ニュージーランドでは、ワーキングホリデービザ所有者は就労の制限無く自由に働くことが出来ます。
そこで今回は、ニュージーランド現地で仕事を探すための準備や流れ、そして実際にどのようなお仕事に就けるかなどを詳しく解説していきます!
「ワーホリでニュージーランドに来たけど、仕事がない!」とならないようにするために、ぜひ、チェックしてみてください。
目次
1. ニュージーランドのワーホリで経験出来ることは?自分の目標を設定しよう!
ニュージーランドを旅して自然を満喫
ニュージーランドは小さな国なので、短期間での一周旅行も可能です。旅する若者のためのバックパッカーやホステルが充実しています。
国際免許があると便利ですが、バス旅(Inter City)でも十分に楽しむことが出来ます。
英語力を磨いて帰国後のキャリアに活かす
ワーホリに1年間行った人であれば、少し対策すればTOEIC800〜900取得は射程圏内でしょう。ただしそれは、本人が積極的にローカルのお仕事やコミュニティに飛び込む努力をした場合。
主体性を持った海外経験は、帰国後の就職・転職活動に大きく貢献するはずです。
ニュージランドならではの職種で働く
ニュージーランドは地産地消の国としても有名。そのためフルーツピッキングやファームジョブ、ワイナリーなど、季節労働の機会が豊富にあります。
大自然と動物達に囲まれながらの生活は、日本ではなかなか得られない貴重な体験となるでしょう。
ニュージランドの暮らしを楽しむ・のんびりする
現地での暮らしや人々との交流を存分に満喫するのも、立派な楽しみ方のひとつ。豊かな自然環境で生まれ育ったネイティブは寛容で優しい人が多いです。
のんびりとした時間が流れるこの国に身も心も溶け込んでみてはいかがでしょうか。
あなたがやりたいことは何ですか?小さなことでも良いので目標を持つと、あなたの海外生活がより充実したものとなるでしょう。
2. どうやってニュージーランドで仕事探しを始めればいい?
それではいよいよ、具体的な仕事探しの手順を見ていきましょう。
まずはレジュメの準備
フォーマットは自由!
海外のレジュメ(=履歴書)は日本の形式的なそれとは異なり、決まったフォーマットが存在しないのが特徴です。
作成はパソコンで、なるべくA4サイズ1枚に収まるようにしましょう。
私は現地に住む友人に頼んで、実際に彼女が企業に採用された際のレジュメを見せてもらい、レイアウトの参考にしました。また、海外では年齢、性別、顔写真などの個人情報は一切記載しません(それらの事項は差別に繋がる可能性があるため)。
おおげさなくらいの自己アピールがちょうど良い?
日本では謙虚さが美徳とされますが、海外では通用しません。控えめな態度は消極的と判断されてしまいます。なので、その企業に役立つと思われる自分の強みやスキルは、主張すべきアピールポイントとしておおげさなくらい堂々と書きましょう。
レジュメを直接配りに行く
断られても気にしない
レジュメの準備が出来たら、いよいよお店に配りに行きましょう!アポなしで突撃なんて、日本ではあまり見ない光景ですよね。最初は不安かも知れませんが、場数をこなしたら必ず慣れます。
経験者のみを雇っているお店も多いので「断られるのがデフォ」くらいに思っておくのが良いでしょう。お店側も求職者の対応には慣れています。
採用の可能性を上げるためには
訪問した際は、出来るだけ雇用主orマネージャー(採用の決定権を握っている人物)に直接会って渡せると、あなたの人柄も伝わりますし、読んでくれる確率も上がるのでベターです。
(仕事を探しているのですが、マネージャーにお会いできますか?)
と尋ねると対応してもらえます。
面接 / トライアル開始
雇用主と会ってレジュメを渡せた場合、その場で面接→採用となるレアケースもありますが、通常は後日連絡と伝えられます。そして運良く連絡が来たら、日取りを決めて面接あるいはトライアルという流れになります。
トライアルは実際に職場で働いてみて適性を確認する試用期間のようなものです。働いた時間分のお給料もきちんと出ます。
ここでの立ち振る舞いが採用を左右するので、全力を出しましょう。
合格すれば晴れて採用です!
その他の採用方法
レジュメを直接配りに行く以外では、求人サイトから応募する方法もあります。
また、ジャパニーズレストランや日系企業を希望している場合は、現地の日本人向け掲示板に求人が載っていることが多いですのでチェックしてみましょう。
まぁ、何よりも手っ取り早いのはコネなんですけどね・・・。
ニュージーランドは圧倒的にコネ社会なので、現地の友人や知り合いからの紹介があれば、あっさり採ってもらえるでしょう。縁故に勝るもの無し。
真面目な日本人は海外で評価されやすい?
