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ノマドで海外生活!どの程度の収入があれば海外で暮らせるのか? 基礎編(2/5)

前回は基礎編として、ノマドというライフスタイルが単に自由を求めるという枠から飛び出し、世界的な潮流になっていること、その背景にはIT革命があることを紹介しました。

前回の記事を読んでいない方はこちらから。
▶︎日本から出て海外ノマドワーカーになる全方法!基礎編(1/5)

今回はその続きとして、本当にノマドで海外で生活ができるのか、という疑問にお答えしていきたいと思います。

3.海外ノマドワーカーのすすめ

3-1.本当にノマドで海外暮らしができるのか?

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デジタルノマドワーカーとして、本当に海外で暮らせるのかどうかは、誰しも知りたいことでしょう。結論から言ってしまえば、十分に可能です。ただし、どの程度のグレードのノマドを目指すかは重要です。

たとえば、あなたが高城剛さんのようなハイパーノマドになりたいのであれば、まずはプロフェッショナルとしてのスキルを身につける必要があります。デザインやプログラマー、ライターや翻訳など、ハイパーノマドとして稼ぐためには様々な職種があります。

どの職種にしても、その道の一流のプロフェッショナルとしての技能を備えていなければ話になりません。

高城さんのように大きなプロジェクトに参加するためには、ブランディングも大切です。ほとんどの場合、ブランディングは過去の実績を土台にして作られます。実績を残し、それをいかに大きく魅力的に見せることができるかが勝負の分かれ目です。

実績がなにもないままブランディングを行おうと無茶をすると、詐欺師の仲間入りをすることにもなりかねませんのでご注意を!

そんなわけで、いずれは高城さんのようなハイパーノマドを目指すにしても、とりあえずはノマド界の一般庶民を目指すってことで手を打ってください。人間、ときには妥協も必要です。

ノマドとして海外に飛び出すために必要になってくるのは、なんといっても毎月の稼ぎです。

「いや、やる気さえあればなんとかなる、稼ぐ目処なんて立たなくても俺は海外に旅立つ」という壮絶な勘違いをしている方は、止めはしません。今すぐに旅立ちましょう。

少なくとも持っていった資金が尽きるまでは海外で暮らすことができます。一週間か二週間、あるいは数ヶ月後、資金が尽きたら帰国すればよいだけのことです。その間の経験は、将来にきっと役立つはずです。

ですが通常は、ある程度は稼げる目処が立ってから旅立った方が安全です。

基本的には以下のふたつの条件を満たしていれば大丈夫です。ひとつは、あなたが今やっている仕事を海外に移動しても問題なくこなせること、もうひとつは国内で稼いでいる額と同じくらいの仕事を海外に出ても確保できること、のふたつです。

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たとえば現在、ライターとして稼いでいる場合、ライターとしての業務はパソコンひとつあればこなせるため、海外でも問題なく続けられることでしょう。でも、国内のグルメ紹介を主なフィールドにしている場合は、海外に出てしまうと、その仕事を続けることは物理的にできなくなります。

そうした場合は、国内にいる間にクラウドソーシングサイトを利用して、海外に出ても問題なくこなせる仕事を選んで請け負い、発注先企業との信頼関係を深める努力をした方がよいでしょう。

信頼関係が深まれば、継続して仕事を回してもらえるようになります。そうなれば海外に出ても、ある程度の稼ぎを見込めます。

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ランサーズのこちらのデータが一つの指標になりそうですね。

では、どの程度の収入があれば海外で暮らせるのかは、あなたが望む生活水準によって変わってきます。

基本的に、日本で普通に生活できるだけの月収を海外に出ても確保できるのであれば、東南アジアでは王様のような暮らしができます。

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たとえば、30万円ほどの月収が得られるのであれば、24時間警備員がつく高級ビレッジにあるプールつきの豪邸で暮らせます。豪邸にはメイド部屋もあり、住み込みのメイドを雇うこともできます。食事は毎回外食OKで、好きなものを注文できます。

20万円ほどの月収が見込めるのであれば、三つ星クラスの高級ホテルの部屋で暮らせます。ホテルのため清掃やベッドメイキング・洗濯などはスタッフがこなしてくれます。食事は毎回外食OKですが、あまり高級なレストランは避けた方がよいでしょう。

10万円ほどの月収であれば、郊外で一軒家を借りたり、市内の高級マンションで暮らせます。清掃や洗濯は自分でこなすか、あるいは週に2回ほどメイドを雇うこともできます。食事は毎回外食OKですが、現地の人が利用する食堂が主になります。

*東南アジアといえども、住む国、都市によって異なります。

では、10万円もない場合は?

