英語力が高い人たちは、NHKラジオをどう活用しているのか!?
今回は英検準一級以上、TOEIC800点以上のような高得点を取得している人たちに、NHKラジオの使い方を聞いてみました。
NHKラジオで現在配信されている英語系の番組は13あります。
・基礎英語1
・基礎英語2
・基礎英語3
・ラジオ英会話
・ボキャブライダー
・エンジョイシンプルイングリッシュ
・英会話タイムトライアル
・高校生からはじめる現代英語
・遠山顕の英会話楽習
・入門ビジネス英語
・実践ビジネス英語
・世界へ発信!ニュース英語術
→NHKラジオ、英語番組公式HP
英検準一級以上の取得者、またはTOEICの高得点者は、これらの番組をどのように英語学習に役立てたのか、口コミを集めました。ぜひ英語勉強法を以下でチェックしましょう!
ラジオ英会話
「ラジオ英会話のテキストは丸暗記できるほど口に出して繰り返してます」
名前:女性ぽんたさん
利用期間:2018年4月~利用中
英語力:TOIEC820点
文法をわかりやすく説明してくれることで定評のある、大西泰斗先生が講師を務めていたので番組を聞き始めました。
大西先生が「テキストは丸ごと暗記してください」と繰り返しおっしゃるので、テキストのフレーズは丸暗記できるほど何度も口に出して言ってみます。
慣れないうちは途中で言葉に詰まってしまいましたが、これも先生が何度も口にする「英語の説明ルール:英語は後ろから説明」というキーポイント、後ろにポンポンと単語を置いて説明していく英語の感覚が徐々に身についてきて長い文章でも徐々に言えるようになってきました。
大西先生と共に講師を務めるクリス先生とローザ先生からアメリカ英語とイギリス英語の違いを学べる点も気に入っています。
」ラジオ英会話でディクテーションをしています」
名前:女性misuao
利用期間:2018年4月~現在継続中
英語力:TOIEC805点
使っている理由は、日常会話をトピックにしているので聞いていて楽しいのと、会話レベルは決して上級者向けではなく、何を言っているのかちょうど聞きやすいレベルだからです。
勉強法は、ストリーミング配信されている音源を使用して、まず1回テキストを見ないで放送を聞く。その後、会話内容を聞こえた通りディクテーション。その後、テキストを見ながらディクテーションについての答え合わせを行います。
その後、テキストを見ながら会話内容を音声スピードに合わせて音読5回、テキストを見ずに音声スピードを聞きながらシャドーイング5回行い、最後にテキストの日本語訳だけを見て音読5回を繰り返しています。
ラジオ英会話では、英作文のコーナーもあるので、本文の音読だけでなく、英作文のところでもできる限り考えて声に出すようにしています。
英会話タイムトライアル
「ラジオ英会話と併せて学習中です」
名前:kiirozukinさん
利用期間:2019年4月から現在
英語力:TOEIC830点
タイムトライアルは、よく使いそうだが知らないと言えないフレーズをカテゴリー別に覚えてすぐ使えるようになることを目的としており、非常に実用的かつ短時間集中型で聞きやすいので利用しています。
また、1週間かけて月曜からだんだん会話のリターン数を増やしていくという形式で、フレーズを反復することにより定着させていきやすいです。
ラジオ英会話は、担当講師が大西先生になっておられることを今年になって知り、以前から大西先生ファンだったので聞き始めました。リスナーを飽きさせない工夫が私には合うので。
続けるコツ
「NHKラジオ らじお・らじる」アプリをスマホにインストールし、番組予約とアラームをセット。私は5分前にチャイムが鳴るようにセットしているので、聞き逃しを防ぐことができます。放送時に在宅であることがわかっていれば、音声をオンにしておくと自然と放送が聞けます。
また、「NHKゴガク」をインストールしておけば、前の週の放送をラジオストリーミングで聞くことができるので、万が一聞き逃してもカバーできる点がいいです。
遠山顕の英会話楽習
名前:メッコさん
