最近よく耳にするフィリピンセブ島留学。
低価格かつ短期間で英語力を伸ばすことができるという点で人気ですが、
「実際いくらかかったの?」
「本当に短期間で話せるようになるの?」
と気になっている方も多いのではないでしょうか。
今回は留学エージェント「studyin」を利用して、フィリピンセブ島の語学学校へ3ヶ月社会人留学をした私が、リアルな留学の詳細をお伝えします。
20代社会人が会社を退職してフィリピン留学を選んだ理由
まずは20代OLだった私が、フィリピン留学を選んだ経緯についてお話しします。
海外勤務に憧れて旅行会社に入社したものの、コロナの影響で思うように働けず、旅行業とは全く関係のない業務をしていました。
コロナが収束すれば旅行業もまた盛り上がる。
そうすれば旅行業に復帰して海外勤務へ挑戦できる。
待っていればいつかチャンスが来る。
そう思いながら目の前の仕事に打ち込み続けて数年。待っていたのは海外勤務とはほど遠い部署への異動でした。
コロナ禍という旅行会社にとっては厳しい状況の中で従業員を守ってくれた会社には感謝していましたが、いつかチャンスが来ると自分に言い聞かせて待ち続け、気づけば20代も半ば。
いつになるかも分からない機会を待ち続け、年齢だけを重ねていくことへの恐怖。
そしてなにより、今動かなかったら将来の自分が絶対に後悔する。
それなら会社に頼らずに自分の力で今行こう。
そんな思いで退職を決めました。
そして見つけたのがフィリピンセブ島留学です。
欧米の語学学校の多くが半日授業であることに比べ、フィリピンの語学学校は朝から晩まで授業を受けることができ、学費もかなり安いことを知りました。
私の英語力はスピーキングとリスニングが壊滅的という典型的な日本人レベルでした。
当時はカナダでのcoop留学を考えていたため、その前に「安く」かつ「徹底的に」スピーキング力を上げたいと考えていた私にとってフィリピン留学は大変魅力的でした。
こうして長年溜め込んだ海外への憧れと、将来の自分に後悔させたくないという一心でフィリピン留学へと動き出しました。
3ヶ月で総額965,000円!
結論からお話しすると、3ヶ月でかかった費用は総額965,000円でした。
1.学費(授業料+寮費+食費):654,000円
私の場合は3ヶ月2人部屋、一般的な英会話のESLコースです。学校や受講するコース、部屋タイプによっても変動します。
学校設備をあまり重要視しない場合や、大人数の部屋を選んだ場合は比例してより低価格になりますが、ひとつ注意点として、フィリピンの設備の基準と日本の設備の基準にはギャップがあることを理解しておくことをお勧めします。
私は到着した初日から、設備や食事の面でカルチャーショックに陥りました。
ただでさえ慣れない環境下で長時間勉強するので、個人的には設備に関しては慎重に検討すると良いと思います。
2.現地支払い(+教科書代):約90,000円
現地支払いは3ヶ月分の入学費+光熱費+寮のデポジット+SSP申請費用として最初の週に支払います。寮のデポジットに関しては、滞在期間に設備破損や紛失がなかった場合はチェックアウト時に返金されます。
教科書は授業ごとに1冊平均400円の教科書を3ヶ月間で数冊購入しました。
私が通った学校では、
・週一回あるテストでレベルが上がったとき
・教科書を最後まで解き終えたとき
上記の際はその都度新しい教科書を購入する必要があったため、ひとによってはかなりの頻度で新しい教科書を購入する必要がありました。
レベルアップは簡単ではないので頻発することはありませんが、一度レベルが上がってから短期間でにさらにレベルが上がった際も追加購入が必要となってしまうので、実力が上がって嬉しい反面、お財布には厳しかったです。
3.航空券:110,000円
キャセイパシフィックで香港経由の場合の値段です。購入時期や経由地によって変動があります。
4.海外旅行保険:63,000円
思ってもみない病気や怪我、その他トラブルが発生することがあります。
私の周辺ではほぼ100%の人が体調を崩しており、高熱や嘔吐などの症状により病院で診察を受けたり、中には入院している人もいました。
ちなみに日本で数年風邪をひいていなかった私自身、フィリピンで人生初のコロナや高熱を経験しました。経済的な面だけでなく精神的にも大きな助けとなるため必ず加入することをお勧めします。
5.通信費:3,000円
現地でsimカードを購入しました。スーパーやモール、コンビニなどで購入できるプリペイドカードでデータチャージします。
私は『smart社』の24GB/30日間のものをよく使っていました。
学校にもよりますが、私の学校はwi-fiが通っている場所が限られており自室にwi-fiがなかったため、データの消費が激しく苦労しました。
学校選びの際にはwi-fi環境もチェックすることをお勧めします。
6.交際費(外食+各所入場料等+交通費):40,000円
おそらく留学費用の中で一番個人差が大きい項目です。
私はあまり派手に観光はしておらず、週末にカフェやレストラン、たまにタクシーで行ける範囲の遠出をする程度だったので比較的安くおさまっています。
毎週のように有名な観光スポットに行ったり、飛行機やボートで周辺の島を巡ったり、平日も外食をする方はより費用がかかります。
7.雑費(日用品等):5,000円
トイレットペーパーやシャンプー・リンス・ボディソープ等のお風呂セット、マグカップなどの日用品を現地で調達しました。
