みなさんはシンガポールへの留学に興味はありますか?
シンガポールは、アメリカやイギリスといった主要な英語圏の国々とは異なり、アジアに位置する国であるため日本からアクセスしやすく時差も小さいです。また、英語だけでなく、中国語も身につけられるため、魅力的な留学先の1つです。
この記事ではシンガポール留学のメリットとデメリット、シンガポール留学にかかる費用、そして必要なビザについて解説します。
読み終わる頃にはシンガポール留学についてより具体的なイメージを描けるようになっているでしょう。
目次
シンガポールの基本情報
下記の表はシンガポールの基本情報をまとめたものです。
人口 | 545.4万人(2021年) |
首都 | なし |
気候 | 熱帯モンスーン気候 |
年間平均気温 | 28.5度 |
言語 | マレー語 中国語 タミル語 英語 |
通貨 | シンガポールドル |
面積 | 728.6km2 |
日本との時差 | -1時間 |
シンガポールは中国系、マレー系、インド系などさまざまな民族が暮らす多民族国家です。それゆえに英語だけでなく、マレー語、タミル語、中国語などさまざまな言語が公用語として使用されています。
そして、他の国とは異なり都市全体が1つとして成り立っているため、首都がない点が特徴です。
気候についてですが、熱帯モンスーン気候に属しているため雨季と乾季があります。11月から2月にかけては雨季で降雨量が多いです。乾季であっても1〜2時間ほど大雨が降るスコールが頻繁にあるため、折り畳み傘は手放せないでしょう。
年間を通じて気温が25〜32度と比較的高く、蒸し暑いです。24度未満や33度以上になることは滅多にありません。そのため留学に行く際は軽装の準備だけで済むため、荷物の準備がしやすいです。
シンガポール留学のメリット3つ
シンガポール留学のメリットは下記の3つです。
- 治安が良くて生活しやすいため初めての留学でも安心
- 英語と中国語の両方を身につけられる
- 日本からのアクセスが抜群で時差が1時間
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
1. 治安が良くて生活しやすいため初めての留学でも安心
Institute for Economics & Peaceが発表したGlobal Peace Index 2022によると、シンガポールの治安の良さは世界163カ国の中で9位となっており、アジアで最も治安の良い国として位置付けられています(日本は同ランキングで10位)。
そのため、初めての海外旅行や留学であっても安心して生活することができるでしょう。
しかし、スリやひったくりなどの軽犯罪や麻薬の密売などがあるため、貴重品の管理を徹底したり、夜の1人歩きをしないようにするなど自分で自分の身を守るように努力をすることは大切です。
2. 英語と中国語の両方を身につけられる
シンガポールの基本情報でも触れましたが、シンガポールは多民族国家です。そのため、英語、中国語などさまざまな言語が公用語として使用されています。
シンガポールに留学することで、英語だけでなく、中国語も身につけられるでしょう。
日本と中国との関わりは深く、多くの企業が中国にオフィスや支社を構えていることから、中国語を身につけることでキャリアの可能性が広げられると共に、他の就活生と差をつけることにつながるはずです。
3. 日本からのアクセスが抜群で時差が1時間
「英語圏の国」と聞くと、アメリカやイギリスを思い浮かべる方も多いでしょう。これらの国は日本から遠く、時差もかなり大きいです。
しかし、シンガポールの場合は、日本との時差がわずか1時間であるため、いつでも日本の家族や友人と連絡を取り合うことができます。渡航後に時差ボケになる心配もないため、貴重な留学の時間を有効に活用できるでしょう。
また、成田、羽田、中部、関西、福岡など日本国内の主要な空港からシンガポールに直行便が出ているためアクセスもしやすいです。
シンガポール留学のデメリット3つ
続いてシンガポール留学のデメリットは3つあり、下記の通りです。
- 日本人が多い
- シンガポール英語は独特で訛りが強い
- 物価が高い
それぞれのデメリットについて詳しく解説します。
1. 日本人が多い
外務省によるとシンガポールで暮らす日本人は32,743人です。(2022年10月時点)
日本人の人口が多いと、日本人に日本語で助けてもらいやすい、日本の雑貨や食品が入手しやすいといったメリットがありますが、デメリットもあります。
それは日本人が多いということは、語学学校や大学にも日本人の学生が多い可能性があるということです。日本人の留学生ばかりと一緒に過ごしていると、留学の本来の目的を見失って英語力が向上しなくなってしまいます。
留学中は、他の日本人留学生とは適切な距離を取って過ごすように心がけることがおすすめです。
2. シンガポール英語は独特で訛りが強い
シンガポールでは英語は公用語の1つとして扱われていますが、厳密には「英語圏」の国ではありません。
世界中から様々な国の人々が移住してきたため、シンガポールでは独自の英語が生み出されました。それがシングリッシュ(English + Singapore )です。
シングリッシュはマレー語や中国語の影響を受けて語尾の子音が抜け落ちるなどの発音に特徴があったり、過去や未来のことであっても動詞を原形のままで使うなどの独特な文法のルールがあります。
