セブ島観光と言ったら絶対外せない「ジンベイザメウォッチング」。
セブシティーからそのロケーションであるオスロブ(Oslob) までの中間地点に、フィリピン人にとって願いが叶う奇跡のパワースポットとされているカトリック教会があります。
それにまつわる伝説とは、過去にセブ島が災いに被んだ際、この町にあった小さな教会の聖母マリア像から涙が流れたということです。それからフィリピン人はここで(正確には聖母マリア像の前で)お祈りをすると願いが叶うと信じ、日曜日だけではなく平日にもセブ島の各地から大勢の人が訪れる名所となりました。
正式名称は「Monastery Of The Holy Eucharist」ですが、この町の地名に因んで「シマラ(Simala)教会」という愛称で親しまれています。
今はセブ島最大規模を誇る教会となっていますが、実は最初から大きかったのではなく、聖母マリアの涙の伝説が広まってから、フィリピン各地から献金が届いて増築工事を始めたそうです。
その工事は2017年10月の現在も継続されています。中世ヨーロッパのお城を思わせる見応え満点の荘厳な建物は観光スポットとしても人気が高まっており、皆さんに紹介します。
シマラ教会はどこにある?
シマラ教会はセブシティーとジンベイザメウォッチングができるオスロブの中間地点である「シボンガ(Sibonga)市」の「シマラ」という村にあります。
セブシティーからの所要時間は車で約2時間。セブシティーからダイレクトで教会に訪れる場合もありますが、限られている時間を有効に使いたい外国人観光客たちは、まず午前6時から正午12時という時間制限があるジンベイザメウォッチングを済ませてからセブシティーに戻る際にシマラ教会に寄るというのが主なパターンです。
シマラ教会へどうやって行く?
1. バス+バイクタクシーで行く!
まずバスを利用する場合ですが、セブシティーから出発する場合は、「サウス・バスターミナル」でオスロブ(Oslob)行きのバスに乗ります。バスはエアコン付きバスと一般バスの2種類があり、エアコン付きバスの方がよりキレイで快適です。
もしオスロブから寄りたい場合は、セブシティー行きのエアコンバスに乗ってくださいね。
バスが出発すると乗務員が車内をまわり切符を切ります。ここが日本と異なって、まずバスに乗って好きな席に座り、車が出発してからお金を回収するシステムなのです。その際には目的地に着いたら教えてと乗務員に言っておけばさらに安心できます。
しかし乗務員の案内によりバスから降りたからといって目的地のシマラ教会に到着した訳ではありません。
ここからはHabal-Habal(ハバル-ハバル)というバイクタクシーを利用して田舎道を10分程度走ります。
料金は交渉次第ですが、相場は一人当たり片道30ペソだそうです。ちなみに、シボンガは小さな町なのでセブシティーとは違ってタクシーなどは走ってないです。
二人までのお客さんを乗せるのが普通です!
※ただ、バイクタクシーは危険なので推奨はしておりません。
2. レンタカーを利用する
ターミナルまで移動したりバイクタクシーと値段交渉するのが面倒くさいという方、予算に余裕があるという方、10名前後の人数で行きたい方のためにはレンタカーという選択肢をおススメします。
フィリピンでのレンタカーは大体ドライバーさん付きで運営されているので、免許がない外国人も気楽に利用することができます。
入場時の注意事項とは?
わりと小さかったシマラ教会の正門
シマラ教会の開放時間は午前8時から午後8時まで。入場料も要りません。
ですが、宗教機関であるため、入場時に注意すべきことがあったので。それはずばりと「服装」なのです!ノースリーブやミニスカート、ビーチサンダルはもちろん、ハーフパンツや胸元が深いもの、レギンスなども入口のガードマンに規制されるので注意してくださいね。
教会の中に貼ってあるこちらの絵を見ると分かりやすいです。
観光客のなかでは適切ではない服装で向かってしまい、教会の周りにある売店でマフラーやロングスカートを購入し、体にまとってから入場する人たちも見ました。
またセブ島最大規模とは言え、教会の中にはエアコンが設置されておらず、屋外はもちろんの室内も蒸し暑いです。前もって扇子や日傘、手ぬぐい、お飲み物などを用意した方がベターです。
さらに、日曜日はセブ島各地から大勢の人々が参拝に訪れるため、とても混みます。特に奇跡の聖母マリア像に辿り着くには入口からの列で何時間も待たなければなりません。ですので日曜日はなるべく避けた方がゆっくりと見学できます。
入口から本館までの長い行列
シマラ教会の壮大な外観に驚く
まるで中世ヨーロッパのお城を思わせる絵のような素敵な佇まいに圧倒されました。あくまでも教会であるため、灰色に統一された建物の外壁は華麗さよりは壮大さとか敬虔などの表現が相応しいと思いました。
敷地の真ん中には池のある庭園が造られていましたが、聖母マリアを祀る教会であるだけに、「WE LOVE MAMA MARY」という造園が印象的です。
増築工事は未だに継続され、2年前に訪れた時よりその規模は大きくなっていました。来年、また再来年はどのような姿を見せてくれるのでしょうか、かなり気になりますね。
シマラ教会の本館の中へ
本館の内部に足を運んでみました。
本館の中に入るとまず廊下にはこのようにお祈りができる沢山のキャンドルスタンド並んでいます。
チョコレート色の一般的なロウソクは5ペソ、色によってお祈りの効果が違うというカラー付きの特別なロウソクは何と35ペソでした。
またシマラ教会は願いが叶うという奇跡のパワースポットと言われており、その願いが叶った人たちの感謝のお手紙や証拠(?)などを展示している空間も設けています。
国家試験にパスした学生さんたちのお手紙、試験で使った鉛筆や電卓など
ケガや障害が治り、要らなくなったという車椅子や松葉杖
そして礼拝堂の中に入ると、他と違って一番高い所に温存されている白い聖母マリア像が目に付きます。日曜日にはこの礼拝堂が1階はもちろん2階までもカトリック信者でいっぱいになります。でもエアコンが付いてなくとても暑かったという…
礼拝堂の天井に描かれている美しい壁画
番外編 : 帰り道にカルカルのレチョンを食べよう!
シマラ教会を見回ってからセブに戻る途中、レチョンとチチャロンで有名な「カルカル(Carcar)市場」に寄り道しました。
「レチョン(Lechon)」とは、フィリピン人なら誰もが目がないほど好きな伝統料理で、豚を丸ごと焼いたバーベキューなのです。そして「チチャロン」は豚の皮を油で揚げたカリカリした珍味のことで、ビールのお供としてもってこいなんです。
「シボンガ」から車で30分ぐらいのカルカル市場は、セブシティーに戻るハイウェイに面しているので、必ず通りすぎるスポットです。
そして市場の一番奥に入るとレチョン専門店が軒を連ねており、セブシティーより半額でレチョンを買うことができます。私はここでレチョン1キロを350ペソ(約750円)でゲット!家に持って帰り、美味しく頂きました (笑)。
シマラ教会のまとめ
■ 願いが叶うという奇跡の聖母マリアを祀るセブ島最大規模のカトリック教会
■ 中世ヨーロッパのお城のような壮大な外観は見ごたえ抜群
■ セブシティーから車で2時間
■ オスロブのジンベイザメウォッチングの後に寄るのがおススメ
■ 入場時に服装規制があるのでご注意を