突然ですが、英語学習をしている皆さんは「SDGs」についてどの程度知っているでしょうか?
知っているけれど英語で語れるほどではない方、SDGsについて外国人の同僚や友人から話題を振られてしまい上手く返答できなかった方、あまり詳しくない上に急にSDGs関連の海外カンファレンスや交流会に参加しないといけない方、様々ではないでしょうか?
SDGsとは、2015年に国連サミットで採択された、”Sustainable Development Goals”「持続可能な開発目標」の略です。
国際人として活躍する上で会話に登場する機会も多い「SDGs」について、英語で説明できるようになっておくのはとても重要です。
また、SDGsのゴールは各種英語資格のライティングやスピーキングで出題される分野と重なります。ディベートのネタにもなるだけでなく、思考力、知識・教養、総合的な学習になること間違いなしです。
本記事では、SDGsの最前線・国際協力の現場にて勤務経験のある筆者がUN公式サイトに掲げられているSDGs各ゴールの英文をとおして必須語彙の解説と、簡単な実用例文などをご紹介します。
SDGsとは
”Sustainable Development Goals”「持続可能な開発目標」とは、世界が抱える様々な問題を2030年までに解決することを目的として策定された、世界共通の「17の目標(17 goals)」です。
この“17 goals”は決して大層な目標ではなく、我々に身近な内容も含んでおり、どんな企業、団体、個人でも貢献できます。
ゴール1:NO poverty
SDGs最初の目標は”No Poverty”「貧困をなくそう」です。
サブタイトル的に” End poverty in all its forms everywhere”「全ての場所、全ての形態の貧困を終わらせる」という言葉もついています。
“poverty” 「貧困」という言葉は必ず覚えておきましょう。
ゴール1の詳細を英語で学ぼう
ゴール1の事実
“More than 700 million people, or 10 percent of the world population, are living in extreme poverty.”
「世界人口の10%、7億人以上が極度の貧困の中に生きている。」
ゴール1の方針
“Economic growth must be inclusive to provide sustainable jobs and promote equality.”
「経済成長というものは持続可能な雇用を提供し、平等の促進をするために包括的でなければならない。」
“inclusive” は「包括的な」という形容詞ですが、そもそもこの言葉を聞きなれない方もいるのではないでしょうか。包括的とは「全てをひっくるめている様子」のことを言います。
ちなみに対義語は“exclusive”で、 「排他的な、独占的な、閉鎖的な」という意味です。対義語がわかると”inclusive”の意味も掴みやすいのではないでしょうか。
ゴール1の行動例
“Donate what you don’t use.”
「使っていないものを寄付する」
“Donate”「寄付・寄贈する」もよく使われる単語ですね。
ゴール2:Zero hunger
SDGsのゴール2は “Zero Hunger”「飢餓をゼロに」です。
“Hunger”「飢餓」も頻出単語です。
ゴール2の詳細を英語で学ぼう
ゴール2の事実
“A third of the world’s food is wasted, yet 821 million people are undernourished.”
「世界の食料の3分の1が廃棄されているが、8億2100万人は栄養不足である。」
”undernourished” 栄養不足
他にも”Malnutrition”や”nutrient deficiency”などとも表現されます。
ゴール2の方針
“The food and agriculture sector offers key solutions for development, and is central for hunger and poverty eradication.”
「食料と農業セクターは、開発/発展の鍵となる解決策を提供し、飢餓と貧困の根絶のための主要素となる。」
“eradication” 根絶、断絶
ゴール2の行動例
“Waste less food and support local farmers.”
「食の無駄を減らし、地元農家を支援する。」
ゴール3:Good health and well being
ゴール3は ”Good Health and Well-Being” 「全ての人に健康と福祉を」です。
サブタイトルとして”Ensure healthy lives and promote well-being for all at all ages”「健康的な生活を確保し、すべての年齢、全ての人の幸福を促進する」が挙げられています。
“Well-being” 福祉、幸福
“Ensure” 確認、確保
ゴール3の詳細を英語で学ぼう
ゴール3の事実
Vaccinations resulted in an 80% drop in measles deaths between 2000 and 2017.
