HOME国内で英会話練習英語を使う仕事【貿易事務】で働くために必要なTOEICスコアや資格は? 未経験は本当に難しいのか

【貿易事務】で働くために必要なTOEICスコアや資格は? 未経験は本当に難しいのか

貿易事務と聞くと海外と頻繁に連絡を取り合うイメージで、高い英会話スキルが必要だと思っていませんか?

しかし実際は、英文の読み書きがある程度出来れば問題なく業務をこなせます。

ただし、実務で扱う書類は基本的に全て英語のため、ある程度の英語力は必要とされているので、英語に苦手意識があれば苦労するかもしれません。

この「ある程度のレベル」とはどのくらいの能力を求められているのでしょうか。そこで現在、関西にある大手貿易会社で事務をしている筆者が、英語力を測る代表的な試験であるTOEICの試験で貿易事務に必要なスコアや資格を紹介します。

貿易事務に必要なTOEICスコア

多くの貿易事務の求人情報や応募資格において、記載が必須とされている条件が「TOEICのスコア」です。TOEICは日本でも代表的な英語力を測る試験のひとつであり、貿易事務を目指すなら、目安は600~650点といわれています。

業務未経験でも雇ってもらえる企業がある中、必要資格としてTOEIC600点以上が提示されていることが多いです。さらに商社やメーカーの貿易事務に関しては、TOEICのスコアがないと応募すらできない求人もあるので、600点前後を目標に勉強を始めることをおすすめします。

TOEICの全体概要

TOEICの試験はリスニングパートPart1~4(全100問)とリーディングパートPart5~7(全100問)の回答4択形式の全200問です。時間配分はリスニングに約45分間、リーディングに約75分で合計2時間に及ぶ試験で、問題文や選択肢は全て英語で記載されています。

TOEIC600点以上目指す人へ向けた学習方法

各Partを6~7割正解すれば問題ないです。その中でも比較的点数の取りやすい、Part1~2、5~6の正解率を上げるよう意識しましょう。そして、早めに過去問に取り掛かりましょう。

単語や文法など基礎を押さえることも大事ですが、TOEICは実際の試験内容に慣れることが正解率UPに繋がります。過去問を解いて間違えた問題やまぐれで正解した問題にチェックを付け、最低2回は見直すようにしましょう。その際必ず解説も合わせて読み、内容をしっかり理解することが大事です。

■ リスニングパート(Part1~4)

Part1は写真描写問題、Part2では応答問題、Part3は会話問題、そしてPart4では説明分問題が出題されます。

Part1では音声が読み上げられる前に写真の全体像を掴み、人物の動作や写っているアイテムを記憶し頭に入れておくようにしてください。これはPart3、4でも同様に使えます。

次の問題のイントロダクションが始まるまでの時間を利用して、質問文に目を通すようにしましょう。内容が少しでも頭に入っているのと入っていないのとでは理解するスピードが違います。

Part2は説明で出てきた単語が、選択肢にわかりやすく含まれていたらひっかけの可能性が強いので、他の選択肢も注意深く聞くようにしてください。

また、リスニングパートは「ディクテーション」を学習に取り入れ、正確な聞き取り能力を高めると効率的です。

ディクテーションとは、音声を聞く→スクリプト読む→音声聞きながら英文書く(このときスクリプトは見ない)→スクリプトを読んで自分の書いた英文と比較し修正する、という学習法です。

習慣化すると英文を聞き取る力がぐんと上がり、リスニングパートで高いスコアを出せるでしょう。

■ リーディングパート(Part5~7)

Part5は短文穴埋め問題、Part6では長文穴埋め問題、Part7で3つの長文読解問題(チャット・メール・手紙がほとんど)が出題されます。

このパートのポイントは「時間配分」を考慮することです。目標時間を設定してPart5~7まで通して問題を解きましょう。そこで特に時間がかかった部分や解けなかった問題をチェックし復習するようにしましょう。

学習で時間がかかった部分は実際の試験でも同じように躓きます。自分の弱点を把握して効率よく克服しましょう。

また、限りのある時間の中でいかに、設問や選択肢の内容を正確に理解するかが重要です。ここで必要なのが「速読力」です。英文を頭の中で翻訳するのではなく、スラッシュリーディングで英文を分解し構造をわかりやすくします。そうすることで、意味の区切りを意識しながら文章を読む習慣をつけることが出来ます。

参考書選びで失敗しないために

本屋へ行くと数多くのTOEIC学習者向けの参考書や問題集が並んでいて、どれを選べばいいのか悩みますよね。しかし、本屋で推されているから、著者が有名な人だからという理由で購入することはオススメしません。

貿易事務として働くために必要なレベル(600点以上)に焦点を置き、自分に合った本を選びましょう。ポイントとしては、解説が丁寧であること、発行日が古くないことの2つです。ここではTOEIC600点以上を目指すあなたに薦める書籍を紹介します。

