2023年3月26日 日曜日
留学マナビジン英語資格TOEICTOEIC試験対策【Part 5】頻出英文法問題パターン5選と時間配分のコツ

TOEIC試験対策【Part 5】頻出英文法問題パターン5選と時間配分のコツ

Part 1 からPart 4のリスニングセクションが終わると、すぐに出てくるのが今回取り上げるPart 5ですが、意外にもこのパートの対策に苦戦している受験者は少なくありません。

というのも、文中の空欄に当てはまる語を4つの選択肢から選ぶだけの単純な「短文穴埋め問題」ばかりが30問並ぶパートなわけですが、後々のPart 6やPart 7に割く時間を考慮するとゆっくり1問ずつ解いている暇がないため、素早く確実に正解を導き出さなければならないからです。

Part 5を攻略するコツは、ずばり「時間配分」と「語彙力」と「文法力」です。

今回ご紹介する具体的な方法を確認しながらこれら3つのスキルをバランスよく身につけることによって、Part 5の正答率を確実に向上しけるようになりますよ。

TOEIC Part5の時間配分のコツ

「もっと時間があればPart 5の問題を確実に解くことができるのに」「Part 5で予想外に時間を使ってしまってPart 7を解く時間が足りなかった」などという経験は誰しもあることでしょう。

リーディングセクションは全部で100問ありますが、その解答時間はわずか75分しかなく、試験に慣れていない受験者であればPart 7の後半で時間が足りなくなってしまうことがままありますよね。

そのため、Part 7に可能な限り時間や体力を温存させるためにも、Part 5ではとにかくスピーディーに問題を解いていくスキルが要求されます。

理想的なPart 5の時間配分はわずか10分弱です。「そんな速く解けないよ」という声も聞こえてきそうですが、この後ご紹介する頻出パターンを知って繰り返し練習していけば、自ずと手応えを感じながら解けるようになっていきますよ。

TOEIC Part5の頻出問題のパターンを知ろう

Part 5で出題される問題は、以下のようにパターン化されています。公式問題集などで繰り返し問題を解き、出題形式に慣れればスムーズに解いていくことができますよ。

※便宜上、主語はS動詞はV目的語はO、名詞句や名詞節は[ ]、形容詞句や形容詞節は( )、副詞句や副詞節は< >を用いて解説していきます。また、英文の文意を確認していく際には前から順番に意味を把握していく癖をつける必要がありますので、自然な日本語ではなく意味のまとまりごとの日本語訳をあえて載せています。

①語彙に関する問題

語彙問題では、共通点のない同じ品詞の単語が4つ選択肢として並んでいます。文をすべて読まないとどの単語が当てはまるか判別することができないものも多く、語彙力が問われます。

例)The ____ technology used in pots by Oaza Housewares keeps the handles from getting too hot to touch.
(A)warm
(B)frequent
(C)unattached
(D)innovative

答え:D

The ___ technology(used in pots by Oaza Housewares) keeps the handles <from getting too hot to touch.>

赤=S 黄色=V 青=O

訳:革新的な技術/鍋に使われている/Oaza家庭用品社の/取っ手を~(から)防ぐ/触れないほど熱くなることから

※warm(暖かい)/frequent(頻繁な)/unattached(~に属していない)/innovative (革新的な)
※keep~from doing「~が...するのを防ぐ」too...to V「あまりに...なので~できない」
※今回の選択肢はすべて形容詞です。空欄後ろにあるtechnology を修飾する文意に合うものはDになります。

このように語彙問題を解いた後に、意味がわからなかった単語や文法があればそれ専用のノートを用意しておきメモしていきます。その際に英文もそのまま書き写しておくと、単語単独で覚えるよりはるかに単語のイメージが定着しやすくなりますよ。試験直前の復習にも活用できますね。

また、「TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ」や、目標スコアが低い人向けの「TOEIC L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ」、単語のスペルや意味だけでなく使い方まで詳しく解説されている「世界一わかりやすいTOEICテストの英単語」など、TOEIC学習者用の単語集は数多くあります。

自分の目標とするスコアや英語力に合った単語帳を1冊用意し、徹底的に覚えこむ方法も有効ですよ。

②品詞に関する問題

選択肢に、名詞、動詞、形容詞、動名詞、不定詞などの同じ語の異なる品詞が4つ並びます。英文の文法構造をチェックし、文法的に欠けている箇所を補う語を選びます。空所の前後を見るだけで解けるものが多いので、ここでスピーディーに解けるかが後々重要になってきます。

例)Ms. Anderson and Mr.Monroe are responsible for ____ documents into Spanish.
(A)translate
(B)translator
(C)translating
(D)translation
答え:C