思っていたのと違った?3ヶ月を終えてみたリアルな感想
3ヶ月を終えてまず思うことは、全てが期待通りにはいかなかったけど、思い切って挑戦して良かったということです。
ここからは、項目に分けて感想をお伝えします。
英語力について
渡航前に比べるとお題に沿って自分の考えを述べられるようになり、英語を話すことへのハードルはかなり下がりました。先生や他の生徒との雑談や討論の場で伝えたいことが相手に伝わり、純粋に英語で意見や考えを共有することの楽しさも感じることができました。
渡航前に漠然としかわかっていなかった自分の実力を理解できたこと、そしてもちろんスピーキングの練習もしっかりできたことに関してかなり満足しています。
フィリピン人の先生たちは陽気でおしゃべりが大好きな方が多いので、こちらがあまり話せなくてもうまく盛り上げてくれます。
印象的だったのは、グループクラスでプレゼンをした際に『言いたいことはあるのに正しい英語がわからず、めちゃくちゃな文章になったら恥ずかしいし… 』と言い淀んでいると、先生がそのことを察してくれて「英語を勉強しに来てるんだから、怖がったり恥ずかしがることはない!うまく言えなくても表現しようとすることが大事。大丈夫!言ってみて!」と励ましてくれたことです。
完璧なプレゼンではなかったかもしれませんが、終わった後も笑顔で褒めてくれたので自信に繋がりました。
先生たちは日本人に教えることに慣れているので、どこにつまずいているのか、なにに困っているのかを理解してくれます。
先生たちのいつも明るくポジティブな考え方にはよく助けられました。
とはいってもわずか3ヶ月。
学生時代から何年も勉強してきて全然話せなかったのに、たった3ヶ月海外で勉強したからといって劇的に話せるようになることは決してないことを理解しておく必要があると思います。
「たった3ヶ月でペラペラに!」
「最初は全く話せなくても行けばみんな話せるようになっています!」
このようなSNS上のさまざまな留学エージェントによる甘い言葉によって、ただフィリピンで授業を受ければ自然と話せるようになるとかなり期待値をあげて来てしまい、思ったより伸びないことに焦ってしまう人も多かったように感じます。
もちろん英語は伸びますが、受け身の姿勢でいるのではなく、積極的に発言したり恥を捨てていろんな人に話しかけるなど、能動的に努力することが必要不可欠だと感じました。
価格について
フィリピン留学の低価格さに魅力を感じて留学を決める方も多いのではないでしょうか。
私の正直な感想としては、思っていたより色々かかるということです。
学費に加えて海外旅行保険、現地納入費、光熱費、友達ができてくると外食だけでなく遠出をする機会も増えます。
シャンプーやトイレットペーパー、携帯のギガ補充、そして人によっては授業コースの変更のための追加費用やレベルアップに伴う新しいテキストの購入など、細々とした出費が多々あります。
そしてこれらはエージェントが出してくれる見積もりに入っていないことが多いです。
選ぶ学校や部屋タイプにもよりますが、毎日の食事と寮込みの学費は欧米に比べると確かに安いです。ですが、トータルでかかる費用は見積もりの時点からもっと増えると考えておくと現地で大変な思いをせずに楽しめると思います。
環境について
私が通った学校(SMEAG)は同じ建物内に寮、教室、自習室、食堂、事務所などがありそれぞれがフロアごとにわかれていました。
日々の生活が同じ建物内で完結したので、とても便利でした。
毎日食事が提供され、洗濯も無料でいつでも出すことができたため、完全に英語の勉強だけに集中できる環境が整っていました。
ただ、国籍の割合は事前にチェックをしておくことをお勧めします。
私は留学エージェントから日本人の割合は3割程度と事前に聞いていたのですが、実際についてみると7割以上は日本人でした。
韓国人の友達は日本人が多すぎて、「日本に留学してる気分だよ」と笑っていたくらいです。
日本人がいて頼もしいこともありますが、授業以外は日本語で話す機会がどうしても多くなります。
自分で努力して日本人を避けようにも、グループ授業やルームメイト全員が日本人になることもかなり多かったので、完全に避けることはかなり難しかったです。
個人的に「授業で話す英語」と「日常生活で話す英語」には少し違いがあると感じます。
私の場合、日常生活の中で英語を使って海外の子と話す機会が思ったより少なく、完全に英語に浸る生活ではなかったため、「授業でよくある特定のトピックについて自分の意見を話す」ことよりも「友達や街中の人との日常的なやりとり」の方が難しく感じることが多々ありました。
事前にチェックしていても、日本でフィリピン留学がかなり人気になっている現状を考えるとしょうがない部分もあるため、学生以外で可能な方は学生の長期休み期間は避ける等渡航する時期も考えた方が良いかもしれません。
まとめ
3ヶ月の留学生活で、思い通りにいかないことや期待していたことと違った部分もありましたが、それ以上に得るものがたくさんありました。
英語力の向上以外にも、日本で当たり前のことが当たり前でない環境があること、自分がいかに恵まれた暮らしをしているかを身をもって感じることができました。
総じて行って良かったと心から言えます。フィリピン留学に行った際には、「恥を捨て自分から行動すること」を心がけるとより充実したフィリピン留学になると思います。
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