ワーキングホリデーに向けて、今回は日本から出来る海外渡航に向けての準備についてまとめていきます。
私は、なるべく費用を抑えたいという理由から、日本のエージェントを使わず、すべて自分で調べました。しかし、海外のことや英語については全く無知だったので、日本での手続きよりも苦労することが多く、失敗もしました。
エージェントを利用される方は、もっと手軽に負担がなく決められると思いますが、自分で挑戦したい!と思っている方は、私のそういった経験も含めて、是非参考にしていただけたらと思います。
※ただし、こちらに記載のある情報は2022年のものになりますので、これから行かれる方は事前にご自身でも下調べをされることをおすすめします。
・渡航日時:11月18日
・渡航先:メルボルン(オーストラリア)
1. 渡航先について
まずワーキングホリデーをしようと思いついたときに、最初に決めたのが、【どこの国に行くか】ということでした。
私の場合は、29歳という通称”ギリホリ(ギリギリのワーキングホリデー)”で渡航を決めたので、時間も限られていることから直感で行きたい国を選びました。
・イギリス=年間のワーホリ渡航者の制限がある。申し込み時期が限られている
・カナダ=何となく暑くてがやがやしてそう
・オーストラリア=人が穏やかでのんびりできそう
という理由から直感でオーストラリアを選択し、その中でも、カフェやアートの街と言われるメルボルンが自分に合っているような気がしたので、メルボルンを渡航先に決めました。
2. 語学学校について
ワーキングホリデーに行くと決めてから、次に決めたのは語学学校に行くかどうかです。
ワーホリビザでは最高4か月(17週)語学学校へ通うことができます。中には語学学校に行かずに海外に到着してすぐ仕事探しする方もいますが、私は海外での学生生活も体験してみたいと思い、語学学校に通うことにしました。
① 語学学校の探し方
インターネットでメルボルンでの人気の語学学校を調べたのですが、選択肢が多く自分にどこが合っているのか分かりませんでした。
すると、日本のエージェントで現地オフィスとZOOMをつなぎ、現地の様子やメルボルンの語学学校の紹介、必要な準備などを共有してくれるところを見つけたので、無料セミナーを参加してみました。
数校紹介された語学学校の中で気になるところがあり、後日エージェントに問い合わせたところ、語学学校のパンフレットを送ってくださり、そこから自分で問い合わせをしました。
② 語学学校への問い合わせ
学校のパンフレットやホームページから問い合わせ窓口を探しました。英語で全文書くのは少し不安があったため、英語と日本語で問い合わせたところ、日本人の先生から返信を頂きました。学校のクラス分けや期間の決め方について質問した後、
・英語レベルのテスト(グラマーとスピーキング)
・対象クラスの検討
・入学時期について
・契約内容の確認
・申し込み
という流れで入学の申込を行いました。エージェントに相談される方も、入学希望時期や、どんなジャンルの英語を学びたいか(一般英語やビジネス英語、IELTS対策英語など)は自分で調べてから行くと良いかもしれません。
社会人になってから英語を話す機会もなく、英語の勉強も高校卒業後きちんとした事がなかったので不安がありました。旅行で行くのとは違い、海外で生活するとなると現地の人との会話も増えると思ったので、私はビザの限度である17週間学校へ通い、英語を話す自信と環境を身に着けようと思いました。
入学申込時、学校が寮やホームステイ先の手配もしてくれるとのことだったので、ホームステイと、空港からのピックアップもお願いしました。エージェントを通さず直接やりとりしていたこともあってか、初回問い合わせから実際に手続きが完了するまでは、2か月ほどかかりました。
3. ビザの申請について
語学学校を調べるのと併用して、ワーキングホリデーのビザの申請も行っていました。
こちらも、エージェントを使う方は代理申請してくれるところが多いみたいですが、調べてみると、色んなサイトでマニュアル(記入例や項目の説明)が出ていたので、自分で挑戦することにしました。
① 申請方法
インターネットで【オーストラリア ワーキングホリデー ビザの申請】と検索します。
一番日付が新しいもので、申請画面のスクリーンショットが記載されていたり、具体的な記入内容が分かるものがあればそちらを参考にしながらパソコンを使って申請していきます。
② 申請に必要なデータ・書類
・パスポート
・戸籍謄本
・残高証明
・申し込み費用(クレジットカード払い、日本円で約5万円)
③ 申請後
正常にビザの申請が完了すると、オーストラリア政府から申請完了のメールが来ます。ビザが正式に取得出来たら、ビザを印刷しておくか、ファイルに保存して保管しておくことをおすすめします。