*問題は「世界一わかりやすいTOEICテストの授業part5&6文法」より

Ms.Anderson and Mr.Monroe are responsible <for ___ documents into Spanish.>

訳:AndersonさんとMonroeさんは/~の担当です/文書をスペイン語に翻訳すること

※translate(翻訳する)/translator(翻訳家)
translating(翻訳すること)/translation(翻訳)
※be responsible for~「~に対して責任がある、~の担当である」
※前置詞forの後には名詞が入りますが、空所の後ろを見るとdocumentという目的語が来ています。translateという動詞にing をつけた動名詞の形にすることによってtranslating documents into Spanishの部分を「~すること」と名詞のまとまりにすることができます。(前置詞の後ろが空所の場合、このように動名詞が入るパターンがよく出題されるので注意しましょう)

またここで、語尾による品詞の判別の仕方を確認しておきましょう。知らない単語がでてきたとしても、単語の語尾を見れば品詞を類推することができます。

*名詞

-tion、-sion relation/decision -ship leadership
-ce importance -cy consistency
-ity、ty quality -ment equipment
-ness happiness -th truth

*人を示すもの

-or actor -ee employee
-ist artist -er employer
-ant accountant -ian librarian

*形容詞

-able comparable -ous various
-ful harmful -ent different
-ic economic -ive creative
-ish foolish -less useless

*副詞
completely、fluentlyなど、-lyがつくと副詞になりますが、
friendly、likely、timely、costly、daily、weeklyなどは形容詞なので注意しましょう。

*動詞

-en soften -ify classify
-ize economize

③動詞に関する問題

動詞に関する問題は多岐に渡りますが、ここでは頻出の受動態の問題を取り上げたいと思います。

例)The curtain of the airport lounge will ___ with a material that is easier for maintenance.

(A)replace
(B)be replaced
(C)replaced
(D)replacing
答え:B

*問題は「EBAL TOEIC part5徹底問題Vol.30」より引用

 

The curtain(of the airport lounge) will ___ <with a material( that is easier for maintenance).>

訳:カーテン/空港ラウンジの/交換される/素材と/メンテナンスしやすい

※replace …with~「…を~と交換する、取り換える」
※thatは関係代名詞で、後ろのis easier for maintenaceの文をまとめて前のa materialを修飾しています。
※willの後には動詞の原形になります。文の主語はカーテンですから、自ら交換するのではなく交換されるという意味のbe replaced(受動態)が入ります。受動態の後ろには名詞が入ることはありません。ただし、以下のようなSVOOの第4文型や第5文型の場合にはbe+過去分詞のあとに名詞がきます。

He gave her a book.→She was given a book by him.
They made him a teacher.→He was made a teacher by them.

④前置詞や接続詞に関する問題

選択肢に副詞や前置詞、接続詞が並ぶ問題はよく出題されます。

例)Ms.Bennett will reorganize the supply room ___ the cabinets are delivered.
(A)overall
(B)due to
(C)once
(D)soon
答え:C

*「公式TOEIC Listening&Reading問題集3」より

 

Ms.Bennett will reorganize the supply room ___ <the cabinets are delivered.>

訳:Bennettさんは/~を整理しなおすつもりです/備品室/~するとすぐに/戸棚が/配達される

※overall(全体的に:副詞)/due to(~が原因で、~のために:前置詞)
once(~するとすぐに:接続詞)/soon(まもなく:副詞)

※空所の前後のどちらの文も主語と動詞がそろった完全な文ですから、ここでは双方の文をつなぐ接続詞onceを入れましょう。主語と述語がそろっていない形を句、そろっている形を節と呼びますが、「空所の後ろが句であれば前置詞、節であれば接続詞を選ぶ」という点を押さえておくとよいですよ。

また、TOEICテストでよく出てくる前置詞、接続詞、副詞を以下の一覧でチェックしてみましょう。

意味 前置詞 接続詞 副詞
~だけれども in spite of
despite
though/although
even though
nevertheless
~に関係なく regardless of
irrespective of
whether
~の間 during while
~の一方で while/whereas
~なので because of because/since
~が原因で due to
~までには by by the time
~しなければ without unless
~に加えて in addition to
besides
moreover
furthermore

※その他
~によると according to(前)  / ~の前にprior to(前)
~の代わりにinstead of(前置詞) / 代わりにinstead(副)
~の場合if/when/provided that(接)/ たとえ~だとしてもeven if(接)

⑤代名詞に関する問題

例)All factory workers and ___ families were invited to take part in the company’s annual clean-up along the Sturgeon River.