「ワクチン接種の結果、2000年から2017年の間にはしかによる死者は80%減少した。」
“Vaccinations”「ワクチン接種、予防接種」
“measles”「はしか」
ゴール1の方針
Ensuring healthy lives and promoting the well-being for all at all ages is essential to sustainable development.
「すべての年齢の健康的な生活を確保し、幸福を促進することは、持続可能な開発にとって不可欠である。」
“essential ” 不可欠、重要、必需
ゴール3の行動例
Vaccinate your family.
「すべてのひとに予防接種を。」
こういう場合の”your family”は「コミュニティ全体の」という意味で訳される事が多いです。
ゴール4:Quality education
ゴール4は”Quality Education” 「質の高い教育をみんなに」です。
“quality”は良し悪しかかわらず「質」を表す印象が強いですが、「良質、上質な」という意味もあります。
ゴール4の詳細を英語で学ぼう
ゴール4の事実
“617 million youth worldwide lack basic mathematics and literacy skills.”
世界の6億1700万人の若者は、基礎的な数学や識字能力が欠けている。
“literacy”は「識字」がそもそもの意味ですが、現代では「特定分野の技能、知識、能力」をいう意味で使われていますので、あわせて覚えておきましょう。
ゴール4の方針
“Obtaining a quality education is the foundation to improving people’s lives and sustainable development.”
質の高い教育を受けることは、人々の生活と持続可能な発展の基盤である。
“obtain” 取得する
“foundation” 基礎、基盤
ゴール1の行動例
“Help Educate the children in your community.”
あなたのコミュニティにいる子供たちを教育する手助けをする。
ゴール5:GENDER EQUALITY
SDGsのゴール2は “GENDER EQUALITY”「ジェンダー平等を実現しよう」です。
サブタイトル的に”Achieve gender equality and empower all women and girls”「ジェンダー平等を達成し全ての女性と少女たちに権利を」という言葉もついています。
“Gender equality”は「ジェンダー平等」と訳されていますが、日本語では「男女共同参画」と言われていることも多いです。
”equality” 「平等、同等」は”equal” 「平等な」の名詞形です。SDGsについて話すときには頻出するので発音含めて必ず覚えておきましょう。
“empower”は「力を与える、権限を与える」という動詞です。
”empowerment”「権限付与、権限移譲、自信を与えること」という名詞形で知っている方も多そうですね。
ゴール5の詳細を英語で学ぼう
ゴール5の事実
”1 in 3 women has experienced physical and/or sexual violence. “
「女性の3人に1人が肉体的または性的暴力を経験している。」
“1 in 3”で「3人に1人」なので”1 in 1000”なら「1,000人に1人」です。簡単ながらもどう表現するか意外に知らない英語表現ではないでしょうか。
ゴール5の方針
“Gender equality is not only a fundamental human right, but a necessary foundation for a peaceful, prosperous and sustainable world.”
「ジェンダー平等(男女共同参画)は、基本的人権であるだけでなく、平和で繁栄した持続可能な世界のために必要な基盤である。」
”fundamental human right”でまとめて「基本的人権」です。重要語彙なので確実に押さえておきしょう。
“prosperous”「繁栄している、成功している」
ゴール5の行動例
“Empower women and girls and ensure their equal rights.”
「女性と少女に権限を与え、平等な権利を保障しよう」
ゴール6:CLEAN WATER AND SANITATION
SDGsのゴール6は “CLEAN WATER AND SANITATION”「安全な水とトイレを世界中に」です。
“sanitation” 「(公衆)衛生、衛生設備」です。つまり公的な下水設備やトイレ環境などのこと。
個人レベルの衛生については”hygine”を使います。
ゴール6の詳細を英語で学ぼう
ゴール6の事実
“3 in 10 people lack access to safely managed drinking water services and 6 in 10 people lack access to safely managed sanitation facilities. “
「10人に3人が安全に管理され供給される飲料水へアクセスできず、10人に6人が安全に管理された衛生施設へのアクセスができない。」
“lack ~”は「~が不足している、欠如している」という動詞ですが、例えば ”lack of oppotunities to education”「教育機会の欠如」等のように名詞としてもよく使われます。
ゴール6の方針
“Clean, accessible water for all is an essential part of the world we want to live in.”
