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女性のアメリカ社会人留学 私の自力のビザ申請方法をご紹介します

自力のビザ取得

私は留学エージェントを使わずに自力でビザを取得した社会人留学生です。

留学が初めてで、英語が完璧でなくても、自力で学生ビザを取得することになったのには理由があります。今回はその経緯や体験談をお伝えし、これから留学を検討されている方の事前情報として少しでも参考になればと思っています。

ちなみに、短期の商用と旅行以外でアメリカに滞在する際にはビザが必要*です。

出張や短期留学でも必要な場合があり、ビザ免除プログラム電子渡航認定証システム(ESTA)では入国できない場合がありますので、渡米目的や期間に合わせて事前にしっかり確認されることをお勧めします。

*参考:「在日米国大使館と領事館ビザサービス」

女性のアメリカ社会人留学

女性が30歳を超えてからのアメリカ留学は、不安以外のなにものでもありません。

最近はあまり耳にしない言葉ですが、いわゆる「結婚適齢期」の独身女性が留学するのと、10代、20代の学生が進学のために留学するのとでは全く扱われ方が違います。

この女性は、アメリカに結婚相手を探しに来たのではないか、アメリカに居座りアメリカ人の職を奪うのではないかと疑われたら最後、どんなに正当な理由があっても審査は通らないこともあるといいます。

前大統領政権から入国審査が厳しくなり、実際に同じ年代でビザが通らなかった女性の話や、ビザを取得したにも関わらず入国拒否された女性の話も聞いてきました。

年齢や性別だけで判断され、進路を絶たれてしまうのは悔しくてたまらないことです。

学生ビザを選んだ理由

私が留学を決意したのは昨年の12月のことでした。当時私は、自分の専門分野でキャリアアップするためにアメリカで働きたい!と夢見て、休暇と視察がてらロサンゼルスに2ヶ月間滞在していました。

私の職業専門分野ではアメリカが最先端といわれているので、しっかり学んで日本に持ち帰りたいと考えたからです。

机上の理論だけではなく現場経験を求めていたこと、また社会人生活も長く一定の収入がある生活に慣れていたため、就労制限のある学生ビザではなく、きちんと収入が得られる就労ビザの取得を検討していました。

結論からいって、日本人がアメリカで就労ビザを取得するハードルは高く、政府指定の限られた職種**において豊かな経験と実績がある、もしくは自分で開業する充分な資金と実績がある必要があります。

**参考:「米国 H-1B ビザの職業リスト

私の場合、自分の専門分野が特殊なこともあり、政府指定の職種に該当するためには、現状その道の大学教授として働く以外にありません。ただしアメリカで大学教授になるためにもまた、数々の条件をクリアすることが必要です。

検討した結果、まずは学生ビザを取得して留学すること、そこで何かしらの学位や認定を得て、OPTと呼ばれる公的に認められた方法で働いた上で、就労ビザ取得を目指すことが最短の道であると考えました。

しかしその道は、私の想像を遥かに超える困難な道のりでした。ビザ申請から現地入国するまでの間で既に、年齢・性別・言語・人種・学歴・職業の壁にぶつかりました。この期間、自分の夢や目標を見失わずに精神的にタフで居続けることが最も重要だったと感じます。

今回はその一部をご紹介します。

自力でビザを取得した理由

私には、ビザ申請が通りづらいといわれる人の条件と重なる点がたくさんありました。

第一に、私は幼少期から海外の文化に触れることの多い環境に居たため、渡航歴が多くありました。また自由度の高い職業のために休暇を長く取ることができ、一般的な日本人よりも長く海外に滞在してきました。

特にアメリカにはよく旅行していたので、知人、友人も多く、親戚も住んでいます。これは、留学してしまえば何よりも心強い安心材料になると思いますが、ビザ取得においては不利な条件でした。

万が一留学中に私の財産が底をついたとしても、誰かの助けを得て不法滞在したり、不法就労したりする可能性が高いと判断される充分な理由になってしまうそうです。

第二に、私の年齢と性別、更に離婚歴があることが問題でした。勉強することが目的ではなく、アメリカ人の男性を騙して結婚し、永住することが目的なのではないか、と疑われてしまう可能性が高いのです。

もしビザが取れたとしても、入国審査の担当者によっては渡航歴を細かく確認され、去年2ヶ月間の滞在中に何をしていたのか、そこで彼氏を作ったのではないかと疑われ、別室で携帯電話の履歴やパソコンに保存されている写真などを全て調べられ、怪しいものが見つかったらそのまま強制送還されることがあるというのです。

最後に、私の中途半端な英語力です。英語は独学ですが、幼少期から馴染みがあるため日常会話に支障はなく、仕事で海外の方と関わることも多くありました。

アカデミックな英語力には程遠いですが、コミュニケーションは取れてしまうので、ビザ審査の面接官と話した時に「あなたは英語を話せるから、英語力向上のために留学する必要はない」と判断されてしまう可能性があるという噂を聞いていました。

