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留学マナビジン海外留学その他の留学先ドイツ高校留学!男子高校生が体験したドイツのリアル留学ライフ【留学編vol.3】

ドイツ高校留学!男子高校生が体験したドイツのリアル留学ライフ【留学編vol.3】

こんにちは。留学ライターの高橋ミモザです。

日本の片田舎で育った高校生の長男が、ドイツの年間留学に旅立ってから早1年。先日、元気に帰国しました。息子は留学中、たくさんの人達と出会って、大きく成長させてもらいました。

このリアル留学ライフシリーズでは、息子の高校留学の体験を通じて得た留学情報や海外の高校生のリアルライフを、皆さんとシェアしています。

『留学編』では、日本の高校生がドイツで出会う人達との日常生活やドイツの高校生活、友達との交流など、リアルな高校留学の姿をお見せします!毎回「高校留学を成功させるための留学Tips」をお伝えしますので、こちらもどうぞお楽しみに!

高校留学を成功させるための留学Tips7
Tips1:ホームシック対策!         
Tips2:言葉の壁を乗りこえる方法!
Tips3:ホストファミリーと家族になろう! ⇐今回はこちら!

今回の『留学編vol.3』では、「ドイツのホームステイってどんな感じ?」「ホストファミリーとはうまくいってたの?」という疑問にお答えしながら、ドイツでのホームステイ生活について紹介します。

後半は、息子のホストチェンジ体験と、その経験から学んだ「高校留学を成功させるための留学Tips3:ホストファミリーと家族になる方法」を紹介します。

順風満帆に見えた息子の留学生活ですが、実はホームステイ先を途中で変更する経験をしています。ホストファミリーとの生活に悩みを抱え、それを乗りこえる経験をしてきた息子直伝の『ホームステイ必勝法』もお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください!

あらかじめホームステイでのトラブル事例を知っておくと、お子さま本人も対処しやすいと思いますし、ご家族もしっかりと向き合うことができますよ。

この記事を読んで、お子さまの高校留学生活がポジティブなものになりますように。

今回の記事で分かること
・ドイツでのホームステイ生活
・高校生におすすめ!ホームステイ必勝法
・ホームステイの悩みあるある
・受け入れてくれるホストファミリーについて
・ホストファミリーと家族になるための方法

【体験談】ドイツのホームステイはどうだった?

はじめに「ホームステイってどんな感じだった?」「ホストファミリーとうまくいってたの?」という質問が多いので、先にお答えしますね。

まず、息子はホストファミリーチェンジを経験しています。理由は、ホストファミリーと関係を構築できなかったからです。

留学して4か月くらい過ぎた頃に「〇〇君がホストファミリーとうまくいっていないようだ」と、留学団体側から報告がありました。

留学編Vol.1でもお伝えしたように、わが家は極力連絡を取り合うことを控えていたので、まさかトラブルになっていたなんて!?と耳を疑いました。

息子は、ホストマザーと息子と年齢の近いホストシスターと3人で生活していました。ホストファザーは勤務先の別の土地で生活していたので、女性2人との生活です。

留学後2ヵ月目くらいの時に、学校の長期休みを利用してホストファミリーとその友人一家と一緒に息子はスキー旅行へ行きました。

この時、息子はまだドイツ語でのコミュニケーションよりも英語でのほうが気楽な時期でしたので、1日中ドイツ語を使う環境に身を置くことになって、うまく伝えられないもどかしさやストレスを抱えたそうです。

旅行から戻ってくると、ずっと交流を続けていた1軒目のホストファミリーのところで気持ちを英語で打ち明けていたそうです。

当時、息子からは「週1回、放課後に最初のホストファミリーのところへ遊びに行っている」と聞いていました。そして、そのホストファミリーが当時受け入れていたアメリカ人の留学生とバスケをしたり、ホストファミリーとサッカー観戦するのが楽しい!と。

息子の新旧のホームステイ先は、公共交通機関を使って1時間ほどの距離でした。日本側では、ひとりで行き来できるようになった息子が頼もしくなったなとポジティブにとらえていました。さらに、息子が両家のホストファミリーとよい関係を築けているのだと安心していたのです。

しかし、実際にはこの時期、息子はホストファミリーとトラブルになっていたのでした!

