私は、効率的な英語学習について発信している、現在23歳のバビと申します。
学生時代に、イギリスに1年間交換留学をしていました。
高校生の頃からDMMオンライン英会話で生徒として学習し、留学から帰国後、同英会話の講師として約2年間、英語を教えた経験があります。
この経験を元に、本記事では最近話題になっている1ヶ月留学について紹介します。
留学を考えているけど、
「どの国がどのぐらい費用かかるのか」
「1ヶ月留学は効果が本当にあるか」
と気になることもあるでしょう。
そこで今回は、1ヶ月留学の概要やメリット・デメリット、留学費用、そして1ヶ月でも語学力を伸ばすアドバイスについても解説していきます。
1ヶ月留学に興味がある方にとって役に立つ記事になっておりますので、ぜひ読んでいただければと思います!
1ヶ月留学について
1ヶ月留学とはその文字通り、春休みや夏休みなどの長期休暇を利用して1ヶ月間、海外の国に留学に行く短期留学です。
① どのような形態があるか
1ヶ月でも目的によってどのような形態で留学するか選択肢があるため、今回は3つの形態を紹介します。
語学学校
短期留学の典型的な形態は現地の語学学校で語学を集中的に学ぶプログラムに参加する留学です。
現地の語学学校では、語学の4技能(リーディング、リスニング、ライティング、スピーキング)を総合的に学ぶことができます。
1ヶ月間の語学学校への短期留学では、ほとんどの語学学校が現在の英語能力によって受け入れの可否が決定されることはありませんので、多くの人が語学留学に参加しています。
現地大学で学ぶ
現地の大学で、自分の学びたい分野や専攻を学ぶことができる短期間のプログラムに参加することもできます。
現地大学の短期プログラムにおいても、留学生が語学を学ぶためのコースが用意されていることが多く、専攻の授業の他に、語学学習に時間を費やすこともできます。
インターンシップ
大学生や社会人は、現地企業でのビジネスインターンシップに1ヶ月間参加することができるプログラムもあります。
インターンシップの場合、職場の人と綿密にコミュニケーションをとる必要があるため、基本的な英語のコミュニケーション能力を持っていることが受け入れの条件となっているケースが多いです。
② どのような人におすすめ?誰が参加できるか?
それでは、1ヶ月留学はどのような人におすすめできるのでしょうか?
実際にどのような人が参加しているか、学生と社会人に分けて紹介していきます。
中学生、高校生、大学生
まずは、中学生や高校生、大学生などの学生におすすめです。
中学生や高校生であれば、春休みや夏休みの長期休暇を利用して、1ヶ月留学に行くことができます。
10代で1ヶ月間の海外留学を経験することは、後述する1ヶ月留学のメリットを大いに受けることができます。
そして、その後の人生にプラスの影響を与えるため、1ヶ月留学を積極的に検討することをおすすめします。
社会人
社会人にも1ヶ月留学がおすすめです。
社会人であれば、1週間長くても2週間の休暇取得が最長の場合がほとんどでしょう。
そのため、1ヶ月留学を実現させるためには、休職をするか現在の仕事を退職するケースが多いと言われています。
しかし、下記のような方にとってまず1ヶ月留学を試してみることは非常に良い経験となります。
- 転職を検討している方
- 会社を辞めて長期で留学を検討している方
- 転職先が決定しているが働き始めるまで時間があるため何か新しい経験がしたい方
1ヶ月留学で語学力を向上させたり、海外の企業でインターンシップに参加することを検討してみると良いでしょう。
1ヶ月留学にかかる費用はいくら?
短期間の留学であれば、学費だけでなく生活費も抑えることができるため、経済的負担少なく留学にチャレンジすることができます。
本章では、実際に1ヶ月留学では、どのくらいの費用がかかるのかを参考までに地域ごとに解説していきます!
