私は、効率的な英語学習について発信している、現在23歳のバビと申します。
学生時代にイギリスに1年間交換留学をしていました。高校生の頃からDMMオンライン英会話で生徒として学習し、留学から帰国後、同英会話の講師として約2年間、英語を教えた経験があります。
本記事では、「今、日本の大学に進学している方に向けて、どんな留学の選択肢があるのか」、大学留学の種類とそれぞれの留学の特徴、メリット、デメリットなどをご紹介します。
どのような留学プログラムを選ぶか悩んでいたり、留学に行こうか迷っている方にとっては有用な記事ですので、ぜひ読んでいただければと思います!
1.大学留学の種類とそれぞれの留学の特徴
大学生が留学に行くにあたっては、大学が提供している多くの留学プログラムの中から、大学留学の内容や期間、かかる費用などの要素を考慮して決定しなければなりません。
本章では、大学が提供している留学プログラムにはどのような種類のものがあるのか、また、それぞれのプログラムに参加するにあたって、どのような準備が必要なのか、ご紹介していきたいと思います!
(1)交換留学
交換留学(Exchange)は、大学が提携している海外の協定校に留学することができるプログラムで、留学の期間は多くの場合、1セメスター、2セメスターです。
一般的に交換留学では、自分が所属している日本の大学に学費を払うだけでよく、留学する海外の大学に学費を払う必要はありません(※生活費や食費は別途自己負担となります)。
一般的な(語学を集中的に習得する)語学留学とは異なり、交換留学のプログラムでは、現地の大学で現地の学生と一緒に授業を受け、単位を取得することになっており、そのため、プログラム申請時には高い語学力(英語で授業を受けるのに問題ない程度)が求められます(学内専攻と現地大学への留学申請時に、英語力を示す資格証明書を提出することが求められます)。
自分が日本の大学で専攻していることや専門分野を外国語で学ぶことはとても難しいですが、単位を取得することができれば、日本の大学でその単位を(日本で取得したものとして)変換することができます(よくこれを単位認定といいます)。
交換留学の場合一般的に1つの大学あたりの受け入れ人数は1〜3人と、とても少ないため、学内専攻を通過する難易度はとても高いといえます。
上述した英語の資格証明書に加え、申請時までに取得している大学の成績証明書、志望理由書などをもとに、総合的に判断されます。
交換留学プログラムに参加するためのハードルは高いですが、現地大学生と交流機会が増えるだけでなく、自分の専門分野を外国語で学ぶ事ができることは大きなメリットです!
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(2)語学留学
語学留学は交換留学よりもプログラム数や受入人数が多く、多くの大学生にとって、比較的ハードルが低い大学留学です。
一般的に留学期間は春休みや夏休みなど(1週間〜1ヶ月)、1セメスター、2セメスターです。
語学力を向上させるための語学留学プログラムのため、プログラム申請時に高い語学能力が求められることはありません(語学の資格証明書を提出することは必要です)。
もちろん、語学力があるに越したことはありませんが、語学力がない、英語の資格を持っていないこと自体で申請が却下されることはとても稀です。
海外の大学で語学を集中的に学ぶことができるので、モチベーションを落とすことなく、総合的に4技能を学習する事ができます。
交換留学とは異なり、語学留学の場合は、現地の大学に学費を払うことになります。一般的に海外の大学の方が学費は高い傾向にあるため、語学留学の方が経済的負担は大きいといえます。
また、語学留学の場合、取得する単位は語学関係の単位になるため、自分の所属大学で単位認定してもらうことはできない可能性が高いです。
他方、交換留学とは異なり、語学留学プログラムは一年に渡って定期的に提供されているため、自分が大学生活で優先したいこと(学業、部活、サークル活動など)と調整しながら、好きなタイミングで参加できることが大きなメリットということができます。
なお、ここまでは海外の大学における語学留学について紹介しましたが、その他にも海外にある語学学校に留学することもできます。
現地大学へ語学留学と同様に、基本的に語学学校への留学に行く場合、留学にかかる費用は自己負担となります。
語学学校への留学のメリットとしては、語学に特化した学校のため、語学の教授法やレッスンの種類が充実していることです。
また、クラス内には語学向上という同じ目的を持った人ばかりですので、語学学習のモチベーションを維持しながら、語学能力を伸ばすことができます!
