「5年で海外で働く!を叶える」某有名ファッションブランドのニューヨーク本社勤務を実現させるまで|俺のセブ島留学

前回の投稿「アメリカでの就職活動Part 1」では、就労ビザや一般的なアメリカでの就職活動のプロセスについてお話しました。

今回は、私自身が体験したCalvin KleinのNY本社への実際の入社プロセスをシェアさせて頂きたいと思います。

就職先を選んだポイント

エージェントから何件かお勧めの仕事情報をいただいた時に考慮した内容は、以下のようなものでした。

・仕事内容
ビジネス英語力を向上できる環境であること(いずれ日本に戻り英語教育に携わることも見据え)

・米国企業
NYに進出している日系企業ではなく、米国企業ならではの企業文化や働き方が学べる米国企業であること

・職場のロケーション
自宅から公共交通で通えること

・報酬、ベネフィット
年俸、研修制度、社会保険等がある程度充実していること

エージェントから紹介を受けた仕事の中に、Calvin Kleinの本社のライセンスビジネス部門で日本市場を担当する仕事があり、その条件が、上記にかなり当てはまりました。しかも個人的に大好きなファッションの世界を覗けるというややミーハーな気持ちもあり、こちらの面接を受けてみることにしました。

ファッション業界、ライセンスビジネス未経験で臨んだ緊張の面接

私の経験した採用プロセスは3ステップありました。

Step1: カルバンクラインの人事マネジャーとの面接
Step2: 直属の上司との面接
Step3: 日⇔英翻訳試験、PCテスト (エクセル、パワーポイント)

Step1:人事マネジャーとの面接

カルバンクラインの本社ビルは、地下鉄のタイムズスクエア駅から徒歩4分ほどのところにある、Fashion Avenue (=7th Ave) と呼ばれるファッション企業の本社やファブリックの会社が軒を連ねる通りにあります。

 アメリカで就職活動 パート2- Calvin Klein入社への道。

The Fashion District(ファッション ディストリクト)のインフォーメーションブース。手前の銅像はミシンをかけるユダヤ人で、ブースの奥にあるのは大っきなボタンに針が刺さっているオブジェ。

カルバンクラインの本社はこの通りを渡った向かい側にありました。

店舗とは違い、入り口にカルバンクラインのロゴなどは出していないので分かりにくいですが、いったんオフィスに入るとやはりそこはファッションカンパニー。カルバンクラインのブランドイメージに合わせて、すべて白と黒で統一されたクールな内装のオフィスにうっとり。

 アメリカで就職活動 パート2- Calvin Klein入社への道。

Calvin Kleinオフィス内は各階、真っ白な壁に黒のロゴで統一されていました。

採用担当の人事マネジャーは、カルバンクラインのスーツを着こなしたとっても素敵な、また温厚な男性でした。受付の女性に案内され、彼のオフィスに入り1対1で30分程話したと思います。

私の過去の経歴が、ファッション業界やライセンスビジネスと何ら関係なかった為、そこを説明するのにひと工夫必要でした。

アピールしたのは、以前フランスの企業と日本のクライアントの間に入ってリエゾン業務を行った経験で、その実績をカルバンクラインのNY本社と日本のライセンシー企業との間に入って行う本業務に生かすことができると伝えました。

「What do you see yourself doing five years from now? (5年後にどうなっていたいですか?)」と聞かれた時は「NYでの仕事経験を、将来日本の英語教育の発展に生かしたいと思います!」とは勿論答えずに、「アジア地域での御社のファッションビジネスの拡大に貢献していたい」と伝えた記憶があります。(嘘つき?いや当時、ファッション業界での別のキャリア構想を思い描いたことも事実です!)

 アメリカで就職活動 パート2- Calvin Klein入社への道。

初めに面接を受けた当時の人事マネジャー。
写真は会社を辞める時に撮ったもの。

Step2: 直属の上司との面接

次に面接を受けたのは、直属の上司となるシニアエグゼクティブの女性。日本人でありながら、米国企業でシニアVPという地位に就いていると聞いていたため、かなり緊張して臨みました。

想像通り率直でスピード感のある話しぶり。始めは日本語で話していたのに、そのスピード感に瞬時に対応するのさえ難しかった記憶があります。面接では具体的な業務内容について「こんなこともできる?やってもらえる?」といった質問をされました。

カルバンクラインとライセンス契約をしている企業とのやり取りに加えて、彼女のアシスタントとしての仕事もこなす為、忙しい仕事になりそうな反面、力がつきそうだと感じました。

