言語能力や国際感覚を身につけることができる留学は学生にとって、とても刺激的な経験です。
コロナパンデミックによって長い間留学の機会を奪われていましたが、規制解除に伴い、少しずつ海外での修学の機会を得ようと、留学を前向きに検討する学生も増えてきたようです。
皇族の愛子さまも、このような流れを受け、留学に高い関心を寄せています。本記事では、愛子さまの留学先候補や皇室の留学に関する情報について、ご紹介していきたいと思います!
目次
1. 愛子さまの留学について
愛子さまは現在(2023年7月時点)、大学4年生ですが、ここで気になるのが、大学卒業後の愛子さまの進路や将来についてです。
現在のところ、今後海外への留学を目指していると考えられており、大学在学中または大学院進学後に留学をすることで準備が進んでいます(大学卒業後は大学院へ進学する可能性が高いとのことです)。
詳しくは後述しますが、皇族の方々は従来、イギリスやイギリス連邦国のカナダやオーストラリアに留学に行くことが慣例となっています。
愛子さまのご両親である天皇陛下、雅子さまもそれぞれ英国のイギリスの名門校オクスフォード大学へ留学した経験があることから、愛子さまもオクスフォード大学や同国の他の大学に行くのではないかと考えられています。
他方、愛子さまの興味・関心は日本文学ということで、イギリスに限らず、欧州の国々にある大学や米国の大学なども1つの候補として検討されている模様です。
2. 愛子さまの経歴
前章の通り、愛子さまは近いうちに海外の大学または大学院にて勉学に励むことを希望しておられるようです。
続いては、愛子さまがこれまでどのようなご経験をされ、どのような経歴をお持ちか、ご紹介していきたいと思います!
(1)幼少期〜高校時代
愛子さまは、2006年春に学習院幼稚園に入園し、同年の夏にご両親と一緒にオランダへ海外旅行へ行きました。これが、愛子さまにとって最初の海外経験でした。
その後、学習院初等科へ進み、当時から英会話への関心が高かったため、学習院女子大学が実施している英会話のセミナーにも参加しておられました。
学習院初等科を卒業後は中等科、高等科と進み、高校2年生の夏休みを活用し、3週間ほど、イギリスの名門校イートン校で英語研修を行いました。
また、そのイギリスでの研修では、イギリスの文化や伝統に触れることができるオクスフォードやポーツマスなどの街を訪れました。
(2)大学時代
高等科を卒業すると、2020年4月に、学習院大学文学部日本語日本文学科に入学しました。新型コロナ感染症の感染が拡大した2020年に大学に入学したということもあり、在学期間中のほとんどをオンライン授業で受講されたということです。
最近になって、オンラインのみならず対面の授業の参加も可能となりましたが、愛子さまは、ウイルス感染の懸念もあり、オンラインで受講できるものはオンラインで参加されているようです。
学業面に関しては、愛子さまは現在在学中の学習院大学では、日本文学について学んでおり、特に関心を抱いている源氏物語や奥の細道など、多種多様な日本文学について、知見を広げられています。
留学先では、これらの日本文学について海外の大学でさらに深く学ぶとともに、留学を通して国際感覚を身につけることが期待されています。
3. 皇族の留学先と愛子さまの留学先候補
皇族の方々の留学は、皇室のお仕事の1つである国際親善のために、外国や外国語に関する知見を深めることが大きな目的です。
かつては、男性皇族が海外留学を経験することが一般的でしたが、平成以降は多くの女性皇族も国際感覚や自身の専門性を高めるための留学をされています。
本章では、これまで皇族の方々はどのような留学先を選び、また愛子さまはどの留学先を選ぶのか、検討していきたいと思います。
(1)イギリスが有力な候補
上述した通り、皇族の多くの方々はイギリスでの留学を経験されています。
秋篠宮家長女の眞子さまは、国際基督教大学に在学中にイギリスのエディンバラ大学に留学し、大学卒業後には同国のレスター大学の大学院で美術史などを修学されました。
次女の佳子さまは、国際基督教大学在学中に1年間、イギリスのリーズ大学に留学をし、歴史学や心理学などを学ばれました。
また、三笠宮家の彬子さまも学習院大学を卒業後にオクスフォード大学で日本美術史の博士号を取得された経歴を持っているため、日本文学に関心を寄せる愛子さまにとっての「ロールモデル」として、進路選択の際の検討要素となるかもしれません。
また、愛子さまは高校2年生の時に短期留学されたイギリスで刺激を受けたことについて、短歌で「英国の 学び舎に立つ 時迎へ 開かれそむる 世界の窓」と表現されていることから、将来、イギリスへの留学を考慮されていることが伺え、特に天皇皇后両陛下(ご両親)が学ばれたオクスフォード大学へ留学する可能性が高いと考えられています。