「人々にとって清潔でアクセス可能な水は、我々が住まんとする世界において不可欠である。」
“accessible”「アクセス可能な、利用できる」
ゴール6の行動例
“Avoid wasting water.”
「水の無駄遣いをしない」
“avoid”は「避ける、控える」という動詞です。
ゴール7:AFFORDABLE AND CLEAN ENERGY
ゴール7は ”AFFORDABLE AND CLEAN ENERGY” 「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」です。
サブタイトルとして”Ensure healthy lives and promote well-being for all at all ages”「健康的な生活の確保と、全世代すべての人の幸福を促進する」が挙げられています。
“affordable” は「手頃な」「購入しやすい」という意味なので、この日本語訳はかなり意訳ですね。
ゴール7の詳細を英語で学ぼう
ゴール7の事実
“3 billion people rely on wood, coal, charcoal or animal waste for cooking and heating.”
「30億人の人々が料理と暖房用として木、石炭、炭、動物の廃棄物をあてにしています。」
“rely on~”は「~に頼る」が一般的ですが、「依存する」「あてにする」などという訳もできます。
ゴール7の方針
“Energy is central to nearly every major challenge and opportunity.”
「エネルギーは、ほぼすべての主要な課題と機会の中心にある。」
ゴール7の行動例
”Use only energy efficient appliances and light bulbs.”
「エネルギー効率の良い器具と電球のみを使用してください」
ゴール8:DECENT WORK AND ECONOMIC GROWTH
ゴール8は”DECENT WORK AND ECONOMIC GROWTH” 「働きがいも経済成長も」です。
ゴールの訳は公式な日本語訳から転用しているのですが、通常“decent”は「 まともな、きちんとした、見苦しくない」という意味であるのを「働きがい」と訳してしまうのは少し飛躍しすぎている気もしますし、日本的な印象ですね。
サブタイトルは”Promote inclusive and sustainable economic growth, employment and decent work for all”「包括的で持続可能な経済成長を促進し、雇用と定職・正業をすべての人々に」となっています。
ゴール8の詳細を英語で学ぼう
ゴール8の事実
“One-fifth of young people are not in education, employment or training.”
「若者の5分の1は教育、雇用、訓練を受けていない。」
“one-fifth”で「5分の1」、”two-three”なら「3分の2」です。これも意外に知らない表現なので覚えておきたいですね。
ゴール8の方針
“Sustainable economic growth will require societies to create the conditions that allow people to have quality jobs.”
「持続的な経済成長には、人々が質の高い仕事に就くことができる環境を生みだす社会が必要とされる。」
ゴール8の行動例
“Create job oppotunities for youth.”
「若者の就業機会を創りましょう。」
ゴール9:INDUSTRY, INNOVATION AND INFRASTRUCTURE
ゴール9は”INDUSTRY, INNOVATION AND INFRASTRUCTURE” 「産業と技術革新の基盤をつくろう」です。
サブタイトルは”Build resilient infrastructure, promote sustainable industrialization and foster innovation”「強靭性のあるインフラを構築し、持続可能な工業化を促進しイノベーションを発展させる」となっています。
“Infrastructure” 「インフラ: 社会的な基盤」もはや日本語になっているので当然知っている単語ではあると思いますが、カタカナではなく覚えておきましょう。
“resilient”は「強靭な、しなやかな、弾力性のある」で、昨今の国際協力の現場で盛んに使われる単語です。
ゴール9の詳細を英語で学ぼう
ゴール9の事実
”Road, water, sanitation and electricity remain scarce in many developing countries.”
