まるわかり。知っておきたい、欧米英語留学とフィリピン英語留学の違い

ある意味、留学は自分に対する投資です。その投資の効果がどうなるのかは、皆さん気になるところだと思います。

今回は留学と能力向上に関して、前回紹介した2015年に約5,800人を対象に行われた「グローバル人材育成と留学の長期的なインパクトに関する調査」という調査統計を参考にして、説明していきたいと思います。

どんな人たちの調査?調査の信頼性は?

まずこの調査は、留学をしたことがある人(留学経験者)と留学したことがない人(留学非経験者)の2つのグループに同じ質問をして、留学経験でどんな変化が起こりやすい傾向にあるのかをあぶりだしています。

よくあるような20歳代前後の若者数百人だけに聞くような調査ではなく、より傾向性が正確に出るように5,800人もの人たちの調査結果となっています。

男女比はほぼ50%ずつ、20歳以下、20歳以上、30歳以上とそして40歳代や50歳代以上の人たちにも同じように調査をしています。このように極めて信頼性の高い調査といえます。

留学経験者はほぼすべての項目で能力が向上!

今回の調査では、単に外国語運用能力や異文化に対する能力だけでなく、リーダーシップ、論理的能力、問題解決能力、目的を達成する能力、基礎学力・一般教養、社交性、柔軟性などを含む18項目もの能力について、それが留学経験者と留学非経験者ではどう違うのかを調査しています。

その結果、なんと留学経験者はほぼ全項目において平均80%に近い割合で能力の向上を認識しています。留学非経験者はこの割合は50%ですから、明らかに留学経験者の方が能力が向上していることがわかります。

留学で向上する能力は語学力だけではない!

多くの留学希望者の大きな留学目的は語学力の向上だと思います。これを目的に留学するわけですから、語学力が向上するのは当たり前だと思います。

今回の調査でも外国語運用能力が向上したかという質問に対して、41.2%の方が「強くそう思う」、51.1%の方が「そう思う」、2つ合わせるとなんと92.3%もの人が留学で外国語運用能力が向上したと感じています。

では、語学力以外ではどのような能力が留学で向上したのでしょうか?今回、留学のインパクトが著しく、そして留学後のキャリアに直結する「異文化に対する能力」「コミュニケーション能力」「積極性・行動力」「ストレス耐性」の4つに対してみていきましょう。

どんな企業でも採用時に重視する能力とは?

様々な企業の人事の調査を見ていても必ず、おおむねどんな企業でも社員の採用時に重視するのは「コミュニケーション能力」「チャレンジ精神」「行動力」「主体性」などになります。

初めに企業が最重要視する「コミュニケーション能力」は、留学を通して向上するのかを見てみましょう。

「コミュニケーション能力」の向上について調査統計を見ると、36.1%の留学経験者が「強くそう思う」、52.3%が「そう思う」と回答しています。2つ合わせると88.4%の留学経験者が留学経験を通して「コミュニケーション能力」が向上したと感じていることになります。

「チャレンジ能力」、「行動力」、「主体性」がないと留学できない!

次に企業が採用時に重視する「チャレンジ能力」、「行動力」、「主体性」の3点セットですが、これは留学と非常に関係性が深いものですね。そもそも「チャレンジ能力」、「行動力」、「主体性」がない人は留学しませんし、できません。

また、留学するという決断や行動だけでなく、留学中も日本国内にいる時よりはるかに、この「チャレンジ能力」、「行動力」、「主体性」に磨きをかける体験を半ば強制的にすることになります。

例えば、「英語で生活をする」「異国の友人を作る」「異国の食事を食べる」などなどです。この調査では留学を通じで「積極性・行動力」が向上したと回答した人は81.8%(「強くそう思う」30.2%、「そう思う」51.6%)になります。

【留学経験者4,489人の統計で検証②】留学で就職活動は有利になるか?

【留学経験者4,489人の統計で検証②】留学で就職活動は有利になるか?

「グローバル人材育成と留学の長期的なインパクトに関する調査」より

企業が留学経験者に特に期待するものは?

前述の「コミュニケーション能力」「チャレンジ能力」、「行動力」、「主体性」は、留学体験者でもそうでない人にでも、企業が採用時に重視するものです。では留学体験者ということで採用を考える企業は、それ以外にどんな部分をチェックするのでしょうか?

いろいろありますが、代表的なものとしては「異文化適応能力」や「ストレス耐性」になると思います。これから企業もどんどんグローバル環境の中でのビジネスをしていかなくてはならないことを考えると、「異文化適応能力」や「ストレス耐性」は重視しなくてはならない能力なのです。

留学で一番向上するのは「異文化に応能する力」

調査結果を見ると、「外国語運用能力」より「異文化に対応する能力」が留学で向上するという結果になっています。93%の人が能力が向上すると感じています(「強くそう思う」41.5%、「そう思う」51.5%)。これは調査したすべての項目の中で一番能力の向上を感じた人が多かった能力です。

もう一つの「ストレス耐性」は79.1%の人(「強くそう思う」25.9%、「そう思う」52.1%)が留学を通じて能力向上をしたと感じています。

気になる就職活動への影響は?

今まで見てきた通り、留学経験で能力が向上することは理解できたと思います。また、能力の中でも企業が留学経験者の採用時に重視する「外国語運用能力」、「異文化適応能力」、「ストレス耐性」などの能力も向上します。

それではその結果、実際に今回回答してくれた留学経験者たちは、就職に留学経験がどのような影響を与えたかを留学非経験者と比べて見てみましょう。

【留学経験者4,489人の統計で検証②】留学で就職活動は有利になるか?

【留学経験者4,489人の統計で検証②】留学で就職活動は有利になるか?

上と下の表で明らかなように、留学経験者の50%以上が、留学経験に関するすべての項目で留学経験が評価されたと感じています。

留学非経験者は大学卒業や大学院卒業そのものが採用の際に評価されたと感じている人は50%未満で、特に「強くそう思う」は留学経験者の20.1%に対して9.6%しかありませんでした。

また、外国語の運用能力、対外的なコミュニケーション経験、外国人とのコミュニケーション経験などは、留学経験者の約50%が採用時に評価をされたと感じているのに対して、留学非経験者は非常に低い割合の人しか評価の実感がありません。このように、留学は就職活動にも影響力が強いことがわかります。

今回この調査から、留学経験は単に語学力や専門性を身に着けるだけではなく、その後のキャリアに必要な能力やグローバル人材に必須な能力などを付ける、経験になります。

是非、多くの方が留学を通じて能力向上を図り、帰国後の就職活動を有利にしてほしいと思います。

国際教育事業コンサルタント
星野達彦

【まとめ】セブ島にある有名・評判な語学学校の一覧表
星野 達彦

国際教育事業コンサルタント
1960年東京生まれ。1986年から留学事業のキャリアを積み、25年以上の経験の中で数多くの留学カウンセリングや大学・政府関連機関主催の留学イベントなどので講演をこなす。海外での多くの国際会議に参加するとともに世界の600校以上の学校を視察している。

著書に「こうすれなれる留学カウンセラー」、「英語はアジアで学べばうまくいく」がある。

2013年 厚生労働省委託事業「勤労青少年の国際交流を活用したキャリア形成支援事業」委員長
一般社団法人JAOS留学協議会事務局長
日本認定留学カウンセラー協会(JACSAC)代表幹事
国際教育事業コンサルタント ライジング・スター代表 

ブログ:留学カウンセラー・国際教育事業者向け情報ブログ
http://ryugakuth.blog.fc2.com/
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