アイルランドに行くと決めるまで
日本とワーキングホリデーの協定がある国は2024年4月現在約30か国あります。そのなかで、私が渡航国としてアイルランドを選んだ主な理由は3つあります。
英語圏であること、旅行で行く機会がなさそうなこと、日本人が比較的少なそうなことです。
その他にも、日本と比べて遥かに小さい国土面積のなかで発展してきた文化や歴史にも興味が湧きました。また、豊かな自然に囲まれた暮らしやアクセントのある英語の勉強など、生活のなかからも学びが得られそうだと感じたためです。
実際に渡航された方のSNSでの投稿やブログ記事などもイメージが湧きやすく参考になりました。
アイルランドのビザについて
就労を経験したい場合
アイルランドでは、学生ビザとワーキングホリデービザのどちらでも働くことができます。主に異なる点は、週に働くことができる時間についてです。
学生ビザの場合は、ワーキングホリデーに比べて働ける時間が週に20時間までと短いです。しかし、就労先のオーナーと交渉し学生ビザでも規定以上の時間働いているケースは多くみられますので、学生ビザでも十分就労経験が積めると思います。
どのくらいの期間、語学学校に通うかどうか
アイルランドでは学生ビザとワーキングホリデービザのどちらでも学校に通うことができます。語学学校や専門学校、大学など学校に長く通う場合は学生ビザがおすすめです。
学校に通っていれば、短期から長期までアイルランドに滞在することができます。ワーキングホリデーとは違って、事前のビザ申請や応募は必要なく、入学許可や在学証明と共に入国し、滞在します。
ワーキングホリデーの場合は、事前に定められた期間にビザ申請をし、許可が降りた場合のみ渡航できます。学生ビザとの一番の違いは、全ての人へビザが発給されるわけではないところです。
2024年4月現在、年に2回の申請期間が設けられています。
ワーキングホリデービザでの滞在は最長1年間と定められているため、学生ビザとワーキングホリデービザを組み合わせて、学生ビザ2ヶ月とワーキングホリデービザ1年間の14ヶ月間の滞在を考えていたのですが、その場合学生ビザの期間が終了した時点で一度日本に戻らなければいけないとのことで、ワーキングホリデービザで渡航し2ヶ月間語学学校へ通いました。
語学学校に通うべきか
結論として、学校に通うことで得られた学びは多く、通って後悔したことはありません。
学校に通って良かったことは、大きく3つあります。住居が確保できたこと、地域に知り合いができたこと、文化や使える言い回しを学べたことです。
住居について
内見なしで日本から見つけることに抵抗があったため、学校経由でホームステイに申し込みました。トラブルがあったとしても学校が間に入っているため安心です。
また、渡航後はアイルランドの住民登録や銀行口座開設など住所証明が必要となることが多いです。その際に学校で正式な証明書を発行してもらえたので、各種手続きがスムーズに行えました。
地域との繋がり
語学学校には国籍年齢問わずさまざまな生徒がいます。共に授業を受けるなかで、彼らの文化や母国語についても学ぶことができますし、自分より長く滞在している生徒から地域の情報も得ることができます。
学校によってはアクティビティなどのイベントも開催されているため、地域のことを知ったり、友人をつくる環境として学校に通うことはおすすめです。
アイルランドについて学ぶ
授業のなかで、アイルランド人が実際に使う言い回しや独特の単語、バスの乗り方や観光スポットまでアイルランドで暮らしていくうえで役立つ情報が話題にあがることがよくあります。
ワーキングホリデーVISA申請
アイルランドワーキングホリデービザは、申請期間が決まっています。決められた期間に申請、その後メールにて結果が知らされ、渡航できる場合は、期日までに必要書類を集めて大使館へ提出しなければなりません。
在日本アイルランド大使館のホームページを確認して、自分の希望する渡航時期に合わせて申請を忘れないこと、そして結果を待つ間にも必要書類の準備を進めておくことが大切かと思います。
必要書類の中には、銀行の残高証明や卒業証明書、航空券や保険のコピーなど揃えるのに時間がかかるものが多いです。
特に渡航日に合わせた航空券の取得、自分に合った保険の検討や語学学校選びと申し込みなど、吟味すべき項目は多いです。申請の時点から必要書類に目を通し、準備を始めておくことをおすすめします。
また、必要書類にはパスポートの原本が含まれます。パスポートが無い場合や期限が切れそうな場合は新しくパスポートを作っておくことはもちろん、直近で海外旅行の予定がある方はビザの申請が終わるまで手元にパスポートが戻らないため、十分注意が必要です。
私は書類を送付してから、17日でビザが届きましたが、長い場合は1ヶ月以上発給までに時間がかかるようです。
仕事探し
仕事を探すうえで求人サイトから応募する方法、直接履歴書を送る方法があります。店舗での就労を希望する場合、特にメジャーなのは後者です。
求人の張り紙がある無しに関わらず、興味のあるところへ直接履歴書を手渡ししにいきます。時期や場所によって返答があるかどうかはかなり異なる印象です。
連絡が来たら面接、トライアル、採用といった流れとなることが多いです。面接では働ける時間やビザの確認があります。トライアル期間がある場所ではその後も働ける人材かどうかが見られているようです。
私は、サイトからの応募、直接履歴書を配った分、メールなどでの問い合わせでトータル50件以上は応募しました。
渡航した時期は閑散期で、希望していたカフェなどの求人は少なく、また面接やトライアルへ行っても語学力や学校に通っているうちは、働ける時間の観点から採用されないこともありました。
帰国する日本人の代わりに採用していただき、現在は日本食レストランでウエイターとして働いています。どのような店舗でも、個人経営の店の場合、給料や働く時間、待遇や環境が悪質なことも多いようです。
例えば、勤務時間がアナログ管理で残業代がつかない、聞いていた給与と違うなどです。そのような場合、マネージャーと交渉することも必要になってきます。
大手チェーン店では、勤怠管理や福利厚生もきっちりしているため、不安な方はそのような職場をメインに探されることをおすすめします。
働き方は日本よりも全体的に緩く、正社員でもアルバイトでも仕事と休暇のメリハリはきちんとしているイメージです。
おすすめの情報ツールについて
渡航前から到着後すぐの生活についてお伝えしました。ビザ取得や渡航に関する準備、手続きは始めてだと大変なこともありますが、先に渡航を経験している方達の体験談なども参考にしてみてください。
私が参考にしたものはこちらです。
ブログ記事やSNS
現地での様子に加えて、ビザ申請や荷造りについてのアドバイスなどを体験談として記載しているブログやYouTube、SNSからリアルな情報を得ることができます。
インスタグラムで役立つ情報をまとめている方もいれば、Facebookには掲示板もあります。そちらでは、求人や空き部屋の情報も流れていますので、ぜひチェックしてみてください。
LINEのオープンチャット
LINEには誰でも参加できるオープンチャットのグループがあります。匿名で質問ができますし、丁寧な返答がされているため、過去のメッセージも遡ると非常に参考になるかと思います。
渡航して3ヶ月が過ぎようとしていますが、渡航先にアイルランドを選んだことについて大変満足しております。
自分のやりたいことや譲れない点などを他のワーキングホリデー協定国としっかり比較し、後悔のないワーキングホリデー経験となりますようお祈りしております。参考にしていただけますと幸いです。