インタビューを受けて頂いた「佐々木さん」の履歴
性別 女
取得している点数 TOEIC815点(L475点 R340点)
主に使用したテキスト
・TOEIC®テスト新公式問題集Vol.5
・TOEIC®テストPart4攻略法 安河内 哲也 編
・TOEIC®TEST 英単語スピードマスター 成重 寿
・TOEIC®テスト900点攻略完全パッケージ 田中 亜由美 著
・TOEIC®TEST860点攻略本 CD3枚付き 旺文社
・解きまくリーディングドリルれ!TOEIC®TEST イ・イクフン 著
・極めろ!リーディング読解力TOEIC®TEST イ・イクフン 著
etc.
なぜTOEICで高い点数をとろうとおもったのですか?
当時26歳の時に初めてTOEICを受験しました。
その6年程前に1年程の海外生活を経験していたので、どうにかなるだろうと何の準備もせず受験したところ、結果は610点でした。
もっと取れると淡い期待を抱いていたのですが、それは簡単に打ち砕かれてしまいました。当時周りにはもっと英語ができる人と見られていたので、TOEICの結果は恥ずかしくて言えませんでした。
それからコツコツと英語学習をするようになり忘れてしまっていた文法もやり直し、10か月後には105点アップの715点を取りました。
しかしそこから私は結婚、妊娠、出産、子育てへと英語に関わりを持つ時間をとれなくなっていったのです。
きちんと子育てを頑張りたい!と専業主婦を選んだ私は妻として母親として自分の時間をすべて主婦業、母親業に注ぎ込みました。
次第に英語関係の参考書たちは段ボールにしまい込まれ押入れの中に眠らせてしまいました。私はもうすっかり、「過去に少し海外経験のある、過去に少し英語ができた人」になってしまっていたのです。
これからも一般的な主婦として生きていくことに何の疑問も持っていないころでした。
しかし、人生とは面白いもので、ある日突然すっかり忘れていた英語が向こうからやってきて「お前、そんなんで人生いいのかよ!」と私にせっつくように、英語を使わざるを得ない機会を与えてくるのでした。
これはもう意地悪としかいいようがありません(笑)
それは、子供が小学校に上がった時のことでした、私は短期間のパートに出ることになりました。
そのパート先には外国人がいて、私の履歴書には海外経験があると書いてあったのでパート先の職員達はそれを小耳にはさみ「英語出来るんでしょ、話してよ」とか「この英語ってどういう意味?」などと私を質問攻めにしてくるのです。
英語から長い間遠ざかっていた私は外国人と英語で話すことさえままならぬ状態で、
「See you later!」と言われても「later? え?後で?」なんて返してしまう始末。
もう英語の感覚はすっかり抜けてしまっていました。
次第に職場の人たちも「あんまり英語出来ないんだね…」という雰囲気になり、誰も英語の質問なんてしてこなくなってしまいました。
私はすっかり英語が怖くなり、英語というものから逃げ出したくなってしまったのです。
しかし、そんな悔しい思いと同時に、このまま悔しくみじめな思いのまま人生終わってたまるか!と体の奥底から人生逆襲の力が湧き上がってきたんですよねー。
当時2012年。すでに35歳。
このまま妻として母として平和に過ごしていくんだと疑いもしなかった私が、英語でお金を稼ぐくらいまでになってやるぞと意思を固め、新しい自分が始動し始めたのです。
それからというもの、私は毎日何時間も机に向かい、英語CDを聴きまくり、キッチンには料理や茶碗洗いをしながらでも見れるように覚えられない単語を張りまくり(笑)、とにかく身の回りの物をできるだけ英語に変えていきました。
そして約10年振りに受験したTOEICでは過去に取った点数をはるかに超える815点を取ることが出来ました。
800点を超えたことは嬉しかったのですが、そこにたどり着いてみると、実際まだまだと感じ現在は900点超えを目指して頑張っています。TOEICは不合格というものがないので、目標が立てやすく私には合っている気がしますね。
TOEICのスコア表には点数だけではなく、パーセンタイルランクといって自分が取得したスコアに満たない受験者が全体でどの位を占めているのかをパーセンテージで示してくれたり、自分の長所や短所も記載され、リスニングで4つ、リーディングで5つの項目における正答率も示されますので、自分のレベルも客観的に見ることができ、次回の目標も立てやすいです。
これからも頑張りますよ!
最もやってて効果があったものを教えてください。またどうやって勉強しましたか?
最も効果があった勉強法はズバリ、音読でした。
まず私の場合、良さそうな教材を見つけ(必ず音声CD付き)スクリプトを見ずに紙(ノートなど)と鉛筆を用意し、CDをセットします。もしくは今ならmp3の何かでもいいと思います。
一時停止や早戻しを何度も押しますので、スマホやiPadが便利ですね。
まずは聞いたまま紙に書きだします。そう、ディクテーションです。英語学習者の皆さんもきっと聞いたことがあると思います。
私は音読の前にこのディクテーションを必ずします。
まず聞いたまま一語一語書き出し、どうしてもわからない単語も何度も聞き、自分の限界まで聞きます。自分の限界まで聞いてもわからない単語があったら、そこは聞いたままにこんな感じかなと思うスペルで書いておきます。
もちろんディクテーション初心者は短めの英文からでいいと思います。だんだん慣れてきたら長文に挑戦していきます。
英文をすべて書き出したら、スクリプトを見て一語一語間違いをチェックします。そのとき間違ったスペルがあったら何度も書きスペルを叩き込ませます。
どうしても聞き取れなかった単語をチェックしたらもう一度CDを聞いてみましょう。その時目と耳でしっかりその単語をインプットさせましょう。
次に意味を把握します。意味が理解できたらやっとここで音読の出番です。
ここで音読することによって今まで何度も耳の限界まで聞いてきた英文が口から聞いたままの音で出てくるようになります。発音にも注意し出来るだけ大きな声を出すのが大切です。
さぁ音読にもかなり自信がついてきたところでしょう。
次はタイムウォッチを準備します。
英文を読むスピードを上げるため、読み始めから読み終わるまでを計測し、これが自分の限界という速さに挑戦します。
50秒25が35秒19にというようにタイムを縮めていくのです。そう、まるでアスリートのような気持ちで。
大体私の場合は10回から13回読むと自分の速さの限界になってきます。これくらいやるともう息継ぎの限界が分かってきます。
そして声も枯れるでしょう。これでOKです。
あなたの身体の中にありとあらゆる身体のツールから英語がしみこんだはずです。
この勉強法を繰り返すうち英文が音の塊として口から出てきやすくなり、英文の意味もすんなり頭に入ってきて、スペルもしっかり覚え、耳も相当鍛えられます。
語学の習得に必要な読む・書く・話す・聞くの4技能が自然に身に付くのです。
上記の一連の学習はとても疲れます。疲れますが、皆さんも御存知の通り、語学習得に近道なんてありません。努力あるのみ!!
最も効果がなかったものはなんですか?
そうですね、英語学習でこれは無駄だったと感じるものは正直少ないのですが、、、
あえて言うなら、ただ聞き流すだけですと謳っている教材は、あまり効果が感じられませんでしたね。
例えば、聞くだけで日常英会話表現が身に付きますよとう教材を持っているのですが、中身はこんな感じです。様々なトピックがあって「今日の晩御飯何にする?」や「確かにそうだね」「考え直してみるね」なんてのもあります。
それはいいのですが、CDに収録されているのは会話形式ではなく、そのトピックに合った短いフレーズを特に間も設けず、ただただ外国人がしゃべっているだけでした。
何度か挑戦してみましたが、ストーリー性もなく、これではどういったシチュエーションでこのフレーズを使うといいのかがわからないままで嫌になって、段ボールにしまい込んでしまいました。
やはり日常英会話はシチュエーションごと覚えるのがとても大切だと思いますね。
TOEICのスコアをとってどう変わりましたか?
英語力に関して言うと、正直まだまだだと常に感じています。
英語力はもちろん昔と比べるとアップしましたが、実際ニュースを英語で聞いたとき知らない単語だらけで意味がとれなかったり、映画も字幕なしで理解できるものは割とシンプルな内容のものだけです。
難しいサスペンス系なんかはお手上げでなんです。
ただTEOICを受験することは、英語を学習するうえでとても良い目標になり毎日の勉強に張り合いが出ます。
仕事に関しても、もっともっと頑張ってスキルアップして、英語を使ってお給料をいただける位になりたいですね。
それが私の今の夢です。
英語は学ぶのをストップしてしまったとたん急降下してしまうものです。ですから立ち止まらず、これからはどんなことがあっても勉強をやめない覚悟でいます。
私は家族にも「何があっても毎日英語の勉強を続けるからね!」と宣言しています。
ですからこの1年程は出掛ける用事があって家に戻れないときでさえも、車の中で英語CDをかけたり熱が出て寝込んでも、単語一つでいいから覚えようと参考書を開いて頑張ってきました。
そのうち家族も私の夢を本気で応援してくれるようになりました。
本当に嬉しいことです。
周りの人に自分はこの目標で頑張ると宣言することは、自分への戒めにもなるのでオススメですよ。何歳になっても夢を持つことは素敵なことです。同じ景色がキラキラ輝きだします。
私は英語が大好きです。
その大好きな英語でお仕事ができたらと想像するだけでワクワクします。皆さんも夢をもって一緒に頑張りましょうね!
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