(A)theirs
(B)them
(C)their
(D)they

答え:C

*世界一わかりやすいTOEICテストの授業part5&6文法より

All factory workers and ___ families were invited< to take part in the company’s annual clean-up <along the Sturgeon River.>>

訳:すべての工場従業員とその家族は/勧められました/~に参加するように/会社の年に一度の清掃/Sturgeon川沿いで

※take part in~「~に参加する」
annual「毎年の」(←リスニングや長文リーディングで頻出です)

※familiesまでが主語でwere invitedが動詞です。空所にはfamiliesを修飾する所有格theirが入ります。

TOEIC Part5のまとめ

試験1カ月ほど前になれば、TOEICの公式問題集や模試に取りかかる受験者は多いかと思いますが、答え合わせをして間違えた問題を確認するだけで終わってしまってはもったいないですよね。

どれだけ正答できるか力試しをする、出題形式に慣れて時間内に解けるよう時間配分を確認する、ということももちろん大切なことですが、その後に必ず時間をかけて「精読」と「音読」とすることが何よりも大切です。

精読とは、理解できなかった単語や文法、発音などをしっかり調べて文の意味を正確に把握することを言います。理解できた箇所より理解できなかった箇所に着目し、必要な知識を頭の中に入れていく地道な作業です。

Part 5の学習においては、
①「公式TOEIC Listening&Reading 問題集(6)」で自分の英語力を知る
②「公式TOEIC Listening&Reading プラクティス リーディング編」で出題形式に慣れる
③「TOEIC L&Rテスト文法問題でる1000問」や「TOEIC TEST英文法出るとこだけ!」などの順で文法問題に慣れるようにするとよいでしょう。

「問題を解いて答え合わせをする→精読する→音読する」という一連の流れを問題演習のたびに繰り返して「時間配分」「語彙力」「文法力」をバランスよく身につけていただき、着実にスコアアップしていってくださいね。

follow us in feedly

マナビジン編集部
マナビジン編集部
マナビジン編集部チームでは「英語が伝わる楽しさをより多くの方へ」をモットーに英語学習や英語を使ったキャリアに関する情報発信を行っています。

引き続きお楽しみに!

返事を書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください

英会話習得は「留学」を軸にすればうまくいく

英語勉強をがむしゃらに頑張る前に知っておくべきこと
ダイジョブドットコム 最も役に立った英語学習

英会話習得者の共通点に興味はありませんか? 実は英会話上級者の58%以上が、「留学」を最も役立つ勉強法としてあげています。
つまり、英会話を身につけようと思ったら、「どんなスクールに通うか、どんな教材を選ぶか」、ではなくまず「留学できないか?」を考えることが一番の近道なのです。

実際に多くの方は留学をきっかけに、英語学習に向ける高いモチベーションを得られます。

留学日が決まれば、出発までに身につけたい英語力がはっきりすることで、勉強が一気に捗ります。留学をすれば、「外国人と交流する楽しさ」と「理想と現実のギャップ」を肌で感じ、現地で猛烈に勉強するようになります。

さらに帰国後は新しい目標ができることで、高いモチベーションを保ったまま学習を継続できます。ですから留学こそが「最も役に立つ英語学習法」なのです。
マナビジンでは最短かつ最も効率的な勉強法として、「留学」を軸に「前後で集中的に英語学習する方法」を提案します。

夢だった英会話習得がぐっと現実的に近づく瞬間

それは留学日を決めたときです。
留学日が決まることで、はじめて真剣に英語学習に取り組めるようになるからです。

そのための最初の一歩は、カウンセラーと「留学」について相談することです。実際に留学エージェントのカウンセラーと話をして、仮でもよいので行きたい国を見つけ、留学する日を決めましょう!
留学相談をするなら、費用が他社に比べて最大50%も安い「スマ留」がおすすめです。

スマ留を含めた留学エージェント一覧表はこちら

こちらの記事もおすすめ

YouTube【英語字幕付き】英語学習におすすめ動画ベスト50 前半

英語教材というと、テキスト教材やアプリが主流ですが、YouTubeにも英語学習に関する動画がたくさんアップされています。...

今日から外国人と友達に!無料ペンパルアプリ&サイト15選

この記事では外国人と英語で国際交流ができるペンパル(文通)アプリやウェブサイトをご紹介します。 本格的な文通アプリ...

新着記事

高校生留学完全ガイド【保存版】費用・おすすめの国・流れなど徹底解説

英語の重要性が叫ばれて久しいですが、高校での英語教育はますます「話すこと」や「書くこと」といったアウトプットに重点を置い...

カテゴリー

最近のコメント

無料相談で留学が当たる!?
スマ留プレゼントキャンペーン3月
現在、スマ留ではカウンセリングを受けた方の中から抽選で、1週間分の留学をプレゼントするキャンペーンを実施中! 留学を検討している方は、3月中の相談がおすすめです!
>>スマ留公式サイトで、今すぐ無料カウンセリングを予約する
*2023年3月31日まで