これらは全て「噂」なだけで、実際は誰にでも勉強する権利があり、拒絶される筋合いはないと応援してくれる友人も大勢居ましたが、私が留学エージェントに問い合わせると、3分の1の確率で最初から断られました。

相談させてもらえるところがあれば、大手会社から個人経営の方まであらゆるエージェントへ問い合わせをし面談に参加しましたが、詳しく私の状況を確認した上で積極的に応援してもらえることはありませんでした。

結局「50%の確率で難しいかもしれません」と言われた状態ではエージェントにお金を払う気になれず、全て自力でビザの申請を行いました。

大学への問い合わせ、願書の提出、各種申請と支払い、成績証明書や残高証明書の請求などはもちろんのこと、戸籍謄本の英訳から、公証人役場での認証申請まで、全て自力で行う必要がありました。

実物のビザ

今年3月、ついにビザ申請書類一式が返送されてきました。最初に思ったことは、「あ、ダメだったんだ、私・・・」です。返送物の中に送付状も説明書も何も見当たらず、申請時に同封した英文の成績証明書も未開封のままだったからです。

必須書類の他に同封した方が良い書類、通りやすい申請方法やタイミング、考えらえるリスクなどについて調べ抜き、完璧に準備したつもりだったので、やはりエージェントを使わないと無理だったのかと、途方に暮れる気持ちでした。

最終的に、過去の渡米歴に問題があったのではないかという考えに至りました。特に去年2ヶ月間のロサンゼルス滞在は良くなかった、もっと慎重に考えて行動しておくべきだったと後悔の念が募り、パスポートのスタンプが押されているページをパラパラとめくっていました。

ふと、ビザ申請時に撮影した写真が印刷されているページがあることに気づきました。

「え?・・・・・」

私はそもそも、ビザ実物を見たことがありませんでした。エージェントを使わなかったので、ビザがどうやって送られてくるのかも知りませんでした。

流石に、申請が通ったかどうかの報告書や、今後の説明書が同封されるているものだと思っていましたが、そうではなかったのです。

知っている人からしたら当たり前のことなのですが、ビザはパスポートの中の「査証(VISAS)」というページに、ただシールが貼られて返ってくるだけだったのです。

「これだけ?・・・」

ビザが無事に通るかどうかずっと不安に駆られて過ごしてきましたが、予想外にあっけなくビザを取得できていたというわけです。

一番大変だったこと

自力のビザ申請は、一度手続きに慣れてしまって時間に余裕があれば大した作業量でもないのですが、インターネット上や人伝に聞いた話の中から、どの情報が正しく、どの情報が噂に過ぎないのかを判断することはとても難しいと感じます。

結局私はビザが取れても、現地空港に着いて入国審査が通るまでは本当に不安なままでした。お金に余裕があり、親身になってくれるエージェントが居るならば、サポート体制はあった方が良いと思います。

来週から晴れて新学期が始まります。大変な思いをした分、この機会を自分の良い未来に繋げていきたいと思っています。

今回は自力でビザを取ることになった経緯と体験談の一部をお伝えしました。

今、どの留学エージェントにするか迷われている方や、全体のコストを抑えたい方は、自力のビザ取得手順を詳しく知りたいと思います。

初心者にとって、不安になる情報は多くても、ひと目で何をすれば良いかわかる情報が少なくて困った経験が自分にもあるので、私がビザ取得するまでの具体的な手順についても別の機会にお伝えできればと思っています。

その他、2ヶ月間でTOEICのスコアを125点上げた勉強方法や、現地学校との円滑なコミュニケーションの取り方などについても、ご紹介していきます。

エージェントを使えなかったからこそ自力で編み出せた方法なので、今後の留学生の方にとってお役に立てるのであれば、報われる気持ちで嬉しく思っています。

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リモ / アメリカ留学
リモ / アメリカ留学
私はキャリアアップのためにアメリカで経験を積むべく渡米した女性社会人留学生です。
中途半端な英語力をビジネスレベルに上げること、アメリカでも通用する認定証や学位を取得して職業経験を積むことを目指し、5年間有効な学生F1ビザを取得しました。

女性、社会人、日本人ならではの思わぬハプニングの数々に見舞われながら、自分の夢と目標に向かって奮闘中です。
お金をかけ、家族の元を離れて、異国の地で生きることは簡単なことではないので、夢があれば大丈夫だと安易に応援することはしたくありません。

私の生の体験談を伝えることで、同じような立場で留学を検討している人や、まだ不安を抱えている人たちが、それぞれの人生の大切なタイミングで、その人に合う最良の判断をできる、小さな一助となれば幸いです。

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