こんにちは。留学ライターの高橋ミモザです。
留学先としては珍しい欧州の国・ドイツへ、日本の片田舎で育った高校生の長男が年間留学に旅立ってから早1年。先日、元気に帰国しました。留学中、息子はたくさんの人々と出会い、異国で大きく成長できたことがとても嬉しいです。
このリアル留学ライフシリーズでは、息子の高校留学の体験を通じて得た情報を皆さんとシェアしていきたいと思います。
前回の準備編vol.2では、交換留学のプログラムや高校留学のメリットについて詳しくご紹介しました。高校留学にはメリットが多く、お子さまが成長するためのベストな選択肢のひとつだということがお分かりいただけたかと思います!
今回は、なぜ英語圏の国ではなく「どうして留学先をドイツに選んだのか?」という疑問にお答えしながら、高校生に人気の留学先について厳選7ヶ国についても詳しく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください!
この記事を読んで、ぜひお子さまにぴったりな高校留学を計画しましょう!
- 留学国の選び方
- 高校留学で人気の国ベスト7
- ドイツ留学、ヨーロッパ留学の情報サイト
- 高校留学の情報サイト
目次
【体験談】留学国の選び方
今回は、息子が「なぜ留学先をドイツにしたのか?」ということをお話します。
息子が留学中、ママ友や知人から受けた質問の中で一番多かったのは、「どうしてドイツに留学しているの?」「ドイツ語を学びに留学しているの?」といった「なぜ留学先がドイツなのか?」ということでした。
日本人にとってヨーロッパの国々は人気の旅行先ですが、高校生の子どもが留学するとなると意外だと思われるようです。
実際、片田舎に住んでいる私の周りでは、英語圏やフィリピンへ短期留学(語学留学)したり、サッカー留学や芸術(楽器演奏やダンスなど)留学の話は聞いたことがありますが、英語圏ではない国の高校へ留学する話は、息子以外に聞いたことがなかったので相当珍しく思われたのでしょう。
実は留学を検討する中で、どうしてメジャーな留学先である英語圏の国を選ばないのか、私も疑問に思って質問したことがあります。
私:どうしてアメリカやカナダじゃなくて、ドイツにしたの?英語なら中学から習って理解できるだろうけど、ドイツ語は習ったことがないのに大丈夫?
息子:ドイツを選んだ理由は、環境問題への取り組みかな…あと、肉食文化なのにヴィーガン食品が流行っているっていう食文化。それと、ドイツ人の自己主張の強さに興味があったから。それに、今までインド(※)しか行ったことがないから、今度はヨーロッパで英語以外の言語に挑戦してみたかったから。ドイツ語をやってみたいんだ!
※息子は中学生の頃に研修でインドへ行ったことがあります。
私:あれ??環境問題とか初めて聞いたけど…ドイツ語は難しい(※)みたいだけど本当にドイツで大丈夫?
※ドイツ語には、日本語にない「格」の概念や、3種類の性別を持つ名詞、などが日本人学習者にとって特に覚えるのが大変とされています。
息子:…本当の一番の理由は、ドイツのサッカーが好きだから。留学先を選べるなら、サッカーの本場ドイツに行きたい!
