「5年で海外で働く!を叶える」某有名ファッションブランドのニューヨーク本社勤務を実現させるまで|俺のセブ島留学

12週に渡った「5年で海外で働くを叶える」もいよいよ今回が最終回となります。

前回は念願の海外勤務を叶えた私の職場環境や仕事内容、スピード感ある現場についてご紹介しました。今回は「NYファッション業界で生きた英語を身につける パート2」として、米国企業ならではの文化的側面に目を向けつつ、職場の英語使用に関してもう少し突っ込んでお話を致します。

ボランティアが盛んなアメリカの企業

アメリカは建国以来、ボランティア活動を国の基礎として重要視しており、学校や企業が地域のコミュニティを通じてアメリカ社会に貢献する機会を推奨、保証しています。 

私が勤めていたカルバンクライン社も、その親会社であるPhillips Van HeusenがCSR(企業の社会的責任)の重要性を強く掲げていました。それゆえ、環境や従業員の人権への配慮、地域コミュニティへのボランティア、寄付、世界の女性や子供のケアなど、様々な形で社会貢献をする機会やイベントが多い会社でした。

グループ全体で2013年度にコミュニティサービスに貢献した額は18億円(1ドル100円換算)を越えます!(グループ売上額8,200億円)

No12 - NYファッション業界で生きた英語を身につける パート2 (最終回)

難病を抱える親子が長期の治療の為に滞在する施設でディナーを提供

とはいえ、ボランティアといってもそこはアメリカ、資金集めでも何でも、ちょっと楽しいイベントにして楽しんじゃう所が面白かったです。

例えば:

– オークション(カルバンクラインの貴重なアーカイブ品、デザイナーズ家具、人気テレビ番組への参加チケット、旅行券 etc.)様々なアイテムをオークション形式で出品して資金を集める

– サンプルセール(洋服やバッグの試作品を一般に売り出す)の売上をすべて慈善団体に寄付

– ヨガ講師を招いて社内ヨガイベント。参加費一人10ドルが、病院へ寄付(↓写真)

No12 - NYファッション業界で生きた英語を身につける パート2 (最終回)

ヨガ・チャリティイベントにて。参加費はすべて病院に寄付。一緒に映っているCEOの秘書は、普段は気難しい人だったけれど、ヨガを通じて仲良くなりました。

社内横断的なコミュニティサービスの委員に。英語力もアップ!

私は入社してすぐのタイミングで、上司から一任されて、CSRのための社内コミュニティサービス委員になりました。私にとって会社を通じて地域と関わり、また他部門の人とも知り合いになる良い機会になると、上司も考えてくれたようです。

実際、コミュニティサービスのような場では、普段の業務とは異なるコミュニケーションが発生するわけで、その分英語力(スモールトーク力)も鍛えられて良い機会になりました。

ここで一つ例をご紹介。以下は、社内のチャリティイベントの一環で、豪華アイテムが当たるRaffle(くじ)を売り出しますよ、という主旨で私が社内に出した案内メール。

Hello all,

① Starting tomorrow Wednesday 11/13, I will be pre-selling raffle tickets for the 10th Annual PVH Cares Event, to benefit this year’s spotlight organization Every Mother Counts. The event will take place on Thursday, November 14 from 4-6pm in the Look Spaces.

② There are 2 tiers of raffle tickets & Drink tickets
• Premium tickets- $5 each
• Regular tickets- $2 each
• Drink tickets- $3 each (max of 3 drinks per person)
< CASH ONLY! >

③ The list of raffle items will be emailed to all CK associates on Wed. 11/13.
The winners will be called by the ticket numbers, so please make sure to hold on the “keep this coupon” part of the ticket after you deposit your tickets into the boxes on Thursday.

④ Let me know if you have any questions, otherwise I will make my rounds on Wednesday and Thursday until 2PM.

⑤ Best regards,
Yoshiko Aiba

なんかTOEICの問題に出てきそうな文面ですね(笑)。

これを例に英文ビジネスE-mailライティングのポイントを簡単に解説してみます!

① まず初めに一番伝えたいことを述べる(背景から始める傾向のある日本語と違う!)
このメールでは「明日からチャリティ目的でチケット販売を開始します」ということ

② 次に読み手にアクションをとってもらう為に必要な情報を提供
このメールでは「具体的なチケットの種類と価格」「Cash=現金でしか買えないこと」

③ 補足説明
このメールでは、景品内容はいつ公表され、そして当選者はどうやって発表されるのか

④ 「ご不明な点・質問があればお知らせください」の決まり文句

⑤ 〆の挨拶&名前

これはあくまで社内アナウンス的な英文メールの一例であり、その他「問い合わせ」「苦情」「依頼」「提案」など状況に応じて、また相手に応じて、ライティングの方策は当然変わってきます。

ただ、共通して言えることは、日本語だと最後にもってきがちな「どうしたいか、相手に何をしてほしいか」を英語ではできるだけ初めに明確に伝えること、そしてその目的を達成するために必要な情報(詳細、理由、納期等)をしっかり伝えるということだと思います。

今やビジネスのコミュニケーションの6割がE-mailに頼ると言われており、グローバルビジネス環境では毎日大量の英文メールをこなすという作業は避けて通れません。英文メールの参考書は沢山出ていますので、ご自身に合ったものを選んで、「相手を動かす」英語の練習を今からすることをお勧めします。

またメールは書くだけでなく、音読しておくようにすると、スピーキングの練習にもなりますよ!

