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留学マナビジン海外留学その他の留学先【ドイツ高校留学#5】リアルな出発準備と高校留学を実現させる12ステップ

【ドイツ高校留学#5】リアルな出発準備と高校留学を実現させる12ステップ

こんにちは。留学ライターの高橋ミモザです。

留学先としては珍しい欧州の国・ドイツへ、日本の片田舎で育った高校生の長男が年間留学に旅立ってから早1年。先日、元気に帰国しました。留学中、息子はたくさんの人々と出会い、異国で大きく成長できたことがとても嬉しいです。

このリアル留学ライフシリーズでは、息子の高校留学の体験を通じて得た情報を皆さんとシェアしていきたいと思います。

前回の準備編vol.4では、「どうして息子が高校1年生のタイミングで留学したのか?」という質問にお答えしながら、高校生が留学するベストなタイミングについて詳しくお伝えしました。

今回は、準備編の最終回として、無事に送り出すまでの主に親側で行った出発準備についてご紹介します。

後半では、『高校留学を実現させるための12のステップ』をお伝えします!

このステップをひとつひとつクリアしていけば、無事にお子さまを留学へ送り出すことができますので、ぜひ最後までご覧くださいね。

この記事を読んで、お子さまにぴったりな高校留学を計画しましょう!

今回の記事で分かること
留学に出発するまでの準備(保護者)
一般的な留学までの準備や手順
高校留学を実現させるための12のステップ
留学の準備参考サイト

【体験談】わが家の出発準備(保護者)

ここでは、書類審査を通過して受入国を確保できた(≒留学先がドイツに決定した)後に必要になった手続きや準備を紹介します。

留学する国や留学スタイルによって、また、依頼する団体や留学エージェントなどによっても、手続きや必要な書類はさまざまです。長期留学のひとつのケースとして参考にしてみてください。

保護者の準備や手続きは、以下のようなものがありました。

・ホストファミリー募集の自己紹介動画の作成
・オンライン家族面談の実施(マッチングのため。通常は家庭訪問)
・承諾書・同意書の作成
・在学校の先生による和文推薦書などの書類準備
・公証役場で公証を受ける(一部の書類)
・保護者と本人の旅券(パスポート)の準備
・プログラム参加費の支払い
・留学保険加入
・銀行開設(Visaデビット付きキャッシュカードの発行のため)
・ホストファミリーや学校へ配るお土産の準備
・空港までのスーツケース宅配
・空港近くのホテル宿泊手配、新幹線等の手配

※ビザの手続きについて、ドイツの場合は入国後の手続きになるため不要でした。
※予防接種について、ドイツの場合は追加接種は不要でした。国によって予防接種が必要になるため、体調を管理しながら予防接種のスケジュールを立てる必要があります。
※航空券手配は、教育交流団体側で行うため自己手配不要でした。

書類選考を通過し、面談試験を経て、受入国がドイツに内定してから出発に向けた具体的な準備が始まります。この時点では、まだドイツのどの地域に配属されるのか、またホストファミリーや学校についても決まっていませんでした。

教育交流団体のスタッフからは「ボランティアで受け入れてくれるホストファミリーを探すのは、どこの国でも最近とても難しくなっているので、配属先は出国直前に決まることもある」と聞いていました。

この教育交流団体のプログラムでは、留学生を受け入れたいと考えている学校やご家庭と留学生とのマッチングに時間をかけてくれます。

ドイツ側から自己紹介のショート動画を送ってくるように指示があったため、庭先で息子の紹介動画を撮影しました。

撮影内容は、簡単なドイツ語で名前や趣味などを伝え、そのあとは英語で「ドイツでがんばりたいこと」などを足していました。

ドイツ側へ提出したところ、映像を見たホストファミリーから予想以上に早く反応があって、無事にホームステイ先と学校が決まりました。

家族構成や受け入れ校の情報をもらえるので、相手をイメージしながらお土産を用意することができました。

ホームステイ先や通学する学校のほか、航空券の手配も教育交流団体が手配してくれます。そのため、親が必要な作業としては、留学費用の準備と書類準備、海外旅行保険への加入などが中心でした。

今回、息子はすでに有効のパスポートを持っていましたが、保護者もパスポートコピーを提出する必要があったことは盲点でした。すでに保護者のパスポートが期限切れだったため、発行が必要になりました。

ちなみに、パスポートの発給申請手数料は、10年間有効のもので16,000円でした。

また、書類の中には、私文書を海外で使用するための認証として公証役場で公証が必要なものもありました。

公証役場は、区役所や市役所のように気軽に立ち寄れるものではなく、日時指定の予約制かつ本人が行かなければならないので、予定を調整して出向きました。

保護者のパスポート写しを添付した書類の署名認証や私文書の認証のために、1~2万円かかりました。

ドイツは現金よりもカード社会だと聞いていたので、現金は必要最低限で生活できるようです。出発1ヵ月前頃に、ソニー銀行の口座を開設してVisaデビット付きのキャッシュカード「Sony Bank WALLET」を発行しました。