■ 公式TOEIC Listening & Reading 問題集の最新版

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TOEICの試験作成をしているESTが出版しているため、実際の試験の雰囲気が掴めてTOEIC受験者からとても評判の高い問題集です。最新の傾向を把握するために、改訂版を選ぶようにしましょう。

■ TOEIC®︎L &R TEST 出る単特急 銀のフレーズ

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単語帳で最も有名な”金フレ”の基礎固めバージョンで、600点以上を目指す人に向けられています。重要単語を1000語に凝縮しており、スマホの無料音声アプリにも対応しているので、スキマ時間にサっと学習ができます。最短で英単語をマスターしたい人にオススメです。

■ はじめて受けるTOEIC®︎L &Rテスト 全パート完全攻略

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TOEICを初めて受ける人や、Part毎にしっかり対策を立てたい人にオススメです。帯に「一冊完結!」と謳っているように、全てのパートの学習ポイントと傾向を押さえているので、ある程度基礎を固めた後にこちらの問題集に取り組めば総復習に効果アリです。

高度な英語スキルは貿易事務に必要なのか?

ここで1つ、疑問に感じる方もいるかもしれません。そもそもTOEICで高スコアを出したところで、貿易事務として使える人材なのか、という点です。

貿易事務の仕事内容は、基本的に物流の専門的な知識を身に着けることを優先されるため、高い英語スキルはそこまで重要視されないのが実情です。

一般的に貿易事務に求められる英語スキルは、メールを用いたリーディングとライティングの2つです。海外の取引先やエージェントへスケジュール連絡や輸送トラブルの対応をすることが多く、臨機応変にコミュニケーションを取る能力が求められます。

この能力を高めるにはとにかく経験を積むしかないのです。つまり、実務では高度な英語スキルよりも、迅速に対応する事務処理能力の方が求められるということです。

しかし、商社で働きたい人や勤めている会社で高い英語能力を求めている場合は、TOEICの高スコアは必要とされます。つまり、ある程度の英語力は持っていることにこしたことがないということです。

TOEIC以外でオススメの資格を紹介

TOEICは英語の読解力を伸ばすという点において、書類や英文メールの読み取りに大きく役立ちます。

しかし、TOEIC以外で英語学習にもなり貿易事務の仕事に役立つ資格はあるのでしょうか? いくつか英語関連に絞った有名な試験を紹介します。

TOEIFL

大学出願や留学希望者をターゲットにした試験で、150カ国以上で受験されています。英語圏の大学入学を希望するには、各大学が提示している条件に満たしたTOEFLのスコアの提出が必要になります。

試験内容はリスニング、リーディングに加えてライティング、スピーキングの4技能全てが対象です。なお、TOEFL70〜80点がTOEIC600点前後に匹敵するので試験を受ける際は目安にしてみてください。

履歴書にTOEFLのスコアを記載することで、英語やグローバルビジネスに高い関心があることをアピールできます。

英語検定

小学生、あるいは中学生時代に受講して聞きなじみのある方が多いのではないでしょうか。日本英語検定協会が実施する5級から1級までの7段階(準2級・準1級含む)に分けられた日本人のための英語技能の検定試験です。

TOEICと異なるのは、主にリーディング・ライティング能力を重視した学生(小学校〜高校)を対象にした試験という点です。英検2級がTOEIC600点前後と同じレベルになり、今でも求人の必須資格に英検2級が記載されているメーカーやフォワーダーも少なくありません。

貿易実務検定

その名の通り、貿易実務に関する知識や技能を客観的に測り証明する試験です。C〜A級まであり、未経験者はまずC級取得から目指すことをおすすめします。

試験内容に「貿易実務英語」があり、実際に業務で取り扱う書類や契約書が試験に出題されるので、実務に出てくる形で英語が理解できます。実務英語と同時に輸出入の流れや基本的な貿易知識も試験内容に含まれているため、勉強して損はないです。

英語関連の資格に関しては、こちらの記事も合わせてご覧ください。
英語資格試験一覧【25選】TOEIC・IELTS・翻訳・通訳・専門性の高い資格まで完全網羅

貿易事務として働くなら平均的な英語スキルは身に着けておきましょう!

貿易事務として働くために必要なTOEICスコアとその学習方法、さらにTOEIC以外に役立つ英語学習について紹介しました。

事務職の中でも給与が高く業務内容も専門的なため、今後目指す人も多くなる職種になるでしょう。平均的な英語のスキル(TOEIC600点)を最初の目標として英語学習に励んでみてはいかがでしょうか。

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きんくま
きんくま
営業事務5年、フォワーダー業務2年、現在は海外営業事務としてコレポン業務を行なっております。

【資格】
・秘書技能検定二級
・貿易実務検定B級
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