ダイビングというと、皆さんはどういったイメージを想像されますか?
海の中を潜るものですから、キレイな魚に出会える!無重力空間を味わえる!たのしそう!などのプラスイメージを思い浮かべる方もいると思います。
ですが、怖そう、息苦しそう、サメなどの危険な魚に会ったら嫌だ、泳げないから無理、などのマイナスイメージを思い浮かべる方もいると思います。
ダイビングは確かに敷居も高く、泳げない人や映画の影響からサメなどに恐怖を覚えている人も多いかと思います。ですが、ダイビングというものは、今までの人生でまったく出会えなかった新しい経験を得ることができます。
ダイビングに出会って人生が変わったという人も少なくありません。
私もそのうちの一人です。
今回ご紹介するのは、そんなダイビングをもっとも手軽に体験することができる『体験ダイビング』というものを、どんな流れではじまってどんな感じ終了するのか、全体像を教えしたいと思います。
なんか漠然と怖くて始められない!ていう方も、これを見て流れを把握すれば安心して体験ダイビングに臨めることでしょう!
体験ダイビングの持ち物
体験ダイビングでは特に特殊な持ち物は必要ありません。水着とタオルと日焼け止めがあれば十分だと思います。その他すべての必要な器材は、すべて体験ダイビングとして含まれていますので安心してのぞみましょう!
体験ダイビングの流れ
1.プールもしくは、海の足のつく場所で講習を受けます
まず最初に、プールがある施設のところではプールで、ないお店では海の足のつく浅い場所でダイビングの簡単な講習を受けることになります。
ダイビングの器材を全部装着する
まず、ダイビングのフル装備を装着させてもらいます。陸上ではかなり重たいですが、水に入ると楽になります。体験ダイビングでは色んな操作はインストラクターの方が全部やってくれるので、覚えなくて大丈夫です。
呼吸の練習
レギュレーターと呼ばれる呼吸器から息を吸って吐く練習をします。マスクを装着しているので、鼻から息を吸うことはできません。すべて口から吸って吐くので最初は息苦しいと思いますがすぐに慣れるはずです。
陸上で呼吸の練習、顔だけ水につけて練習、そして最終的には頭の先まで全部水につけて呼吸の練習をします。
マクスに水が入ったときの対処法を学ぶ
体験ダイビングでは、2つの対処法を学びます。その1つ目がマスクに水が入ったときの対処法です。
水中にいる場合、マスクに水が入ることはよくあります。マスクに水が入ると視界の邪魔になったり、目に入って沁みたりするのでマスク内の水を除去する必要がでてきます。
これはインストラクターだけでは対処することができないので、覚えておきましょう。
マスクに水が入ったら、顔を斜め45度上を向きます。そして両手人差し指でマスクの上側のフレームを抑えます。その上で鼻からゆっくり息を吐くとマスクから水が抜けていくのがわかります。それを学びます。
レギュレーターに水が入ったときの対処法を学ぶ
2つ目は、レギュレーターと呼ばれる口にくわえている呼吸が、万が一外れてしまったときの対処法です。
水中にいてこの呼吸器が外れてしまうと、中に水が入ってしまいます。慌てて呼吸器を口にくわえ直して息を吸うと、水が口の中に入ってしまい大変なことになってしまいますので、水を抜く方法を知ることが大切です。
呼吸器が口から外れてしまったら、呼吸器を口にくわえなおして息を吹き矢で矢を飛ばす勢いでフッと息を吐き出します。そうすると呼吸器から水が出て行き、呼吸が再開できます。
また、自分自身に息を吐く息が残っていない場合は呼吸器の全面部分にパージボタンと呼ばれるボタンがあります。そこを押すと空気が出てくる仕組みになっているので押すとその空気で水が押し出され呼吸が再開できます。
耳抜きについて
ダイビングで一番重要といっても良いポイントが耳抜きです。耳抜きがうまく出来ないとダイビングを続行することができません。
ダイビングは水深を深くしていくにつれて水圧がかかっていきます。耳が痛くなってくるので、圧平行と呼ばれる耳抜きが必要となっていきます。
方法としては、鼻をつまんで鼻から息を吐き出します。すると両耳がポコポコといって周りの音が大きく聞こえるようになると思います。
それが耳抜きです。飛行機などでやる方も多いと思います。ダイビングでは耳抜きを30㎝ごとにする必要があります。
コツを覚えて快適なダイビングをしましょう。
最初にイメージビデオを見たりするところもありますし、陸上や船の上で水の中には入らずに簡単なレクチャーを受けて体験ダイビングを開始することろもあります。
また、ご紹介したようにプールや浅場で色々と体験をしてから体験ダイビングを開始するというところもあります。
どれが良い、悪いはありませんが、夏の沖縄やセブ島(特に韓国経営の悪徳ショップ)などは利益を重視して講習を全く行わず海に連れていくお店も少なくはありません。
体験ダイビングできる水深は安全とされる範囲内ですが、毎年悲しい事故も起こっております。
お店選びは口コミや友人や知り合いなどの紹介を重視し選びましょう。
2.簡単な講習、レクチャーを受けたら体験ダイビング開始!
