オペア留学という留学スタイルはご存知ですか?
ホストファミリーが生活にかかる費用を負担してくれる代わりに、ステイ先の家で家事や育児などの仕事を行いながら、語学や文化を学ぶという留学形式です。
そんなオペア留学のメリット・デメリットや、オペア留学ができるおすすめの国や留学エージェントなどご紹介していきます。
オペア留学の特徴は?
オペアとは、家族とともに生活をしながら、その家族の子どもの世話や家事を行う海外滞在制度です。
オペア留学ではオペア制度を利用し、家庭に住み込みをしながらステイ先のお子様のお世話や家事を行う代わりに、食費や滞在費などをホストファミリーに負担してもらいながら語学や文化を学びます。
エージェントや国にもよりますが、一般的には週に30~40時間程度ステイ先で家事・育児のお仕事をします。
労働時間などによってはチャイルドケア報酬が支給されるものもあり、滞在費用だけでなくお小遣いを得ることができるため、費用面で非常にメリットのある留学スタイルです。
オペア留学ができる条件は国やエージェントによって定められています。
家族から家事・育児の仕事内容を伝えられるため、ある程度語学力がある状態で留学をスタートさせる必要があります。
使用するビザや募集内容で定められた年齢制限にも注意が必要です。
また、ステイ先で育児を行うため、保育経験がある方や子どもの送迎の際に必要になる可能性のある車の運転が可能な方はマッチングがスムーズに行われるケースが多いです。
オペア留学のおすすめポイント
まず、オペア留学がおすすめの理由をご紹介していきます。
コストや内容など、ご自身の理想の留学プランとマッチしているか確認してみてくださいね!
① 留学コストを抑えることができる
多くの留学で必要になる滞在費や食費といった生活にまつわる費用は、オペア留学では家事や育児をする代わりにステイ先が負担してくれるため、留学コストを抑えられるというメリットがあります。
渡航費用のみ日本で準備すれば良いため、留学はしたいけれど滞在費など全ての費用が準備できないという方にもおすすめです。
② 留学先の現地の生活を体験できる
ステイ先の家庭で家事や育児をすることで、現地の生活を体験することができます。
留学をしても学生寮や一人暮らしをしてしまうと、現地の方の生活スタイルというよりはご自身のスタイルで留学生活を送る方がほとんどだと思います。
現地の本当の生活を知りたい!体験したい!という方にオペア留学はぴったりです。
③ 日常で使う語学表現が身に着く
ステイ先での会話により、日常で使う語学力をアップできるメリットがあります。
大人の方であれば、簡単な表現やゆっくり話すなど配慮してくれることもあるかと思いますが、子どもは普段ほかの現地の方と話すときと変わらずおしゃべりしてきます。
教科書に載っているような表現ではなく、日常で自然と使われている言葉やスピードを味わいたい方におすすめです。
④ 子どもに関係する仕事に活かせる
オペア留学でお願いされることの多くは育児です。
現地の育児の方法や送り迎えをする幼稚園などの様子から、日本とは異なる子どもに関する情報を得ることもできます。
保育のとりまく環境の違いや育児に関する考え方など、留学後に保育や子どもの習い事の仕事に就きたい方にはとても良い経験になると思います。
オペア留学で気をつけたいポイント
魅力も多いオペア留学ですが、もちろんオペア留学が向かないケースもあります。
ご自身の苦手なことやストレスを軽減するためにも、以下のポイントは必見です。
① 語学力ゼロでスタートするのは難しい
語学力がゼロの状態でも語学留学をスタートされる方はいらっしゃいますが、オペア留学では、ステイ先の家族とコミュニケーションがある程度とれる語学力が必要になってきます。
家事や育児でお願いされる内容を理解する必要もありますし、育児をするうえで子どもとの会話は必須です。
そのため、ゼロから語学を学びに留学したいという方にはおすすめできません。
② 学校へ通うのは難しいこともある
オペア留学では家事や育児などを優先しなければならないため、お願いされた仕事の時間によっては、学校へ通うことは難しいケースもあります。
契約内容にもよりますが、週に40時間ステイ先の仕事をする場合、勉強の時間を十分に確保したい方には向かないかもしれません。
その場合、デミペア留学という方法をとることもできる国もありますので、ご自身の留学の目的を明確にしてからエージェントに相談されるとスムーズです。
③ 子どもが苦手だと大変
オペア留学で頼まれる仕事の大部分を占めるのが育児です。
日本で保育士の経験がある方や子どもと関わるのに慣れているという方であれば問題ないかと思いますが、子どもが苦手な方や接し方がわからないという方にはおすすめできません。
④ ステイ先の生活スタイルに合わせることが必要
通常のホームステイでも同じかもしれませんが、ステイ先の家族のルールに従って、生活スタイルを合わせることが必要になります。
現地の生活がリアルに知れる一方で、自分のペースで生活したい方には注意が必要なポイントです。
日本国内であっても家庭ごとに方法が違うように、海外であればなおのこと家事や育児の方法や考え方もそれぞれです。
ステイ先の方が求めているものを理解し合わせることができないとお互いのストレスになってしまいます。
⑤年齢や国など制限がある
国や利用するエージェントによっても異なりますが、オペア留学には年齢制限があります。
多くの場合20代後半~30歳が上限になっており、年齢によってはオペア留学ができない場合もありますので注意してください。
また、オペア留学が可能な国はアメリカ、ヨーロッパの国など20ヵ国程度です。
世界中どこでも利用できる制度ではありませんので、ご自身の滞在したい国がオペアの対象であるかも確認が必要です。
オペア留学におすすめの国
オペア留学はアメリカ、多くのヨーロッパの国で行うことができます。
また、ワーキングホリデービザを利用してのオペア留学先としてカナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどもあり、現在20ヵ国ほどの選択肢があります。
その中でも、とくにおすすめの国をご紹介します。
アメリカ
ワーキングホリデービザのないアメリカで、コストを抑えて留学するならオペア留学がおすすめです!