利用期間:1988年から今に至るまで
英語力:英検準1級、TOEIC845点
遠山顕さんの英会話番組の他、ニュースで英語術、入門&実践ビジネス英語を利用中
遠山顕さんの番組では、楽しく会話に役立つフレーズを知ることができるので、ネイティブと会話するイメージを持ちながら覚えていきました。
入門&実践ビジネス英語は、自分より少し上のレベルなので、スキルアップのために使っています。シャドーイングやディクテーションしながら聞くのが役立っていると感じます。
シャドーイングで、聞き取った音を自分の口でコピーして言うことは、スピークングの向上につながります。ディクテーションすると、自分はどの丹後のスペルが書けないのか知ることができます。それで、スペルの正確性が向上します。
シャドーイングやディクテーションには集中力が必要ですが、これらの英語番組は短い時間ですから、そのことも負担なく続けられる理由だと思います。
実践ビジネス英語
「話せるようになるまでビジネス英語には手をださない」
名前:Orangeisredさん
利用期間:2000年1月以降現在まで
英語力:アメリカの企業で働いています
幼少の頃からNHKラジオ番組『基礎英語』で、基礎学力を身に着けていたので、英会話学習は学校に通うというよりもNHKラジオを利用していました。
通算20年以上、英語を第二言語として学んでいる者としては、まずはカジュアルな会話から話せるようになるまで、ビジネス英語には手を出さないことをおすすめします。
基礎なくしては難しい言い回しや、ビジネス英語などのアレンジはききませんので、私は社会人になってからは定期的に『実践ビジネス英語』を聞いています。日本語と同じように、英語にもトレンドキーワードがあります。
10年前に使っていた言い回しが、今のビジネスシーンで役に立つかと言えば、少々ズレが生じることもあります。ですので、一度わかるようになればそれで終わり、ではなく。英語を第二言語として話す人は、特にビジネスシーンで使う語学力はブラシュアップすることが必要です。
「最初はテキストを見ずに、2回目にテキストを利用します」
名前:まるこさん
利用期間:2018年4月〜11月
英語力:英検準一級
スピーキング力を身につけたくて色々な言い回しを勉強しました。ラジオで学んだ言い回しを使って自分で意見を言う練習をすると、だんだんアウトプット力もついてくると思います。高校生のときに、スピーキング力が足りなくて落ちてしまっていたので大学に入ってから挽回しました。
高校までの勉強ではアウトプット力を磨くタイミングが無くて、うまく話せなかったのですが、大学の先輩がNHKのラジオでアウトプット力をつけたという話を聞いたので、自分もやってみようと思いました。
勉強方法としては、まず、テキストを見ずにリスニングのようなイメージで一通りラジオを聴きます。そしてなんとなく話の内容が理解できたな、と思ったらテキストを開いてもう一度聴いてみます。こうすることで、文字を追うことに頼らずに英語力を身につけられます。
「イチにコミュニケーション、次にラジオ番組がおすすめ」
名前:ケン
利用期間:2019年4月から現在
英語力:仕事はすべて英語です。日本語を使う機会がありません
とりあえず入門ビジネス英語は卒業した感じだと思っております。正直社会人だと仕事もあり、毎日続けるのもつらいですから、週二、三回聞く程度でいいのかなと勝手に思っております。
以前は毎日聞く、もしくは週末まとめて聞こうとしておりましたが、それが逆にストレスになり、いやいや勉強する形になり、今思うと逆効果だったのかなと思っております。
日本人以外の友達とのメシを断って、勉強というのはよくよく考えると本末転倒ですよね。
ある程度実力ついている人は外国人の人の友達も多いでしょうから、そういう人たちとのコミュニケーションを絶やさず続け、ラジオ番組のほうは無理せずちょっとずつ足りない部分を補う程度の心構えでやった方がいいように私は思います。
「英文がすらすら読めるまでひたすら練習」
名前:SAKURAさん
