ホームステイ

「ホームステイ」と聞くと、英語を学ぶために海外に渡るイメージを思い浮かべがちですが、実はホームステイを受け入れることもできるのはご存知ですか?

現在、日本へ留学を希望する外国人が増えています。

しかし、ホームステイを受け入れてくれる家庭が少ないため、日本にホームステイを希望する留学生をやむなく断るケースも目立ってきています。

そんな状況のなか「ホームステイを受け入れることで留学生と英語を通してコミュニケーションができるため、英会話の勉強になる」と、ホームステイのメリットを積極的にアピールする仲介業者も出てきました。

日本でのホームステイはほとんどがボランティアのため、食費や光熱費などをホームステイを受け入れる側が負担することが一般的です。そのことが、ホームステイの受け入れ先が少ない大きな原因になっています。

ところが、英会話学習にスポットを当てることで「ボランティア=損をする」というイメージが、見事にひっくり返ります。海外留学はもちろん、国内留学にしても駅前留学などの英会話スクールに通うにしても、英会話を学ぼうと思えばお金がかかります。

しかし、ホームステイの受け入れであればレッスン料自体は無料です。食費などを負担する必要はあるものの、基本的には無料で英会話を学べるのですから、こんなにおいしいことはありません。

そこで今回は「英会話を学ぶためのホームステイの受け入れ」をテーマに「ホームステイの受け入れで本当に英語が喋れるようになるのか?」、そして短期ホームステイを受け入れるための具体的な方法について紹介しましょう。

英会話を学ぶための、短期ホームステイ受け入れ完全ガイドです。

1.ホームステイ受け入れで英語が喋れるようになるの?

ホームステイ

1-1.英会話スクールに通っても英語が上達しない理由

1週間に1~2時間ほど英語を学ぶ英会話スクールはたくさんありますが、それだけで英語が話せるようになった人なんて、ほとんど見かけないと思いませんか?

実は、これにははっきりとした理由があります。

英語にふれる時間を増やさない限り、英会話はいつまで経っても上達しないからです。授業内容がどれだけ素晴らしかったとしても、英語を聞く量・話す量が不足していたのでは、目に見える上達は望めません。

そのため、ちっとも英語が上達しないことに嫌気がさし、英会話スクールを途中でやめてしまう人が多いのです。

1-2.ホームステイを受け入れることで英語に触れる時間が激増!

では、ホームステイはどうなのかと言えば、毎日多くの時間を留学生とともに過ごすため、英語を使ってコミュニケーションをとる機会が増えます。毎日数時間を英語学習に当てるも同然のため、英会話スクールに比べると劇的に英語力がアップします。

留学生には英語を教えるという意識はないかもしれません。しかし、英会話をマスターするためには、教わるよりも慣れることの方がはるかに大切です。ことに英会話ビギナーであれば、頭で覚えるよりも英語のリズムを感じた方が、より早く上達するものです。

どんなに優れた教材で学ぶよりも、どんなに優秀な教師に教わるよりも、英語でコミュニケーションをとる場数を増やした方が英語を喋れるようになります。

留学生との会話のすべてが英語で行われるわけではありませんが、生活を共にすることで、あたかも海外留学したかのように英会話をする場数が増えます。

海外に出ることも英会話スクールに出向くこともなく、自宅に居ながらにして英会話の場数を増やせることが、ホームステイ受け入れの最大のメリットです。

つまりホームステイを受け入れることにより、まさに「マイホーム留学」が実現するのです。

1-3.生活に密着した実用的な英語が身につく

多くの人が真っ先に身につけたいのは、生活する上で欠かすことのできない基本的な日常英会話のはずです。ところが、私たちが学校で習った英語は、そのほとんどが日常英会話とかけ離れています。

英語圏の家庭で普通に話されている日常英会話の表現の多くは、学校では教えてくれません。これらの表現は、自主的に学ばない限り、身につかないのです。

しかし、ホームステイを受け入れて留学生と一緒に暮らせば、生活に密着した会話が多くなるため、実用的な英会話を自然にマスターできます。

1-4.英語力ゼロからでもはじめられる

留学生は日本語を学ぶために来ているため、基本的にホームステイ滞在中の会話は日本語が主になります。そのため、こちらの英語力が限りなくゼロに近くても心配ありません。

英語を使ってコミュニケーションしたいときだけ、英語を話せば事足ります。まともな英語を話せなくても単語だけを並べたり、アプリの翻訳機能を使ったりして意思を伝えられます。

そのため、少なくとも英語を話す上でプレッシャーを感じることがありません。ホームステイを受け入れることで、気楽に英会話をはじめられます。

1-5.家族全員で英語を学べる

ホームステイ

ホームステイの優れているところは、自分ばかりでなく家族全員が英語を学ぶ機会を得られることです。一人ひとりが英会話スクールに通ったり海外留学するとなると、金銭的にも負担が増し大変です。

でも、ホームステイであれば、留学生を通して家族全員が英語を学べます。しかも周りが家族だけだから、失敗して恥をかいたらどうしようなどと思い悩むこともありません。楽しみながら、安心して英会話の力を伸ばせます。

