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まるわかりドイツ留学!在住10年の私が費用、メリット・デメリットを徹底解説します

この記事をご覧の皆さんは、ドイツに興味があってドイツの大学に留学したい、将来ドイツに移住してみたい、またはヨーロッパに興味がある人が多いと思います。

ドイツの⽂化や社会を理解するためには、ドイツ語を学び、留学することが一番の近道です。ドイツとえば、お城や町並み、ビールやソーセージにサッカーなど気になるキーワードはたくさんあります。

今回は人気の留学先ドイツにスポットライトを当て、在住10年以上になる私が、将来ヨーロッパで活躍したい皆さんにドイツの魅力やおすすめの理由をお伝えします。

この記事を書いた筆者のプロフィール
オルフ
脱サラ後に1年間の語学留学を経て、ドイツに10年在住しています。これまでに、47カ国約700都市を周った経験などあり。現在は食品系のドイツ企業で営業や販売など、ドイツ語を使った業務に勤しんでいます。新しいことを楽しむことをモットーにしている、40代です。

ドイツってどんな国?

ドイツってどんな国?
ビールやソーセージ、バウムクーヘンなどのグルメ、文豪ゲーテを代表する古典文学、ベートーベンやバッハなど誰もが一度が耳にしたことのあるクラシック音楽、バレエやダンス、演劇、現代アート、ロマンチックな古城や荘厳で重厚な世界遺産の数々、熱狂的なサッカー…

様々なイメージが浮かぶドイツは、ヨーロッパの雄とも言える多様性に富んだ国です。

世界的にも政治的・経済的な主要国で、多くの文化・科学技術分野で重要な指導国でもあります。

人口はEU最大の約8300万人で、世界第4位の国内総生産(GDP)を誇り、中国、アメリカに次ぐ世界第3位の輸出大国です。産業はベンツやBMW、フォルクスワーゲンなどに代表される自動車がドイツ製造業の売上高20%以上を占めており、バイオテクノロジー(コロナワクチン『バイオンテック』など)、手工業や食産業も有名です。

また脱原発を押し進め、環境保護、再生可能エネルギー政策にも積極的な環境大国のトップランナーでもあります。

ドイツ人の物事への真摯で真面目な態度、徹底的に議論を重ねて効率的な解決策を見つけていく考え方からは、学べることはたくさんあります。多様な文化と歴史から独自の風土や伝統が根付いており、個性を大切にする豊かさはこの国の高い生活水準を保っています。

ドイツ留学のメリット7選

英語圏に並んで留学先としてドイツが人気の理由は、ドイツの魅力の多さにあります。

具体的にどんな魅力やメリットがあるか見てみましょう。

① 学費や物価が安い

ドイツの大学は「誰もが高等教育を受ける権利を持つ」という考え方が根付いており、学費が基本的に無料です(プログラムや州によって一部例外あり)。

これは最大のメリットかもしれません。

大学で掛かる費用としては、学期ごとの大学登録料や保険の数万円程度で済みます。美術館やコンサートホール、学食などでは割引を受けることができますし、更に凄いのは、学生証の提示でバスや電車、トラムなどの公共交通機関が無料で利用できてしまいます。

利用範囲も、大学のある州全体や周辺都市くらいは有効で、毎日が「小旅行」と言ったところ。

またドイツは、物価が安いのもありがたいところです。食料品や日用品は日本やアメリカと比べても安く、特にパンや水、通信費は日本より全然安いですし、ビールなどは数十円で手に入れることができます。自炊を中心にして上手に生活するとかなり安く生活することができるでしょう。

② 充実の勉学環境

ドイツには400弱の大学があり、世界の大学ランキングTOP200に毎年20校程度が選ばれるなどハイレベルな大学が多く、またドイツの大学は偏差値という概念がないため、どの大学でも高いレベルで世界最先端の研究が行われています。

こういった高水準の教育を、「無料」で受けられるアカデミックな国です。更に、職人を養成する専門学校も学費は無料で、社会的地位の高い職業マイスターなどの専門スキルを取得できる教育制度もとても整備されています。

ドイツ語は話者人口1億3000万人、オーストリアやスイスなど38ヶ国で使用されており、欧州では英語に次ぐ第2の言語です。

英語と「兄弟語」と呼ばれるように、文法など似ている点が多いのも特徴です。EU域内では英語に続く重要な第2外国語として学ばれていることが多い点でも、多様性のある現代社会に英語に加えて欧米言語をもう1つ習得することは、将来のキャリア選択の幅も広げてくれるでしょう。

