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留学マナビジン英語資格TOEICTOEICの解き方を変えれば、スコアも英語力も獲得できる!(1)

TOEICの解き方を変えれば、スコアも英語力も獲得できる!(1)

間違ったTOEICの解き方

多くのTOEIC学習者は、「スコアを上げるためにはどうしたらよいか?」ということばかりを考えてしまい、英語力が上がりにくい問題の解き方になってしまうことがよくあります。

せっかくTOEICの勉強をするのであれば、単にスコアが上がるだけでなく、ついでに「使える英語」も身につくような解き方を実践した方が一石二鳥です。

今週から数週間にわたって連載していく記事では、各パートで見られる典型的な間違った解き方について説明しながら、その代替案を提示していきたいと思います。

パート3と4で見られる間違った解き方

例えば、リスニングセクションのパート3と4では、「放送文を聞きながら、選択肢に目を走らせ、リアルタイムで解答を選んでいく」という解き方をする人が多くいますが(受験者の70%以上)、その結果、リスニング力が付かないという皮肉的な状況を生んでいます。

赤字で表記してあるのが「設問」で、青字が「選択肢」です。

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Why is the woman calling?

(A) To place an order
(B) To request technical assistance
(C) To inquire about shipping rates
(D) To discuss sales results

なぜこのような状況が生まれるのかというと、他の英語試験と違い、TOEICでは各問題に設問と選択肢の両方が記載されているため、放送文を聞いている途中で解答を選べてしまうためです。

これによって、TOEIC最大の矛盾点である、「リスニング試験なのに、リスニングしていない人が多い」という現象が起こっているのです。

放送文が流れている間、聞こえてきた単語や表現と同じ、あるいは似ているものが含まれている選択肢を探すことに意識の大半を向け、言われている内容を聞き取るという、肝心なリスニング作業がおろそかになってしまうというわけです。

普段からこのようなアプローチで問題を解き、本番の試験も同様に解いているとしたら、リスニングの練習をしていないのと同じなので、たとえスコアが上がったとしても、実際は、より英語が聞こえるようにはなっていない可能性があります。

もっとも重要なことには、この解き方では、しっかりリスニングして内容を理解しないと解けない問題には対応できないため、スコアもどこかで頭打ちになります。この方法でも、リスニングセクションで400点くらいまでは取れる可能性はありますが、450点やそれ以上は難しいです。事実、上級者になればなるほど、この解き方をする人の割合は減っていきます。

また、仮にこの解き方でそれなりのスコアを取得したとしても、「TOEICの英語は全然聞き取れないなぁ」という感覚は残り続けます。僕自身、リスニングセクションで350点~400点くらいの頃は、この解き方だったのですが、「なぜTOEICでは聞き取れる感じが全然しないのだろう?」と本気で悩んでいました。

答えは単純。「聞いてなかったから」です。

では、どのようにしてこの問題を解決すればよいでしょうか?

問題の解き方について考える

まず、パート3と4では、大きく3つの解き方があります。

1.上述の「放送文を聞きながら答えを選ぶ」

この方法の問題点をまとめると、「聞いていないので、リスニング力がつかない」「難しい問題には対応できないので、スコアも頭打ちになる」というものです。聞きながら問題冊子にチョンと印をつける人が多いので、「聞きながらチョン」と呼んでいます。

本来、問題冊子に印をつけるのは禁止行為なので、放送文を聞きながら、同時にマークする人もいますが、これは最悪の解き方です。

というのも、そもそもこの方法のメリットは、選択肢を見続けることによって、聞こえてきた単語や表現を見つけ出すことであるはずなのに、マークまでしてしまうと、視線が一瞬選択肢からそれてしまい、その間に放送文が流れてしまうからです。

「聞きながらマーク」は、「聞く」「答えを選ぶ」「マークする」という3つの作業を同時にすることになるので、もっとも聞くことがおろそかになる方法とも言えます。

2.「放送文を聞いている時には、何も見ないで聞き取ることに100パーセント集中する」

長期間留学した人や帰国子女など、リスニング力が本当にある人は、このやり方でも高得点を取れます。ですが、一般的には、放送文が終わった後に問題を見ると、「その情報については注意して聞いてなかった!」と、設問の重要なポイントを聞き逃してしまうことがよくあります。

聞き取りに100パーセント集中しているつもりでも、肝心な聞きどころがぼんやりしてしまうため、放送文を聞き終わってから設問に戻った時に、言われていたことを思い出せず、問題によっては自信を持って解答できなくなってしまいます。

そもそも放送文の聞きとりがおぼつかない初級者や中級者の場合は、玉砕してしまう可能性が高いので、お勧めしません。

ですが、1つ目の「聞きながらチョン」する解き方をしている人よりも、この解き方を実践している人の方が、概して、実用的なリスニング力が高い人が多いのというのも事実です。リスニング力に自信のある方、純粋にリスニング力で勝負したい方は、この方法を採用してもよいかもしれません。

3.上記の2つの解き方の良い点を組み合わせた方法

パート3と4のベストな解き方については、次の記事でご紹介します。
TOEICの解き方を変えれば、スコアも英語力も獲得できる!(2)

あわせて読みたい:オンラインで受講可能なTOEIC講座【15選】zoom、skypeを使った短期TOEICセミナーを随時更新

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澤田健治 TOEICスクール「澤田塾」代表
澤田健治 TOEICスクール「澤田塾」代表
TOEICスクール「澤田塾」の代表

日英翻訳者(ひらがなタイムズ/NHK) TOEIC990点(満点) 英検1級(通算13回合格、うち優良賞3回) 2013年ICEE(国際英語コミュニケーション能力検定)優勝 (松本道弘主催の、英語コミュニケーション能力を競い合うトーナメント)

私塾「澤田塾」では、音声トレーニングやスラッシュリーディング、暗唱などを取り入れた独自の指導法で、「使える英語」と「スコアアップ」を同時に獲得するレッスンを行っている。

書籍:TOEICテスト最強攻略PART1&2

ブログ「本当に役立つTOEIC勉強法」 管理人

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