【体験談】ホストチェンジの経験から学んだこと

留学団体側からの突然の報告に、私たちは驚きました。

実は、ホストファミリーとうまく関係を築くことができなかったのに、息子は私たちに愚痴を吐くことはありませんでした。さすがに、すぐに私たちも息子へ連絡をしました。

やはり関係がうまくいかず本人も悩んでいたのですが、最終的には現地の留学団体も入って、1軒目のご家庭へのホストチェンジが決まりました。

不安定な状況がしばらく続き、私たちも心配でしたが、ホッとしたのは息子が現地で心の支えとなる人達をすでに見つけていたことでした。

受け入れてくれたご家族は、英語が話せないご家庭ではありませんでした。むしろヨーロッパ諸国の英語教育は日本以上と言えますし、ビジネスでも使われているそうなので相当な英語力があるはずでした。

ですが、ホストファミリーとして「ドイツへ留学しに来ているのだからこそ、ドイツ語で話してほしい!」という熱い気持ちがありました。

ホストファミリー側の熱い気持ちと、語学力が足りない息子の状態がすれ違ってしまっていたのです。

また、ホストファミリーにとって初めての留学生受け入れで、さらに娘さんのみのご家庭が男子学生を受け入れたことで、ホストマザーに気苦労を与えたことは容易に想像できます。

時間があればサッカー練習やサッカー観戦へ行ってしまって、交流する時間が少なかったことも、受け入れ家庭としては不満に思ったことでしょう。

息子にとっては、ホストファミリーからドイツ語を使うように提案されたところで、対応できる語学力がなく、次第にコミュニケーションをとることが苦痛になってしまったようです。

ドイツでは自分の意見をはっきりと言う文化があるので、ドイツ語で意見を問われ続けることが日常的になって、心理的にきつい状態だったそうです。

なによりも同世代の女子との生活は、緊張の連続だったそうです。ホストシスターも同世代の外国人男子との生活に当然困惑してしまいますよね…。

今となっては、このマッチングが正しかったのか疑問も少し残ります。ですが、たくさんの留学生の中から息子を受け入れてくれた両家のご家族には、感謝の気持ちしかありません。

ホストチェンジの経験で、息子はどのようなことを学んだのでしょうか?

息子の言葉を借りると、
「ホストファミリーとは相性次第!留学生活が天国にも、地獄にもなる!」
「(ホストチェンジした先の)ホストファミリーが本当に最高だった!」
と言っています。

移った先のホストファミリーは家族間で英語を使ってもOKでしたので、自分の気持ちを伝えることができたことと、会話を楽しむことができたからだとも話しています。

以前のホストファミリーはドイツ語で話すように言われていたので、「家にいると、まるで牢獄にいるみたいな気分だった」と話しています。

息子は、コミュニケーション能力は高いほうですので、語学力さえあればトラブルにならなかったのかもしれません。語学力が足りないまま留学してしまうと、本人だけでなくホストファミリーにもストレスが溜まりやすい状態になるので、注意が必要です!

また、ホームステイは家族の一員として生活することになります。家族とはいえ、やはり年頃の異性と一緒に生活することは、正直なところ高校生年代には厳しいことも多いのかと思います。

息子のケースでは、ホストシスターと息子の双方にとってひとつ屋根の下で生活することはストレスが多かったと感じられます。

ホームステイの経験を通して、自分の気持ちを相手に伝えることの大切さを痛感したことでしょう。

こちらのサイトでもホストチェンジの経験が書かれています。参考にご覧くださいね。

高校留学を成功させるための留学Tips3:ホストファミリーと家族になる方法

ここでは、ホストチェンジの経験から学んだ息子のホームステイ必勝法10選をご紹介します。どれも心がけ次第ですぐに実践できるものです。シンプルなものばかりなので、ぜひ挑戦してみてくださいね。

家庭内のルールや習慣について初日に確認しよう!

留学生が家族の一員として生活していくためには、その家に馴染むことが大切です。

食事の時間や食器の片付け、洗濯や入浴(※バスルームに浴槽がなくてシャワーだけで済ます習慣の国も多いです)のタイミングなど、それぞれの家庭によってルールがあります。

ルールというよりその家族の「生活習慣」といったほうが良いですね。

例えば、日本の一般的な家庭で留学生を迎えるとします。多くのご家庭では、玄関で靴を脱いで部屋で生活したり、毎日お風呂やシャワーに入りますよね。ホームステイする場合、そのような日本人の生活習慣に留学生が馴染むことで、家族の一員としてスムーズに生活できるようになることと一緒です。

同じ生活習慣を共有することで、安心して受け入れてもらうことができますよ。

初日は時間がない場合も多いでしょう。もし時間がとれなくても、翌日には必ず行いましょう。ポイントは、早めに確認して生活習慣に馴染むことです!