③ 自分の時間がたっぷり取れる

合理主義を徹底させたドイツの社会は、公共交通や職場など社会制度そのものに浸透しています。週末は店が閉まり、コンビニもありません。

規律と理論が根強い社会で、労働者の権利である休暇もしっかり取得し、過労や残業とはほぼ無縁です。

ビジネスとプライベートのオンとオフも明確です。「サービス天国」と言われる程おもてなし文化が根付く日本の一方で、「便利さは忙しさの裏返し」と言う考え方が浸透してサービス砂漠と言われるドイツは、お金をかけず質素に生活を楽しむ達人です。

散歩や読書、自転車、バーベキュー、カフェで家族や友達と親交を深めたりと、各々が充実した自分の時間を過ごすことができ、高い生活満足度を誇っています。

また長い時間をかけて通勤・通学する人が少ないという点も、特徴です。そんなドイツで過ごすと、誰もが自分と向き合う時間を沢山保てていることに気が付くでしょう。

④ ヨーロッパ旅行が気軽に行ける

ドイツはフランスやオランダなど9ヶ国に隣接する、まさに中央ヨーロッパに構える国です。

EU圏内は国境のパスポートコントロールが原則撤廃されており、単一通貨のユーロを採用しています。そのため、気軽にしかも安く周辺国へと行くことができ、陸路(電車や高速バス、車など)、空路(LCCなど)、遊覧船など様々な交通網が発達しています。

手軽にヨーロッパ全体の理解を深めることができ、視野を広げられる楽しい旅ができるでしょう。

⑤ 安心できる比較的良い治安

ドイツはヨーロッパの中でも比較的治安が良く、安心して留学先として選ぶことができます。通学や買い物などの普段の生活を送るうえで、恐怖や危険を感じることはほとんどないでしょう。

とはいえ稀に外国人に絡んでくる人や、日本と比べるとスリやひったくりなどは多いため、自分の身を守る基本的な危機管理はしっかり徹底して過ごすようにしましょう。

⑥ 歴史的な文化や芸術に触れられる

ドイツのお城
ドイツはベルリンの壁やノイシュバンシュタイン城といった有名観光地だけでなく、世界遺産の数が世界で第4位の国です。

息が止まるような美しい大聖堂や建造物、旧市街の街並みに触れ、ドイツの歴史を肌で感じることができます。

また芸術が人々の生活に根付いており、オーケストラの演奏やバレエ鑑賞、美術館やコンサートホールなども多く、クラシック音楽(バッハ、ベートーベン…)、文学(ゲーテ、ヘッセ…)などの芸術文化も身近に触れることができます。

そして数千種類あるといわれるドイツパンやビール、ソーセージなどの食文化も魅力的です。他にも、クリスマスマーケットやカーニバルも楽しい祭りとして有名ですし、サッカーの強豪国でもあるドイツにはブンデスリーガに日本人選手も多く所属しています。

ワールドカップの時期には、街中が熱気と活気で溢れ、お祭り騒ぎになる様子を一緒に楽しむことができるでしょう。

⑦ 異文化交流を楽しめる刺激的な生活環境

ドイツの公用語はドイツ語ですが、街中には英語の標識も沢山あり、ヨーロッパ経済の中心を担うドイツ人の英語レベルも高いため、ある程度は英語での生活が可能です。

また国際的な環境下で研究レベルの高いドイツの大学では、世界中から優秀な研究者や学生が集まり、留学生の受け入れが多く大学の国際化が世界で1番進んでいるとも言われています。

キャンパス内は色んな国の人で溢れています。そんな国際的な環境にいると、英語やドイツ語以外の言語にも触れられ、様々な価値観を持った世界中の人達と関わることができます。

新しいことを知ることで自然と色んなことに興味が出てきますし、友達の国の言葉を少し覚えると、良いコミュニケーションになって楽しいです。相手の国文化や考え方に触れることは、自分の人生についてもじっくり考えるきっかけになるでしょう。

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ドイツ留学のデメリット3選

① 英語力を高めたい場合は英語圏の方が良い

留学先としてドイツを選ぶ以上、ドイツ語が主流なためドイツ語から逃れることはできません。英語で生活できる部分はありますが、やっぱり外に出ると簡単なドイツ語は必要になってきます。