出発が近くなってからフライト情報が決まるため、出発に向けて追加の依頼も多くありました。ドイツで配るお土産の準備や足りないものの買い出し、そしてスーツケースの買い直し(⁉)など、出発前日まで慌ただしく過ごしていたことが記憶に残っています。

親側も慌ただしかったのですが、息子自身の準備も数多くありました。

息子本人の留学準備について、詳しくはこのあとのシリーズ【留学編】でご紹介させていただきますので、どうぞお楽しみに!

高校留学を実現させるための12のステップ

ここでは、一般的な留学の準備や手続きについて12のステップに分けて説明します。

12の質問を載せているので、答えながら進めることで留学の計画を立てることができます。留学先によって手続きなどは異なりますが、一般的な留学の流れとして参考にしてみてくださいね。

①:「なぜ留学するの?」留学の目的を決めよう!

はじめに、留学の目的をはっきりとさせましょう。そして、その留学の希望に合った国や都市、学校の情報を集めましょう。

現地の公的機関や学校のホームページをぜひチェックしてみてください。google翻訳サイトなどを活用して理解することができますよ。また、留学エージェントを活用して情報を集めることもできます。

まずは、お子さまが留学を通じて達成したい目標や経験を明確にすることが大切です。

②:「いつから、どのくらい留学するの?」留学の期間を決めよう!

次に、留学の目的を達成するのに必要な期間を考えましょう。その間に日本の高校をどのようにするのか、帰国後はどうするのか、合わせて計画しましょう。

留学するのはお子さまですので、お子さまご本人の気持ちを尊重して進めることが大切です。長期留学または短期留学、留学の目的などお子さまにとってベストな留学スタイルを考えましょう。

③:「どこで、どのような勉強がしたい?」情報を精査して学校を決めよう!

情報が集まったら、希望する留学に合う教育制度やプログラムを持つ国や地域を選びます。次に、希望する学校や滞在エリアにある学校のホームページに目を通して、しぼりこんでいきましょう。

学校によっては、留学生対象の語学コースの開講やプログラムなどもあります。お子さまにとって「必要・不要」かチェックしながら、優先順位を決めて学校をしぼりこみます。

④:「期日や申し込みに必要な書類は?」出願または申し込みしよう!

行きたい学校が決まったらいよいよ出願手続きです。

英語力に問題がなければ個人で進めることも十分可能ですが、ここからの留学手続きについては留学エージェントを利用してもよいでしょう。

出願に必要な書類をすべて用意して、オンライン申請または郵送します。最近はオンライン申請が多くなってきていますが、提出期日に間に合うように時間をもって準備しましょう。

もし可能であれば、募集開始すぐの段階で申請することをおすすめします。万が一、書類不備があってもリカバリーすることが可能な場合もあるからです。

現地の高校へ編入や進学する場合は提出書類も多くなります。成績証明書や推薦状など日本の高校へ相談しながら、書類の準備を進めます。

⑤:「どこから学校に通うのか?」滞在先の選択、申し込み

現地での滞在方法を検討しましょう。

全寮制の学校以外では、ホームステイや外部寮から選ぶことになります。寮もホームステイも、それぞれにメリットとデメリットがあります。滞在方法を選択できる場合は、お子さまの希望を聞きながら決めましょう。

特に、オンシーズンや寮の個室など人気の滞在先がすぐに埋まってしまうことがありますので、希望がある場合は早めに問い合わせるようにしましょう。

合わせて、滞在方法の変更やホームステイ先の変更、部屋の変更の可否についても確認しましょう。

⑥:「費用はいくらになりますか?支払い方法は?」学費・諸費用等の支払い

先方の指示に従い、学費やその他の諸費用を納入します。支払い方法については、銀行送金やクレジットカードを利用します。

万が一に備え、留学を切り上げて帰国する場合の返金制度についても確認しておきましょう。

⑦:「ビザは必要ですか?手続き方法は?」ビザ(査証)の申請

留学する国やプログラムによって、ビザ(査証)の取得の手続きなどは異なります。

学生ビザの発行手続きが必要な場合は、早めに取り組むようにしましょう。各国の大使館や領事館のホームページで、最新のビザ情報を確認しながら準備を進めます。

一般的に、未成年者が留学する場合は手続きが複雑になりますので、自分で行うのが不安な場合は留学エージェントを頼るのも手です。

⑧:「出発日と帰国日は決まりましたか?」航空券の手配

航空券は、渡航期間や条件に合った航空券を手配しましょう。

未成年者だけでの単独渡航の場合、航空会社選びも大切です。ストライキなどの万が一に備えて日系の航空会社の利用がおすすめです。また、空港到着後、学校までの送迎手配は必要ですか?忘れずに済ませておきましょう。