お手伝いをしよう!

ホストファミリーが家事をしているときに積極的にお手伝いを申し出ましょう。ここでのポイントは、自分ひとりでやるのではなく一緒に作業することです。

スマホで好きな音楽を流しながら一緒に作業するのがおすすめです。もし会話を続けるのが難しい場合でも、音楽を流していれば沈黙がつらくなくなります。自分の好きな曲や日本で流行っている曲を流してみてもよいですね。

留学生活の中の一部として、お手伝いをすることを習慣にすると、ホストファミリーとの距離がぐっと縮まりますよ。

テレビタイムに参加しよう!

夕食後のリビングでのテレビタイムはありますか?もし滞在先の家庭にこの時間があったら、コミュニケーションをとる絶好のチャンスです!

「一緒にテレビを見る」ただそれだけで、空間と時間を共有できますよ!

息子の場合は、みんなでよくサッカー観戦を楽しんでいたそうです。スポーツ観戦なら、言葉が分からなくても楽しめるのでおすすめです。その他にも音楽番組やホームドラマなどもよいでしょう。ニュース番組でローカルな情報やニュースを知っておくことも勉強になります。

テレビタイムは絶好のコミュニケーションタイムなので、ぜひ参加してくださいね。

週末のアクティビティに参加しよう!

ホストファミリーが週末に何か特別なアクティビティを計画している場合、そんな時は必ず参加してみましょう。例えば、街案内で観光地へのお出かけやピクニックなど計画してくれているかもしれません。

得意・不得意、好き・嫌いなど構わずに、どんなことでも体験することに価値がありますよ。

また、何もない週末には自分から提案してみましょう。おすすめは、日本食をふるまってみることです。現地で材料を仕入れることができて、自分で作ることのできるメニューをいくつか用意していきましょう。

息子のおすすめは「カレーライス」です。カレールーは近隣の大きな街へ行った時に手に入りやすく、評判も上々だったそうです。ちなみにカレールーの持ち込みが禁止されている国もあるので、日本から持参する場合はご注意ください。

学校から帰ってきたら、その日のエピソードをシェアしよう!

学校から帰ってきたら、ホストファミリーにその日のエピソードを話してみましょう。最初のうちは、どんなことを話せばよいか悩んでしまうかもしれません。そんな時のおすすめは、その日の授業の先生やクラスの友達の話をしてみることです!

「〇〇先生の授業が(以下、感想)」「〇〇さんと友達になったよ」「体育の時間に走って疲れた」など、その日に起きたことや見聞きしたことなどを伝えてみましょう。

もし学校生活で悩みがあれば相談してみましょう。例えば「友達ができず寂しい」「授業が難しい」など。話してみたところですぐに解決できることばかりではありませんが、なにか困っている状態であれば打ち明けてみましょう。

ホストファミリーが、留学先でのあなたの家族です。きっとあなたの気持ちを受け止めてくれますよ。

ホストファミリーにとっては、学校での様子を知るチャンスになりますし、自分のことを知ってもらえるチャンスだと思って、ぜひ毎日挑戦してみてくださいね。

感謝の手紙を書いてみよう!

留学期間中に感謝の気持ちを伝える手紙を、ぜひ書いてみましょう!

手紙は感情を伝えるのに良い方法です。書くためにしっかりと言葉や文章を考えるので、語学力向上にもつながります。

いつ渡したら良いのか分からない人には、誕生日やイベントの日がおすすめです。タイミングを逃してしまったら(もしくは、タイミングを逃してしまいそうなら)留学がスタートして〇日目、〇ヵ月目といった、自分にとって分かりやすい日を設定して取り組みましょう。

「毎月〇日は手紙の日」と決めるのもよいですね。

手紙はなによりもホストファミリーにとって嬉しいものです。留学中に必ず一度は書いて渡してみましょう!

ホストファミリーの好きなことや趣味を知ろう!

ホストファミリーの趣味や興味を尋ねてみましょう。彼らが好きなことに興味を持つことで、一緒に楽しむことができるようになります。自分の好きなものを他の人に興味を持ってもらえたら嬉しいですよね。

自分にとって新しいジャンルのものなら、ぜひ挑戦することをおすすめします!