「多くの発展途上国では、道路、水、衛生、電気が乏しいままです。」
“remain”「残る、とどまる」という動詞なので、“scarce”「乏しい、十分ではない」という形容詞にかかって「(形容詞)し続けている、ままである」と訳すのが良いかもしれません。
ゴール9の方針
“Investments in infrastructure are crucial to achieving sustainable development.”
「インフラへの投資は、持続可能な開発を達成するために極めて重要です。」
“investments”「投資」は経済ニュースでもよく聞く単語です。
“crucial”は「非常に(きわめて)重要な」と訳しますが、意味としては「命運を左右する、決定的な」のように、危機や課題に対しての重要さを伝えるときに使います。
ゴール9の行動例
“Fund projects that provide basic infrastructure.”
「基本的なインフラを提供するプロジェクトに資金を提供する」
ゴール10 :REDUCED INEQUALITIES
ゴール10は”REDUCED INEQUALITIES” 「人や国の不平等をなくそう」です。サブタイトルは”Reduce inequality within and among countries”「国内および国の間の不平等を削減する」となっています。
“inequalities”「 不平等、不公平」
ゴール10の詳細を英語で学ぼう
ゴール10の事実
“The poorest 40% of the population earn less than 25% of global income.”
「最貧層の 40% の人々の収入は、世界の所得の 25% 未満です。」
ゴール10の方針
“To reduce inequalities, policies should be universal in principle, paying attention to the needs of disadvantaged and marginalized populations.”
「不平等を減らすために、政策は原則として普遍的であるべきであり、不利な立場に置かれ、疎外された人々のニーズに注意を払うべきである」
“disadvantage”「(経済的・社会的に)恵まれない、不利な条件に置かれた」という、とてもよく使う表現です。
“marginalized” 「社会の主流から取り残された、社会的に無視された」
どちらも途上国の問題を語るうえでは重要な単語です。
ゴール10の行動例
“Support the marginalized and disadvantaged.”
「社会的に不利な立場に置かれ、疎外された人々を支援しましょう。」
ゴール11:Sustainable Cities and Communities
ゴール11は”Sustainable Cities and Communities” 「住み続けられるまちづくりを」です。
サブタイトルが”Make cities inclusive, safe, resilient and sustainable”「都市を包括的、安全、強靭そして持続可能に」です。
ゴール11の詳細を英語で学ぼう
ゴール11の事実
“9 out of 10 urben residents breathe polluted air.”
「都市部の住民の10人に9人が汚染された空気を吸っている。」
“ out of 数字 ”も、”in 数字”同様に「~個の内の○個」の表現です。”in”と比べたときには頭の数字が1以上である時は”out”での表現のことが多いです。
”polluted”「汚染された」
ちなみに“air pollution”「大気汚染」も合わせて覚えておきたいですね。
ゴール11の方針
“There needs to be a future in which cities provide opportunities for all, with access to basic services, energy, housing, transportation and more.”
「都市がすべての人に機会を提供し、基本的なサービス、エネルギー、住宅、交通機関などにアクセスできる未来が必要です。」
ゴール11の行動例
“Bike, walk or use public transportation.”
「自転車、徒歩、公共交通機関の利用を。」
ゴール12:Responsible Production and Consumption
ゴール12は”Responsible Production and Consumption” 「つくる責任 つかう責任」です。
“consumption”「消費」
“production”「生産」
何はともあれよく使う言葉ですね。
ゴール12の詳細を英語で学ぼう
ゴール12の事実
“By 2050, the equivalemt of almost three planets could be required to sustain current lifestyles.”
「2050年まで現在の生活様式を維持するためには、ほぼ地球3つ分に相当するもの(資源)が必要になる可能性があります。」
“equivalemt”「平等、等しい」
ゴール12の方針
“Ensure sustainable consumption and production patterns.”
