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ドイツ高校留学!男子高校生が体験したドイツのリアル留学ライフ【留学編vol.2】

こんにちは。留学ライターの高橋ミモザです。

日本の片田舎で育った高校生の長男が、ドイツの年間留学に旅立ってから早1年。先日、元気に帰国しました。息子は留学中、たくさんの人達と出会って、大きく成長させてもらいました。

このリアル留学ライフシリーズでは、息子の高校留学の体験を通じて得た留学情報や海外の高校生のリアルライフを、皆さんにシェアしています。

『留学編』では、日本の高校生がドイツで出会う人達との日常生活やドイツの高校生活、友達との交流など、リアルな高校留学の姿をお見せします!毎回「高校留学を成功させるための留学Tips」をお伝えしますので、こちらもどうぞお楽しみに!

高校留学を成功させるための留学Tips7
Tips1:ホームシック対策!         
Tips2:言葉の壁を乗りこえる方法!⇐今回はこちら!

今回の『留学編vol.2』では、「実際、ドイツ語はどのくらい話せるの?」「留学中はドイツ語で困らなかったの?」という疑問にお答えしながら、ドイツに行ってから2か月間ほどのホームステイや学校生活でのコミュニケーションについて紹介します。

また、息子直伝の『コミュニケーション必勝法』もお伝えしますね。

後半は、必ず一度は留学生が悩む『言葉の壁』について深掘りしながら、「高校留学を成功させるための留学Tips2:言葉の壁を乗りこえる方法!」についてもご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください!

この記事を読んで、お子さまの高校留学生活がポジティブなものになりますように。

今回の記事で分かること
高校留学に必要な語学力
留学準備としての語学勉強
高校生におすすめ!留学中のコミュニケーション必勝法
留学前にできる「言葉の壁を乗りこえるための準備」
現地でできる「言葉の壁を乗りこえる方法」

【体験談】留学に必要な語学力は?

高校留学で必要な語学力がどの程度か、皆さんはご存知でしょうか?英語圏へ留学するケースで考えてみましょう。

英語圏の高校へ留学する場合に必要な英語力は、「英検3級〜準2級レベル」の英語力が求められることが多いと言われています。英検準2級は、TOEICでおよそ450〜500点が目安です。

まずは、現地で高校生として日常生活をスムーズに送るために、中学レベルの英語は必ずマスターしておきましょう。そして、留学出発までに授業を理解できるだけの英語力を身につけておくとベストです。

学年相当レベルとして「英検準2級~2級」を目標に、しっかりと日本で準備することをおすすめします。

受け入れ校によってはESL(English as a Second Language)クラスが開講されている場合もあります。これは、英語を母国語としない留学生や現地生徒向けの英語のクラスです。

それでは、ドイツへ留学した息子の場合、ドイツ語はどのレベルまで日本で準備できたのでしょうか?

息子はドイツ語をまったく勉強したことがない状態からスタートしました。目標は、「出発までの半年間で英検3級と同等レベルのドイツ語力を身につける」ことです。

ですが、残念ながらそのレベルには及ばず、圧倒的に語学学習にかける時間が圧倒的に足りませんでした。

留学が決まってから夏休みまでは、部活動や期末試験であっという間に過ぎてしまって、実質ドイツ語の勉強ができたのは出発の半年前からでした。日本の高校1年生として高校生活の合間に留学準備を進めていましたが、その話を息子に確認してみました。

私:留学前の準備ってどんな感じだったっけ?
息子:学校の試験も部活もあるから忙しくて、ドイツ語を全然勉強できなかった。
私:(えっ?!)でも、ドイツ語はやらないといけなかったよね???
息子:だから、留学前はドイツ語の勉強だけじゃなくて、ドイツの歴史やドイツの常識について学んだり、オンライン学習の課題も多くてドイツ語の勉強はくもんと単語アプリくらいしかできんかった。

※世界中の留学生と一緒に、オンラインで学習する異文化学習プログラムへの参加も必須でした。言語は英語です。動画学習・ライブセッションを含め約5週間のプログラムです。また、その学びをより深めるための留学事前学習(宿泊プログラム)もありました。

話をまとめると、息子には次のような留学準備学習がありました。
・ドイツ語学習(公文教室へ週2回通塾とプリント学習、アプリを使った学習)
・宿泊型の事前研修に参加×2回
・異文化学習プログラムに参加(オンライン学習全10回、ライブ授業3回)

今思い返すと、学業に部活に留学準備にと、超多忙な日々の中での留学準備学習でした。語学学習の計画をしっかりと立てて進めることをおすすめします。

特に、英語圏以外の国へ留学する場合、語学の習得にはかなり時間が必要になることを理解しておくことが大切です!