英語力に不安があったので、全てのページをスクリーンショットし、翻訳機を使用しながら進めていきました。英語がわかる友人にも再度確認してもらい、何度かやり直しながら申請画面までたどり着き、問題なく申請完了しました。
ビザの申請に失敗してしまうと、その分費用がかかってしまいますので、自分で行う方は慎重に進めた方が良いと思います。私のビザは2時間程度で申請が降りました。(メールが英語なので気づかず、焦って一か月後に確認しようやく見落としに気が付きました。)
● かかった費用:約5万
● ビザの申請ページ:https://immi.homeaffairs.gov.au/visas/getting-a-visa/visa-listing/work-holiday-417/first-working-holiday-417
4. 航空券予約
語学学校の申し込み後、航空券の予約をしました。語学学校によっては入学日が指定されている人もいるので、もともと語学学校に通う予定の人は入学日をあらかじめ確認することをおすすめします。
① フライト予約
日付指定で検索するか、航空会社のホームページから直接フライトを調べましょう。日にちによっては、キャンセル料がかかる可能性もあるので、申し込みの際は慎重に行ってください。
② フライトの選び方
私は飛行機に詳しくなかったので、海外での乗り継ぎに不安がありました。そのため、住んでいる地域から出ている直行便を探したのですが見つからず、海外よりは日本で移動した方が安心だと考え、直行便がある県を調べ、そこからのフライトを予約しました。
少し値段はかかりましたが、私のように当日の不安材料をなるべく減らしたい人には有効的だと思います。
③ 空港での最終チェック
こちらは渡航当日ですが、海外へ行って慌てないためにも、空港で最終確認を行いましょう。
● 総重量の確認
空港には大体キャリーケース専用のはかりが置いてあるため、手続きで引っかからないように、搭乗前に総重量を確認しておきましょう
● 持ち込み物の再確認
機内に持ち込むもの、預ける荷物の中身をもう一度確認しましょう。日本からの乾物や食品を持ち込む場合、必ず申告が必要ですが、手荷物では持ち込めませんので、きちんと調べて準備していくほうがよいです。
5. ワーキングホリデー保険
こちらも、インターネットで一番おすすめの保険会社を検索しました。私が調べた中では、東京海上日動のワーキングホリデーが一番安価で手厚い補償だったので、そちらで1年契約をしました。
6. 現地の情報集め
こちらは、私が現地の様子を詳しく知るために利用していたツールをまとめました。
① フラットメイト
オーストラリア現地でも使用できる、滞在先を探せるサイトです。土地勘がある方以外は、行きたい学校の近くなど、目的の場所の住所検索などを活用して調べてみると良いと思います。
② フェイスブック
フェイスブックでワーホリの方が集まるコミュニティに参加しておくと、自分が行く時期に帰国する方と物件が物品がもらえたり、すでに現地にいる方と情報を共有出来たりするので、入っていて損はないと思います。
本当は滞在先も自分で住みやすいところを探したかったのですが、日本からの問い合わせということもあり実際にインスペ(内覧)するのも難しく、現地の方からの連絡も来たり来なかったりなのでかなり難航しました。そのため、とりあえず語学学校の提携しているホームステイ先へ滞在し、次の滞在先を現地で探すように考えなおしました。
フェイスブックは私はあまり活用していませんでしたが、現地で知り合った日本人の方で、フェイスブックから情報を得ているという方が多かったので共有します。
7. 英語の勉強
日本にいる準備期間、少しでも英語が身につくように独学で勉強することにしました。
① テキストを使用しての勉強
グラマーとボキャブラリー対策で英語の勉強に一番おすすめの教材を調べたところ、『ENGLISH GRAMMAR IN USE』という教材が良いとのことで中古品で購入しました。
赤は初心者用、青は初~中級者用で、すべて英語のテキストですがイラストもあり分かりやすく、中学で学んだレベルの文法がさらに詳しく掘り下げてあるような内容でとても分かりやすかったです。私は青本の方のみ持ち込み、到着してしばらくはこの本を使って勉強していました。
② Tamdem
多国籍な方が集まりチャットを通して語学の勉強をしたり情報交換するマッチングアプリです。有名なのはHelloTalkですが、私が調べたところこちらのサイトは出会い目的の方も多いようだったので、私はタンデムに登録しました。
メルボルンにワーホリ留学をする旨をプロフィールに記載したところ、何人かの現地の人とメッセージを交換するようになり、渡航後実際に何度かご飯にいくほど仲良くなった方もいます。
