「フィリピン留学で6ヵ月勉強したけどネイティブに全然通じなかった。」
これは非常によくある話ですね。
もちろん、個々それぞれで6ヵ月の中身は以下のように違います。
・完全な初心者から6ヵ月
・簡単な日常会話ができるところから6ヵ月
・勉強と遊びで適度な留学をした6ヵ月
・テニスの松岡修三さんの前で「死ぬほど本気で学習しましたぁ!!!」と言える6ヵ月
しかし、どのレベルにしろ「ある程度の簡単な会話はフィリピン留学でできるようになった!」と思って、先生以外の外国人と話してみたら、全く通じなくて木っ端みじんにされた、、、、なんてことは普通です。
では、通じない英語ならフィリピン留学が無駄なのかと言えばもちろんNOです。
ご挨拶が遅れましたが、初めまして皆様。カエア(CAEA)マネージャーの岸上と申します。
私は日本人にフィリピン留学がほとんど知られていなかった2008年に6ヵ月のフィリピン留学を経験し、2012年からセブ、マニラでの新規語学学校立ち上げや運営、カエア(CAEA)での運営業務を含め、軽く1000人を超える留学生とオリエンテーションやカウンセリングをすることで関わってきました。
その中で英語が話せると言い切れるレベルになった人達が良く話すことの一つ「フィリピンであれだけ勉強したのに英語圏では全然通じなかった」ということについて、英語が伝わらない原因と解決策をご紹介したいと思います。
英語が伝わらない本当の理由
英語が伝わらないというのは、実際にはフィリピンで学んだ英語が通じないのではなくて、日本人が話すカタカナ英語がフィリピン人講師には通じても、ネイティブには通じないだけです。
理由として「フィリピン人講師は日本人のカタカナ英語の音に慣れている」ということ。これは「講師歴5年の講師」と「新卒の未経験者」を同時にトレーニングすると良くわかります。
講師歴の長い講師と授業をするとスイスイ進みますが、新卒の講師は生徒の発音が聞き取れないので何度も発音を訂正させてしまいなかなか授業が進みません。そして、度々直される発音に生徒がイライラしてしまうんです。
状況次第でどちらが正しいとは言えないのですが、新卒の講師の反応は当然のことなんですよね。
普通に誰かと会話をしていたとして、何を話しているのか分からないのに会話を続けられませんから。
そのうちに、ほとんどの講師はしばらくすると「いちいち止めてたら進まない」と考えて注意しなくなる上に、カタカナ英語に慣れてしまって許容範囲がドンドンと広がってしまうんです。そうなると生徒の方は先生に通じているので大丈夫だと勘違いしてしまうことになり、発音は適当なまま多くの英語学習をすることになります。
その結果どうなるんでしょう?
そうですね。
残念ながら学んだ英語の内の多くを、もう一度発音から学習しないといけないということになってしまいます。
これは言うまでもなく時間の無駄!2度手間というやつです。
しかし、現実はせっかくマンツーマンで基礎から学べるフィリピン留学も、発音という一番最初からやるべきことを後回しにしている日本人留学生が非常に多いです。文法さえしっかりしていればカタカナ英語で何とかなっている、と勘違いしている人の多さにはびっくりします。
本当は全く通じていなく、勢いや身振り手振りでどうにかなっているだけと気付かずに。。。。
まず、日本人は英語のつづりを見ると「カタカナ」で読みます。何故なら、基本の発音方法や発音記号を学習したことが無い人がホトンドだからです。
英語にはいつも母音が一緒になる日本語と違って、子音の発音がたくさんあります。これを一音一音練習せずに学習を続けてしまうと大変なことになります。
例えば「Blog/ブログ」なら、そのままカタカナ英語にすれば「Bulogu」です。
シラブル(音節)で分けると「Bu/lo/gu」の3シラブルとなりますが、英語では「Blog」で1シラブルです。発音だけでなく、シラブルが増えてしまうと別の単語になってしまって日本人以外には通じません。
英語学習でボキャブラリーが少ないから単語を勉強した方が良い!
と言いながら、発音も発音記号を気にせずにカタカナ英語で覚えてしまうと、リーディングテストで良い得点は取れても会話には使えませんし、聞いても分からないということです。
これは、真剣に学習すればするほど通じなくなる、聞こえなくなる悪循環です。こういったことがフィリピンで学んだ英語はネイティブに通じないと言われるひとつの原因ですね。
なので、まずは最初に発音を矯正するということが非常に大事なんです。
別に完全にきれいなアメリカ人発音を覚えろと言っている訳ではありませんよ。同じアメリカ人でも地域によって訛りがあるし、カナダ、オーストラリア、イギリスなど各地でお互い英語が通じない場合もたくさんあるんですからね。
しかも、世界中でアメリカ人やイギリス人だけが本当の英語話者ではありません。英語を話す人全てが英語話者ですから、フィリピン人訛りでも日本人訛りでも英語の音とシラブルが正確であれば良いんです。
基本の発音とシラブルができれば英語は話せるし、聞こえるしで問題ないんです!
カエア(CAEA)では、まず一音の発音矯正から始め、文章でのリエゾン(音の繋がり)やシラブルを含めて発音の学習が可能です。今後さらに発音クラスに力を入れていきますので、初心者の人も中級以上の人もしっかりと矯正することができますよ!
カエア(CAEA) マネージャー
岸本 誠
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