きちんとしている、丁寧、真面目といった点で、日本人はただ普通に働いているだけでも割と評価される傾向があります。そのあたりをアピール出来れば、採用の可能性はより上がるはず。
日本で当たり前とされている衛生観念やモラルは、海外のスタンダードでは無いのです。母国で培ったアドバンテージを存分に活かしていきましょう。
3. 現地で採用された際の注意事項
契約書を必ず受け取る
雇用契約書を交わし従業員がそのコピーを受け取ることは法律で定められています。書面が無く雇用条件が曖昧だと、後々トラブルに繋がる可能性があります。
従業員の権利を学び、把握する
最低時給(2023年4月以降は22.7NZD)やホリデーペイをはじめ、従業員としての権利が自分にきちんと与えられているか確認しましょう。
雇用法の詳細に関しては、ニュージーランド政府のホームページに全て明記されています。
こちらが移民であるからといって、理不尽な扱いや搾取をされないようにしましょう。自分を守るためには、自発的に知る姿勢が大切です。
4. ニュージランドの仕事の種類を解説!おすすめの仕事は?
ここからはニュージーランドで就ける主な職種をご紹介します。
クリーナー
必要な英語力★☆☆
ホテルの客室やゲストハウスの清掃業務。接客業に比べて英語を使う機会が少ないのと、常に人手不足の業界なので移民でも採用されやすいです。
ファームジョブ
必要な英語力★☆☆
農業。仕事内容は牛のお世話からフルーツの箱詰めまで様々です。バックパッカーの掲示板で募集していることも多いですが、すでに働いている人からの紹介が一番確実です。
時間給か歩合制かは会社によって異なります。勤務が朝早いのが特徴です。
レストラン・カフェ
必要な英語力★★☆
飲食店でのサーバーやキャッシャーのお仕事。接客英語を身に付けられて、英会話力の底上げがしやすい職種です。
現地のお客さんとのコミュニケーションを通して、リアルな英語を学ぶことが出来るでしょう。まかないで食費が浮くのも嬉しい。
オーペア
必要な英語力★☆☆
住み込みで子供の世話をする仕事。具体的にはご飯の準備、片付け、遊び相手、寝かしつけなど。子供相手なので簡単な英語でOK。
部屋が提供され、食事も出るので、生活費がほとんど掛からないのがメリットです。
時間給では無いので給料は出ません(お小遣いが貰える場合あり)。ホストファミリーとの共同生活を通して、現地の文化を肌で学べます。
5. 私のニュージーランド仕事体験記〜ローカルカフェ編〜
実際にニュージーランドで仕事を見つけた方法、それは・・・
お店に直接レジュメを配りに行くという方法です!
実はこういった原始的な方法は、意外とみんなやっていなく、また直接こちらの熱意が伝わるのでおすすめです。
そして、見事採用されました。
トライアル&接客英語を猛勉強
当時は人手不足だったようですぐにトライアルに呼ばれて仕事が始まりましたが、お客さんが言っていることが見事にちんぷんかんぷん・・(滝汗)
渡航後に語学学校へ3ヶ月通ったとはいえども、当時の英語力はまだまだ。
そこで私がやったのは「ひたすら暗記」です。
帰宅してから夜寝るまで、多い日は5時間位、フードとドリンクのメニュー、接客で使う英語をひたすら調べて暗記しました。
その結果、比較的スムーズに仕事内容に慣れることが出来て「覚えが早い」と褒められるまでになりました。
コーヒー作成&ラテアートにも挑戦
キャッシャーなどの基本業務に慣れてきた頃、オーナーに頼んで憧れていたコーヒー作りをやらせてもらえることに。YouTubeを使って独学し、お店で練習を重ねるうちに簡単なラテアートも出来るようになりました。
私がこの仕事を通して学んだことは「いかに準備が大事か」ということです。準備をすれば出来なかったことが出来るようになるし、チャンスも巡ってくる。
それはその後の人生の在り方にも大きく活かされています。
ワーキングホリデーは主体的に動けば動くほど自分を成長させられる絶好の機会です。そのためには、最初の一歩をエイッと飛び込む勇気を持つことが大事。
皆さんも現地で納得のいく仕事選びが出来ることをお祈りしております!