それでも、なんとかなってしまうのが物価の安い東南アジアの魅力です。たとえば、日本からの渡航者がもっとも多いタイの場合、大卒営業職の平均月収は18,500バーツ(63,000円)ほどです。

ということは、6万円の月収があれば、タイの普通の若者と同じぐらいの生活が十分に成り立つということです。

ただし、普通のタイ人と同じ生活レベルで日本人が我慢できるのかは、難しいところです。もっとも、タイで現地採用されている普通の日本人の月収はだいたい2万バーツ前後ですから、それほど大差ありません。

朝から長時間、工場などに勤める現地採用者よりは、デジタルノマドワーカーのほうが時間的なゆとりがあるといえそうです。

「いや、でも俺、3~4万ぐらいしか稼ぎがないし!」という場合は、さすがに海外での暮らしは厳しくなってきます。

もっとも「贅沢なんかしなくていいから、とりあえず暮らせるならどこでもいい!」という覚悟があるなら、それでもなんとかなるかもしれません。

タイでの暮らしが無理なら、タイよりもっと物価が安い国に移住すればよいのです。たとえばカンボジアとか、ミャンマーあたりです。ミャンマーはビザの問題があるため、タイとミャンマーの国境の町として知られるメーサイあたりが狙い目でしょう。

カンボジア人やミャンマー人にとって、タイ人は全員大金持ちに映るようです。なんとかタイ人男性と結婚したいと望む、カンボジア人やミャンマー人女性は数多くいます。

あなたが得られる収入と希望する生活レベルをもとに、どこの国のどの街で暮らせばよいのかを選んでください。

そうすれば海外ノマド生活は、けして手の届かない夢ではありません。ITを使って収入を得られることさえできれば、誰でも海外ノマド生活をスタートさせることができます。

3-2.レールを外れるには覚悟がいる

どうですか? 海外ノマド生活って、案外ハードルが低いと思いませんか?

これまで紹介してきたように、海外ノマド生活は物理的にはそれほど難しいことじゃありません。ではなぜ、多くの人が海外に出ることをためらうのかといえば、気持ちの上での踏ん切りがつかないためでしょうね。

デジタルノマドワーカーとして海外に飛び出すためには、それなりの覚悟が必要です。

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どんな覚悟かといえば、レールを外れる覚悟です。

子供の頃からそれなりに勉強して、それなりの大学を出てそれなりの仕事に就いている場合、極めて平凡ではあるものの、そこにはしっかりとレールが敷かれています。

そのレールに沿って進むことで、それなりに安定した将来へとたどり着けます。でも一度レールを外れてしまうと、元の路線に戻るのは至難の業です。

ことに日本のような村社会では、一度でも「普通の暮らし」から脱線すると、たとえあなたが元の集団に帰属したいと願っても、受け入れを拒否されることが多くなります。

そこには、欧米と日本の文化の違いが大きく影響しています。だからこそ、あなたがノマドワーカーとして海外に飛び出すなんて言い出せば、周囲の人はなんとか思いとどまらせようとするでしょう。

一度レールを外れると、それ以降はすべて自分自身で道なき道を切り開いて進むことになります。すでに敷かれているレールの上を走るのと、未開の地を手探りで切り開きながら進むのとでは、どちらが楽なのか答えは明らかです。

つまりあなたは、あえて辛く険しい道を行こうとしているわけですから、周囲の人たちがいさめることも当然といえるでしょう。

レールを外れるということは、それまで築いてきたものを手放すことを意味しています。多くのものを捨て去る覚悟がなければ、海外に出て一人でデジタルノマドワーカーとして暮らすことは難しいと思ってください。

では、そんな大変な思いまでしてなぜ海外を目指すのかといえば、楽しいからです。すべてを捨てて海外に出て一からはじめるということは、けして楽でもなければカッコ良いことでもありません。