高校時代にオクスフォードを訪れたのも、ご両親からの影響があったと予測されます。
他方、故・桂宮さまはキャンベラにあるオーストラリア国立大学大学院に通われ、高円宮家の三女・絢子さんは、カナダのブリティッシュ・コロンビア大学で学ばれたということもあり、これらイギリス連邦国への留学も考えられるのではないでしょうか。
イギリス王室と日本の皇室は縁深く、以下のように様々な交流が盛んに行われておりました。
・1953年のエリザベス女王の戴冠式では、当時の皇太子さま、現在の上皇さまが昭和天皇の名代として参列され、また1971年、昭和天皇がイギリスを訪問し、国賓として迎えられました。
・1975年にエリザベス女王が来日した際にはパレードが行われ、その後皇居にて開催された宮中晩さん会でのスピーチでは、「両国の国民には多くの共通点があります。庭を愛し、車は左側通行すること。特に似ているのは、愛情表現が控えめでも、相手を思いやることの出来る気質です」と英国と日本の共通点を賞賛しました。
・2012年、エリザベス女王の在位60年(ダイヤモンド・ジュビリー)のときには、現在の上皇さまがイギリスをご訪問されました。
(2)その他候補
上述の通り、イギリスが有力な留学先候補ですが、その他の国や地域で勉学に励むという可能性もあります。
愛子さまの関心が深い日本文学については、イギリスのみならずオランダを始めとする欧州諸国や米国においても多くの有名大学が幅広い研究を行っています。
オランダでは、ライデン大学、アメリカでは、カルフォルニア大学やミシガン大学が日本学に関する研究が進んでおり、これらの大学で勉学に励む学業的メリットはとても大きいと言えます。
ライデン大学は、1855年に日本学科が設立され、それ以降、日本に関する研究が進歩してきた歴史の深い大学です。
さらに、アメリカにおいては、有名な日本研究学者である、故・ドナルド・キーン氏が名誉教授を務めていたコロンビア大学や日本文化にも造詣の深いロバート・キャンベル氏の出身であるハーバード大学もあるため、留学先候補は、様々な選択肢が考えられます。
4. イギリス留学とオクスフォード大学について
前述の通り、愛子さまの留学先は様々な選択肢がありますが、その中でもご両親の影響もあり、イギリスが有力候補だと噂されています。
続いては、イギリス留学のメリットやオクスフォード大学の特徴について、ご紹介していきたいと思います!
(1)イギリスに留学のメリット
イギリスへ留学することで、本場の英語を学ぶことができることはもちろん、多種多様な人々と交流することができるため、国際感覚を養うことができます。
皇族の方々は、公務として外国を訪問したり、外国から訪問される大統領や国王などを接遇したりするなどの役割を担っていらっしゃるため、これら国際親善にあたっては、高い語学能力や外国人とのコミュニケーション能力と併せて、各国の諸事情を理解した上で、様々なバックグラウンドを持っている人と交流するための国際感覚が必要となります。
筆者も大学時代に約1年間、イギリスへ留学した経験がありますが、やはり日本の学生生活だけでは味わうことができない貴重な経験をしました。
学業的にも、現地で自分の専攻に関する専門性を高めることができ、また現地学生や留学生と交流を深めることを通して、考え方が180度異なる人や全く考えや価値観を曲げようとしない人などとの付き合い方についても学びました。
(2)オクスフォード大学について
1983年から1985年までイギリスのオクスフォード大学で学ばれた天皇陛下の影響もあり、愛子さまもオクスフォード大学に興味を抱いていらっしゃるのではないでしょうか。
オクスフォード大学は世界で3番目に古く、英語圏では最も古い大学として、多くのイギリス首相やノーベル賞受賞者を輩出していることで有名であり、世界中の学生が同大学で学ぶことを切望しています。
オクスフォード大学の学習形態はとても特徴的であり、39ある「カレッジ」と呼ばれるコミュニティに所属し、そこで同僚や教職員と寝食をともにし交流を深め、また学業に励みます。
各カレッジには、伝統や歴史がありますが、幅広い知見を得るために、専攻や得意分野が異なる学生が同じカレッジに所属しています。
天皇陛下がオクスフォードで学ばれていた時も、1つのカレッジに所属し、現地の学生や留学生と共に社交をされていたということです。
カレッジに所属することにより、自分のコミュニティへの所属意識が芽生え、互いに切磋琢磨することができるため、学生生活を学業面、生活面で充実したものとできるでしょう。
5.終わりに
本記事では、愛子さまの海外留学や留学先大学について、ご紹介しました。
今後、愛子さまの留学に関する話題が本格的にニュースや各種報道に出てくると思いますが、その際の参考にしていただけると嬉しいです!