また、正規留学で英語プログラムを選んだ場合でも、ドイツ語の授業の単位が必要になる場合が多いです。ですので、英語力向上を留学の目的にしている人は、ドイツよりも英語圏の国の方が良いでしょう。

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② ドイツ語未学習者にとっての生活のしずらさ

日本で普通に育った人にとっては、ドイツ語未学習の状態でドイツに渡る方も少なくないでしょう。その場合、誰でも多少は触れた経験のある英語を使って生活する英語圏よりも、ドイツでの生活は少し苦労することになるかもしれません。

ですので、ドイツに来る明確な目的やドイツ語を学びたいかどうか、という点が重要になってくるでしょう。

③ 留学情報の少なさ

ドイツは、アメリカやイギリスとは異なって定番の留学先ではないため、その分留学に関する情報も少ない傾向であることは事実です。留学を考える周りの友達でも、ドイツに留学する人はそんなに多くはないでしょう。

「とりあえずドイツへ」という感じで留学すると、後悔することになりかねません。

留学前にドイツ留学に詳しいエージェントに相談をしながら、自分の目的に合った留学プランを組んでもらう方が良いでしょう。

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ドイツ留学の費用はいくら?

ドイツの留学費用
ドイツ留学をするには、メリット7選でも触れた様に大学の学費は基本的に掛かりませんが、語学学校等を利用する場合はその学費の他、生活費や、住居費、渡航費や旅行費、保険料等が必要です。

留学の期間として一般的な期間は半年~1年ですが、トータルで約120万円~200万円くらいの費用が必要と見ておいた方が良いでしょう。

語学学校の場合、学費は学校や期間、1週間当たりのレッスン数によって異なりますが、入学金約で1〜2万円、授業料で1週間あたり2〜4万円というところが一般的です。

料金設定は千差万別ですので、必ず留学エージェントや希望施設に確認を取りましょう。
住居費について、学生は寮やWGと呼ばれるルームシェアが充実しており、ここで生活費を抑えることができます。

医療費については、ドイツの大学へ留学する場合は、学生用保険の加入が義務づけられていますが、語学学校への留学は自分で民間の保険に加入する必要があります。

その他、学生が使用できる交通機関の無料制度や公共施設の入場料、学食などの割引制度も併せて利用するとお得に生活できますし、アメリカやイギリスなどと比較すると全体の費用は安く抑えられるでしょう。

ドイツ留学の手続きの流れ


ドイツへの留学方法は大きく分けて、通学している日本の大学の留学制度を利用する方法と、留学エージェントを利用する方法があります。

また、留学の種類としては主に、語学留学やワーキングホリデー・ビザを利用した比較的簡易な留学から、大学の制度を利用した交換留学や学部・大学院への正規留学など様々です。

出願資格として日本の高校を卒業していることや、TOEICなどの英語の検定試験や、TestDaFといったドイツ語の検定試験を求められる場合もあるため、自分の留学タイプに合わせて必ず事前に各大学や施設に問い合わせて確認しましょう。

ビザについてですが、ドイツに留学する場合、留学期間が90日以内であればビザは不要です。

3ヶ月以上の留学であれば学生ビザの申請が必要ですが、ドイツの学生ビザは日本国内では申請できないため、ドイツ入国2週間以内に住民登録を行い、外国人局で申請します。

ドイツの主な留学先の各都市の魅力

① ミュンヘン

ミュンヘン
ドイツ南部にあるミュンヘンは、ドイツ最大の州・バイエルン州の州都でもある大都市です。バイエルン王国時代の宮殿であるレジデンツやバイエルン州立劇場など、街並みはおとぎ話の中に出てくるように美しく、観光地としても人気です。

特にドイツ最大のビール醸造所を持ち、オクトーバーフェストを開催するビールの街としても有名な上、音楽も盛んなミュンヘンでは、バイエルン州立歌劇場などでオペラを楽しむこともできます。

また、世界的なサッカーチーム「FCバイエルン・ミュンヘン」の本拠地でもあり、サッカーを愛する人の多い街でもあります。他にも少し足を伸ばせば、ドイツで最も有名な人気観光スポットであるノイシュバンシュタイン城にも行くことができます。

手軽に観光が楽しめて、治安もドイツの中でも特に良い街として知られています。街並みが美しく、安心して過ごすことができるミュンヘンは留学におすすめの都市です。

② ベルリン

ベルリン
人口が300万人を超えるドイツ最大の都市で、首都にもなっているベルリン。ドイツの政治・経済の中心地でありながら、街には公園や樹木、湖や川などの自然にあふれ、ヨーロッパ有数の観光地となっています。