幼少期にあたる2~4歳くらいの子供がいる場合は、なおさら効果的です。幼少期に英語を聞きかじることで、自然に英語力が身につきます。

1-6.留学生に英語を教える義務はないことに注意

ここまでホームステイを受け入れることで、英語を喋る力が自然に身につくことを紹介してきました。ただし、ひとつだけ気をつけてください。

それは「留学生に英語を教える義務はない」ということです。

留学生がホームステイをする目的は、日本語をマスターするためです。それを妨害することは許されません。私たちが英語圏の国にホームステイした際、もし日本語を教えてくれとせがまれ、毎日日本語でばかりで話しかけられたらがっかりするはずです。ときには怒りさえ覚えるかもしれません。

「無料でホームステイさせてあげているのだから、英語を教わるのは当然の権利!」などとは、けして勘違いしないでください。

留学生から英語を学ぶテクニックについては、のちほど紹介します。

2.ホームステイ受け入れの条件

ホームステイ

ホームステイを受け入れるためには、一定の条件があります。仲介団体によって多少の違いはあるものの、一般的には次の条件を満たすことが必要とされています。

2-1.プログラムの趣旨を理解していること

仲介団体ごとにホームステイプログラムの趣旨は微妙に異なります。そのプログラムの趣旨を理解した上で、協力する姿勢は当然求められます。

たとえば、国際交流がプログラムの趣旨として掲げられている場合は、国際交流に対する意欲が求められます。

まずは、プログラムの趣旨に無理なく賛同できる仲介団体を選ぶことが大切です。もっとも、ホームステイの趣旨はどの仲介団体も似通っているため、それほど大きな差はありません。

2-2.留学生の世話ができること

ホームステイであるからには、宿泊場所を提供するだけでは事足りません。基本的には3度の食事を提供し、日常の世話ができる環境を求められます。

だからといって、24時間体制で留学生をケアする必要はありません。たとえば共働きの家庭であれば、仕事を終えてから帰宅後に、無理なく常識の範囲内で留学生の世話ができれば、なにも問題ありません。

2-3.英語はどの程度しゃべれればよいか

ホームステイ受け入れの条件に、英語が話せることは入っていません。家族の誰もが、英語をまったく話せなくても問題ありません。

ちょっと違和感を覚えるかもしれませんが、あなたが英語圏の国にホームステイする場合を考えてみてください。

現地のホストファミリーが、日本語をまったく話せないことをおかしいとは思いませんよね?

英語を学ぶためにホームステイをする以上、日本語がまったく通じない環境ですべて英語を使って会話をするのは、当たり前のことです。

たとえ英語がたどたどしかったとしても、ホストファミリーの人たちはあなたが英語を学んでいる途中であることを知っているため、辛抱強く話し終えるのを待ち、なんとか理解しようと努めてくれます。

その上で、あなたの話す英語が正しくないときには、優しく指摘してくれることでしょう。

日本にホームステイする留学生にしても、まったく同じことです。できるだけゆっくりした簡単な日本語で会話すればよいため、英語ができないことを気にする必要はまったくありません。

ただし、英会話の力を伸ばしたくてホームステイを受け入れるのであれば、ある程度の英語力を身につけていたほうがよいでしょう。難しいことは辞書やアプリに助けてもらうにしても、片言でもよいから簡単な日常会話を話せる程度の英語力があれば、スムーズにコミュニケーションがとれるため、英語力も目に見えてアップします。

2-4.家族全員が同意していること

ホームステイ受け入れの条件として最も重要なのは、家族全員が留学生の受け入れに賛成していることです。ホームステイでは24時間留学生と一緒に暮らすことになるため、いやでも家族全員が留学生と接することになります。

そのため、留学生の受け入れを誰か一人でも快く思わない家族がいると、留学生もホストファミリーも気まずさだけが残る結果になってしまいます。

ホームステイの大前提は、留学生を家族の一員として受け入れることです。家族の総意がなければ、ホームステイの受け入れをあきらめたほうがよいでしょう。

2-5.ホームステイ受け入れの報酬について

基本的に日本でのホームステイ受け入れは、ボランティアが前提になることがほとんどです。報酬については仲介団体によって異なりますが、報酬がまったくないことも普通によくあります。

報酬があっても1日2千円程度のため、食費や光熱費などを考えれば赤字になることでしょう。あくまで補助に過ぎません。自治体や大学などが仲介している場合は、月に数万円の報酬が出ることもありますが、ごく少数に過ぎません。

ホームステイを受け入れることで報酬を得るという発想は成り立ちません。

2-6.家族構成

家族構成の条件は緩やかです。夫婦二人だけの家庭でも、両親のどちらかが単身赴任中の家庭でも、問題なくホームステイの受け入れができます。

留学生と同世代の子どもがいなくても大丈夫です。

2-7.家の広さ

日本の住居が狭いことは世界中に知られているため、家が広くなくてもまったく問題ありません。一軒家はもちろん、マンションなどの集合住宅でもホームステイを受け入れることができます。