基本的には、どの国へ行く場合でも英語を使う機会があるでしょう。中学校卒業程度とされる「英検3級」レベルの英語力と、その国の言語でも同様のレベルまであげておくことが望ましいです。

【体験談】日本でのドイツ語学習について

留学の半年前から、息子はアルファベットの読み方からドイツ語の勉強をスタートしました。勉強方法は、公文式(くもん)のドイツ語を選んでいます。

実際、ドイツ語の勉強方法については次のような方法を検討したり、試したりしました。

  • オンラインドイツ語会話教室
  • 市販のテキストを購入して自主学習
  • 公文式のドイツ語を受講
  • スマホのアプリでドイツ語学習

この4つは、おおよそ留学前の準備として考えるオーソドックスな方法だと思います。この他には「外国語スクールに通学する」方法もありますが、わが家の場合は近所にドイツ語を学べる外国語スクールがなかったので、選択肢から外しました。

次に、オンラインのドイツ語会話教室の受講できる時間帯が、部活動との兼ね合いで予定を組み込むことが難しく断念しました。

結局、部活動も学校生活も忙しい高校1年生にとって、学習のペースメーカーが必要だと思ったことから、強制的にドイツ語の勉強に取り組むことができる「公文式(通称:くもん)」の通塾学習をメインに選びました。

「くもん」で学習された経験があるご家庭も多いと思いますが、公文式のドイツ語学習は音声ペンを利用したプリント学習です。

週2日くもん教室へ通って、残りの週5日はプリントを持ち帰って自宅で学習します。自学自習できる工夫がなされているので、ドイツ語のベースがまったくない息子でも、自動的に勉強が進められる学習システムです。

7月から半年間、息子は週二回近くのくもんへ通塾して、ドイツ語のプリント学習に取り組みました。初期の頃は単語学習など簡単なものなので1日の宿題が30枚以上になることもありましたが、基本は1日5枚ずつ進めるそうですが、それでは出発までに間に合いません。

また、小学生と違ってさすがに高校生ですので1日20枚以上のペースで進めていたそうです。

実際、このほかにも書店でドイツ語会話集のテキストやドイツ語単語帳を購入しましたが、やりこまないままドイツへ行ってしまいました。そのため、息子のドイツ語学習のメインは公文式のプリント学習でした。

公文式のドイツ語学習についてはこちらをチェック
>>公文式フランス語・ドイツ語は教室でも通信でも幼児~大人まで勉強できます
公文式の特長
公文式フランス語・ドイツ語は、プリント教材を用いた「読み」「書き」の徹底的な学習およびCDを用いた音声学習により、語彙・文法といった基礎力を固め、「原書を確実に読みこなせる高い読解力」を身につけることを目標としています。
教材は1枚1枚が細かくステップ化されており、「常に語彙は文の中で、文は文章の中で」学習しながらフランス語・ドイツ語を習得していきます。

【体験談】高校生におすすめの留学中のコミュニケーション必勝法

留学生なら誰もが経験する『言葉の壁』と、息子のコミュニケーション必勝法についてここからはご紹介します。

ドイツへ行ったばかりの頃の息子のドイツ語レベルは、挨拶や自己紹介ができて、決まったフレーズや簡単な受け答えならできる状態でした。英語に例えるなら3級には至らず「英検4級レベル」の語学力だと思います。

実際、コミュニケーションはどのくらい取れていたのでしょうか?
ドイツへ行って2ヵ月間くらい、初期の留学生活について聞いてみました。

「到着後すぐにドイツ語のシャワーを浴びたけど、まったく聞き取れなくて焦った。相手が何を言っているのか、まったく分からなかった!」

入国後すぐに、周りの人が話すドイツ語の聞き取れなさに、強烈なカウンターパンチを食らったそうです。ですが、息子がラッキーだったのは、1軒目のホストファミリーは英語でコミュニケーションをとることが可能だったということです。

ドイツ語がほぼ理解度ゼロでも、英語を使ってコミュニケーションをとれたことが「本当に気が楽だった!救いだった!」と、しみじみ話しています。その姿からも、はじめの頃はドイツ語に対してストレスを感じていたことがうかがえます。

さて、そんなドイツ語実践力ほぼゼロの息子が、現地でまったく困らなかったコミュニケーション必勝法を3つ、今からご紹介しますね。特に、高校生ならではのおすすめの方法ですので、ぜひ皆さんも実践してみてください!