(3)短期留学
短期留学は(2)でご紹介した語学を集中的に学習する短期留学もありますが、自分の専攻や専門分野を学習することができるプログラムもあります。
夏休みや春休みなどの長期休みを活用して留学に行くことができるので、単位認定や学業への影響などを心配することなく、プログラムに参加することができます。
また、短期留学プログラムの場合、募集している人数が多いため、学内選考や英語の資格証明書の提出義務などはないため、(2)でご紹介した語学留学よりもさらにハードル低く、参加を申請することができます。
もちろん、長期留学と短期留学は滞在期間やプログラムの内容は異なりますが、海外での学生生活を味わうことができますし、自分の語学力では海外でどのくらいコミュニケーションをとることができるか確かめることもできます。
※短期留学は上記のような専門分野を学ぶことができるプログラムもありますが、もちろん語学能力を向上させるためのプログラムもたくさんあります((3)短期留学の一部内容は(2)語学留学と重複しています)。
特に長期休暇を活用して参加できるプログラムも豊富ですので、各大学のウェブサイトや留学エージェントのホームページなどで探してみることをおすすめします!
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(4)私費留学
私費留学はその文字通り、留学にかかる経費を全てのお金で支出し、大学が提供しているプログラムを使用しないで海外の大学で勉強をする留学のことをいいます。
大学のサポートの対象から外れるため、入学許可を申請したり、成績や資格を提出したりなど、現地大学とのやりとりを自分で行う必要があります。
もちろん、留学エージェントに仲介してもらい、大学留学の手続きをサポートしてもらうこともできます。
私費留学の場合は、様々なことを自分でやらなければならないのですが、逆に言えば大学への報告や書類の提出が不要になるというメリットもあります(もちろん、単位取得の有無についても報告する必要はありません)。
また、私費留学であれば自分が勉強したい特定の分野を選択できたり、特定の期間に留学することもできるため、比較的自由度が高いこともメリットです。
しかし、気をつけなければならないことは、私費留学で1学期以上、自分の所属大学を離れる場合は、休学の手続きをしなければならないことです(短期の場合は、休学の手続きは不要です)。
その期間所属大学を離れてしまうため、必然的にその分大学卒業まで時間がかかってしまう事がデメリットです。
(5)ダブルディグリー
最近では、ダブルディグリーと呼ばれる留学プログラムも多くの学生にとって人気になっています。
ダブルディグリープログラムとは、自分の所属大学が提携している協定校に留学すると、卒業時に自動的に2つの学位を得る事ができる留学プログラムです。
最近では、多くの大学がダブルディグリーの留学プログラムを提供しており、プログラムの種類や内容も多種多様なものとなっています。2つの大学から学位を授与することは就職活動においてもとても有利になります。
単位認定の仕方や学費の支払いについては、基本的に交換留学と類似しています。
ただ、提携校によっては、ダブルディグリーならではのルールが存在する場合もありますので、申請時に詳細をよく確認するようにしましょう!
なお、ダブルディグリープログラムの場合、大学内の選考過程が長く、より高い成績、英語能力が条件となっていることが多いため、選考の通過率もとても低いです。
2. FAQ
ここまで、留学の種類と各プログラムに参加するために必要な準備などについてご紹介してきました。しかし、大学生にとって、海外留学に初めていくという人も少なくないのではないでしょうか。
続いては、海外留学に初めて行くという人向けによくある質問に答えていきたいと思います!
また、現地で生活するための食費や交通費、滞在費用などがかからないため、経済的にも大きな負担なく、留学に挑戦することができます。さらに、外国の治安を心配することなく学業に励む事ができるので、安全面で不安なくオンライン授業を受講することができます!