またベルリンといえば「ベルリンの壁」が有名ですが、世界遺産も多く市内にはなんと150を超える博物館が集まっています。そんなベルリンの街に住むことで、ドイツの歴史や文化を間近に感じることができるでしょう。

ドイツはヨーロッパの中でも物価が安い国ですが、そのドイツの中でもベルリンの物価は比較的安いほうです。また学生であれば、美術館や博物館の入館料が割引されることもあるため、留学費を節約することができるでしょう。

③ デュッセルドルフ

デュッセルドルフ
ドイツのファッション産業の中心で、市内には近代的なデザインの建築物が多いデュッセルドルフ。そんなデュッセルドルフには約500社以上の日系企業が集まっており、日本人駐在員などが多いことから、7,000人以上の日本人が生活しています。

ヨーロッパで一番大きな日本人街を築いており、日本食が買えるスーパーや飲食店も非常に充実していて、日本人には生活がしやすいでしょう。

また日系企業以外にも沢山の外資系企業が集まっていることから、人口に占める外国人の割合が24%と多く、英語を話せる人が多いことも心強い点です。

近郊には、ドルトムントやシャルケなどブンデスリーガ1部に所属するサッカーチームが点在しており、サッカーファンにもおすすめです。世界一長いと言われる旧市街の飲み屋街で、サッカーをテレビ観戦をして盛り上がる人々の光景も一つの文化となっています。

ドイツ語を学んだあとの活かし方

せっかく時間を掛けて身に付けた、ドイツ語。留学が済んで日本に帰った場合でも、そのままドイツに残って住むことになったとしても、ドイツ語を自分の一つの武器として仕事に活かしたり、何かしらドイツに携わりたいと思っている方も多いはずです。

現在はドイツへ進出している日系企業、その逆で日本進出しているドイツ系企業も多く存在します。かく言う筆者も渡独して10年が経過しましたが、現在はドイツの企業で営業や販売の仕事に就いており、会社ではドイツ人社員たちと一緒にドイツ語が飛び交う環境に身を置いています。

そんな方々向けに、ドイツ語が活かせる仕事を簡単にご紹介します。

日常会話程度は身に付いた方〜中級程度のレベルを持っている方へは、

  • ホテル・ホステル等の宿泊施設
  • ドイツ料理店
  • 空港スタッフ
  • バイヤー

等の仕事が可能です。これらは高度なドイツ語力は不要ですが、簡易的なドイツ語の読み書き能力が求められます。

複雑な会話ができるのはもちろん素晴らしいですが、ある程度会話の定型パターンで対応できるでしょう。簡単な内容でもドイツ語で話すことができれば、お客様に安心感を与えられます。ドイツ人と実際にコミュニケーションを取りたい人にはぴったりな仕事です。

また、上級者レベルになると、

  • 通訳、翻訳
  • ドイツ企業
  • 航空会社や貿易関係業務
  • ドイツ語教師

等が挙げられます。この辺りになると細かくより高度なドイツ語の理解が必須となり、状況に応じて迅速な対応も求められます。

翻訳技能検定試験、通訳案内士の資格や、ドイツ語検定などがあると有利になります。

業界ごとに専門用語知識が必要となる場合あるため、事前の情報収集も必要です。日独間の貴重な架け橋としてドイツ語を活かすことができ、ドイツ人と深くコミュニケーションが取りたい人にはとても良い仕事です。

まとめ

ここまで読んでくださった皆さまは、ドイツへの関心が非常に高いはずです。少しでもドイツに興味を持ち、ドイツ語の学習経験があれば、その経験や興味は自分の強みになります。

きっと、ドイツに行った多くの人がドイツを好きになるほど、本当に良い所です。

ドイツ語は学習が難しいとよく言われますが、だからこそとても価値があるでしょうし、始めは簡単なことでからでも良いので、是非積極的に挑戦してみましょう。何かあれば、質問もお待ちしております。

ドイツ留学を考えている人にとって、少しでも参考、後押しになれば嬉しいです。

ドイツ留学に少しでも興味を持ったのであれば、ぜひ留学エージェントに相談してみてください。

無料で相談を受け付けている会社が多いので、「まずは話でも聞いてみようというモチベーションでも大丈夫です。

以下にドイツ留学のエージェントをまとめましたのでご覧ください。
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ゲストライター
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