海外に留学してみたいけど、費用が足りなくて無理だと諦めていませんか?
今回は、海外留学をしたい方におすすめの「返済不要」型の奨学金2024年版を9つご紹介します。
費用が十分でなくても、奨学金をうまく活用すれば、留学はできます!
最後に、執筆者の奨学金取得の体験談や奨学金が受け取れない方でも、留学するコツをもお伝えするので、ぜひ最後まで読んでみてください。
留学用の奨学金とは
奨学金は、国内外で学ぶときの授業料や生活費等を支援してくれる制度です。借りて返済しなければいけないものと、返済不要なものがあります。
海外の短期留学や大学院留学向けなど様々な奨学金が用意されているので、目的に合ったものを選びましょう。
奨学金を提供している機関は、公的機関から民間団体まであり、受給条件が奨学金ごとに違います。支援人数に限りがあるプログラムは、選考を設けているので、募集要項をよく読んでおきましょう。
選考では、大学での成績や英語スコア、奨学金を得た際の計画等が審査されます。
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海外留学によく利用される奨学金一覧
今回は、海外留学に利用できる返済不要の奨学金をご紹介します。
奨学金は、学生が対象のものと就労経験のある社会人が対象のものがあるため、対象者ごとにまとめました。
応募には締め切りが設けられているので、早めに申し込みたい奨学金の目星をつけて準備しましょう!
1. 学生向けの奨学金
1)トビタテ!留学JAPAN 新・日本代表プログラム
文部科学省が、海外留学をする高校生や大学生を支援する奨学金プログラム。海外留学だけでなく、海外でのインターンやボランティアも支援対象となります。
留学プランを自分で設計して、応募できるのが魅力です。留学前後には研修もあり、過去に同制度を利用した約9,000名の参加者とつながることもできますよ!
・奨学金:月額60,000 円~160,000 円
・留学準備金:150,000 円~250,000 円
・授業料:300,000 円
②留学期間
・留学プランによる
③応募条件
・日本国籍がある、または日本への永住が許可されている
・2024年4月1日時点で30歳以下
・卒業又は学位取得を目的として大学等に在籍している
・在籍大学等が派遣を許可し、受入れ機関が受入れを許可している
・事前・事後研修や派遣留学生ネットワークに参加する意思がある
・JASSOの規定する世帯収入を超えていない
・留学に必要なビザを確実に取得できる
・留学終了後、日本の在籍大学等で学業を継続する意欲がある(留学期間中も在籍している必要あり)
・留学中に他の団体から受ける奨学金の平均月額(総額を留学期間の月数で除した金額)が、本制度の奨学金月額を超えない
・過去に文科省の同制度に採用されていない
2)日本学生支援機構(JASSO) 海外留学支援制度(協定派遣)
日本の大学等が在籍する学生を海外の提携大学等に派遣する場合に、支給される奨学金です。海外の学生との交流を目的として、8日以上1年以内の期間、留学する場合に対象となります。
海外の提携大学等に留学予定の方におすすめです。在籍している大学等を通して申請するので、在籍先に問い合わせてみてください。
・渡航支援金:13〜16万円
・奨学金:月額6~10万円
②支給期間
・8日以上1年以内
③応募条件
・日本国籍がある、または日本への永住が許可されている
・海外の派遣先大学等に受入を許可されている
・経済的理由で自費での派遣プログラムへの参加が困難
・必要なビザを取得できる
・派遣プログラム終了後、在籍大学等に戻り学業を継続し、在籍大学等の学位を取得、または卒業予定
・学業成績等が優秀で、人物等に優れている
・本制度以外で奨学金等を受ける場合、その支給月額の合計額が、本制度による奨学金月額を超えない
・外務省の「海外安全ホームページ」上の「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」以上に該当する地域以外に派遣される
(引用:https://www.jasso.go.jp/ryugaku/scholarship_a/haken/index.html)
3)日本学生支援機構(JASSO) 海外留学支援制度(大学院学位取得型)
修士または博士の学位取得を目指して、海外の大学に留学する学生を対象とした奨学金プログラム。募集要項は毎年9月頃に公開され、翌月の10月中旬には応募を締め切るため、締め切りに間に合うようにしなければなりません。
応募は、在籍している大学等を通して行う必要があります。必要書類等を前年の募集要項で確認して準備しておきましょう。
・奨学金:月額15万円~35万円(2024年度)
・授業料:年度250万円を上限とする実費額。ただし、各年度 300 万円を上限とする。
②応募条件
・修士または博士の学位取得を目的として海外の大学院へ留学する
・学士以上の学位を取得、または取得見込み
(引用:https://www.jasso.go.jp/ryugaku/scholarship_a/daigakuin/__icsFiles/afieldfile/2023/08/31/2024d_youkou.pdf)