これらのルールはシングリッシュ独自のルールで、英語圏で使用される英語にはありません。
語学学校や大学の授業などで講師や教授が用いる英語は英語圏での英語が使用されるため心配はありませんが、現地の人との会話をする際にシングリッシュが使われる可能性があるので気をつけてください。
3. 物価が高い
シンガポールはアジアの国々の中で最も物価が高い国です。
イギリスのエコノミスト誌によると2022年に行われた世界で物価の高い都市ランキングで、シンガポールはニューヨークと並んで同率でトップに並びました。ちなみに同ランキングで東京は24位です。
外食費と家賃が高い傾向があり、日本の2〜3倍はすると心得ておきましょう。特に新型コロナや世界的なインフレの影響で、家賃はますます高騰しています。余裕を持った留学費用の準備が必要です。
シンガポール留学にかかる費用の目安
下記の表は留学期間別にかかるシンガポール留学にかかる費用の目安をまとめたものです。
留学期間 | 留学費用の目安 |
1ヶ月 | 20〜50万円 |
3ヶ月 | 50〜100万円 |
6ヶ月 | 90〜250万円 |
1年 | 200〜500万円 |
この費用は、語学学校での学費・滞在費・渡航費を含めたおよその金額です。
シンガポールは比較的物価が高く、特に学費と滞在費が高いという特徴があります。食費や交通費は比較的リーズナブルなので、シンガポール留学にかかる費用を節約したい場合は、郊外に暮らし外食を控えて自炊を心がけるようにしましょう。
シンガポール留学をするために必要なビザ
下記の表はシンガポール留学をするために必要なビザの種類と特徴をまとめたものです。
ビザの種類 | 特徴 |
ビザの申請不要 | 空路を用いた渡航で30日間の滞在、または陸路を用いた渡航で14日間の滞在の場合はビザの申請は不要。 |
ソーシャル・ビジット・パス | 空路を用いた渡航で30日以上の滞在、または陸路を用いた渡航で14日以上の滞在の際に申請するビザ。 |
スチューデント・パス | フルタイムで語学学校や大学に通うために必要なビザ。教育機関によって申請の手順が異なるため、各学校や留学エージェントに要問い合わせ。 |
ワークホリデー・パス | 最大6ヶ月滞在して就労できるビザ。18〜25歳が申請対象。 |
シンガポールに語学留学、または大学留学する場合は基本的にスチューデント・パスの申請が必要になるでしょう。
しかし、短期留学であればスチューデント・ビジット・パスではなく、ソーシャル・ビジット・パスでの申請も可能です。詳細はシンガポール移民局のページより確認してください。
また、18〜25歳が就労目的でシンガポールに渡る場合は、ワークホリデー・パスの申請が必要です。
シンガポール留学に関するFAQ
最後にシンガポール留学に関するよくある質問とその回答をご紹介します。
しかし、直行便でなく乗り継ぎ便を活用したり、観光オフシーズンに渡航することで渡航費を抑えることが可能です。シンガポールの場合、4,10,11月は航空券が安く手に入りやすいので、この時期を狙って語学学校への入学を検討することをおすすめします。
大学の場合は年間で100〜1100万円、大学院の場合は年間で100〜750万円ほどかかると見込んでおきましょう。
学費の減免を申請することもできますが、申請する場合は、卒業後はシンガポールで就労する必要があるといった条件があるので志望する大学に問い合わせ、確認することがおすすめです。
シンガポールで留学中にアルバイトをすることは可能ではありますが、就労をするためには下記の条件を満たす必要があります。また、学期中とスクールホリデー期間で条件が異なるため注意してください。
◼︎ 学期中
- シンガポール政府が指定する教育機関の1つでフルタイムの正規学生または登録学生である
- ICA (Immigration and Checkpoints Authority)が発行する学生ビザを持っている
- 1週間に最大16時間までの就労時間であること
- 大学または教育機関が行なっている産業派遣プログラムまたはインターンシッププログラムによるものであること。このプログラムは必修科目でも選択科目でも構わないものの、卒業するための単位として認定されるものであること
- 在学期間中に休学して、学校卒業に寄与しないインターンシップ等の就労行為を行う場合は、ワークパスを申請すること。
◼︎ スクールホリデー期間中
- シンガポール政府が指定する教育機関の1つでフルタイムの正規学生または登録学生である
- ICA (Immigration and Checkpoints Authority)が発行する学生ビザを持っている
- 年齢が14歳以上であること
まとめ:シンガポールは魅力的な留学先!
いかがでしたか?
アジアへの留学と聞くと、フィリピンやマレーシアが真っ先に挙がるかもしれませんが、シンガポールはアジアの国々の中でも魅力的な留学先の1つです。
シンガポールの主な魅力は下記の3つです。
- 治安が良くて生活しやすいため初めての留学でも安心
- 英語と中国語の両方を身につけられる
- 日本からのアクセスが抜群で時差が1時間
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