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留学マナビジン海外留学その他の留学先【ドイツ高校留学#4】高校留学のタイミングはいつがベスト?わが家は高1でした

【ドイツ高校留学#4】高校留学のタイミングはいつがベスト?わが家は高1でした

こんにちは。留学ライターの高橋ミモザです。

留学先としては珍しい欧州の国・ドイツへ、日本の片田舎で育った高校生の長男が年間留学に旅立ってから早1年。先日、元気に帰国しました。留学中、息子はたくさんの人々と出会い、異国で大きく成長できたことがとても嬉しいです。

このリアル留学ライフシリーズでは、息子の高校留学の体験を通じて得た情報を皆さんとシェアしていきたいと思います。

前回の準備編vol.3では、「どうして留学先をドイツに選んだのか?」という質問の答えと、高校生に人気の留学先について詳しく解説しました。

今回は、「どうして高校1年生のタイミングで留学したのか?」という疑問にお答えしながら、高校生が留学するベストなタイミングについて学年ごとにポイントをおさえて解説します。どうぞ最後までお楽しみください!

この記事を読んで、ぜひお子さまにぴったりな高校留学を計画しましょう!

今回の記事で分かること
・高校生が留学するベストタイミング
・留学のタイミングを決めるために検討したこと
・各国の留学情報サイト
・高校留学の情報サイト

【体験談】高校留学のタイミング ―わが家の場合-

「どうして高校1年生のタイミングで留学したのか?」

今回は、高校留学のタイミングについて詳しく解説します。

わが家の場合は、高校1年生の2月から翌年の1月まで休学して留学しました。この場合、復学は高校2年生または1年生に戻ることになりますが。わが家はひとつ年下の子達が同級生になる1年生に復学する方法を選びました。

「なぜ、高校1年生で留学へ行くことにしたの?」
「帰国後、1年生に復学するのは不安はなかった?」

と、ママ友や知人からはよく質問されましたが、留学のタイミングをこの時期に選んだ理由は次の3つです。

理由①:大学受験のため

大学受験を考えたときに、高校1年生の間に留学するのが息子には良いと思ったからです。

留学のタイミングをいつにするか検討するにあたり、息子が大学への進学を希望していることから大学受験を中心に考えることにしました。

受験準備に影響を受けてしまうのではないかと考えて、3年生で留学することはもともと選択肢から外していたので、1年生か2年生での留学について考えました。

まず、刺激あふれる留学から帰ってきた息子が、日本の高校へ復学する姿をイメージしました。息子には日本に帰国してから2年間あったほうが進路設計が立てやすくなると考えました。

2年生に戻るとなると、周りの友達やクラスの雰囲気はおそらくすでに受験モードに入っているでしょう。受験準備期間も残り1年ほどしかありません。本人も帰国してから遅れながら受験モードに突入して、自分の進路を決めることに対して不安を感じたそうです。

そのため、受験まで2年間ある1年生に復学して、受験勉強に取り組みたいと考えました。

理由②:1歳年下の同級生に対して抵抗感がなかった

1年生に復学することについて、本人が気にしなかったということも大きな理由です。

元の同級生達と離れて、ひとりだけ1学年下げた学年に復学するということは、人によっては抵抗感があると思います。ですが、息子はもともと年齢を問わず友達を作るタイプなので、ひとつ年下のクラスメイトに馴染めるかどうかという不安を感じていなかったことも決め手になりました。

理由③:単位認定について気にせずに留学生活を送れる

留学先の単位の修得認定に奔走しなくてよくなる、ということも大きな理由です。

「奔走」という言葉は適切かどうか分かりませんが、元の学年に戻るためには、ドイツの学校から履修した科目の成績を出してもらい、日本で認定してもらう必要があります。

というのも、文部科学省が「学校教育法施行規則第93条第2項」で『校長は、留学することを許可された生徒について、外国の高等学校における履修を高等学校における履修とみなし、36単位を超えない範囲で単位の修得を認定することができる(※)』と定めています。

そのため、日本側の校長先生の判断で、留学扱いとして留学先の履修について単位を取得することが可能なのだそうです。
※認定するかどうかは、日本側の高校の判断となります。

ですが、利用した教育交流団体の年間交換留学プログラムは、基本的には「聴講生」という形でホストスクールに通学するので、現地のホストスクールが公式な単位や成績証明書を発行するシステムは組まれていません。

もし単位修得認定したい場合は、ホストスクールに出席証明書や成績表など証明書の作成を生徒本人が依頼する必要があります。そして、このような手続きがなかなかスムーズにいかないことが多く、すべて自己責任の上での話だと聞いていました。

息子の場合も、担任と学年主任との4者面談で単位認定の説明を受けましたが、上記の理由から無理に2年生の学年に戻るのではなく、1学年下げた学年に復学することにしました。

結果的に、息子は高校に4年間在籍する予定です。留学期間は余分な(ムダという意味ではありませんよ)1年間になりますが、それでもその1年間を与えてあげたいと思い留学させました。

次は、高校留学のベストタイミングについて、学年ごとにさらに掘り下げてご説明します!