その方はメルボルン在住歴が30年近くあり、おすすめの場所やアプリ、メルボルンの気候や流行なども細かく教えてくれていたので入国前の安心材料になり助かりました。情報共有もそうですが、海外の方とは基本的に英語でのやりとりになるためライティングの勉強としても活用していました。
③ ドゥオリンゴ
スピーキング、リスニング、ボキャブラリー、グラマー、に特化しているアプリで、隙間時間にサクッと勉強ができます。例文を聞き(読み)取り、その答えを入力するというのを繰り返す簡単なスタイルなので気軽にはじめられます。
毎日少しずつ続けることで自然と英語を身に着ける習慣ができるし、無料なのもおすすめです。
④ オンライン英会話
入国前の1か月のみ、無料お試しの期間を利用してスピーキングの練習として始めました。どこの会社も1回もしくは数週間無料でお試しができるキャンペーンをやっているので、何社か試してみて実際に話す機会を作り、英語をしゃべる耐性を身に着けました。
日本の先生だけでなく他の国の先生もいらっしゃったので、スピーキングの癖を知ることができたこと、また、日本人同士だと何となく恥ずかしくなってしまう英語での会話も、対外国人の方だとリラックスしてお話できるのが良かったです。
8. 資格の取得
ワーキングホリデーの後日本で再就職を目指す方にとっては、今後のために検討しておくことをおすすめします。
というのも、半年から1年海外へ行くということは、日本の企業にとってはそのブランクをどのように過ごしていたのかは必ず気になるポイントです。ただでさえ“ワーホリ=遊ぶために海外へ行く”という概念が少なからず存在する中、資格を取得しておくことは海外生活を有意義にする一つの方法でもあります。
具体的には二つの方法があります。
① 日本で資格を取ってから出発する
日本で活躍できそうな資格を身に着けてからワーホリに行くと、万が一上手くいかなかった時の保険として使うことができます。
② 海外で資格を取って帰ってくる
バリスタの資格、英語の資格(IELTSやPTEなど)を取得しておくと、日本でも生かせると思います。余裕がある方はぜひ挑戦してみてください。
9. 荷造りについて
最後に、海外生活に必要な持ち物についてまとめていきます。
① 必ず必要なもの
・貴重品(財布、パスポート、クレジットカード、スマホ)
・重要書類(ビザ、航空券、保険証明書、入学許可証、マイナンバーなど)
※2022年時はコロナのワクチンパスポートも必要でした
・最低限の衣類(半袖、長袖、アウター、下着)
※メルボルンは天気が変わりやすいので、パーカーを持っていくと安心です
※下着はサイズに限りがあるのと、洗濯の指定がある場合があるので7着以上をおすすめします!
・化粧品(コンタクトなど)
・常備薬(処方箋含む)
・紫外線対策
※オーストラリアは紫外線が強いです
・筆記用具
※日本の筆記用具のほうが断然書きやすいです!
② なくても良かったもの
・腕時計(現地の方はあまり時間を気にしていないので身に着ける人が少ないです)
・現金
・雨具(メルボルンの人はよっぽどの豪雨でないかぎり傘をさしません)
・爪切り、耳かき(現地にダイソーあるので購入できます)
・ハンドクリーム(メルボルンはオーガニック製品を扱う国ですので、現地にも良い製品がいっぱいあります)
③ 日本で購入していったもの
・変換プラグ(Oタイプ、100均一で購入できます)
・洗濯ばさみ(ホームステイ先が週1洗濯だったので、小物を手洗いできるよう持っていきました)
④ 持ってくればよかったもの
・化粧品(現地のものを使おうと思っていたのですが、肌に合わず結局日本製品を使用しています。
必要最低限のみだったのですが、お気に入りのものはアジアンコスメショップでもあまり種類がないので現地からストックを持ってくることをおすすめします)
おわりに
いかがだったでしょうか?現地についての状況をどれだけ決めていくかは本当に人によると思います。英語がすでにある程度話せる私の友人は、数日ホテルを取っただけで語学学校にもホームステイもせず生活を始めたそうです。
今回私は一から自分で調べたり手続きしたのでかなり時間と費用がかかってしまったのですが、エージェントを利用される方にはスマ留さんがおすすめす。
こちらは、留学費用を抑え、宿泊施設もあり、英語力の不安にもサポートしてくれる国内トップクラスの実績があるエージェントなので、初めての方でも安心して海外生活を始められると思います。
海外生活をするにあたり、全てをきっちり決めすぎてしまうとせっかく移住する楽しみもなくなってしまいますが、初めてのことなので、初動だけきちんとしたいと思い、計画して行きましたが、現地で思いがけないハプニングも起きやすいので、ある程度臨機応変な対応ができるような心構えを持っておくと良いかもしれませんね。
いずれにせよ、どんな状況でもこれぞワーキングホリデー!という気持ちで楽しむのが一番大事だと思います!