私:なるほど!(納得)
ということで、ドイツを希望した理由は「大好きなドイツサッカーがあるから」と私たちに正直に打ち明けました(笑)
実際、息子はこの「サッカーが好きだからドイツへ行きたい」という気持ちがあったからこそ、留学生活が成功したと言っても過言ではありません。
サッカーが本人の原動力となり、ドイツで高校生として生活するモチベーションになりました。そして、友人の輪が広がり、困難を乗りこえて、留学生活を豊かにさせることができました。
もし、お子さまが話す留学の目的や理由が、大人からみると「突拍子もない」ものだとしても、ぜひお子さまの気持ちを大切にしてあげてください!それが、留学中の原動力やモチベーションになりますよ。
高校留学で人気の国ベスト7
ここでは、高校留学で人気の国の中から厳選した高校生にベストな留学先として7ヶ国について詳しくご紹介します。
高校生に一番の人気の留学スタイルは、ずばり「語学留学」です。中学生までに学んだ英語力を活かすことができて、さらに英語力をブラッシュアップさせるための語学留学(短期・長期)が高校生には人気です。
ここでは、英語圏の国々や英語が学べるヨーロッパやアジアの国から7ヶ国を紹介します。交換留学や私費留学先としても人気の国々ですので、ぜひ留学先選びの参考にしてくださいね。
1. イギリス留学
イギリスへの高校生留学の一番のメリットは、本場の英国英語(British English)を学ぶことができることです。
イギリス留学では、アメリカ英語とは異なる本場の英国英語に触れることができます。美しい発音と正確な文法が特徴で、この英語を身につけることで周囲から一目置かれる存在になることが期待されます。
イギリスで生活することで日常的に耳にすることができ、より自然な英語の使い方や発音を学ぶことができます。
イギリスは、世界トップクラスの教育システムでも有名です。特に、18歳未満の子ども向けの教育に対して厳しい基準があります。
教員からホストファミリーまで、厳格な審査が行われており、未成年者のケアが徹底されている環境での留学は、親としても安心ですね。ただし、特に留学生が未成年者である場合に、ガーディアンが必要とされているため、留学費用に加算して用意する必要があることに注意です。
イギリスは留学生の受け入れが多く、さまざまな国からの留学生が集まります。異なる文化や価値観を持つ友人との交流を通じて、お子さまの視野を広げることができます。
また、イギリス自体も多様な文化が混ざり合う国であり、多民族国家としての歴史が魅力です。
2. アメリカ留学
アメリカは、多様性に富んだ文化やライフスタイルが魅力の国です。
高校生向けのプログラムも幅広く提供されています。特に夏休みには、語学研修を中心としたサマーキャンプから、世界の名だたるアメリカの大学で行われる特別なサマークラスまで、様々なプログラムが開催されています。
留学の条件に英語力のスコアを提示する必要があるケースもあるため、留学できるだけの英語力は日本にいる間にしっかりと準備しておきましょう。
アメリカ留学では、お子さまの興味や関心に合ったプログラムを選ぶことができることも魅力です。語学研修だけでなく、スポーツ留学も人気を集めています。
バスケットボールやテニス、水泳やゴルフなどに興味があるお子さまには特におすすめです。
また、日本から直行便でわずか数時間でアクセスできるハワイも、留学先として理想的な場所の一つです。留学プログラムも豊富であり、日本人スタッフが常駐している学校も多く、安心して留学生活を送ることができます。
ハワイの温暖な気候は一年中過ごしやすく、マリンアクティビティやアウトドアスポーツも楽しむことができます。
3. カナダ留学
カナダは多文化主義を尊重する国です。異なる文化や習慣が共存し、お互いを尊重し合う社会が築かれています。多様な文化と触れ合うことで、お子さまは世界の多様性を理解し、豊かな国際感覚を身につけることができるでしょう。
そして、カナダで話される英語は、イギリス英語とアメリカ英語の中間に位置する独自のアクセントで知られています。そのため、なまりが少なく、クリアで美しい英語が話されているため、聞き取りやすい英語が使われていることも評価されています。
お子さまもすぐにカナディアンの話す英語になじめるでしょう。
カナダの多くの都市が、世界で最も暮らしやすい都市のランキングにランクインしています。そして、学校やホームステイ先から身近なところに自然が広がり、週末にはロッククライミングやカヌー、カヤックなどの自然体験を気軽に楽しめることも魅力です。
このようなカナダの恵まれた環境で、お子さまの英語力は飛躍的に向上するでしょう。
4. オーストラリア留学
オーストラリアは、日本との時差がわずか1〜2時間と非常に少ないのが特徴です。この短い時差のおかげで、長いフライトの後でも時差ボケの心配が少なく、現地時間にすぐに体を慣らすことができます。