必勝法①先手必勝!!自分から声をかける!

息子からの一番のアドバイスを、はじめに皆さんにお伝えしますね。

それは『先手必勝!!自分から声をかける!』ということです。シンプルなことですが、とても勇気が必要なことです。声をかけられるのをただ待っているだけでなく、自分から飛び込んでいくことを息子は心がけていたそうです。

「はじめてクラスに入ったとき、自分より大きな体のドイツの高校生たちにビビったし、正直ちょっと怖かった。だから、自分から声をかけることにしたんだ。ひとりひとりにドイツ語で『おはよう、僕は〇〇です。日本から来ました~』と声をかけて回ったんだ。」

黙っている転校生が多い中、自分から外国語で声をかけて回ったその勇気は、正直賞賛に値します(笑)

転校生に興味津々なのは万国共通ですし、初対面の印象はとても大切です!もし自分からクラスメイトに声をかけるのが難しかったら、目が合ったら微笑むことくらいはできると思います。ぜひスマイルをお忘れなく!

必勝法②現地語で自己紹介文を準備して、現地の人と繋がろう!

 
ホストファミリーとはじめて会う日やクラスメイトとはじめて会う登校初日など、必ず挨拶や自己紹介をするチャンスがあります。自己紹介は自分を売り込む、留学生活で最もベストな瞬間です。ただ名前や出身国を伝えるだけでは、もったいないですよ!

息子は、あらかじめ好きなものや興味のあることなどを、ドイツ語で伝えられるように練習していきました。自分の興味や関心のあること、また留学先で頑張りたいことなどを言えるようにしておくと、現地の人とつながりやすくなります。

朝の挨拶や自己紹介を通して、息子ははじめからクラスメイトに馴染むことができたそうです。特に、しっかりとサッカーが好きなことをアピールできたので、留学中は友達やサッカー仲間とサッカー漬けの日々を送ることができました。

必勝法③呼びやすいニックネームを用意しておく!

日本人の名前は外国の人には発音が難しい場合があります。スペルを見ても、どのように発音したらよいのか分からなかったり、苗字か名前のどちらを呼べば良いのか分からないこともあります。また、日本語の発音が現地の人には難しくて発声できない場合もあります。

その国の人にとって発音がしやすく、覚えてもらいやすいニックネーム(あだ名)もあわせて考えておくとよいでしょう。まずは、お互いに名前を覚えて呼び合えるようになることを目指してくださいね。

※自分の名前に似た発音や発声をする現地の言葉を調べておく理由は、悪い意味や性的な表現をイメージさせてしまう場合などがあるからです。ちなみに筆者の名前は、中国語読みをすると「箱(Box)」と同じ発音だったので、中国留学中は別にニックネームを作って呼んでもらうようにしていました。箱って呼ばれるのは抵抗感があります…。

高校留学を成功させるための留学Tips2:言葉の壁を乗りこえる

語学力は、留学の成功に直結します!
留学の効果や成果を最大限に出すために、しっかりと語学力を高めて留学準備をしましょう。
ここでは、日本でできる語学力を向上させるおすすめの勉強方法をご紹介します。英語でも他の言語でも対応できる方法なので、ぜひ参考にしてくださいね。

留学に必要な語学力をマスターするおすすめ勉強法7選

語学検定試験を受験する

留学までに目標スコアを設定することで、モチベーションも高まりますよ。英語の場合、英検やTOEFLやIELTSなどのテストを受けることで、自分の英語力や勉強の成果を評価できます。

各国の主要言語については、日本国内で受験できる語学検定試験は以下のものなどがあります。試験の詳細については、リンク先をご確認ください。

オンラインレッスンを利用する

インターネット環境さえあれば、世界中の講師とオンラインで会話できるレッスンが受けられます。自宅から手軽に実践で役立つレッスンを受講できるため、忙しい高校生にもおすすめです。

スケジュールに合わせてレッスンを受けることができるので、目標を決めて受講するとより効果的です。

対面レッスンよりも低料金であったり、ネイティブ講師の選択肢の豊富さなど、オンラインの会話教室ならではのメリットがあります。

外国語会話スクールに通う

外国語を習うことができるスクールでは、オンライン英会話とは異なり、講師と対面でレッスンを受けることができます。対面での臨場感は留学先でも役立ちます。マンツーマンレッスンやグループレッスンなど、じっくり講師と話したい人にはスクールに通うのがおすすめです。