でもね、楽しいんです。ちっとも楽じゃないけれど、楽しいんです。

見知らぬ街角を歩けば、さまざまな出会いが待っています。日本では見たこともない不思議な光景に出会うこともあれば、価値観のまったく異なる人たちと親しくなることもあります。

毎日が新鮮な驚きと感動に満ちています。この感覚は日本にいてはけして得られません。歴史も文化も価値観も大きく異なる海外を放浪するからこそ、はじめて味わうことのできる感覚です。

そしてなによりも自由であることの開放感は、最高に楽しいのです。場所に縛られない自由があるため、その街が気に入れば長く暮らすこともできれば、どこか違う街に行きたくなったならすぐに移動することもできます。

時間に縛られない自由は、ゆとりに満ちたスローライフをもたらしてくれます。朝は目覚ましなんてかけません。自然に目が覚めたら起きるだけです。仕事にしても遊びにしても、いつでも自分のペースに合わせて自由に振り分けられます。

自由な生活がもたらす爽快感は、一度体験するともう抜け出せなくなります。日本でサラリーマンをしていた頃の窮屈な日々には、もう二度と戻りたいとは思いません。

もちろん自由であるからには、なにがあってもすべてを自分で背負う責任が生じます。自由と責任は常にセットでついてくるものです。自由だけいいとこどりして楽しみ、その結果として生じた責任は誰かに押しつけるなんてことは許されません。

そのあたりのことも含めた覚悟が、海外に出るためには必要です。

それから度々指摘していますが、海外ノマド生活がカッコ良いと思う気持ちをもっているなら、それは明らかな勘違いですから改めた方がよいでしょう。

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ノマドといえばスターバックスでMacBook Airを広げるというイメージが一般的なようですが、庶民階級の海外ノマドワーカーは基本的にスターバックスなんて使いません。というか、正確に表現すると「使えません」。

だって、高いですから!

タイでスターバックスに入ると、一番安いカプチーノを注文しても90バーツ(310円)です。日本と比べれば安く感じるでしょうが、たかがコーヒー一杯に90バーツもとるなんて、ぼったくりもいいところです。

スターバックスの隣にあるローカルな食堂に入れば、90バーツで定食二人分を注文できます。コーヒー一杯と定食二人分を秤にかければ、勝負は明らかです。

コーヒーを飲むだけでは生きていけませんが、定食を食べれば生きていけます。贅沢な時間を買うよりも、お腹を満たす方が常に優先されます。それが「生きる」ってことです!

と、つい熱く語ってしまいましたが、一般庶民のノマドの暮らしぶりなんて、そんな程度です。その姿を見て「すげぇ、カッコいい!」と叫ぶ人がいたなら、ぜひ紹介してください。友達になりたいです。

どちらかといえば庶民クラスの海外ノマドワーカーは、カッコ悪いというジャンルに分類されるのが普通です。共通しているのは、せこい・ケチ・ださいといった賞賛の言葉をかけられることです。

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なにせ、普通の観光客は朝から観光に出かけているのに、ノマドワーカーときたら一日中ホテルやゲストハウスに引きこもってパソコンでカチャカチャやっています。その姿は周囲からは、ちょっと不気味に映るようです。

タイのチェンマイのように世界中からノマドワーカーが集まる場所だと、地元の人たちもノマドワーカーのなんたるかを知っているため、不思議な顔をされることもめっきり減ります。

ですが、東南アジアの都市圏を離れたなら、ノマドワーカーは得体の知れない怪しい人たちと思われることを覚悟しておいた方がよいでしょう。まぁ、だからといって棒で叩かれて追い出されるようなことはありませんから、安心してください。

さて、経験に基づき、ここまで海外ノマドワーカーの素晴らしさをいろいろと語ってきました。

さぁ、あなたはそれでも何者にも何事にも束縛されない自由な生活を求めて海外を目指しますか、それとも堅実な今の暮らしを守りますか?

次回からは、海外ノマドワーカーになるための実践的なあれこれとして、実際にどうやって稼げばよいのか、どの程度の英語力が必要なのか、なにを持って行けば良いのか等々を具体的に紹介しますので、それまでにゆっくりと考えてみてくださいね。

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マナビジン編集部
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引き続きお楽しみに!

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