は温暖で、真冬であっても日中に16度を切ることは珍しいと言われています。そのため比較的過ごしやすい地域であると言えるでしょう。
日本との時差は-1時間です。オーストラリアではサマータイムを導入している州がありますが、西オーストラリア州は導入していません。そのため、パースと日本の時差は年中同じです。
ワーキングホリデーとしてのパースの魅力
パースは、シドニーやメルボルンと比較するとこじんまりとした都市であるため、求人数は多くはないです。
しかし、他の都市よりも時給が高めに設定されているので、仕事に就くことができたらお金を稼ぎやすいでしょう。他の都市の最低賃金が21ドル(およそ1,900円)に対して、パースの最低賃金は24.36ドル(約2,150円)となっています。
また、パースはオーストラリアの他の都市と比較すると日本人が少ないです。つまり日本食レストランが少なかったり、日本人が経営しているレストランがあまりないため、高い英語力が必要になります。出発前にしっかりと英語の勉強をしておきましょう。
パースのワーホリでできる仕事は主に下記の仕事です。
- 日本人レストランでの接客
- ツアーガイド
- 配送ドライバー
- オーペア
- ファームでの野菜やフルーツのピッキングや梱包作業
パース留学のメリット4選
パースに留学するメリットは下記の4つです。
- 世界で最も住みやすい街の1つである
- 留学費用を抑えることができる
- 温暖で過ごしやすい気候である
- 日本人が少なく英語漬けの環境にどっぷりと浸かることができる
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
1. パースは世界で最も住みやすい街の1つである
美しい大自然と便利な都市生活がバランスよくブレンドされたパースは、「世界で最も暮らしやすい街トップ10」の常連です。10年連続でトップ10にランクインしています。
「世界で最も住みやすい都市ランキング」は英国のエコノミスト誌によって毎年発表されているランキングで、世界中の140都市の治安、医療、インフラ、文化・環境、教育の5つの項目で評価を出しています。
ちなみに日本は東京と大阪がトップ10にランクインしたことがあります。
海外と聞くと、日本よりも危険で怖いというイメージをお持ちかもしれませんが、パースに関してはそのような心配は無用です。日本と同じくらいの安全性と生活レベルで暮らすことができるので、初めての海外や留学の人であっても問題ないでしょう。
2. オーストラリア留学費用を抑えることができる
パースで生活していると下記のようにさまざまな「割引」を受けることができます。
① 学割
オーストラリア国内の多くの都市で、留学生は「学割」を使えません。しかしパースでは大学・TAFE(日本の専門学校のような教育機関)・フルタイムの語学学校の学生であれば学割を使うことができます。
バスや電車などの公共の交通機関を利用する際に使うICカード、スマートライダーを併用することで更に割引率が上がることもあります。
② 利用が無料のバス
パースの主な交通手段は電車とバスです。その中でもCAT(The Central Area Transmit)と呼ばれるバスは、無料で乗車することができます。
パース中心地だけでなく、フリーマントルやジュンダラップ市内まで走行しており、通勤や通学にはかかせません。オーストラリアは生活費が非常にかかるため、交通費を浮かせられることは大きな魅力です。
③ 無料のWi-Fiが町中にある
現代はスマホやパソコンがないと生きていけないような時代になりました。パース市内には数多くの無料Wi-Fiスポットがあるので、いつでもインターネットに繋げることができます。このような無料Wi-Fiを上手に利用することで通信費用の節約につながるでしょう。
それぞれの割引は小さいかもしれませんが、留学期間が長くなるほどコストを大きく抑えることができるでしょう。オーストラリアへの留学は非常にお金がかかることからも、生活費を抑えられるのは大きなメリットであると言えます。
3. ・パースは温暖で過ごしやすい気候である