テキストを1冊やりこもう

忙しい高校生生活の中で外国語を習得するためには、何冊も勉強できるだけの時間はありません。テキストは書店で実際に手にとって内容を見て、選びましょう。

そして自分が選んだ1冊をやりこむこと(もしくは、やり終えること)を目標にぜひ取り組んでみてください。勉強方法はこちらを参考にしてみてくださいね。

その他、息子も試していた高校生におすすめの方法を紹介しますね。出発までの限られた時間の中で、語学力を高めるための追加の勉強法として以下の方法がおすすめです。

映画やドラマで耳を慣らす

留学先の言語で映画やドラマを見ることで、自然な会話の流れやイディオムを学ぶことができます。

映画やドラマでは、現地の日常的な場面がたくさん出てきます。ネイティブスピーカーの会話速度に付いていけない場合は、ぜひ日本語訳や日本語吹き替えも活用しながら楽しんで勉強してみてください!

今はDVDだけでなく、ネットでもさまざまな作品を見ることができます。字幕を設定して、リスニングとリーディングの両方のスキルを向上させましょう!

どの言語でもおすすめできる作品は、次のようなものです。

・主人公が子ども、または子育てや子どもに関わる大人
・学園もの(小学校~高校)
・ホームドラマ
・自分の趣味に関連するもの
などがおすすめです!

ポッドキャストやオーディオブックを聞く

通学時間やすき間時間を有効活用して、ポッドキャストやオーディオブックなどでリスニング力を鍛えることができます。音声データを使って通学時間を利用しながらでも学習できるので、忙しい高校生にとても効率的です。

洋書を読んでみたいけれど英文を読むことに抵抗感があるような場合でも、耳から聴く「ながら読書」ができますよ。

おすすめは、すでに日本語で内容を知っている作品の英語版や他の言語版に挑戦することです。内容を理解できている状態ですので、頭の中で意味を補完しながら聴き進めることができます。

ニュースサイトをチェックする

現地のニュースサイトをぜひチェックしてみましょう。今はホームページを丸ごと日本語に翻訳して表示することが可能です。翻訳機能を活用しながら、現地の最新の情報や時事問題を知っておきましょう。ニュースサイトでは多様なトピックに触れることができるので読解力も鍛えられますよ。

これらの方法を組み合わせて使うことで、留学前の語学力をより効果的に高めることができます。自分に合った方法を見つけて、楽しみながら学習を進めてくださいね。

まとめ

まとめとして、英語力がまったくない状態からでも語学留学の場合は可能ですが、高校留学の場合は、中学英語をしっかりと復習しておきましょう!

留学中の日常生活でのコミュニケーションに困らない英語力を身につけておけば、より高度な勉強に挑戦ができます。そして、限られた貴重な留学時間を有効に活用できるようになりますよ。

今回は、ドイツに行ってから2か月間ほどのコミュニケーションについて紹介しました。また、息子直伝の『コミュニケーション必勝法』や、誰でも必ず一度は留学生が悩む『言葉の壁』について深掘りしました。

また、今回ご紹介したリンク先からも、言語学習に関するさまざまな情報を集めることが可能です。

次回の留学編vol.3では、「ドイツのホームステイってどんな感じ?」「ホストファミリーとはうまくいってたの?」という疑問にお答えします。

ドイツでのホームステイ生活について紹介しながら、ホームステイでよく聞かれる悩みと「高校留学を成功させるための留学Tips3:ホストファミリーと家族になる方法」について詳しく解説したいと思います。

息子もホストファミリーとの生活に悩みを抱えていました。そして、それを乗りこえる経験をしてきた息子直伝の『ホームステイ必勝法』もお伝えしますので、どうぞお楽しみに!

次回も、高校留学を成功させるための役立つ情報をたくさん載せますので、チェックしてみてくださいね。

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mimosa
mimosa

【経歴】
芸術系四年制大学卒業後、IT企業勤務を経て、中国・カナダへ語学留学。帰国後、中国語と英語を生かして一般企業と日本語学校に勤務。そのほか、中国語講師としての就労経験あり。その後、子育てをしながら教育機関に5年間勤務。
現在は、在宅でフリーランスライターとして活動しながら、コロナ禍で断念した母子海外移住にリトライ中。

【主な執筆】
・知育教育&英語教育
・英語学習、中国語学習、多言語学習
・海外留学、高校留学、小学生からの留学、習い事留学、シニア留学
・海外移住(特にヨーロッパ圏)、母子移住
・国内留学(山村留学)

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