講習が終わったら、体験ダイビングスタートです。お店やその地域土地などによって、ビーチであったり船に乗ってダイビングする場合があります。
セブ島で体験ダイビングをする場合のオススメは断然船に乗って離島での体験ダイビングです!
お値段はもちろん高くなりますが、離島での体験ダイビングはだいたいオランゴ島かヒルトゥガン島が多いかと思います。
どちらも海洋保護区となっていて魚がたくさんいます。ダイビングの世界を堪能しましょう!
体験ダイビングの時間
体験ダイビングの時間はおおむね20分程度です。これもお店によって前後します。20分間、インストラクターの方がつきっきりで隣にいてくれ、魚を紹介したり餌をあげたりと楽しませてくれることでしょう。
体験ダイビングの水深
体験ダイビングで潜る水深は6メートルが一般的です。はじめてのダイビングでは6メートルを超える水深には行きません。また、何回か経験のある方、連続して2回潜る場合などは最大12メートルの水深まで行くことが可能となっています。
セブの体験ダイビングで出会える魚
セブの体験ダイビングで出会える魚を一部ご紹介します。
ツバメウオです。大きくて逃げない可愛いお魚です。
ニモと呼ばれるアネモネフィッシュです。体験ダイビングで一番人気のお魚です!
ロウニンアジというアジで最大のお魚も体験で見れるチャンス!
3.体験ダイビング終了!是非次のステップアップをご検討ください
体験ダイビング終了です。お疲れ様でした。たくさんの魚たちには出会えましたか?お店のスタッフが写真を撮影してくれることろもあります。写真をもらって記念にしましょう!
体験ダイビングでは、様々な非日常が味わえる世界が広がっています。
カラフルでキレイな魚たちに出会えたり、無重力空間を味わったりできます。是非、海のある国、地域に行くことがありましたら体験ダイビングをしてみてください。
その国、地域によって本当に海はさまざまです。
体験ダイビングでマンタや亀などに出会えるところもあります。一度きりではなく何回かしてみることをオススメします。
ステップアップしたくなりましたら、ダイビング入門コースであるオープンウォーターコースに参加してCカードを取得してみてください。
最後に、ダイビングをするにあたっての注意点
体験ダイビングをするにあたっての注意点をいくつがご紹介したいと思います。体験ダイビングで嫌な思いをしないためにも!しっかりと熟読し楽しい思い出にしましょう!
お店選びは慎重に
これは本当に重要です。これで良い思い出になるのか、嫌な思い出になるのか分かれてしまいます。
ただ、はじめてするダイビングでどこのお店がいい!や、お店の選び方などわからないと思います。一番重要視するのは、口コミや知り合いなどの紹介です。実際体験した人から話を聞くのがベストです。
旅行代理店や現地ツアーなどのHPから予約する人も多いと思います。それでも大丈夫ですが、安さ重視で選びすぎないようにしましょう。
必ず日本人インストラクターもしくは日本語ができるインストラクターのお店を選ぶ
体験ダイビングはインストラクターの資格を持つ人しか遂行することができません。また、インストラクター管理下のもとでダイブマスターなどプロの資格を持つ人が行う場合もあります。
海外の場合は必ず日本語で講習できるかどうか聞いてください。ダイビング用語は専門用語で難しい上に英語で講習なんて英語が堪能な人でも避けた方が無難です。
ダイビング前の飲酒は厳禁
これは絶対に守りましょう。少しだからと言って飲んではいけません。
ダイビング後の飛行機の搭乗は12時間以上あける
体験ダイビングをした後は、飛行機に12時間搭乗することができません。飛行機を旅行などでダイビングをする際は最終日は避けてください。
海の生物にやたら触らない
海には思った以上に危険な生物が多数存在するのも事実です。特にはじめてのダイビングでは見たことのない景色・経験に興奮してしまいがちです。
目の前にいる魚や岩になんでも触ってしまいがちですが、絶対に触らないようにお願いします。特に、逃げない魚は毒を持っていますので気をつけてください。
インストラクターから絶対に離れない
興奮のあまり変な方向に猛スピードで泳ぎだす人がいます。インストラクターの指示を無視して一人で行動することは絶対にしてはいけません。
Cカード所持者でも、バディダイビングと呼ばれる二人一組で行動するのが基本です。特に体験ダイビングでは視野が狭くなりがちで見つけたものに集中しがちです。気をつけましょう。
絶対に呼吸を止めない、勝手に浮上をしない
ダイビング中に呼吸を止めることはしてはいけません。必ず吸うか吐くかのどっちかを意識してください。
また、勝手に水面に浮上してはいけません。どうしても体調が悪かったり精神的に不安で陸に上がりたい場合はインストラクターに言ってください。
ダイビング中に呼吸を止めて、もし水面に浮上してしまうと肺が膨張し破裂してしまいます。体験ダイビングの水深ではそこまで深刻な事態にはなりませんが、注意してください。
また、ダイビングの浮上に関しても、浮上して良い場所とダメな場所があります。インストラクターが判断して安全な場所で浮上するので勝手に浮上してはいけません。
船やジェットスキーにぶつかると大怪我をするからです。
以上のことを注意し、インストラクターの指示にしたがってダイビングをすればダイビングはとても楽しいレジャーです。ダイビングの世界へ飛び込んでみましょう!