「5年で海外で働く!を叶える」某有名ファッションブランドのニューヨーク本社勤務を実現させるまで|俺のセブ島留学

前回の投稿「アメリカでの就職活動Part 2」では、私のカルバンクラインNY本社への入社プロセスについてお話させていただきました。今回は、入社後の職場の様子、そしてNYのファッションカンパニーならではのエピソードをお届けいたします。

ライセンシング事業部での業務スタート

私の所属したライセンシング事業部は、マンハッタンにあるカルバンクライン本社ビルの3階にありました。(写真1) 

ライセンス事業部は、カルバンクラインの製品を開発、生産するライセンス契約を結んでいる米国内はもちろん、国外の企業(ライセンシー)の事業を管理する部署で、私の担当は日本市場でした。

日本にも製品のカテゴリー別に、オンワード樫山、伊藤忠商事、デサント、グンゼ、ナイガイなど、カルバンクラインのライセンシーが10社ほどあり、その売上を毎月、毎期集計し、財務部門と経営陣に提出する報告書にまとめるのがメインの仕事でした。

また日本市場向けの製品の開発に関わる仕事もありました。

ライセンシーにはNYのデザイン部門から発信される次シーズンのテーマやデザイン情報を伝え、それをもとにライセンシー(のデザィナー)が試作した製品をapproval meetingと呼ばれるデザイナーとの承認会議で一点一点チェックします(写真2)。

この会議では、NYのデザイナーと日本のライセンシーとの間に入って通訳、調整をするのですが、互いの主張がぶつかることが多く、双方のビジネスにとって、また日本の顧客にとってハッピーな結論を導く難しさとともに、醍醐味を感じる貴重な機会となりました。

(第11週) NYファッション業界で生きた英語を身につける パート1|俺のセブ島留学

写真1:ライセンス部門のオフィス。手前から2番目が私のデスクでした

(第11週) NYファッション業界で生きた英語を身につける パート1|俺のセブ島留学

写真2:ライセンシーの試作品をNYのデザイナーがレビューする承認会議をコーディネート&通訳

華やかな職場:モデルのような社員とオフィスを訪れるセレブたち

同じ階にファッションショーやPRイベント、セレブリティ・サービスなどを扱うPR部門がありました。

会社の顔となってPR活動をする彼らは、実に容姿端麗、「ってかあなたモデルになれるでしょー」と思う人も多かったです。一方身長154㎝のちびっこな私…日本のOLスタイルからモードに変わるのにも苦労するようなありさまで・・・。

レッドカーペットやショー、イベントでカルバンクラインを着てもらい広告塔になってもらうため、PR部門には頻繁にセレブが訪れていました。

またファッションショーには大物映画俳優やファッション雑誌VOGUEの編集長のアナウィンター(『プラダを着た悪魔』のモデルになった人)が必ず招待されていました。(写真4)

アメリカの芸能事情にとことん疎い私(おそらく日本のにも)は、オフィスでたまたま出くわしたカニエ ウェスト(キム カーダシアンの夫)と、誰であるかを認識しないまま話を交わしていました。後で同僚に「Who’s he, by the way? (ところで彼誰?)」と聞いてみたら「You don’t know him? He’s Kanye West!(知らないの?カニエウェストだよ!) 」と驚かれました。

(第11週) NYファッション業界で生きた英語を身につける パート1|俺のセブ島留学

写真4:Calvin Klein Collectionのランウェーショー最前列に座るサラジェシカパーカーと、ヴォーグ編集長のアナウィンター

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写真5: シーズンごとに開催されるプレス向けプレゼン。本社イベントスペースは毎回工事され様変わりしていました。

英語のスピードが問われる職場

そんな華やかな職場ではありましたが、仕事はとても忙しかったです。

イベントなど特別な事情が無い限り、アメリカの企業は残業を容認しない会社が多く、カルバンクラインも同様でした。定時以降に仕事をしていると「仕事ができない」「家庭に問題がある」と思われたりするそうで、本社スタッフの多くの人が5~6時を過ぎると帰宅していました。

業務が多い上に残業できないので、高い集中力と業務処理のスピードが重要でした。

上司や同僚、ライセンシーなど含めて一日に50通を超える依頼や問い合わせメールを処理し、毎月の売上の集計と、ビジネスレポート作成は、タイトな納期があったので、背中に「ぞぞぞっ」と感じるほどの緊張感で仕事をしていたのを思い出します。

母語である日本語でならもう少し余裕があったのかもしれませんが、外国語である英語での業務だけに、同じだけのパフォーマンスを出すにはやはり、かなりextra effortが必要でした。

英語での業務処理スピードを上げるためにやったこと

‐ 参考になる他人の英文メールを、シチュエーション別に整理(依頼、お礼、催促、謝罪、お誘い、お祝い etc.)、必要に合わせて役立つ表現をすぐに使えるようにした。

– 毎朝、通勤時間は、英字新聞を速読。地下鉄に乗っている20分間で、できるだけ多くの記事に目を通すようにした。

– 大事なミーティングや電話をかける前に、心で一人リハーサル。しくじりたくない時は小さな声を出してリハをすることも。

– 時々自分が作るビジネス文書をネイティブの同僚にチェックしてもらい、ミスがないか、伝わり方は問題ないかを確認。

– ドラマやトークショー(Late Showなど)を継続的にみて、複数人の話の掛け合いの仕方、スモールトークの参考にした。

入社して数ヶ月過ぎると、仕事で関連するデザイン部、財務部、エグゼクティブ秘書など他部門の人の名前や役割、性格なども分かってきて、徐々に仕事がやり易くなってきました。

どんな職場でも、仕事をスムーズに進める最大の武器は、良好な人間関係を構築していくことだと今では考えています。

その職場がアメリカであれば、アメリカの文化の中で信頼関係を構築する高い英語のコミュニケーション能力が必要不可欠であると実感しました。私は失敗と反省の繰り返しを通してそのことを学びましたが…(^^;)

次回はいよいよい最終回です!

「NYファッション業界で生きた英語を身につける パート2」として、ビジネス現場で通用する英語コミュニケーションスキルとは?また米国企業ならではの行事や、日本企業との文化的な違いを意識した英語の使い方もご紹介していきますよ。

そして、「5年で海外で働くを叶える」の総括メッセージをお送りしたいと思います。

Don’t miss it!

(第11週) NYファッション業界で生きた英語を身につける パート1|俺のセブ島留学

写真5:ライセンス事業部のマネジャーと、当時のプレジデントの秘書と社内のイベントにて

【まとめ】セブ島にある有名・評判な語学学校の一覧表

Q-Leap Inc. Corporate Officer
(& Principal Lecturer)
http://q-leap.co.jp/

筑波大学第三学群国際総合学類卒業
コロンビア大学大学院にて英語教授法(TESOL)修士号取得
アルクの企業研修英語講師、スピーキングテストの試験官、評価官を経て、2011年よりCalvin Kleinニューヨーク 本社のライセンスビジネス事業部にて勤務。

2014年春に帰国、ビジネス経験と英語教授のスキルを活かし、IT企業や外資系製薬会社をはじめとする企業にてビジネスパーソン向け英語指導に従事。

著書:『英語のプレゼン直前5日間の技術』(アルク)

<資格>
M.A. in TESOL (Columbia University)
TOEIC® 990点(満点)
ACTFL Proficiency Test – Advanced High Level
アルク社 SST/TSST スピーキングテスト試験官・評価官
厚生労働省認定キャリアコンサルタント資格(CDA)

<趣味>
歌、ファッション、ヨガ、旅行

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