上記にもありますが、パースは地中海性気候であるため、年間を通して温暖で過ごしやすいです。
真夏になると40度を超える日もありますが、日本と異なり湿度が低く、朝晩は気温が下がるので、汗がダラダラと流れたり、夜は寝苦しいということはほとんどありません。
また、真冬であっても16度を下回る日はないので、軽装で過ごすことができます。スーツケースに詰める荷物が少なくて済みますね。気候が穏やかで過ごしやすいので体調を崩す心配もあまりないでしょう。
4. パースに日本人が少なく、英語づけの環境にどっぷりと浸かることができる
パースはオーストラリアの他の都市と比較すると日本人が少ないです。それゆえに、和食レストランや日本人が経営するお店もあまりないため、英語漬けの環境にどっぷりと浸かることができます。
つまり、パース留学をすると、英語力を飛躍的に向上させることができる可能性が高いということです。
パースの留学デメリット4選
パースに留学するデメリットは下記の4つです。
- オーストラリアの他の州や都市へ行きづらい
- 仕事探しが大変
- 娯楽が少ない
- 日本からの直行便がない
それぞれのデメリットについて見ていきましょう。
1. オーストラリアの他の州や都市へ行きづらい
パースは「世界で最も孤立した都市」と呼ばれており、オーストラリアの他の主要都市からかなり離れています。
オーストラリアの主要都市であるシドニー、メルボルン、ブリスベンなどは東側に集中しているため、パースから日帰り旅行や1泊2日で訪れるのは不可能です。パースからメルボルンまでは飛行機で4時間かかります。
また、電車やバスでこれらの都市を訪れることも難しく、飛行機しか移動手段はありません。交通費が非常に高くなってしまいます。
そのため、オーストラリア留学中に国内旅行を楽しみたい方にとってはパースは少し不便に感じてしまうでしょう。
2. パースでは仕事探しが大変
シドニーやメルボルンと比較するとパースは求人数が少ないです。また、オーストラリアの他の都市と比較するとパースは少し閉鎖的なところがあるため、留学生やワーホリ参加者よりも「ローカル人材」を雇う傾向があります。これがパースでの就労をより難しくしています。
パースCBDで仕事を見つけたい場合は、高い英語力があると有利に働くでしょう。出発前にしっかりと英語を勉強することがおすすめです。
しかし、パースCBDでは仕事が少ないですが、ファームの仕事であれば比較的見つけやすいでしょう。ファームでの仕事は、セカンド&サードワーキングホリデービザ取得に繋がりやすく、更に時給も良いです。
パースでどうしても仕事がしたいという人はファームでの就労を検討しておくことをおすすめします。
3. パースは娯楽が少ない
パースはコンパクトで暮らしやすい都市ではありますが、国際的なイベントや、テーマパークといったエンタテインメントが非常に少ないので、留学に刺激を求める人にとっては物足りないかもしれません。
長期留学を考える都会っ子にはパースは不向きでしょう。
4. パースには日本からの直行便がない
2023年2月現在、パースと日本の間に直行便はありません。クアラルンプールや香港などを経由して行く必要があります。そのため、フライトにかかる時間は非常に長く、乗り継ぎの時間にもよりますが、15時間以上かかることが多いです。
初めて海外や留学に行き、乗り継ぎが不安な人にとってこれはデメリットでしょう。
パース留学中に訪れたい、おすすめ観光地4つ
パースでおすすめの観光地は下記の4つです。
- フリーマントル
- ロットネスト島
- ピナクルズ
- ウェーブ・ロック
それぞれの観光地について簡単にご紹介します。
1. フリーマントル
フリーマントルは19世紀の港町の雰囲気が色濃く残る街で、石造りの建物が数多くあります。まるで、タイムスリップしたような感覚になるでしょう。
毎週末、マーケットが開催され、フレッシュな野菜や果物だけでなく、雑貨、工芸品、そして土産物などたくさんのものが安く手に入ります。
時間がある方は、2010年に世界文化遺産に登録された「フリーマントル刑務所」に訪れることをおすすめします。この刑務所は1850年から1990年まで実際に刑務所として使用されていました。刑務所内ツアーも行われているので、興味がある方はぜひ参加してみてください。