しかし、オンライン留学に上記のメリットがある一方で、物理的に海外にいないことによるデメリットも大きいと考えます。例えば、大抵の場合、留学先では寮生活をすることが多く、その生活の中で現地の学生と異文化交流することができるのですが、オンライン留学では(オンライン上で繋がることはできるものの)そのように現地の学生と近い関係を築くことはとても難しくなります。
また、物理的に現地大学のレクチャーに参加するのとオンラインで参加するのでは、学習のモチベーションも異なると思います。教授や周りの学生と対面で直接議論したり、ディスカッションができることは学習のモチベーションを維持、向上させる点でとても重要だと考えます。
上記の質問にお答えしますと、経済的、精神的に余裕があるようでしたら、オンライン留学ではなく、現地で留学をすることをおすすめします。
※最近では、オンライン留学の種類も豊富(短期〜長期)なので、関心がある方は、短期でオンライン留学を体験し、感触を確かめてみることをおすすめします!
つまり、現地の大学で取得する単位は日本の所属大学でどのくらい変換する事ができるのか、ということについて確認しておくことがとても重要です。海外の大学の場合、日本の大学とは異なった単位の算出方法を使用している場合があるので、予め現地大学に確認したり、以前同じ大学または同じ地域に留学した人に単位認定について聞いておきましょう!
私自身、海外の大学が日本の大学と同様の単位システムを使用していると思い込んでおりました。科目申請をする際にそのことに気づき(とても焦り)、必死で単位の変換について自分の所属大学に照会したことを今でも鮮明に覚えています。
留学が就職活動に影響することが心配でしたら、何らかの対策を考えることをおすすめします。例えば、留学先の現地で開催されている日本の学生用の留学フェアのようなイベントに参加することもできます。
イギリスの場合は、ロンドンで、「ロンドンキャリアフォーラム」と呼ばれるイベントが開催され、本格的な就職活動に参加することができます。その他、小さな就活イベントも各地で開催されていますので、常にアンテナを張っておくようにしましょう。
また、オンラインの就職活動も一般的になりつつあります。もちろん、全ての採用プロセスがオンラインで完結することは少ないですが、以前に比べオンラインで対応してもらえることも多いと思いますので、オンラインで参加できるイベントや説明会などがあれば積極的に参加するようにしましょう!
また、留学中にはどのような学業に励んでいるか、どのような外部活動に携わっているか報告をする必要があります。さらに、留学から帰国後は、単位取得について報告するとともに、自分の留学中の活動や学んだことなどを報告する必要があります。
そのため、留学にあたって、奨学金をもらうにはとても長い手続き、プロセスを経ることになります。ありがたいことに私も奨学金をいただいておりましたが、その奨学金は自分が学業を継続するための経済的なサポートになり、とても感謝しています。
一方で、交換留学やダブルディグリーのプログラムの場合は、語学能力があることが申請の条件になるため、語学能力がない場合は、これらのプログラムに申し込むことができません。上述しましたが、これらのプログラムは語学向上を目的としたプログラムではなく、現地で自分の専攻の授業を受講し、単位を取得することが目的となっているプログラムになっています。
もし留学先でアルバイトすることが可能でしたら、週に何時間労働する事ができるか、調べる必要があります。多くの場合、留学や学業専用の査証のため、週20時間程度の労働が一般的です。
査証上、アルバイトをすることが禁止されていなければアルバイトをすることは問題ありませんが、私は留学中にアルバイトをすることはあまり強くおすすめしません。もちろん、現地で就労経験を積むことはできますが、アルバイトに時間を費やしてしまうと、学業が疎かになる可能性もあります。
私自身もアルバイトをしようと考えましたが、慣れない海外留学生活の中で、学業とアルバイトを両立することは難しいと判断し、学業に専念しました。また、他のボランティア活動や旅行など現地でしかできない経験を積むことにしました。
ただ、現地でアルバイトをすること自体を否定するわけではなく、学業とアルバイトを両立するためのプランとスケジュールを立てることができれば、アルバイトをすることは全く問題ないと思います!
3. 終わりに
ここまで大学生ができる留学の種類とそれぞれの留学の特徴についてご紹介してきました。留学は準備や計画がとても大変ですが、この記事を参考に海外への留学を検討してみてはいかがでしょうか。
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