日本では経験していなかったこと(経験しないであろうこと)を試すことで、留学生活がより新鮮なものになりますよ。同じように、自分の好きなものを紹介するチャンスを作ってみるとよいですよ。お互いに好きなものを知って理解を深めましょう。

宿題や勉強を手伝ってもらおう!

学校から宿題が出る場合があるかもしれません。日本人留学生は、数学や英語は得意な人が多いそうですが、エッセイなどに自信がない人が多いと聞きます。文章を書く宿題は、やはりネイティブの力が必要な場合が多いですよね。

まずは、自分で考えて試してみてからチェックしてもらうようにしましょう。ただし、無理に頼んだりするのではなく、相手にとって余裕のあるタイミングでお願いするように気を付けましょう。当然ですが、解答を丸写しするようなことは避けましょう。

また、留学先でもテストがあると思いますが、テスト勉強をしたいからと言って自室にこもりきりにならないように気を付けましょう。分からないことがあったら聞いてみると、孤独にならないためおすすめです。

スマホやタブレットは自室で時間を決めて使う!

ホストファミリーの前でスマホやタブレットばかりを触っているのは印象が悪いです。自室で使うことをおすすめしますが、使用時間について注意しましょう。長時間、自室にこもっていることもNGですので、就寝時に使うくらいに止めておくことをおすすめします。

もし宿題で使いたい場合は、リビングで作業させてもらうのはどうでしょうか?上記でも書きましたが、最近はノートに書くよりもタブレット上で提出する課題も増えています。ぜひリビングやダイニングで取り組ませてもらいましょう。

テーブルの上に自分のものを散らかさないように気をつけましょうね。

感謝の気持ちを言葉にしよう!

感謝の言葉をしっかりと言葉でホストファミリーに伝えましょう。

諸外国では、感謝の気持ちをストレートに伝える文化が日本よりもあります。ささいなことでも「Thank you」と言うことを心がけましょう。

日本で生活していても同じですが、相手になにかをしてもらった時や自分のためにしてもらった時など、きちんと「ありがとう」と伝えられることは、人として大切なことです。

ボランティアで留学生を受け入れてくれるホストファミリーとの良好な関係を築くために、感謝の気持ちは忘れてはいけません。笑顔と一緒に、ホストファミリーへ伝えられるように毎日心がけましょう。

まとめ

ホームステイ中はいろいろと悩むこともありますが、学ぶことも多い貴重な体験になります。当然ながら、人間関係ですから性格や相性の問題も起こるでしょうし、留学生の中には、ホストチェンジを体験する人もいるでしょう。

お互いに一緒にいることが苦痛になるようなら、双方同意のもとでホームステイ先の変更(ホストチェンジ)することを強くおすすめします。ホストチェンジによって学ぶことがあれば次に活かしていけばよい話です。

ホストチェンジをしたことで、自分のことを否定したり、悲観する必要はまったくありません!日本にいるご家族もホストチェンジに対して、マイナスのイメージを持つ必要はありませんよ。

現地で頑張るお子さまがポジティブになれるような言葉がけができるように、心がけましょう。

今回は、ホストファミリーとの生活ついて紹介しました。ご紹介したリンク先でも、ホストチェンジに関する体験談を読むことが可能です。息子直伝の『ホームステイ必勝法』は、どれもすぐに実践できるものですので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

次回の留学編vol.4では、「ドイツの学校生活ってどんな感じ?」「友達はできた?どんなことをして遊んでいたの?」という疑問にお答えします。

ドイツの学校生活について紹介しながら、「高校留学を成功させるための留学Tips4:学校生活を充実させる方法」についても詳しく解説したいと思います。

次回も、高校留学を成功させるための役立つ情報をたくさん載せますので、チェックしてみてくださいね。どうぞお楽しみに!

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mimosa
mimosa

【経歴】
芸術系四年制大学卒業後、IT企業勤務を経て、中国・カナダへ語学留学。帰国後、中国語と英語を生かして一般企業と日本語学校に勤務。そのほか、中国語講師としての就労経験あり。その後、子育てをしながら教育機関に5年間勤務。
現在は、在宅でフリーランスライターとして活動しながら、コロナ禍で断念した母子海外移住にリトライ中。

【主な執筆】
・知育教育&英語教育
・英語学習、中国語学習、多言語学習
・海外留学、高校留学、小学生からの留学、習い事留学、シニア留学
・海外移住(特にヨーロッパ圏)、母子移住
・国内留学(山村留学)

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