「持続可能な消費と生産体制を確保する」
ゴール12の行動例
“Recycle paper, plastic, glass and aluminium.”
「紙、プラスチック、ガラス、およびアルミニウムをリサイクルしよう。」
ゴール13:CLIMATE ACTION
ゴール13は”CLIMATE ACTION” 「気候変動に具体的な対策を」です。
サブタイトルは“Take urgent action to combat climate change and its impacts.”
「気候変動とその影響に立ち向かうため,緊急の行動をとろう。」です
“urgent”は「緊急の、すみやかな」
“climate” 「 環境、気候」
ゴール13の詳細を英語で学ぼう
ゴール13の事実
“Global emissions of carbon dioxide (CO2) have increased by almost 50% since 1990.”
「1990 年以降、世界の二酸化炭素 (CO2)排出量 はほぼ 50% 増加しています。」
“emission”「排出量」
ゴール13の方針
“Climate change is a global challenge that affects everyone, everywhere.”
「気候変動は、世界中のあらゆる人に影響を与えるグローバルな課題です。」
ゴール13の行動例
“Act now to stop global warming.”
「今すぐ行動して、地球温暖化を止めましょう。」
ゴール14:LIFE BELOW WATER
ゴール14は”LIFE BELOW WATER” 「海の豊かさを守ろう」です。
サブタイトルは”Conserve and sustainably use the oceans, seas and marine resources”「海・海洋・海洋資源の保全と持続的利用」
”conserve”は「保全・保護する」とい単語で、環境保全などの話にもよく使われます。
“ life” は 一般的に「生命」ですが、ここでは「生き物、生物、植物」などの意味で使われています。
“sea””ocean””marin”というややこしい3種類の意味の違いは以下の通り。
”sea”は一般的に「海」そのもの。
“ocean”は「海洋」。なので5つの海洋(太平洋、大西洋、インド洋、北極海と南極海)を指すものです。
“marin”は形容詞で「海の〜」、名詞の場合は「海兵隊」を指します。
ゴール14の詳細を英語で学ぼう
ゴール14の事実
“Over three billion people depend on marine and coastal”
「30億人以上が海洋と沿岸に依存しています」
“coastal”「沿岸、岸」
ゴール14の方針
“Careful management of this essential global resource is a key feature of a sustainable future.”
「この不可欠な世界的資源を慎重に管理することは、持続可能な未来における重要な特色です。」
“feature”「特色、特徴」
ゴール14の行動例
“Avoid plastic bags to keep oceans clean.”
「海をきれいに保つためにプラスチック袋をやめよう。」
ゴール15: LIFE ON LAND
ゴール15は”LIFE ON LAND” 「陸の豊かさも守ろう」です。
ゴール15の詳細を英語で学ぼう
ゴール15の事実
“Forest are home to more than 80% of all terrestrial species of animals, plants and insects.”「森林には、すべての陸生種の動物、植物、昆虫の 80% 以上が生息しています。」
“terrestrial ”「地球上の、陸生の」
ゴール15の方針
“Sustainably manage forests, combat desertification, halt and reverse land degradation, halt biodiversity loss”
「森林を持続可能な方法で管理し、砂漠化に対処し、土地の劣化を止めて逆転させ、生物多様性の喪失を止めます。」
“desertification”「砂漠化」
”halt”「停止する」
“degradation”「劣化、腐敗」
“biodiversity”「生物多様性」
ゴール15の行動例
“Plant a tree and help protect the enviroment.”
「木を植え、環境を守りましょう。」
ゴール16:PEACE, JUSTICE AND STRONG INSTITUTIONS
ゴール16は”PEACE, JUSTICE AND STRONG INSTITUTIONS” 「平和と公正をすべての人に」です。
サブタイトルは”Promote just, peaceful and inclusive societies.”「公正で平和で包括的な社会を推進する。」となっています。
“justice”「公正、正義、司法」
”just”「公正な、公平な」
“institution”「機関、制度」ですが、この場合は裁判制度などの意味で使われています。
ゴール16の詳細を英語で学ぼう
ゴール16の事実
“In 2018, the number of people fleeing war, persecution and conflict exceeded 70 million.”
