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留学マナビジンオリジナル英語教材ジブリで英文法wouldの4つの意味と使い方|ジブリde英文法#02

wouldの4つの意味と使い方|ジブリde英文法#02

“would”は、日常会話で最もよく使われる助動詞の一つです。

とても便利であると同時に何通りも意味があり、分かるようで分からないという方が多いのではないでしょうか。

まず、wouldの基本的な考え方を理解しましょう。

一言で言ってしまえば、wouldは「不確定なこと」を表します。そしてもう一つは「丁寧な言い方」である、ということです。

英語を英語のままニュアンスで掴むことが英会話を上達させるコツです。そのために大切なことは、実際に使われている英語にたくさん触れること。そして楽しく続けられることが何より大切です。

ジブリ映画を観ながら英文法を学ぶシリーズ、今回は、「天空の城ラピュタ」の映画から、日常会話でよく使う”would”の4つの用法と使い方を解説します。

*記事内の画像はジブリ公式サイトが提供している素材のみを使っています。そのため、画像と各英会話シーンがあまり一致していませんが、予めご了承ください(あくまで雰囲気を思い出してもらうために使ってます)。なお、ジブリの英語版は、海外在住であれば海外版ネットフリックス、国内であれば英語版DVD(アマゾンへ)で、英語音声・字幕を楽しめます。*リージョン要確認

wouldの基本的な考え方

不確定なことに対して使う

willが未来に対してほぼ確定している意志を表すのに対し、wouldは確定していないニュアンスを伝えるために使います。

例:I will go on a business trip next month.(来月、出張に行きます。)
:I would go on a business trip next month. (来月、出張に行くかもしれません。)

丁寧で控えめな言い方に使う

ビジネスシーンなどで丁寧に伝えたい時や、友人間でも控えめに言いたい時に使います。

例:I want to have a meeting. (ミーティングがしたい。)
:I would like to have a meeting. (ミーティングをさせて頂きたいのですが。)

この2つの基本ルールを理解しておけば、山ほどあるwouldのニュアンスがより理解しやすいですよ。それでは、ラピュタの例と共に、実際の英会話ではどの様に使われているかを見てみましょう。

wouldの用法その1.  ~だろう/~かなぁ 推測を表す

ある仮定した状況において、「~だろう」と結果を推測する使い方です。あくまでも不確定なので、断定した言い方ではありません。

ラピュタのシーンを見てみましょう。ポム爺さんが、「石が騒いでいる時は、山の上にラピュタが来ている証拠だ」と言うのを聞いたパズーが、興奮して話す場面です。

天空の城ラピュタ2

オリジナル(日本語)その時空にのぼれば、ラピュタを見つけられるんだ!
英語訳:If you went up to the sky then, you would find Laputa!

この時、彼らは地下にいますよね。つまり、空へのぼるというのは仮定の話です。空へのぼったら、ラピュタを見つけることが出来るだろう!という推測の意味で、you would findが使われています。

If + 主語 + 動詞(過去形), 主語 + would +動詞(原形)でまるっと覚えましょう。

If I were you, I would…という言い方もよく使います。実際の英会話では、If I were youが省略されることが多く、日本語で言う、(私なら)~するかなぁのニュアンスです。

例:I have been working overtime with no pay. What would you do?
(ずっとサービス残業してるの。あなたはどうする?)
 
I would change the job.
(私なら仕事変えるかなぁ)

この文でYou should change the job. というと、(あなたは仕事を変えるべき!)と、とても強い言い方になってしまいますが、私なら~するかなぁ、と不確定なニュアンスを残して控えめに伝えることができる言い方です。

wouldの用法その2. ~がしたいのですが、~してもらえますか? 丁寧な言い方

「Will you/Can you~?」や「want to」を丁寧な言い方にしたニュアンスで、~がしたい、~してもらえますか?などの丁寧で控えめな言い方をする時の使い方です。

ラピュタの例を見てみましょう。

シータ(女の子)が初めてポム爺さんに出たったシーンです。シータが持っている飛行石の力が余りにも強く、ポム爺さんの気分が悪くなってしまい、彼女にこう言います。

オリジナル(日本語)すまんが、その石をしまってくれんか?
英語訳:Dear, would you mind covering the stone?

~してもらえますか?という意味の、Would you mind ~ing を使っています。

この時、ポム爺さんとシータは初対面ですよね。2人の間にはまだ距離があるし、丁寧な言い方で、Would you mind ~?と使っているのでしょう。

「Can you cover the stone?」でも意味は伝わりますが、その場合、もう少し2人の関係がフランクな印象に聞こえるでしょう。

例:I would like to have a glass of wine. (グラスワインが欲しいのですが…)
 
Would you like something to drink? (何か飲まれますか?)