4)経団連グローバル人材育成スカラーシップ
日本経済団体連合会(経団連)が運営している奨学金プログラム。海外留学を予定している大学生・大学院生に留学資金を支援しています。
奨学金は留学先が決定後に一括で支給されます。奨学金の使途を限定しておらず、留学中に様々な経験をすることを勧めているのが特徴です。
・200万円を一括支給
②応募条件
・日本国籍を有している、または日本への永住が許可されている
・応募時に、財団の指定する日本の大学の学部2年、3年、4年生または、大学院博士前期課程(修士課程)1、2年生の学生である
・交換留学、認定校留学、協定校留学、私費留学等で、2024年度中(2024 年4月~2025 年3月)に留学を開始し、海外の大学・大学院に約1年間(8ヵ月以上1年未満)留学する予定である。
・ただし、理工系専攻者については、6ヵ月以上1年未満の期間、海外の大学等の研究室で研究する者や海外の大学の講義等を受講する者も応募できる。
・留学を通じて、外国語によるコミュニケーション能力、異文化・社会への適応能力、リーダーシップ、海外へのチャレンジ精神などを向上させる意欲があり、将来、グローバルなビジネス領域で活躍する意志を持っている
・大学入学後に取得した単位の GPA が 2.0 以上である
・海外留学にあたって他の奨学金を受ける予定がない(併願は可)
(引用:https://idc.disc.co.jp/keidanren/scholarship/)
5)松下幸之助国際スカラシップ 日本人留学助成
パナソニックグループ創業者である松下幸之助の志を具現化すべく設置された奨学金プログラム。
「諸外国との相互理解による国際社会への貢献」に寄与する研究(人文科学・社会科学の領域)を志す学生が対象です。
学部生の海外留学費、大学院生・研究機関在籍者の留学研究費を助成しています。
・奨学金:月額20万円
・渡航費:一往復分相当の補助
②支給期間
・学部生:9ヶ月~12ヶ月
・大学院生・研究機関在籍者:1年~2年
③応募条件
・応募時と助成(留学)期間中に日本の大学に学部生として在籍している、または、日本の大学・大学院ないしは研究機関に学生・教員・研究員として在籍している
・日本国籍を有する
・日本国に永住を許可されている
・認定式(2024年2月中旬を予定)出席後から2025年3月までに留学・研究を開始する予定(留学・研究先の選定・入学手続きに関しては申請者本人が行う。所属大学の「交換留学制度」の活用も可。)
・留学・研究する大学等において研究を進めるに十分な語学力を有する者
・2023年4月1日時点に年令40才未満
・他の奨学金を受給していない
(引用:https://matsushita-konosuke-zaidan.or.jp/works/jpn/promotion_jpn_01.html)
2. 学生、社会人向けの奨学金
1)孫正義育英財団
ソフトバンクグループ代表の孫氏による奨学金プログラム。特定の学問や研究、事業等で活躍する若手人材の志を実現するために設けられました。
進学や留学だけでなく、将来経験したいことや今後成し遂げたいことに対して、奨学金が支給されます。選考過程で、将来のプランを共有し、相談のうえ支援内容や金額が決定されるので、事前にしっかり計画をしておきましょう。
選考通過者は、奨学金だけでなく、同財団の専用施設の利用やイベントへの参加が無料でできるのも特徴です。
・給付対象となる内容に応じて合理的に必要と認められる金額
②応募条件
・応募時点で25歳以下
・以下の1から5の応募資格いずれかを満たしている
1.分野は問わず、国際大会または全国大会規模のコンテストにて優秀な成績を収めた
2.国際的に通用する資格を所持、または団体に所属している
3.学業や研究活動において、明らかに秀でた成績や成果を持つ
4.起業準備中又はすでに自身の経営する事業にて業績を出している
5.財団事務局の論文選考で優れた思考を発揮している
(引用:https://masason-foundation.org/requirements/)
2)フルブライト奨学金プログラム (大学院留学プログラム)
アメリカの大学院博士課程、修士課程に正規の学生として在籍し、学位取得を目指す人を対象とした奨学金プログラム。
奨学金の応募には、TOEFL80点(iBT)以上、またはIELTS6.0以上の取得、米国希望留学先からの正規の入学許可が必要です。
・1年目:授業料として40,000ドルを上限に支給。その他に生活費、家賃手当て等も支給。
・2年目:授業料、生活費等すべて含め 上限25,000ドルまで支給(更新可否は1年目の学業成績、財政援助の必要度などで決定)
②支給期間
・最大2年間
③応募条件
・a.~c.のいずれかに該当する者。
a.将来日本の大学または大学の研究機関で教職または研究職を志望する日本の大学院在籍者
b.博士号を持たない日本の大学教員、研究者
c.社会人として培った経験・知識を大学院レベルの勉強に生かすことのできる者
・将来、その経験を日本社会に還元する意思があり、特に優秀な者