自分の働きが評価された! “Great Job”賞

私のカルバンクラインでの勤務期間を通じて、最も思い出に残る出来事の一つが、上司から「Great Job 賞」を貰ったことです。

カルバンクライン社が所属するPVHグループの人事業績評価は、年始に立てた目標に対する結果を本人と上司とが評価し、それにより翌年度の報酬やボーナスが決まる、というシステムでした。これとは別に、各部門長が非常に良い働きをした人を推薦して贈られるのがGreat Job賞で、報奨が贈られます。

入社から半年ほどたったころ、上司からこのカードをもらいました。初めてのアメリカでの仕事は、日本と異なる企業風土で、ファッション業界での経験もない私には慣れないことだらけ。とにかく無我夢中で走ってきたので、この賞をもらった時は「この組織でバリューを出せている!」という大きな喜びと自信につながったことを覚えています。

No12 - NYファッション業界で生きた英語を身につける パート2 (最終回)

Great Job Card

今思い返すと、新しい、国、文化、仕事という環境でも、なんとか踏ん張ってこられた要素が3つあると思います。

①好奇心 ②学習欲 ③英語力です。

① 新しい世界を知りたい!というチャレンジ精神や好奇心が、異文化で働くための柔軟性をくれました。

② については、足りないスキルを補うために、夜間にFIT(Fashion Institute of Technology)に通い、ファッションのブランドマネジメントやライセンシングについて学んだり、社内のコミュニケーション研修にも積極的に参加させてもらいました。(職場のダイバーシティ尊重、ビジネスライティング、タイムマネジメント、ファイナンス入門、プレゼンテーションetc.)

③ 「英語力」が無かったら、これらの多くを成し遂げることは難しかったと思います。

No12 - NYファッション業界で生きた英語を身につける パート2 (最終回)No12 - NYファッション業界で生きた英語を身につける パート2 (最終回)
写真左:退社の際、同僚からもらったプレゼント。ファッション企業らしい洋服の贈り物も
写真右:3年弱通ったオフィスを出る時のショット ‐ 涙と笑顔の旅立ち

おわりに

二十歳を過ぎるまで海外経験ゼロでスタートした私のここまでのキャリアパスと、グローバルなキャリア形成過程で実践してきた英語学習方法についてお話してきました。

この連載を通じて、「英語力」が、人生の選択肢や可能性を世界で広げてくれること、そして人生をより豊かにしてくれることを、少しでもお伝えできていたら幸いです。

それから、今までは余り触れずにきましたが、海外の厳しい環境でも精神的、物理的にいつも支えてくれた夫や、友人、日本で応援してくれる家族の存在は大きく、彼らへの感謝は尽きません。

2014年春に帰国、同年4月にビジネス英語の研修会社Q-Leapを立ち上げ、実践的英語スキルの指導をさせていただいています。これから世界へ羽ばたく日本の皆さんを応援、サポートしていきます!

12回に渡り、お付き合いくださり、本当にありがとうございました!

愛場吉子


今回の記事で愛場講師の12回にわたる連載は終わりになります。

本格的にグローバルなビジネス環境で使える実践的な英語を学びたい方は是非、Q-Leapの門をたたいてみてください。
愛場講師を始め、英語教授法のマスター資格と国際ビジネス経験の両方を持った講師陣が「本気の英語」を厳しく(!?)指導されています。
セブ島留学とセットで行えば、更に相乗効果を期待できるに違いありません!

Q-Leap株式会社のホームページはこちら

http://q-leap.co.jp/

Q-Leap株式会社のFacebookページはこちら 

https://www.facebook.com/pages/Q-Leap-株式会社/

【まとめ】セブ島にある有名・評判な語学学校の一覧表

Q-Leap Inc. Corporate Officer
(& Principal Lecturer)
http://q-leap.co.jp/

筑波大学第三学群国際総合学類卒業
コロンビア大学大学院にて英語教授法(TESOL)修士号取得
アルクの企業研修英語講師、スピーキングテストの試験官、評価官を経て、2011年よりCalvin Kleinニューヨーク 本社のライセンスビジネス事業部にて勤務。

2014年春に帰国、ビジネス経験と英語教授のスキルを活かし、IT企業や外資系製薬会社をはじめとする企業にてビジネスパーソン向け英語指導に従事。

著書:『英語のプレゼン直前5日間の技術』(アルク)

<資格>
M.A. in TESOL (Columbia University)
TOEIC® 990点(満点)
ACTFL Proficiency Test – Advanced High Level
アルク社 SST/TSST スピーキングテスト試験官・評価官
厚生労働省認定キャリアコンサルタント資格(CDA)

<趣味>
歌、ファッション、ヨガ、旅行

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