この様な丁寧な言い方は、会話をする相手との関係性や状況で決まってきます。

ビジネスシーンやレストラン等、お店の人、目上の方と話すには「want to」より「would like to」、「Can you~?」より「Would you/Would you mind~?」が使われます。


時制の一致ともいわれますが、過去の話の中で未来の事を話す時に使います。

可愛いシータ(女の子)に会いたい為に、キッチンへやってきた海賊の一人が言い訳っぽく言うシーンです。

ラピュタ1

オリジナル(日本語):暇だから何か手伝おうかなんてなぁ~(と思った)
英語訳:I thought I would give you a hand in my spare time.

もしこの文章が現在形のI think を使うと、I think I will give you a hand…となり、これから手伝おうと思ってるという未来へのニュアンスになります。

でもここでは、I thought (思った)と過去形が使われていますよね。この海賊は手伝おうと思ったから、キッチンへやってきたのです。その、思った時点での未来(will) は過去形のwouldに変換しないといけません。

少しややこしいですが、時間軸を合わせる必要があります。

例:She said that she would go to Hawaii. (彼女はハワイに行くと言っていたよ)
 
I knew she would do that. (彼女がそうすると知ってたよ。)

wouldの用法その4.  否定文で強い拒絶 ~しなかった

基本ルールの不確定な意味で使われるwouldや丁寧なニュアンスで使われるwouldとは違う意味になりますが、過去の強い拒絶を表すにもwouldが使われます。

パズーがシータを救うことが出来ず、落ち込みながら家に帰ってきた時、ドーラに「娘(シータ)を金で買ったのかい?」と言われ、必死に反抗するシーンです。

ラピュタ2

オリジナル(日本語)違う!そんな事するもんか!!
英語訳:No! I wouldn’t do that!

絶対にそんな事しない!というパズーの強い意志が感じられる部分です。

これは「I will not do that」(絶対にやらないよ!!)というwillの強い意志を表す過去形だと思えば、分かりやすいのではないでしょうか。

前後の文脈によって、現在や未来の話をしているのか、過去の話をしているのか理解をする必要がありますね。

例:He would not accept our offer. (彼はどうしても私たちのオファーを受けなかった)

まとめ

Wouldの代表的な使い方、ニュアンスを掴めたでしょうか?

実は今回説明できなかった他の用法や意味もまだあるくらい、wouldの用法は幅が広く難しいイメージがありますよね。

しかし、wouldの基本的なルールとして、「不確定なこと」を表すという意味か「丁寧にな言い方」の表現であると考えていれば、日常会話で多く使われるwouldは理解できるでしょう。

まずは、ラピュタで出てきた4つのwouldの使い方を自分のシーンに合わせて練習してみてくださいね。Wouldがうまく使いこなせると、より細かいニュアンスを伝えることができ、英会話がぐんとレベルアップしますよ!

ジブリで英語勉強シリーズ
#00 英語のニュアンスはアニメに学べ!英語字幕でジブリを見る方法もご紹介
#01 現在完了と現在完了進行形の違いと使い方
#02 wouldの4つの意味と使い方
#03 couldの4つの意味と使い方
#04 使役動詞「MakeとLet」の違いと使い方
#05 Ifを使用した条件文・仮定法の4つの種類
#06 比較級の4つのルールと使い方
#07 「~のようだ」を意味する「look、look like、seem、seem like」の違い
#08 I think 以外の英語表現10選
#09「just」の5つの意味と使い方
#10「anotherとother、the otherの使い方
#11「~だよね?、~でしょ?」を表す付加疑問文の使い方
#12「must, have to, should, had better」の違い
#13 must have, should have, could have, would haveの4つの違い
#14「should have, must have」の違いと使い方
#15「this, that, these, those」の使い方と違い
#16 現在完了形「ForとSince」の違いと使い分け
#17 「in, at, on」の意味と使い方、使い分け方法
#18 「mostとalmost」の違いと使い方
#19 関係副詞「why, Where , When, How」の違いと使い方
#20 よくわかる「to」と「for」の違いと使い方
#21 「see, look, watch」の違いと使い方
#22 「used to do〜, be used to~ ing」の意味の違いと使い方
#23 as~as構文の意味、例文、使い方
#24 neverの4つの意味と使い方
#25 「unless, if not, otherwise, or」の意味の違いと使い方
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マナビジン編集部
マナビジン編集部
マナビジン編集部チームでは「英語が伝わる楽しさをより多くの方へ」をモットーに英語学習や英語を使ったキャリアに関する情報発信を行っています。

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