⑨:「パスポートは持っていますか?」パスポート(旅券)の準備

ざっとですがパスポート(旅券)の発給手続きについて説明します。新規の場合、受け取り時に本人確認があるので、最寄りの区役所・市役所などで手続きするようにしましょう。

一般旅券発給申請書、戸籍謄本、本人確認書類1点または2点、パスポート用の写真1枚が必要になります。

お子さまの本人確認書類は、「マイナンバーカード」または「保険証と学生証など」を用意します。パスポート写真には規定がありますので、確認して用意しましょう。

一般旅券発給申請書は「5年パスポート用」と「10年パスポート用」の2種類ありますが、申請日に18歳未満の方は5年用しか選択できません。

すでにお持ちのパスポートの更新は、令和5年3月27日からマイナンバーカードを使ってオンラインでできるようになりました。

⑩:「留学中の病気になったらどうするの?」留学保険への加入

留学中は、もしものときのために留学生向けの保険に加入する必要があります。留学先の指定保険に加入するか、適切な保険に加入して必要な時に証明できるようにしておきましょう。

保険会社各社でさまざまな保険プランが用意されています。保険費用だけでなく、補償内容や特約などを比較して決めましょう。

出発直前まで加入できますが、余裕をもって手続きを完了させておくと安心です。

⑪:通信方法の準備

現地でも快適にスマホやタブレットを使用できるように、通信方法を検討しましょう。

海外でスマートフォンを利用する方法はいくつかありますが、日本の通信事業者の国際ローミングを利用するか、現地で利用できる海外SIMカードやeSIMがおすすめです。

海外でスマホを使用する場合は、国内で利用しているSIMカードを現地の通信回線を利用できる海外SIMカードに差し替えます。eSIMへの切り替えも有効です。

ただし、契約を切り替えるとこれまでの電話番号が使用できなくなる場合があるので、注意が必要です。

語学力に不安がある場合は、日本であらかじめ用意しておくことをおすすめします。

こちらの記事では格安のプリペイドカードを中心に、日本国内で買えるおすすめのSIM、eSIMカードが紹介されているので、ご参考ください。

⑫:病院へ行く(予防接種、歯科受診、かかりつけ医受診など)

留学で必要になる予防接種の証明書は国によって異なります。予防接種証明書とあわせて健康診断書の発行を求められることもあります。英文の証明書が望ましいため、対応している医療機関で発行を依頼して準備するようにしましょう。

常備薬の持参が必要な場合は、かかりつけ医に処方してもらいます。

大量の医薬品の持ち込みは税関のチェックを受ける可能性がありますので、注意が必要です。自分がどの医薬品をどのような病気や症状で服用しているのかを説明できる文書(英文)を携帯することをおすすめします。

海外での虫歯の応急処置は日本と比べ非常に高額になりがちです。留学が決まったらできるだけ早めに歯科健診を受けて、虫歯などのトラブルを完治させるように心がけましょう。

準備編のまとめ

今回は、準備編の最終回として、わが家の出発準備について保護者サイドの準備や手続きをご紹介しました。そして、一般的な高校留学の出発までの手順を12のステップに分けて詳しくみていきました。

出発前の最後の1か月は特に慌ただしく過ぎていきましたが、なんとか息子は無事留学へ出発することができました。

次回からは、いよいよドイツ留学編のスタートです!

日本の片田舎の高校生が、ドイツでホームステイをしながら高校生活を始めます。

現地の高等学校(ギムナジウム)に編入した息子の学校生活やホームステイ先での過ごし方など、この記事を読めばすっかり皆さんもドイツ留学や高校留学の情報通になれますよ。

ドイツ留学の話だけでなく、高校留学に役立つ情報もたくさん載せていきます。高校留学に興味のある皆さま、留学編もどうぞお楽しみに!

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mimosa
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【経歴】
芸術系四年制大学卒業後、IT企業勤務を経て、中国・カナダへ語学留学。帰国後、中国語と英語を生かして一般企業と日本語学校に勤務。そのほか、中国語講師としての就労経験あり。その後、子育てをしながら教育機関に5年間勤務。
現在は、在宅でフリーランスライターとして活動しながら、コロナ禍で断念した母子海外移住にリトライ中。

【主な執筆】
・知育教育&英語教育
・英語学習、中国語学習、多言語学習
・海外留学、高校留学、小学生からの留学、習い事留学、シニア留学
・海外移住(特にヨーロッパ圏)、母子移住
・国内留学(山村留学)

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