① 欧米諸国の場合
まず、イギリスやアメリカ、カナダなどの欧米諸国のへの留学について、1ヶ月留学は長期留学(半年)よりも1/3〜1/4倍費用を抑えて留学に行くことができます。
1ヶ月留学 |
長期留学 (半年の場合) |
|
航空賃 (往復、一時帰国なし) |
20万円 | 20万円 |
授業料 | 25万円 | 100万円 |
生活費 (食費、滞在費含む) |
15万円 | 90万円 |
合計 | 60万円 | 210万円 |
以下は留学エージェント「スマ留」の費用(授業料だけでなく宿泊施設を含んだ価格)です。スマ留は最安値で留学できるエージェントとして有名ですので、各国の留学費用の参考になるでしょう。
留学期間 | 1週間 | 2週間 | 3週間 | 4週間 | 6ヶ月 |
---|---|---|---|---|---|
オーストラリア | 98,000円 | 157,000円 | 222,000円 | 290,000円 | 895,000円 |
カナダ | 137,000円 | 179,000円 | 234,000円 | 294,000円 | 948,000円 |
フィリピン | 最低価格保証 | 最低価格保証 | 最低価格保証 | 最低価格保証 | 最低価格保証 |
マルタ | 79,800円 | 120,000円 | 160,000円 | 195,000円 | 872,000円 |
ドバイ | 84,000円 | 144,000円 | 201,000円 | 257,000円 | 1,162,000円 |
アメリカ | 138,000円 | 212,000円 | 266,000円 | 322,000円 | 989,000円 |
ハワイ | 140,000円 | - | - | 398,000円 | - |
イギリス | 127,000円 | 161,000円 | 216,000円 | 278,000円 | 855,000円 |
ニュージーランド | 85,000円 | 136,000円 | 186,000円 | 232,000円 | 876,000円 |
アイルランド | 84,700円 | 145,000円 | 192,500円 | 242,000円 | 706,000円 |
南アフリカ | 69,800円 | 117,000円 | 169,000円 | 203,000円 | 706,000円 |
マレーシア | - | - | - | 168,000円 | - |
*この表を見ていただくとわかりますが、スマ留なら一般的な留学エージェントが提示する金額より30%〜50%OFFで留学ができます。価格にこだわるならスマ留がおすすめです。
② フィリピンの場合
フィリピンへの留学の場合、欧米諸国の国々への留学と比較して、概ね半額で留学にいくことができます。
1ヶ月留学と長期留学(半年)の比較については、1ヶ月留学の方が、欧米諸国と同様、1/3〜1/4費用を抑えて留学に行くことができます。
1ヶ月留学 |
長期留学 (半年の場合) |
|
航空賃 (往復、一時帰国なし) |
10万円 | 10万円 |
授業料 | 15万円 | 50万円 |
生活費 (食費、滞在費含む) |
10万円 | 60万円 |
合計 | 35万円 | 120万円 |
フィリピン留学の費用感についてはこちらの記事をご参照ください。
関連記事:フィリピン留学・セブ島留学の費用はいくら?1週間、1ヶ月、3ヶ月がすぐわかる!
航空賃も時期によって異なりますので、予めご了承ください。
1ヶ月留学におすすめの国
1ヶ月留学に挑戦したいけれども、「どこの国で英語を学べばよいかわからない」という人も多いと思います。
特に英語を学ぶことができる国はたくさんあるので、海外留学に行ったことない人にとってその中から選ぶことはとても大変だと思います。
続いては、1ヶ月留学で行くべきおすすめの国を3つご紹介したいと思います!
① オーストラリア
オーストラリアは、留学生にとって英語を学ぶ環境が整備されているため、迷っている方はオーストラリアを留学先の候補に入れることをおすすめします。
オーストラリアは多文化主義で世界中から多くの移民や留学生を受け入れているため、多種多様な人に会う事ができることも大きなメリットです。
留学先で他国の留学生と交友関係を築くことは、かけがえのない経験であり、他の国の文化や慣習、考え方などを学ぶこともできます。
また、オーストラリアでは、ホストファミリーとしてのホームステイ受入認定に当たってとても厳しい基準が使用されており、ホームステイ制度が特に充実している国の1つです。
私自身も中学3年生の時のオーストラリア短期留学でホームステイをしましたが、現在もホストファミリーと連絡をとり続けています。
② カナダ
カナダもオーストラリアと同様、多文化、移民に寛容な国であり、留学生にとって学業に集中することができる環境が整備されております。
これに加え、カナダで1ヶ月留学をすることには大きなメリットがあります。
それは、カナダ人の英語のアクセントがとても聞き取りやすいことです!