2. ロットネスト島
ロットネスト島はパースまたはフリーマントルよりフェリーで渡る島です。ここにはクウォッカ・ワラビーが生息しており、基本的にこの島でしか見ることができません。
クウォッカ・ワラビーは「世界で最も幸せな動物」と呼ばれており、非常に人懐こく、口角が上がっており、笑っているように見えます。ポケモンのピカチュウのモデルになったとも言われているようです。
島には数万匹のクウォッカ・ワラビーが生息しているので、必ず会えますよ。
3. ピナクルズ
ピナクルズは西オーストラリアに来たら絶対にハズしてはいけない観光地です。西オーストラリア州で最も人気があり、ナンバン国立公園内にあります。
「ピナクルズ」とは、オーストラリア原住民のアボリジニの言葉で「曲がっている」という意味です。無数の石灰岩の奇岩がそそり立っており、その様子は圧巻です。
4. ウェーブ・ロック
ウェーブ・ロックも西オーストラリアで人気のある観光スポットの1つです。その名の通り、海の波のような形をした岩のことを指します。
ウェーブ・ロックは、高さ15メートル、幅110メートルもあります。26億年もの侵食によってこのような形状になったようです。自然の力に圧倒されることは間違いないでしょう。
周辺にはアボリジニの壁画を鑑賞できるマルカ洞窟もあります。
パース留学にかかる費用と目安
パース留学にかかる費用の目安は期間別に下記の通りです。
留学期間 | 費用の目安 |
1ヶ月 | 30-40万円 |
3ヶ月 | 50-80万円 |
6ヶ月 | 150-180万円 |
1年 | 250-300万円 |
上記の費用には、往復の航空券、語学学校の授業料、滞在費、そして生活費が含まれています。
1ヶ月のパース留学にかかる費用の内訳
下記は1ヶ月のパース留学にかかる費用の内訳です。
内訳 | 費用の目安 |
航空券(往復) | 10-20万円 |
語学学校の授業料 | 10-15万円 |
生活費(滞在費+食費) | 5-10万円 |
海外旅行保険 | 約20,000円 |
なお、これとは別に語学学校への入学金(8,000-15,000円)や教材費(約1,500円)かかることを覚えておきましょう。
パース留学がおすすめの人
下記の人にパース留学はおすすめです。
- 英語漬けの環境にどっぷりと浸かりたい人
- 日本人が少ない環境に身を置きたい人
- 大自然を楽しみつつ、便利な場所で暮らしたい人
- 動植物と触れ合いたい人
- 静かで落ち着いた環境で勉強をしたい人
- 暖かくて穏やかな気候が好きな人
パース留学に関するFAQ
最後にパース留学に関するよくある質問とその回答をご紹介します。
【大学】
- 西オーストラリア大学
- カーティン大学
- マードック大学
- エディス・コーワン大学
【語学学校】
- ナビタス・イングリッシュ
- レクシス・イングリッシュ
- ランゲージ・リンクス
- ミルナー・インターナショナル・カレッジ・オブ・イングリッシュ
- 西オーストラリア大学附属英語学校CELT
- フェニックス・アカデミー
- カーティン・イングリッシュ
- エディス・コーワン・カレッジ
- パース・インターナショナル・カレッジ・オブ・イングリッシュ
- キングストン
- カプラン
- エディスコーワン大学附属英語学校
- ノース・メトロポリタン・テイフ
- TAFE ウェスタン・オーストラリア附属英語学校
- マードック・ランゲージ・インスティテュート
- オーストラリアン・イングリッシュ・ランゲージ・センター
まとめ:パース留学をしてのんびりとしたスローライフを満喫しよう!
シドニーやメルボルンと比較すると知名度が低い都市ですが、パースは治安が良くて暮らしやすい街です。
静かで落ち着いた環境でのんびりと勉強したい方にパース留学をおすすめします。
パース留学についてさらに詳しい情報を知りたい方は、オーストラリア留学・ワーホリに強い「スマ留」への相談がおすすめです。
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