意外に突っ込んで聞かれたのがPCスキル。
ファッション業界とはいえ、ビジネス部門であり、月ごと、期ごと、年度ごとに売上レポートや、ビジネスオーバービューの作成が必要で、見栄えのよいエクセルやパワーポイントの資料を経営陣に提出したいとのこと。

新卒で働いていた会社が富士ゼロックス「The Document Company」のグループ会社だったことが功を奏しました。面接には、当時営業用に作成した様々な提案資料を持参していたので、それをお見せして説明したところなかなか良い反応。

そのあとは、英語に切り替えての質問。
自分の強み、弱み、そして弱みを改善するために何をしているか、を聞かれました。最後に彼女がコロンビア大学のエグゼクティブMBAコースに在籍中とのことが分かり、共通のコロンビア大学ネタで少し話をすることができました。

40分ほどで二次面接は終了。直属の上司となる人は、あまり感情を顔に出さない人だったため、良かったのか悪かったのか反応がつかめず「ダメだったかも~。やっぱりファッション業界の経験がないのが痛いかなあ…」としょんぼり気味で帰宅しました。

ところが、同じ日にエージェントの方からお電話があり「先方が気に入っているので是非最後の筆記試験に進んでください」との連絡が!キッチンで小躍りしたのを覚えています。

Step 3: 日⇔英翻訳試験、PCテスト (エクセル、パワーポイント)

数日後の筆記試験の為準備したのは、主にエクセル関数やパワポ機能のおさらいでした。翻訳は日常的にやっていたので特に準備はせずに臨みました。

今回訪れたのはカルバンクラインの人事部のフロアにある会議室で、試験時間は翻訳テスト、およびPCスキルチェックの計2時間でした。翻訳とPCスキルを、それぞれ1時間ずつに時間配分して臨んだのですが、先に手を付けた翻訳は日⇒英1、英⇒日1の計2つの文章があったため、意外と時間をとられてしまいました。

残り45分ほどになったところで、エクセルの生データを何種類かの表にしてパワポ上でレイアウトするタスクをやりました。時間との勝負で少し焦りましたが、何とか時間ぴったりに仕上げることができました。

終了時間ぎりぎりまで粘って見直しをしていた私に、「It’s time, Yoshiko…」と人事のマネジャーが申し訳なさそうに時間を告げに来ました。「僕は翻訳とかとてもできないから、君はすごいよね~」と最後に励ましの言葉をいただいてオフィスを後にしました。

試験中かなり集中していたせいか、終えた後は頭がぼ~っとして、タイムズスクエア駅を通り越して、グランドセントラル駅まで歩き、そこから地下鉄に乗って帰ったのを覚えています。

同日の午後、エージェントから採用が決まった連絡がありました。今度はリビングで跳ねました。その後人事から、採用通知のメールと契約書が届きました。大学院卒ということを考慮し、年俸をもともとの金額から多少アップしてくれていました。そちらにサインをして送付、2週間後に勤務がスタートすることになりました!

 アメリカで就職活動 パート2- Calvin Klein入社への道。

こちらはオフィスではなくCalvin Klein Collectionの店舗。社員割引のお陰でよく通うことに♪

さて、次回はカルバンクラインでの仕事が始まります。スピード感ある職場で鍛えられる英語、アメリカ企業ならでは、ファッション業界ならではの逸話もご紹介しますね。お楽しみに~。

No9 – 再びニューヨークへ。アメリカで就職活動 パート1

No11は近日公開

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Q-Leap Inc. Corporate Officer
(& Principal Lecturer)
http://q-leap.co.jp/

筑波大学第三学群国際総合学類卒業
コロンビア大学大学院にて英語教授法(TESOL)修士号取得
アルクの企業研修英語講師、スピーキングテストの試験官、評価官を経て、2011年よりCalvin Kleinニューヨーク 本社のライセンスビジネス事業部にて勤務。

2014年春に帰国、ビジネス経験と英語教授のスキルを活かし、IT企業や外資系製薬会社をはじめとする企業にてビジネスパーソン向け英語指導に従事。

著書:『英語のプレゼン直前5日間の技術』(アルク)

<資格>
M.A. in TESOL (Columbia University)
TOEIC® 990点(満点)
ACTFL Proficiency Test – Advanced High Level
アルク社 SST/TSST スピーキングテスト試験官・評価官
厚生労働省認定キャリアコンサルタント資格(CDA)

<趣味>
歌、ファッション、ヨガ、旅行

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