・2023年7月15日以前に学士号を取得していること
・米国在住経験の少ない者を優先する
(引用:https://www.fulbright.jp/scholarship/programs/education.html)
3. 社会人向けの奨学金
1)Chevening Scholarship
イギリスでの修士号取得を支援するイギリス政府の奨学金プログラム。
応募に年齢制限はなく、性別や婚姻の有無、出身国等も関係ありません。修士課程を修了できる能力と将来の明確なビジョンが求められています。
・渡航費、滞在費、授業料、ビザ申請1回分の費用、イベント参加のための渡航助成金の全額を支給
②支給期間
・1年間
③応募条件
・Chevening Scholarshipの協定国に在住している(日本は協定国)
・本プログラム終了後、最低2年間は母国に戻ること
・応募までにイギリスの修士課程入学に必要な学位を取得していること
・少なくとも2年(2,800時間)の就労経験があること
・期限までに異なる3つのイギリスの大学コースに申し込み、期限までにそのうちの1つから入学保証を受けること
(引用:https://www.chevening.org/scholarship/japan/)
2)ロータリー財団 平和奨学金(修士号取得プログラム)
平和・紛争解決の分野での大学院留学を支援する奨学金プログラム。以下の提携大学のいずれかで修士号の取得をめざす人を対象としています。
デューク大学(米国)、ノースカロライナ大学(米国)、国際基督教大学(日本)、ブラッドフォード大学(英国)、クイーンズランド大学(オーストラリア)、ウプサラ大学(スウェーデン)
これまで1,700人以上のフェローが奨学金を受給しており、世界各国の政府機関やNGO、国連や世界銀行等の国際機関で活躍しています。
・授業料・入学金の全額、滞在費(宿舎・食費)、往復航空券、インターンシップと実地研修の費用
②支給期間
・15~24カ月
③応募条件
・英語に堪能であること
・学士号を有していること
・平和あるいは開発の分野において少なくとも3年のフルタイムの職歴を有していること
・個人的活動や社会奉仕活動を通して、または学問上、職務上の実績を通して、国際理解と平和への専心を実証していること
・リーダーシップの素質を有していること
(引用:https://rotary.org/ja/our-programs/peace-fellowships-masters-degree-programs)
奨学金獲得の体験談
大学院に社会人入学をしたときに、奨学金をフル活用した執筆者の体験をご紹介します。
当時、大学院の授業料ならびに生活費として、JASSOの返済型の奨学金と民間の給付型の奨学金を受給していました。
大学院にかかる奨学金は、合格や入学をしてすぐに、研究計画とともに申請する必要があります。早めに応募したい奨学金の目星をつけて、動きましょう。
奨学金の応募時点で研究計画や将来のプランを決めるのはなかなか難しいですが、なんとか書類を揃えて応募したところ、奨学金を受給できました。
大学院の奨学金申請を計画している場合には、なるべく早く応募書類の案を練ること、担当の教授等に応募書類へ助言をもらい、ブラッシュアップすることをおすすめします。
大学院在籍中には、外務省の給付型奨学金を活用して、短期海外留学をすることもできました。約8か月の留学中に月額8万円程の支給を受けています。
短期留学の奨学金獲得は、大学院の事務室の方々にお世話になりました。奨学金の申請には大学を通すものもあるため、日頃からコミュニケーションをとっておくとよいでしょう。
大学院卒業時には、なんと約200万円程あったJASSOの奨学金返済を全額免除してもらうこともできました!
JASSOの返済型の奨学金は、短期留学の経験や大学院での成績、学会での発表等の功績が認められると、返済が全額免除されることがあります。
奨学金は、うまく活用すれば、将来のキャリア形成にとても有効な手段です。
費用に悩む前に、まずはどのような奨学金プログラムを活用すれば、理想のキャリアが描けそうか考えてみましょう!
奨学金が難しければ、月々3,000円〜になるスマ留の留学がおすすめ!
自分の磨きたい専門性や行きたい留学先などをまず決めたうえで、利用できそうな奨学金を探してみることをおすすめします。
紹介した奨学金以外にも、同じ団体が複数の奨学金プログラムを持っていたり、他の団体が同様の奨学金プログラムを提供していたりします。
日頃から情報収集をし、英語スコア等、応募に必要な条件をクリアできるように、コツコツと準備を進めておきましょう。
なお、奨学金を受け取ることが難しい方は、留学エージェント「スマ留」がおすすめ!
費用を他社の最大50%安く(*2020年及び2023年に実施した業歴10年以上の複数の競合他社を対象とする調査結果に基づく)、語学留学・ワーホリすることができます。
また、スマ留ではスマートローンもあり、月々3,000円〜最大60回まで分割できる仕組みになっています。
「留学費用が高くて留学は難しい、、、」と考えているな方は、まずはカウンセリングで一度相談してみてはいかがでしょうか。