留学生にとって1番悩ましいことは、「ネイティブの話す英語が速すぎて聞き取れないこと」です。
しかし、カナダ人の発音はとてもクリアで丁寧なため、多少速いスピードで話されてもなんとか聞き取れることがあるのです。
ネイティブが話す英語を理解することができれば、積極的に会話に参加することもでき、留学中に自身の英語コミュニケーション能力に自信を持つことができます。※なお、オーストラリア人のアクセントはとても特徴的な癖があり、多くの人にとって最初は聞き慣れるまでに時間がかかります。
③ フィリピン
フィリピンには、英語を学習するための語学学校が多くあり、それらの語学学校のサポート(語学面、生活面)が充実しています。
そのため、短期留学に行く多くの学生から、社会人まで幅広く人気です。
また、他の欧米諸国などと比較してフィリピンでの留学は費用が安いため、費用面で心配な方もフィリピンへの留学は前向きに検討することができるかもしれません。時差が1時間、飛行機で5時間前後と体への負担が最小限な点も短期留学に最適なポイントです。
さらに、親日国のフィリピンでは、日本人というだけで現地の方々と仲良くさせてもらうことができ、現地での生活を心地よく送ることができることも大きなメリットです。
1ヶ月留学のメリット
時々「1ヶ月留学って意味あるの?」という声を聞きます。
これは短期留学よりも長期留学の方が「一般的なイメージ」が良いため、1ヶ月留学は無意味ではないかと思っている人がいるためです。
しかし、1ヶ月留学のメリットを知ると、1ヶ月留学に行くことに大きな意味があることを理解できるかと思います。
本章では、1ヶ月留学に行くことについての7つメリットをご紹介します。
① 長期留学よりも費用を抑えることができる
長期留学(半年以上)に行く場合、その期間の学費や生活費(食費、光熱費など)、滞在費などの費用がかかるため、大きな経済的負担となります。
一方で1ヶ月という短期間の留学の場合、長期留学よりも経済的負担少ないため、留学に行く最初のステップとしては始めやすい費用で行くことができます。
そのため、経済的理由で留学を断念する必要はなく、1ヶ月ほどの短期留学であれば、十二分に留学にかかる費用を抑えることができます(詳細は後述します)。
② 休暇を使って手軽に行ける
学生は春休みや夏休みなどの長期休暇を利用して留学に行くことができます。
学校の授業や行事と被ることなく留学に行くことができ、また長期休暇を有効に活用できることは大きなメリットということができます。
一方で、社会人にとっては1ヶ月間の休暇を取得することは難しいかもしれません。
そのため、十分な期間を確保できない方におかれては、1週間〜2週間の短期留学のプログラムに参加することをおすすめします!
③ 海外の生活に慣れる
1ヶ月間海外で生活をすることで、海外の生活に慣れることができます。
1週間、2週間では海外旅行と同じ感覚になってしまいますが、1ヶ月間現地で生活を送ることで、現地の食生活や生活リズム、慣習などに慣れることができます。
もちろん、長期に滞在すればさらに現地の生活に慣れることができると思いますが、まずは「海外の生活が日本とどのように異なるのか」を肌で感じることが大事です。
百聞は一見にしかずです。
④ 現地で英語を使ったコミュニケーションを経験できる
普段日本で生活をしていると、ネイティブと英語で直接コミュニケーションをとる機会はとても少ないと思います。
英語を読み書きしたり、オンライン英会話のレッスンを受講したりすることはあるかもしれませんが、英語で直接ネイティブと会話する機会を1か月間得られることは、貴重な経験と言えるでしょう。
現地でしか使用されない表現や会話方法などを楽しむことができるのも留学の醍醐味であり、それらに1ヶ月間触れることと日本で英語学習をすることとは雲泥の差があります!
⑤ 長期留学に弾みをつけることができる
短期留学に挑戦することで、新たな目標や将来やりたいことを思い描くことができます。
例えば、高校時代の短期留学での経験を活かして、大学で交換留学をすることを目標にしたり、ワーキングホリデーに行く人もいます。
上述したように、1ヶ月間海外で生活を送ることで、海外での生活に慣れるため、大きな抵抗感なく長期的に海外で生活を送ることができるようになります。
⑥ 手続きが少ない
まず、長期留学の場合、ビザを取得しなければならないことがほとんどです。
しかし、1ヶ月ほどの短期留学の場合、日本国籍のパスポートを持っていると多くの国でビザは必要ありません。
また、短期留学の場合、現地の学校や大学などに提出しなければならない書類も比較的少ないため(語学試験の証明書が不要な場合もある)、留学に行くまでの手続きを簡単に済ますことができます。
留学に行くにあたって、これまで経験したことがことない面倒な手続きにはハードルが高い人も多いでしょう。
そのため、1ヶ月ほどの短期留学でこのような手続きが少ないことは特に初めて海外行く人にとって大きなメリットと言えます。
⑦ 就職活動やキャリアアップに繋がる
短期間とはいえ、海外での留学経験は就職活動や自身のキャリアアップに役立つでしょう。
もちろん、1ヶ月間の留学に行ったこと自体が評価される可能性は低いですが、
現地でどのようなことを達成したか
どのように語学力を向上させることができたか
ということが明確になっていれば、就職(転職)活動で十分にアピールすることができます。
特に海外でインターンシップを経験した人は、その経験が実際のビジネスシーンで活かすことができるのであれば、短期間とはいえその留学経験は評価に値すると考えます。
参照記事:ShoolWith
1ヶ月留学のデメリット
前章では、1ヶ月留学のメリットを7つご紹介しました。
しかし、1ヶ月留学にもいくつかのデメリットがあり、留学に行くにあたってはこれらのデメリットを把握しておく必要があります。
ここでは、1ヶ月留学のデメリットを2つご紹介していきたいと思います。
① 流暢に話せるようにはなれない
残念ながら、1ヶ月の留学期間では英語を流暢に話すことができるようにはなれません。
これは、語学力は突然伸びるようなものではなく、「継続的に学習すること」で伸びるためです。
もちろん、日本で英語学習をすることと比べると、1ヶ月留学で英語を集中的に学習することの意義はとても大きく、英語資格試験のスコアも伸びるでしょう。
しかし、1ヶ月留学で流暢に話せるようになることを目標にしてしまうと、1ヶ月が経った時に自分にガッカリしてしまいます。
ネイティブと同じように話せるようになるには長期的な期間が必要であることを理解しましょう。
② 長期留学に比べ経験量が限られる
1ヶ月の短期間ということもあり、長期留学と比べると経験できる物事の量は少ないことがデメリットとして挙げられます。
長期留学であれば、語学学校などでの学業に加え、アルバイトをしたり、ボランティア活動に参加したりすることができますが、1ヶ月留学では時間が限られているため、どうしても参加できる活動は限られてしまいます。
短期留学で経験できなかったことは将来の長期留学で挑戦することもできますので、まずは1ヶ月留学で海外の生活に慣れるようにしましょう!