留学生が寝泊まりする部屋を用意しないといけませんが、留学生専用の個室があることを条件にしている仲介団体はわずかです。ほとんどの仲介団体では、個室である必要はなく、同性であれば同居OKとしています。

寝具の条件も特にないため、ベッドがなくても一般的な寝具が揃ってさえいれば大丈夫です。

2-8.ホームステイ受け入れ期間の条件

仲介団体によってはホームステイの期間が予め設定されており、こちらの都合で自由に選べないところもあります。

10ヶ月、あるいは1年と言ったように、長期間のホームステイを仲介している団体ほど期間の条件が厳しくなり、融通がきかないようです。

それでも多くの仲介団体は、1週間のみテスト期間として留学生を受け入れる制度があります。細かな条件などは仲介団体によって異なるため、あらかじめしっかりと確認しておきましょう。

2-9.地理的な条件

留学生が通う大学や高校が決まっている場合は、「○○駅から30分以内」といった地理的な条件が課されることがあります。

大半の仲介団体では、地理的な条件は設けられていません。

3.ホームステイ受け入れまでの7ステップ

ホームステイ受け入れまでのステップは、仲介団体によって多少の違いはあるものの、おおよその流れは以下の通りです。

1.仲介団体を選ぶ
   ↓ 
2.仲介団体への申し込み(仮登録)
   ↓
3.仲介団体の担当者による家庭訪問
   ↓
4.正式な申し込み(こちらの希望を伝達)
   ↓
5.仲介団体より滞在留学生の打診
   ↓
6.受け入れ可否の返答
   ↓
7.ホームステイ開始

3-1.仲介団体を選ぶ

ホームステイを仲介してくれる仲介団体は複数あります。次章で比較的人気の高い仲介団体を紹介していますので、参考にしてください。

仲介団体ごとにホームページを見れば、だいたいの情報はつかめます。ホームステイの趣旨にさほど違いはないものの、細かな受け入れ条件になると多少の違いが生じます。

もっとも大きな差は、受け入れ期間です。仲介団体によって3日や一週間・二週間、あるいは最低でも1ヶ月など、ホームステイの期間についての条件が異なります。

家庭の事情に合わせて、最適なホームステイ期間に近い仲介団体を選ぶとよいでしょう。

なお、仲介団体には全国規模の団体もあれば、地域限定の団体もあります。地元の大学や地方自治体が仲介しているかを調べたければ、「○○県(あるいは○○市) ホームステイ 受け入れ」あるいは「○○県(あるいは○○市) ホストファミリー 募集」などのキーワードで検索してみるとよいでしょう。

3-2.仲介団体への申し込み(仮登録)

仲介団体を選ぶことができたなら、実際にホームステイの受け入れを申し込みましょう。ほとんどの仲介団体は、ホームページから申し込めるようになっています。

この段階ではまだ仮登録です。

3-3.仲介団体の担当者による家庭訪問

オンラインによる仮登録後に、仲介団体の担当者による家庭訪問が行われることが一般的です。担当者はホームステイの受け入れ先として、あなたの家庭がふさわしいかどうかをチェックします。

前章のホームステイ受け入れの条件をクリアさえしていれば、特に問題なく承認されるはずです。

3-4.正式な申し込み(こちらの希望を伝達)

仲介団体の担当者と家庭との間で合意ができたなら、いよいよホームステイ受け入れの正式な申し込みとなります。

その際、こちらの条件についても提示することになります。留学生と英語を使って会話したいのであれば、英語ができる留学生に来てもらわなければ話になりません。

外国人だからと言って、留学生全員が英語に堪能なわけではありません。とはいえ、会ってもいない段階で留学生の英語力を見分けることは難しいでしょう。

ですから母国語、あるいは公用語に英語が指定されている国の留学生に来てもらえるようにお願いしたほうが無難です。

3-5.仲介団体より滞在留学生の打診

正式な申し込みをしたからと言って、留学生を必ず受け入れなくてはいけない、なんてことはありません。

留学生がホームステイ先に希望する条件とあなたが留学生に希望する条件がマッチした段階で、仲介団体より留学生についての情報がもたらされます。その情報をもとに、ホームステイとして留学生を受け入れるかどうかを、家族でよく話し合って決めてください。

3-6.受け入れ可否の返答

紹介された留学生を受け入れるかどうかを、仲介団体に連絡します。拒否した場合は、再び条件にマッチした留学生を紹介されるまで待つことになります。

受け入れた場合は、いよいよ留学生がやってきます。

3-7.ホームステイ開始

ついにマイホーム留学のはじまりです。留学生の日本語が上達する手助けを行いながら、家族全員で活きた英会話を学んでください。

次回はホームステイの仲介団体の情報をはじめ、ホームステイのメリット・デメリット、ホームステイで気をつけた方がよいことについて紹介します。

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ドン山本
タウン誌の副編集長を経て独立。フリーライターとして別冊宝島などの編集に加わりながらIT関連の知識を吸収し、IT系ベンチャー企業を起業。 その後、持ち前の放浪癖を抑え難くアジアに移住。フィリピンとタイを中心に、フリージャーナリストとして現地からの情報を発信している。

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