また、時差が少ないため、日本の家族との連絡も気軽に取ることができるので、ホームシックになるリスクも低くなります。
広大で自然豊かな国で、語学学習以外にもさまざまなアクティビティを楽しめます。ファームステイやキャンプなど多彩なプログラムが用意されているので、自然の中で楽しい思い出を作ることもできます。
自然豊かな国でありながら都市部は、世界で最も暮らしやすい都市のランキングに常連しているほど世界でも安全な街が多いことも魅力です。フレンドリーで親しみやすい国民性のオーストラリア人が、留学生を温かく迎え入れてくれることも大きな魅力です。
5. ニュージーランド留学
ニュージーランドは、日本と同じように南北に長い島国です。一年を通じてトレッキングやサイクリングなどさまざまなアクティビティが楽しめます。また、ニュージーランドの自然は世界屈指の美しさを誇り、ハリウッド映画のロケ地としても有名です。
自然豊かなニュージーランドですが、実は高水準かつ実践的な教育システムで国際的に注目されている国でもあります。
留学生の生活を支援するための規定を世界で初めて導入し、留学生のサポートや安全なホームステイ先の手配など体制が整っています。全ての語学学校がこの規定を遵守しているので、留学生は安心して学ぶことができます。
ニュージーランドはOECD加盟国の中でも生活水準が高く、世界平和度指数の上位にランクインしていることも人気の理由です。経済的にも健康的にも優れた環境で、政治的にも安定してるため、安心してお子さまを送り出すことができる国です。
多様な文化を受け入れる寛容な社会がベースなので、外国人や留学生を暖かく迎え入れていることや、ニュージーランド人の親和性とフレンドリーさも人気の理由です。
【英語が学べるヨーロッパの国】
6. マルタ留学
マルタはイタリアの南に位置する小さな島国ですが、英語がメインのコミュニケーション言語であるため、ヨーロッパでありながら英語留学ができるのです!そのため近年、マルタ留学の人気は高まっています。
温暖な気候で知られ一年の大半を快適に過ごすことができます。特に夏のシーズンが長く6月から9月まで続き、ヨーロッパでも有数のリゾート地です。冬季は寒冷になることもありますが、日照時間が長いことが特徴です。
そして、マルタの人々は親切でフレンドリーな性格が特徴で、治安も全体的に良好です。留学生の安全を確保するための規則も整っており、留学生は安心して学ぶことができます。
また、マルタはヨーロッパの主要都市から近いため、多くのヨーロッパからの留学生が集まる国でもあります。そのため、多様な文化や背景を持つ異なる国からの留学生たちと交流するチャンスが豊富にあることも魅力です。
【英語が学べるアジアの国】
7. フィリピン・セブ島
セブ島はフィリピンの島の1つです。最近、英語留学で大変注目を集めている理由は、セブ島の語学留学はマンツーマンのレッスンが主流で、短期間で効果的に英語力を向上させることができるからです。
手頃な価格で長時間のマンツーマンレッスンが受けられることで、世界中から留学生が集まります。
英語圏の語学学校ではグループレッスンが主流ですが、セブ島ではマンツーマンレッスンが基本なので、学生は自分のペースで英語を習得できることが一番のメリットです。
また、セブ島と日本の時差はわずか1時間で、フライト時間も短いため、留学生の疲労を最小限に抑えることができます。食生活も日本人になじみのある米食なので、留学先で食生活に馴染みやすいこともおすすめのポイントです。
そして、セブ島の語学学校ではジュニア留学に特化したプログラムを提供していて、安全面や指導方法に配慮されていることが魅力です。
プログラムによっては、語学学習だけでなくボランティア活動などローカル社会との交流を通して学ぶチャンスもあります。
※最近では、サッカー留学や楽器演奏やボーカルのための音楽留学、ダンスやバレエなどの舞踊留学といった、お子さまの習い事に特化している留学も増えています。ドイツは、サッカー留学やダンス留学が人気です。
今回のまとめ
今回は、「どうして留学先をドイツに選んだのか?」という疑問にお答えしながら、高校生に人気の留学国について詳しくお伝えしました。
やはり高校生の人気の留学先は英語圏ですが、最近はフィリピン・セブ島やヨーロッパのマルタ島で語学留学するのも人気です。留学の目的によってさまざまな国から選ぶことができます。
次回の準備編vol.4では、「どうして息子が高校1年生のタイミングで留学したのか?」という質問の答えと、高校生が留学するベストなタイミングについて解説します。いつ留学しようか検討している方は、ぜひ次回の記事も参考にしてみてくださいね。
ドイツ留学の話だけでなく、高校留学の情報もたくさん載せていきますのでどうぞお楽しみに!