1ヶ月留学を成功させるには(語学力を伸ばすためには)
上述のデメリットで、「流暢に話せるようになれない」ことを挙げましたが、ご説明した通り確かにこれは事実です。
ただ、流暢に話せるようになれなくとも、1ヶ月留学を通じて語学力を効果的に伸ばすことはできます。
本章では、1ヶ月留学でどのような過ごし方をすれば語学力を伸ばすことができるか、その戦略について、ご紹介していきたいと思います!
① なるべく英語を使う生活を送る
現地では、できる限り英語を使う生活を送るようにしましょう。
留学先の国、地域によっては、日本人が多く住んでいる(または留学している)こともあるため、そのような環境では必然的に日本人との交流が増えます。
もちろん、現地の色々な情報を交換できたり、イベントに参加させてもらえたりもするので、日本人との交流を否定しているわけではありません。
しかし、日本人とばかり交流していたら、日本で英語学習をしていることと同じになってしまいます。
そのため、例えば、現地で英語を学習している他の国々からの留学生と交流したり、ホームステイ先のホストファミリーと過ごす時間を増やすなどの工夫をし、英語で直接コミュニケーションできる機会を存分に楽しみましょう!
特に日本の生活で英語でコミュニケーションをとることが少ない方は、1ヶ月間の留学を通して、英語を使った生活に慣れることができるように頑張りましょう!
② 留学前に明確な目標を立てる
多くの人が留学前に目標を立てますが、多くの場合、それらの目標は「明確」ではありません。
とても抽象的な目標のため、留学中に語学学習のモチベーションを維持することができなかったり、留学後にどのような成長があったかわからないという状況に陥ります。
言い換えると、留学前に明確かつ具体的な目標を立てることは、留学中のモチベーションを維持し、留学前の自分と留学後の自分を比較するためにとても重要です。
例えば、英語の資格試験(TOEFLやIELTSなど)のスコア目標を立てることが挙げられます。
スコアという数値的なものを目標にすると、留学前と留学後に自身の英語力を比較することができるため、留学中のモチベーション維持にも効果的といえます。
さらに、留学前に立てた目標を留学中に定期的に「見返す」こともとても重要です。
目標は立てたら立てっぱなしにするのではなく、(ノートなどに書いてある)目標を定期的に見返したり、その目標を常に自分の目に付くところに飾っておくことも一案だと考えます。
③ 留学に行く前の準備を怠らない(基礎的な英語能力)
3つ目に、1ヶ月留学を成功させるために重要なことは留学に行く前の準備を入念に行うことです。
特に基礎的な英語能力を強化することが重要です。
なぜなら、語学学校、現地の大学、インターンシップのいずれにおいても、英語を聞き取り、質問に回答したり、自分の意見を言ったりすることが求められるためです。
基礎的な英語能力を鍛えるためには、英語資格試験のために勉強したり、オンライン英会話のレッスンを受講することをおすすめします。
また、留学先の英語(発音やスラングなど)も学習しておくと、現地での生活を一歩早くスタートさせることができます!
参照記事:留学ジャーナル
終わりに
本記事では、1ヶ月留学のメリットや1ヶ月留学で行くべきおすすめの国などをご紹介しました。
1ヶ月留学は、長期留学と比べて手続きも少なく、経済的負担も少ないため、多くの人にとって挑戦しやすい留学の形態です。
ぜひ一度、本記事で挙げた国への1ヶ月留学を検討してみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました!