皆さんの中には、こういった経験はありませんか?
大学時代は趣味で海外旅行に行っており、旅行中の会話では困らなかった。しかし、社会人になり海外のクライアントを相手にすると歯が立たず、悔しい思いをした。
かく言う私も、そのような悔しい思いを経験しました。
私は、エンジニアとして働いており今年で3年目になります。
初めて自分の英語力に危機感を覚えたのは、入社後の研修直後、研修が終わり配属されるや否や、常用的に英語を用いる環境で困惑し、当初は専門的な英単語を辞書で調べて意味を取ることがやっとでした。
しかし、ここまでは社内的なものであり、ある程度の誤魔化しが効くのですが、そんな私に思ってもいない事態が起こります。
入社後、半年程度で私が担当していた案件が決まり、受注しました。
クライアントは世界屈指、アメリカの超大手企業でした。基本的にはメールベースのやり取りですが、打合せではアメリカ英語を直に体験しました。
私は、ほとんどの対応を上司に委ねるしかなく、無力同然、議事録すらまともにとることができませんでした。
上記の経験を経て、私は早急に英語力の向上が必要だと改めて認識し、今回紹介する勉強法を実践することにより、最終的には1年間でTOEIC200点アップを達成。
今では簡単なやり取りなどであれば、上司の力を借りることなく対応できるようになりました。
詳しくは以下でご紹介します。
1. 私が実践した勉強法
まず、抽象的な表現で私が実践した勉強法を説明すると以下の通りです。
英語の構成をイメージ(感覚)で捉える・理解する
具体的に説明すると、参考書などによる文法の勉強を止め、会話により英語の構成を学習するといった方法です。
実際に以下のような勉強をしていました。
上記の勉強法に至った経緯を以下でご説明します。
まず私は、言語を学ぶ上で評価される項目について考え、以下の4項目と結論付けました。
「読む・書く・聞く・話す」
上記の4項目に対し、意思疎通を行う上で重要な要素を絞り出し以下と結論付けました。
・書く: 単語力・文法(構成)
・聞く: 単語力・文法(構成)・単語を識別する聴覚的能力
・話す: 単語力・文法(構成)・発音
以上から、言語を学ぶ上で他言語理解に大きな影響を与える要因は、単語力と文法理解能力であると私は考えました。
そこで、私はどのように単語力と文法の勉強を行っていくか検討することとし、学校教育により「使える英語」が身に付かなかった理由について深く掘り下げ考えることにしました。
振り返ると、ローマ字を覚え、ローマ字を使い発音し、参考書に書いてある日本語と英語を結びつけながら勉強をしていました。会話の構成も同様に、参考書に従い「A is BならAはBです。」の様に言語を学習してしまっていたのです。
私はここで、この学習法の欠点に気が付きました。
つまり、言語を暗記科目の様に取り扱ってしまっており、まるで数学の公式を覚えるかの如く理解しようとしてしまっていたのです。
私はエンジニアであり、一般的な人と比べると数字を扱う機会は多いですが、学生時代に使用していた数式を今でも完璧に覚えられているわけではありません。まして数学を使わない職種の人が公式を全て覚えていることはないでしょう。
つまり、参考書に従い勉強する従来のやり方は、受験を勝ち抜くための手段であり、使える英語を学習するものではないことに気づいたのです。
そこで、私は使える英語を身に付ける為に学習方法を見直すこととし、あえて日本語を話せるようになった過程からその方法を模索することにしました。
やはり、成長していく過程に言葉を覚える大きな要素があると考えます。
言葉も話せない幼い頃は、両親や親族から一方的に話しかけられるばかりで、ただ聞いているだけです。少しずつ大きくなり、1歳前後になると簡単な言葉を喋ることができるようになります。
ただ、意味を理解し、会話をしている訳ではなく、話しかけられる音に反応し反射的にその言葉を発声しているものと思われますが、始めは言葉を音として体から出します。
さらに時が経つと発声することができる音の数が増え、言葉や体の表現で大人たちがどのように行動するか認識していくことになります。
ここで私は「会話や行動の中で経験として、言葉(単語)を覚え知ることになる」ことに気付きました。
時が経ち、更に大きくなると単語数も増えていき、単語で意思疎通を行えるようになります。子供が単語で話をすると大人は文で話を返します。
子供はそれを聞き、徐々に単語と単語を繋ぎ合わせ文をつくることができるようになります。
ここで私は「会話や行動の中で経験として、文法(構成)を覚え知るになる」ことに気付きました。
以上より、私が英語学習において最大かつ重要な要素と認識する項目は、会話であり、それにより得られる効果は使える英語を身に付けることができると考えています。
2. 実際に得た成果
このような理由から、具体的に紹介した勉強方法を実施し、1年間でTOEIC200点Upを実現しました。
さてここからは、具体的に紹介した勉強方法の詳細について説明させていただこうと思います。
まず、Speaking(会話)についてです。正直なところ、海外に行き現地で会話をする事が一番望ましい勉強方法だと思います。
しかし、現実的にそういった勉強方法を実践できる人は多くありません。そこでおすすめしたいのが、オンライン英会話です。パソコン、スマートフォンなどがあれば、月額1万円以下で外国人と会話をする機会を設けることができます。
まずは、簡単な英会話から始め、一回の講義の中で質問を積極的に行うことが大切だと思います。文の構成を考えなら単語を記憶の中から引張ってくる必要があるので初めのうちは難しいですが、とにかく単語を発声することが大切です。
子供になったつもりで、講師の身振り手振りから少しずつ文法(構成)を理解していく必要があります。
次に、Listeningについてです。Listeningは、Speakingの補助的な意味合いで勉強をしていました。
特に英語の発音や時制を意識し聞くことで、自身が発音する際に音のニュアンスをそのまま表現するだけで、所謂「侍アクセント」より聞きやすい英語を話すことができるようになります。
また、時制を意識することで、会話をするときの文構成がスムーズにできるようになります。
Pointとしてあげた意味を聞き取れるよう意識する必要性は、上記の2点が達成する為に必要です。
つまり、ぼんやり聞き流しているだけでは単語の発音を聞き取り、また文の構成を理解することは出来ません。自分の好きな動画を活用し、意味を取りながら聞くことで使える会話に役立つ勉強をすることができます。
最後に、Readingです。Readingは、SpeakingとListeningの二つを確認する意味合いで英語学習に活用していました。
日本語学習でも、ListeningとSpeakingの後にReadingとWritingを勉強するように、会話の構成をある程度理解した上で、英語圏で読まれる英語の本を読むことにより、その構成を改めて理解・確認し自身の英会話に反映させ、使える英語力へと能力を飛躍的に向上させることができます。
3.まとめ
結論、先ほど説明した勉強方法を活用すれば、私が達成したTOEIC200点Upであれば可能だと思います。
ただし、何事にも共通しますが、継続することが重要であり、継続しなければ達成することは出来ないと思います。
継続することは大変ですが、英語を学習することにより得るメリットは大きいと思います。例えば、キャリアの幅が広がる、外国の友人を持つことができる、自分の足で世界を見て回ることができるなど、視野が確実に広がります。
自分の立てた目標、理想の自分に向かった努力していきましょう。
私は、この先を見据え一生懸命努力する人を応援しますし、そういった人が大好きです。
私の語った勉強法はある種「出来損ないの這い上がり方」のような捉えられ方もあるかと思いますが、こんな私の勉強法がこれから英語を学習されるあなたの参考になればささやかながら幸甚です。
よかったら「入社1年でTOEICスコア200点UPを実現した時間管理」もご紹介していますので、ご覧ください。
→20〜30代重工系エンジニアに伝えたい、英語ができるエンジニアとできないエンジニアの6つの差