「2018 年、戦争、迫害、紛争から逃れた人の数は 7,000 万人を超えました。」
“flee”「逃げる、逃れる、脱出する」
“persecution”「迫害」
ゴール16の方針
“Access to justice for all, and building effective, accountable institutions at all levels.”
「すべての人の司法へのアクセス、そしてすべてのレベルで効果的で説明責任のある司法制度の構築。」
ゴール16の行動例
“Stand up for human rights.”
「人権のために立ち上がれ。」
ゴール17:PARTNERSHIPS
ゴール17は”PARTNERSHIPS” 「パートナーシップで目標を達成しよう」です。
ゴール17の詳細を英語で学ぼう
ゴール17の事実
“Achieving the SDGs could open up US$12 trillion of market oppotunities and create 380 million new jobs by 2030”
「SDGsを達成することで、12兆米ドルの市場機会が開かれ、2030年までに3億8000万人の新規雇用が創出されます。」
ゴール17の方針
“Revitalize the global partnership for sustainable development”
「持続可能な開発のための全世界の協力関係を活性化する」
”Revitalize” 「活性化する」
ゴール17の行動例
“Lobby your goverment to boost development financing.”
「開発資金を増やすためにあなたの政府に働きかけなさい。」
“lobby”は辞書でそのまんま「ロビー活動をする」と訳されたりしますが、これはつまり、私的に働きかけたり、内部調整をすることです。
SDGsについて英語で語ろう
ここからは実際に英語でSDGsについて話す際に役に立つ例文をご紹介します。
実用例文
“Our company is working on SDGs. “
我が社ではSDGsへの取り組みを行っています
“What can we do to eliminate poverty?”
貧困をなくすために、何ができるでしょうか
“What can be done to make people more environmentally conscious?”
人々がより環境に配慮するために何ができるでしょうか?
“It is important to recognize and value unpaid care and domestic work”
無報酬の介護と家事を認識し、評価することは重要である。
“Women’s social advancement leads to economic growth.”
女性の社会進出は経済成長につながるか。
“Each one of us can do something to achieve it.”
私たち1人1人が、SDGsを達成するために何かができます。
まとめ
いかがでしょうか。SDGsについての理解を深めながらカンファレンス等でも使える関連英語を学ぶことはできたでしょうか?
そして皆さん自身が持続可能な世界に向けてできるアクションを見つけ、今日から世界を変える行動をしていくきっかけになったら幸いです。
単に英語を学習するだけでなく、思考力、知識、教養を蓄える機会にもなったことかと思います。
SDGsはグローバルな場で今もっとも語られるべき話題となっているので、どんな目標に関する話題も自分なりの意見を英語で言えるようになれば、それだけで国際的な場面での存在感は示せること間違いなしです!
当サイト留学マナビジンで公開している英語フレーズ集・英語表現用語はこちら
・英作文で使えるフレーズ【27選】英検対策からビジネスシーンまで
・英語の授業で使える質問フレーズ【130選】
・ビジネス英語 Web会議フレーズ【170選】
・ビジネス英語 司会進行のための英語フレーズ【68選】
・ビジネス英語プレゼン英語フレーズ【142選】
・ビジネス英語メールフ英語レーズ【158選】
・ビジネス英語 電話対応英語フレーズ【168選】
・オンラインゲーム英語フレーズ・チャット略語【315選】
・禁句スラング英会話表現13選
・英語の略語・スラング【168選】
・英語の【文法用語一覧表】
とてもわかりやすい解説です。中学生でも充分理解出来る内容だと思いますので学校の授業にも採り入れて欲しいと思います。憲法前文も中学で覚えた様に記憶していますが、これも是非英語で浸透するようにしたいものです。第9条の英語も詩のような流れのでこれも内容と共に身に着けたいものです。
励みになるコメントありがとうございました。