TOEICを現在勉強中のみなさん、もしくはこれから挑戦しようと考えている皆さん、TOEIC900点なんてかなり道のりが長いと思ってしまいませんか?
私は専門学生時代、約10か月で450から900点までアップさせた経験がありますが、案外学習のポイントさえおさえてしまえば、どなたでも達成可能です。
今回はそんな私の経験をもとに短期間でTOEICの点数を大幅にアップさせる方法を紹介しようと思います。
まずは土台の構築として単語力から
いざTOEIC学習を始めるとなると、何から始めてよいか迷ってしまいますよね。そんな方に一番最初に取り掛かっていただきたいのが、単語学習です。
例えば長文読解中、一つの単語で躓き、飛ばして読んだ先の単語もわからずパニックになる。TOEICを受験したことのある方々、このような経験があるのではないでしょうか。
TOEICは約2時間という長時間、集中力を保たなければなりません。一つの単語がわからないことによって、受験中の士気が下がってしまいます。
これを避けるためには単語力をつけ、受験中に単語でいちいち躓かないことが鍵なんです。受験中のモチベーション維持はいかに「単語力」があるかにかかっています。
次に私が実践した単語学習法をご紹介します。
おすすめのTOEIC学習法
「金のフレーズ」で頻出単語のみを覚える
単語学習には、もちろん単語帳が必要ですよね。私が強くおすすめするのは「TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ」です。
この「金フレ」、TOEIC学習者ならば誰もが一度は必ずお世話になると思います。
そして金フレにはメインの単語が1000個収録されています。「あれ?以外に少ない?」と思った方、そうですよね、私も最初は正直かなり少ないと思いましたし、本当にこれで大丈夫なのかと不安になったのを覚えてます。
でも信じてください、この一冊さえあれば900点は可能であると断言します。
その理由ですが、金フレにはTOEICに頻出する単語しか載ってないからです。言ってしまえば、英会話で使いそうな単語は一切載っていないのでTOEIC以外の学習には不向きな単語帳となります。
広く浅くを意識し何周も繰り返す
まずは一日30、頑張れる方は50単語ずつ覚えていきましょう。ここでのポイントは、1つの単語に時間をかけず、それぞれの単語の意味のイメージをふわっと、広く浅く理解することです。
これを何周も繰り返すことにより自然に頭に刷り込まれると思います。
そして次の日はプラス30~50個です。その時に大切なのは前日に覚えた単語も忘れないうちに復習することです。
人間の記憶は新しいことを学ぶと、古い記憶は消されていきますので、この復習がとても重要なんです。
空き時間を有効活用する
それでは金フレを使った単語学習はいったいいつやるのかと言いますと、「空き時間」です。
「忙しくて空き時間なんてない!」なんて言う方、いらっしゃいますよね? 案外たくさんあると思います。
通勤通学の時間、何気なく観ていた動画、そのような時間を金フレにチェンジしてみてください。そうするといつの間にか単語学習が生活の一部になっていると思います。
品詞ごとに文法を理解する
TOEIC単語に一通り慣れてきたら、続いては文法です。
ここで私がおすすめしたい参考書は「TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」です。この一冊でPart5の30問はほとんどクリアできることでしょう。
ですが、かなり内容の濃い参考書となりますので、使う前に自分のレベルに応じて方針を決めておくといいかもしれません。
文法なんてさっぱりな方
「でる1000」は第一章に「基礎編、応用編、発展編」、二章から七章までは動詞や前置詞、関係詞などの品詞ごとのカテゴリー別で分かれているのが特徴です。
英語文法なんて中学生レベルだ!なんて方はまずは第一章から取り掛かりましょう。
最初はほとんどあてずっぽに回答を選択すると思いますが、それで大丈夫です。ただ回答に時間をかけすぎずにわからないものはすぐに回答をチェックし理解することが大切です。
単語学習と同様ですが、一問に時間をかける癖はTOEIC学習には向いていません。
短期間で点数アップを狙うには、とにかく多くの問題に触れることが重要です。
特定の苦手な品詞がある方
先ほども言いましたが、でる1000の良いところは品詞ごとのカテゴリー別の問題が収録されているところです。
ある程度文法が得意な方は自分の苦手な品詞を集中的に学習しましょう。
カテゴリーを意識してでる1000を進めていくと、実際のPart5の問題を見たとき、「これは関係代名詞の問題」「前後を意識しよう」と出題意図が読み取れるようになります。
TOEICにおいて最も時間を要するPartは7,8の長文ですよね。ですので、点数アップにはいかに後半に時間を余らせるかがポイントになるんです。
でる1000の一番最後には実際のTOEICのPart5の形式と全く同じ文法模試が何セットもあるのですが、これを1セット10分を目安に解けるようになりましょう。1~7章までを何度も繰り返した方は余裕で10分で終わってしまうはずです。
リスニング勉強法
ここまで単語と文法の私なりの勉強法をお伝えしましたが、これらがある程度身につくと必然的に長文読解力は上がってくると思います。
私の場合、特にPart7,8に絞った学習はせず、たまに学校で受ける模擬試験で実力を確かめるくらいでした。
ここで次に移っていただきたいのがリスニングです。リスニングで勢いに乗ることで、そのままリーディングも士気を保つことができます。
それでは私が実践したリスニング点数アップのポイントを2つご紹介します。
ディクテーションで正確性を上げる
ディクテーションとは、英語の音声を聴き、書き取ることです。単語を一つずつ識別し、知らない単語や文法を推測する力が養われますが、もちろん完璧を目指す必要はございません。
以下、私が実践した手順になりますが、TOEICの問題集が必要になります。
あまり長い文章ですと心が折れてしまうので、まずはPart1の写真描写問題から始めましょう。
・まずは数回流し聴きし、音声を耳に慣らす。
・実際の英文を読み、話の内容を理解する。
・音声を聞き、聞き取ってみる。もちろん数回に分けて聴いてもよい。
・書き取ったものと、英文を照らし合わせ間違ったところにチェックを入れる。
とにかく英語の音声に慣れることが大切ですので、最初は時間がかかると思いますが続けていると、音声がゆっくり聞こえるようになり、学習した単語や文法がその都度理解できるまでになります。
Youtubeやアプリで
先ほど単語学習には空き時間を有効活用することが最適と申しましたが、それはリスニングも同じです。
通勤通学時は、音楽鑑賞ではなくリスニングの時間に当てましょう。そこでおすすめの英語教材アプリはAbceedです。
このアプリのいいところは英語プラス日本語の音声と、英語だけの音声で選べるところです。
また、速度も0.5〜2倍まで変更できるので自分のレベルに合った速度でリスニング力を鍛えることができます。速度ですが1.5倍くらいで流れた単語を一瞬で日本語に和訳できるくらい聴きこみましょう。
実際の試験で驚くほどゆっくり聞こえるようになると思います。
アプリもいいですが、YouTubeもお勧めします。
「TOEIC リスニング」と検索かけると模擬試験の問題がたくさん出てくると思います。オフィシャルではないですが無料でTOEIC形式の問題をみることができますのでぜひ利用してみてください。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
ここまでTOEIC学習法を紹介してきましたが、これらはあくまで私が約10か月で400から900点まで点数アップさせた方法になります。
TOEICに関わらず勉強方法は人それぞれです。学習をしていくうちに自分にとっていかに効率よく、やりやすい方法が必ず見つかると思います。
その自分のやり方を定着させることができれば短期間で点数アップも夢ではありません。一緒に頑張りましょう。