物価も非常に高いため、滞在費用がかからずアメリカ生活を送れることは魅力です。
また、オペアプログラムを終了することで渡航・帰国費用も無料になります。
オーストラリア
ワーキングホリデービザを取得してのオペア留学が可能です。
オーストラリアにはシングルマザーも多く、オペア留学の受け入れ先として多くの家庭が希望されており、その需要が高い国の一つです。
イギリス
ユースモビリティースキーム(Youth Mobility Scheme Tier 5)のビザを使うことで、イギリスでオペア留学が可能です。
エージェントによっては、仕事の時間を週25~45時間から選ぶことができるので、希望に沿ったスケジュールで留学ができる可能性が高いです。
オランダ
オペアビザを取得し、1年間までのオペア留学ができます。
治安もよく、英語が公用語でない国でありながら英語のみでも生活に困ることのない国で、生活しやすいです。
また、教育の分野でも子どもの個性が尊重される自由な方針の学校等が多く、モンテソーリ教育やシュタイナー教育、イエナプラン教育などが行われており、教育分野に興味のある方におすすめです。
オペア留学におすすめのエージェント
オペア留学をする際、自分でオペアファミリーを探して準備するという方法もありますが、条件交渉やさまざまな手続きをすべて自分で行わなければならず難易度が高いです。
そのため、留学エージェントを通してオペア留学の準備をする方が多く、トラブルへの対応等もしてもらえるのでおすすめです。
いくつか、オペア留学を扱っているエージェントをご紹介しますので、興味のある方はチェックしてみてくださいね。
オペアジャパニーズコネクション
アメリカ・イギリス・ニュージーランド・カナダ・オーストラリア・フランス、オランダ・ドイツの8ヵ国から渡航先を選べます。
期間は半年~2年のものが多いですが、短期のものもあります。
ステイ費用が無料なだけでなく、チャイルドケア報酬も支給されるため、費用を抑えて留学したい方に非常におすすめです。
参照元:https://aupairjapanese.com/
AuPairCare
オペアケアはアメリカ国務省認定の有給チャイルドケアです。
1年間30万円で留学可能で、国際線往復航空券や1年間の滞在費、食事が含まれています。
最大$500の学費補助が支給され、コミュニティカレッジなどに通えます。
アメリカでのオペア留学を検討している方におすすめです。
参照元:https://www.intraxjp.com/aupaircare/
オペアAJJ
2006年からアメリカオペアプログラムを専門に取り扱っているオペア専門エージェンシーのオペアAJJ。
渡航前にオリジナルのオンライン英会話レッスンがあったり、渡米後も日本語サポートが受けられたりとサポートが手厚く、英語力に不安がある方でもチャレンジしやすいのが魅力です。
Moores Coordinator
オーストラリアのオペア留学を取り扱っているオーストラリア現地エージェントです。
オペア留学だけでなく、家事をメインで行い仕事時間もオペア留学と比べると少ないデミペア留学も取り扱っているのが特徴です。
参照元:https://www.mooresaupair.com/
まとめ:オペアなら費用がすくなくても留学できる!
留学する際に悩む方が多い留学費用ですが、オペア留学であれば準備できる費用が少なくても留学が実現できるかもしれません!
ワーキングホリデービザのないアメリカへは、とくにおすすめです。
子どもが好きで現地の生活を味わいながら、語学や文化を学びたい方にはぴったりの方法だと思いますので、興味のある方はご紹介したエージェントなどをチェックしてみてくださいね。
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