利用期間:2019年4月-9月
英語力:TOECT840
NHKを使う理由は、コンテンツの内容がいつも新しく、時代にそった単語やトピックが選ばれているからです。あとテキストが安いのも大変魅力です。
おすすめの学習方法としては、まず、単語を見て覚える、これは、英語学習者にとっては避けて通れない部分だとおもいます。
それから、ラジオをきき、聞き取れなかった部分を原文でチェックします。なぜ聞き取れなかったか、単語を忘れていた、覚えていた発音と実際の発音が違っていた等を確認します。
その後、日本の翻訳文をみて英文がすらすら言えるようになるまで何度も練習します。
大変地道な学習方法ですが、実際の現場で仕事をするときにはこの方法が一番役に立っています。
時々、番組を聞き逃すこともありますが、それはそれと続けることを第一に勉強するといいと思います。
入門ビジネス英語
「例文を考える機会を増やしています」
名前:はくさん
利用期間:2018年10月~2020年3月
英語力:TOEIC 850点
NHKラジオを使った理由は、書店などでもいろいろな教材がある中で、いちばんお金がかからず、また次のスケジュールも決まっていて、自分の中でも計画性をもって確実に取り組んでいけると思ったからです。
おすすめの勉強法は、ラジオ番組の中で新しく学んだフレーズ等をいくつか書き留めておき、そのラジオ番組内だけではなくて、インターネットなどを使って自分なりに別の会話のなかでどう使うかよく考え、例文などを考えてみたりすることです。
英語の知識はひととおりこれまで勉強してきたのですが、会話の実践となるとまだまだなので、実際に英語での会話になったときにとっさに対応できるようになりたいと考えており、この勉強法はとてもあっていました。
「テキストは絶対に必須です!」
名前:きりんさん
利用期間:2019年4月〜9月
英語力:TOEIC 830点
仕事で部署異動があり、日常的に英語を使う必要がでてきたため、ビジネス英語を勉強したいと思い、入門ビジネス英語をラジオで聴き始めました。
以前韓国語をNHKラジオで勉強していたため、今回もNHKラジオで勉強することにしました。
テキストを購入し、NHK語学アプリで通勤中に勉強しました。アプリを使うとアーカイブで好きな時に聴けるのでとても便利でした。テキストがあると、ただ聞き流すだけではなく、書き込みながら勉強しているなという感覚があります。
また、書き込んだテキストを見直し、達成感も得ることができました。後から復習できるところもポイントです。テキストはケチらず買うことをおすすめします。
習ったことをできるだけ使いたいと思ったので、職場のネイティブのスタッフとできるだけ英語で話したり、海外からの来客者がいる時に積極的に使ったりしていました。
高校生からはじめる現代英語
「単語の暗記と反訳トレーニングがおすすめです」
名前:あじさいさん
利用期間:2019年7月~現在
英語力:英検準1級、TOEIC875
高校生からはじめる現代英語は、私が良く見ていたホームページの管理人である伊藤サムさんが講師をしていると知って聞き始めました。
伊藤先生はやさしい英語を沢山読むという「やさしくたくさん」を提唱されている先生で、この講座では日本語から英語の文を作る「反訳トレーニング」を提唱されています。
勉強法は、主にインターネットのストリーミングで放送を聞き、そのあと4日から5日ほどかけて単語の暗記とテキスト全文の反訳トレーニングをすることです。番組内では3文ほどのトレーニングだけですが、全文でトレーニングすることで、力がついた気がします。
単語の暗記も、テキストでは日本語から英語を思い出させる構成になっているので、しっかり覚えられます。余裕がある時は、テキストの最後についているおまけのトレーニングもやるので、週2回の放送ですがちゃんとやろうと思えば、かなりの勉強量になると思います。
続けるコツは特にありませんが、この講座で勉強を始めてから初めてTOEICでAクラスのスコアが取れたので、それがモチベーションになっています。