学年ごとの高校留学のベストタイミング

高校生が留学に行く最適なタイミングについて、各学年で留意すべき点があります。年間留学と短期留学のケースで、高校生が留学するベストなタイミングを学年ごとに掘り下げて解説します。

1年生

1年生の場合、新しい学校生活に慣れてきた夏休みが、短期留学に挑戦する絶好のチャンスです。夏休みを利用して、1カ月程度の短期留学で中学校で学んできた英語力を試してみてはいかがでしょうか。

夏休み以外には、冬休みや春休みを利用して2週間前後の短期留学に挑戦することが可能です。特に、冬季は日本と季節が逆になるオーストラリアやニュージーランドへの留学をおすすめします。寒さで体調を崩してしまう心配も少なく、スムーズに留学先の環境に慣れることができるでしょう。

年間留学の場合は、高校受験と同時に検討し始めましょう。高校入学後、早くても夏休み前か後での出発になると思います。中学生のうちから語学力を高めておくこと、そして高校入学後も引き続き語学の勉強を続けて、出発までに磨きをかけるとよいでしょう。

1年生の間に留学する場合は、帰国したときに2年生へ進級した元の学年に復学するのか、一学年下げた学年に戻るのか慎重に検討しましょう。学校生活を送るのは、お子さまですので、ぜひお子さま自身の考えを尊重してくださいね。

もし単位認定が必要な場合、日本の教育制度と各国では異なりますので、日本の学校や現地のホストスクールとしっかりと相談し、単位認定の条件などを確認しておきましょう。

2年生

2年生の場合、高校生活にも慣れて卒業後の進路がはっきりとしてくる時期になります。部活動や生徒会などに参加していれば主力メンバーとして活動する学年です。長期休暇中の部活動などのスケジュールを確認しながら、留学計画を立てることも大切です。

夏休みの1カ月程度の短期留学や、春休みや冬休みの2週間前後の短期留学で語学力を伸ばしてみたり、異文化交流を体験するのもよいでしょう。

年間留学を検討する場合は、帰国後のプランを立てておくことがとても重要です。進学または就職など、将来の計画や進路設計をしっかりと立てて、帰国後の生活がスムーズになるように準備しましょう。

また、復学する学年を2年生にするのか、3年生にするのかによって、留学中の過ごし方も変わってきます。特に、3年生へ戻る場合は、帰国してから数ヶ月で受験や就職活動が佳境を迎えることになります。

留学生活を充実させながら、帰国後に備えて日本の教育制度に沿った勉強が必要になる場合もあるので、留学中の受験対策についても計画するようにしましょう。

3年生

3年生では、大学受験が佳境に入る時期です。3年生に進級する春休みは、短期留学に挑戦するのもおすすめです。受験対策として短期集中で英語をブラッシュアップしたり、AO入試対策として現地のボランティア活動を体験してみるのもよいでしょう。

もし進学や就職が早々に決まった場合は、夏休みや冬休みを利用して留学することも魅力的です。卒業に必要な出席日数に影響が出ないよう細心の注意が必要ですが、留学で視野を広げておくことは将来必ず役立ちますよ。

また、海外大学進学を目指す場合は、夏休みを利用して現地のサマースクールやサマープログラムに参加することもおすすめです。

3年生の間に年間留学に挑戦する場合、同級生と一緒に卒業ができるかどうかは留学時期や期間によって可能になります。どのような場合でも帰国後は3年生に戻りますので、高校卒業後の進路についてしっかりと計画が立てられていることが大切です。

高校生年代のお子さまが留学を経験するということは、どの学年であっても将来の進路や生き方を決定づける大きな要素となります。保護者さまやお子さま自身が、将来を見据えて留学の意義をよく考えることが留学成功の秘訣です。

高校卒業後の進路が決まっているような場合を除いて、多くの場合は2年生の夏休みまでに留学をスタートさせて、3年生は進路決定に向けて集中する時間を確保することをおすすめします。

一番大切なことは、留学するのも高校で勉強するのもお子さま自身だということです。

復学後の学年や高校卒業後の計画をどのようにするか、お子さまの性格やキャラクターに大きく左右されるものになります。ぜひお子さま本人の意思を尊重して決めるようにしてくださいね。

今回のまとめ

今回は、「どうして息子が高校1年生のタイミングで留学したのか?」という質問にお答えしながら、高校生が留学するベストなタイミングについて学年ごとに詳しくお伝えしました。

短期留学を検討してみる場合は、留学情報全般についての記事でも紹介しているのでよかったらこちらもご覧ください。
>>高校生留学【夏休み・春休み】2024年おすすめ国はどこ?

次回は準備編の最終回になります。準備編vol.5では、無事に留学先が決定してからのわが家の出発準備(保護者)をご紹介しながら、高校留学を実現させる流れを詳しく解説します。

ドイツ留学だけでなく、高校留学に役立つ情報もたくさん載せますので、どうぞお楽しみに!

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mimosa
mimosa

【経歴】
芸術系四年制大学卒業後、IT企業勤務を経て、中国・カナダへ語学留学。帰国後、中国語と英語を生かして一般企業と日本語学校に勤務。そのほか、中国語講師としての就労経験あり。その後、子育てをしながら教育機関に5年間勤務。
現在は、在宅でフリーランスライターとして活動しながら、コロナ禍で断念した母子海外移住にリトライ中。

【主な執筆】
・知育教育&英語教育
・英語学習、中国語学習、多言語学習
・海外留学、高校留学、小学生からの留学、習い事留学、シニア留学
・海外移住(特にヨーロッパ圏)、母子移住
・国内留学(山村留学)

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