Duterte
http://www.filipinoscribe.com/2015/12/01/sakay-pa-more-lacierda-slams-duterte-for-cursing-pope-francis/

「言葉使いの悪いヤツが必ずしも、人として悪いヤツとは限らない」
ロドリゴ・ドゥテルテ

ルールに従わないクリント・イーストウッドの役名にちなんだ「ドゥテルテ・ハリー」の異名を持つフィリピンの市長は、何でもないことのように犯罪者を射殺し、洗濯紐で絞殺したりマニラ湾に沈めたりすると脅迫しています。彼の辛らつな批判は、深く崇拝されるあのローマ法王にまで及んだこともありました。*

*「Pope, you son of a bitch, go home. Don’t visit here anymore.」と言ったようです。ローマ法王はクリスチャンの中で最も崇拝されており、フィリピンでも絶大な影響力があるにも関わらず。。。

そのような悪評にもかかわらず、ロドリゴ・ドゥテルテが脅威の追い上げを見せ5月9日のフィリピン大統領選挙のトップ候補者として浮上してきており、これがドナルド・トランプのようだと話題を呼んでいます。この対比には口の悪さで有名な市長も気分を害し、違いを主張しました。

トランプが、イスラム教徒のアメリカ入国禁止やメキシコとの国境への壁の建設を主張しているのを受けてドゥテルテは、「ドナルド・トランプは差別主義者だが、私は違う」とAP通信に語っています。

70歳になるドゥテルテはこれまで22年間ダバオ市の市長を務めており、犯罪に鉄拳制裁を与える手法で名を成してきました。広大な湾岸地域に150万人が暮らすダバオは、1980年代頃マルクス主義反乱軍による殺人多発都市でしたが、今は法や秩序が守られ経済が発展すると評判の、フィリピン国内でも数少ない街になっており、それが彼の功績によるところとされています。

弁護士であり、検察官そして国会議員の経験もあるドゥテルテは、誠実・高潔を重んじる中流階級で育った前ダバオ州知事の息子にあたります。彼はいたずら好きで、母親や学校の教師に素行の悪さを咎められ、罰としてキリスト像の前で両手を横に伸ばしたままひざまづく ように命令されたこともあります。また一度は喧嘩に関わったとして高校を退学になっています。

ドゥテルテは夜になるとダバオの街をハーレー・ダビッドソンでパトロールしたり、時にはタクシー運転手を狙った強盗を捕まえるためにタクシーを運転したりすることもあります。彼はまた喫煙を禁止しており、ある時にはその法令に違反した外国人に対してタバコを噛むように強要したとも言われています。また、新年のお祝いに使われ国内で多くの死傷者を出す爆竹は禁止され、未成年者に対する夜間外出禁止令によって若者の非行は減少しました。

ドゥテルテが他の政治家と違うところは、犯罪や汚職、政府の無能さを批判する際に、しばしば現地語であるタガログ語で躊躇なく暴言を吐くことです。

最も悪名高いエピソードは、昨年ローマ法王フランシスコがマニラを訪れた際、交通渋滞が生じドゥテルテが何時間もそこから抜けられなかったという、その苛立ちを罵りの言葉でぶつけたことでした。フィリピンの司教たちは衝撃を受け、彼は後に謝罪しています。

今では彼の暴言は、犯罪者は「全員殺す」という象徴的な選挙運動スローガンとなり、自警団員によるものだと当局が判断している未解決の犯罪容疑者殺人事件の多くに彼が関与しているのでは、という疑惑の火に油を注ぐ格好になっています。

選挙活動ではドゥテルテは、犯罪や反乱、汚職にまみれた東南アジア諸国に対して彼のやり方を模倣するよう提案しています。彼は自身を人類の「最後の切り札」と考えているのです。

これまで国の指導者が伝統的に官庁、主に上院議員から選出されてきた国にとって、市長から大統領へは大きな躍進です。3~6か月の間に犯罪、特に麻薬密売や誘拐、そして汚職を根絶やしにするという彼の大胆な誓約は、民衆の大きな反響を呼びましたが、それと同時に不安や疑惑も避けられませんでした。

先日テレビジャーナリストに取材をされた際ドゥテルテは、麻薬密売の容疑者はマニラでは刑務所行きだが、彼の街では死を意味する、と語りました。

「私が『ダバオを離れろ』と言ったらダバオを離れるんだ。そうしなかったら死ぬ。ここではそういうことになっている、ドラマはない」と話し拍手喝采を浴びています。

ライバル候補者であるマー・ロハスは、彼が内務長官で3年間警視庁の担当だった時に750億ペソ(1億5800万ドル)相当の麻薬と容疑者一団を取り押さえたことがあったと回想しつつ、麻薬の脅威はダバオにもまだあると強調します。

アメリカで教養を得た銀行員の彼は、ドゥテルテがどうやってそんな短期間で問題を解決したかを尋ね、不当な殺人に対して恐怖を露わにしました。白熱したやり取りは続きます。

それに対しドゥテルテは、「どうやって人を殺すか知らず、また死ぬことを恐れているなら、それが問題だ。あなたは大統領にはなれない」と言い放ち反論しています。

昨年拡散されたYoutubeの動画で彼は、犯罪者を洗濯用の紐で絞殺すると話し、支援者 の心をつかみました。彼が大統領になったら「神さえも涙を流す」と彼自身が話しています。

また彼はテレビ番組で犯罪者への新たな警告として、マニラ湾は肥えた魚でいっぱいになる、「それはそこにお前を捨ててやるからだ」と話しました。

殺害脅迫は今や口コミやネット上で拡散し、選挙活動やポスターなどでも皆が待ち望む一声となっています。支援者は彼を映画スターのようにもてはやし、一緒に写真を撮ろうと殺到するまでになっています。

「彼はロックスターみたいだ」とダンテ・ジメネス(Dante Jimenez)は語ります。彼は、兄を麻薬密売人に殺された経験から1990年代にボランティアの防犯組織を設立した、ドゥテルテの熱狂的支援者です。「彼が大統領になると考える だけで、安心・安全を感じられる 」。

ドゥテルテの言動に人権活動家らは驚きを隠せませんでした。ヒューマン・ライツ・ウォッチ(Human Rights Watch:アメリカ合衆国に基盤を持つ国際的な人権NGO)のフェリム・クライン(Phelim Kline)は、「罪に問われないのを自慢げに語る行為は、起訴に結び付きこそすれ、彼の陣営の政綱にはなり得ない 」と批判しています。

覆面を被ってバイクに乗り、犯罪容疑者や麻薬密売人の殺人の多くに対して罪に問われている、いわゆる「ダバオ・デス・スクワッド」による違法な殺人にドゥテルテが関与している疑いがあるとして、法の番人は調査を求めています。市長はこれまで何の罪にも問われておらず、彼を裁判所へ引きずり出そうとする批判と闘っています。

違法な殺人を大目に見るのかと聞かれた際、ドゥテルテはそんなことはしないと言いますが、一方警察や兵士は発砲した容疑者に向かって合法的に発砲できるではないかと反論しています。

元警視総監であるパンフィロ・ラクソン(Panfilo Lacson)は、彼の長年の経験から容疑者の多くは追いつめられると降参し、何年もの間裁判することになるため、短期間で犯罪をなくすというドゥテルテの誓約は「不可能でないとしても、現実的に可能なものではない 」と話しました。

「キャッチフレーズ がどんなによく聞こえたとしても、それはしょせん、ただのキャッチフレーズだ」とラクソンは話しました。

翻訳:ニーナ
参照元:http://newsinfo.inquirer.net/776353/duterte-trump-is-a-bigot-i-am-not

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