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なぜ危険!?格安ダイビングショップ5つの罠と実態を徹底調査!

梅雨が明け夏本番が来ましたね!暑くなってきたらスキューバダイビングに出掛ける人、またはこれから初めてみようという人が増えてくるのではないでしょうか?

スキューバダイビングはとても楽しいスポーツです。

海の中に行くという非日常空間。そこで出会える馴染みのある魚から見たことのない魚まで目の前で見れる感動。病みつきになります。

是非とも色々な方にダイビングを初めてもらいたいのですが、残念ながらスキューバダイビングは基本的に高価なスポーツです。

そこを狙ってあえて最初に格安の値段を提示してお客を集めて詐欺まがいなことをするお店も存在します。

なにも知らない初心者の方が知らずにそこのお店に行き、嫌な思いをしてダイビングから遠ざかってしまう方も多いはずです。

ここではそういった人を増やさないためにも、お店選びの注意点を提起して格安に釣られずにいいお店を選んで楽しいダイビングをしてくれることを願っています。

格安ライセンス講習の罠と実態その1

格安ライセンス講習の罠と実態

安かったけど予約が取れずにCカードが取れなかった

『ダイビングライセンス9800円で取れる!』『ダイビングライセンス無料に当選しました!』などのフレーズを目にした人もいるのではないでしょうか?

実際わたしはこういったところに行ったことがないので、なんとも言えませんが、あまりにも格安を謳っているところは危険です!

沖縄などで格安ライセンス取得と広告を出しているところは、大抵予約が取れないという罠が多いです。ライセンスを取るには最低2日間、基本的には3日間というところが多いでしょう。

そうなるとその分の予約をしなければならないのですが、たいていこの日は埋まっているといってきます。沖縄でライセンスを取るとなると、ほとんどの方が旅行者だと思います。

一週間以上連続で旅行に行ける方は少ないでしょう。飛行機のチケットを取った上で、この格安ライセンスを申し込もうとしたら、その日程では1日しか予約が出来なかった!という実態が多いみたいです。

では残り1日、または2日はどうするのか?別の日を提案されてしまいます。そうなるとまた沖縄に行かなければいけません。学科は東京の支店で出来るので学科は受けられます。ただ、実技は沖縄に行かなければいけません。

そうしてそのお客さんは行くのを面倒くさがり、学科と1日分の実技講習を受けてしまったので、料金は支払い済みで返金できません。

Cカードを手に入れられないまま、ライセンス取得を諦めざるを得ないのです。

最終的にはこの値段!?目に見えない金額

目に見えない金額
また、格安ライセンス講習は目に見えない含まれていない料金がたくさんある場合が多いです。初心者の方にはわかりずらいので注意が必要です。

基本的にライセンス講習には、器材レンタル料金・教科書代・申請費が含まれています。ですが、それが含まれていないお店もあります。特に格安店は含まれていない場合があります。

器材レンタル1日5000円×3日分、教科書代約3000円、申請費7000円(*金額はあくまで目安です)また沖縄など旅行先でやるとなると、宿泊費、お昼代、送迎代なども含まれているかいないかをチェックする必要があります。

金額はあくまで目安で書きましたが、3日間講習してレンタルやその他が含まれていない場合、プラスで2万円ぐらいかかってしまうのです!そうなると、他のお店で29000円でやっているところなどと変わらないのです。

格安が引き起こす罠、大人数での講習は危険

格安で客を引きつけているところはずさんなところが多いです。お客様も多いので
一人のインストラクターで大人数を見ることでしょう。

それがどれだけ危険なことか。このことについてはこれから詳しく書きます。

格安ダイビング講習の罠と実態その2

テストがない!?それって嬉しいこと?

テストがない
簡単に取れます!プールで講習するだけで取れます!テストはありません!
ではそれって本当に私たちにとっていいことなのでしょうか?

ライセンスの種類、または指導団体によってこれは様々な基準があるのですが、基本的にオープンウォーターというCカードを取得するために講習をする際は、学科をしっかりと受け、最後にテストがあり、合格点以上取らないとダメです。

また、海洋実習は必須です。海という波や流れのある場所での講習はやらなければなりません。

では簡単に取れるのか?これは人それぞれですが、基本的にしっかりと学んで課題をクリアしていけば誰でも取れるので難しくはありませんが、決して簡単ではありません。

楽しさばかりを宣伝して、『簡単に取れます』や、『テストはありません』『ただ潜っているだけでOK』などのお店はたとえ格安でも辞めたほうがいいでしょう。

困るのはあなた自身!格安は質より量勝負

安く取れてCカードも発行してくれるので良心的かと思われますが、一番困るのはあなた自身です。

オープンウォーターという資格を取ってしまったら、基準手順を守ってしっかりと安全にダイビングが出来ますという証明です。残念ながら周りからはもう誰も手を貸してくれません。

講習のときはあれほど気にかけてくれて、助けてくれて楽しかったダイビングが一気に辛いものへと変わってしまいます。

自分自身でダイビング器材をセッティング出来ますか?一人で潜行出来ますか?一人で中性浮力を保ってダイビング出来ますか?残圧の知らせ方はわかりますか?ガイドのそのサイン、理解出来ていますか?フィンで思いっきり砂を巻き上げて後ろの人に迷惑かけてませんか?今浅場で待機しているその時間、なんだか理解出来ていますか?

格安でしかも楽しさばかりを謳っているお店は、そういったことをきちんと教えてくれない可能性があります。だってインストラクター一人で何人もの講習生を見なければいけないのですから。

それでは、それで何故自分自身が辛くなるのか?

この人なにも出来ない、手のかかる、そう思われてしまうからです。もちろん初心者の頃はわからないことだらけです。

回数を重ねていくうちに知識も技術も身につくのでそこまで気にしなくてもいいのですが、それでもあまりにも講習でなにもしてこないと周りからの目が痛いです。上級者の人も混じったチームにいると、本当に煙たがられます。

一番怖いのは命の危険性のリスクが高くなること

あとは、自分自身が身の危険に合う可能性が高くなってきます。セッティングが不十分だと命の危険に直結します。きちんとやらないと、途中からエアが出てこなくなることだってあるんです。

また、潜行出来ないとはぐれてしまったり、残圧の確認がわかっていないとエア切れを引き起こします。中性浮力が保てないと、体力の消耗が激しくこれもまたエア切れを引き起こすでしょう。

そうならないためにも、講習できちんと教えてくれ、またこちら側もわからないことは必ず聞くという姿勢が必要となってきます。がんがん聞けるのはこの講習のときです!遠慮なしに聞いて吸収していってほしいです。

格安ダイビングのファンダイビング時の罠と実態

ガイドに対してのお客さんの数が多すぎる

お客さんの数が多すぎる
ファンダイビングが安い!そう思って行った先のショップでお客さんの数が多すぎて大変だった、という経験はありませんか?あとは、夏真っ盛りの沖縄などは安くなくてもお客さんが多いのでそれはまぁ仕方ないのですが…

基本的にガイド一人で見れるお客さんの数って4人ぐらいがベストだと思います。もちろんお客様のレベルによって様々です。上級者ばかりであれば6人〜8人ぐらいでも大丈夫かもしれません。

また、オープンウォーター取りたての本数が10本に満たない人ばかりですと、ガイドに対して2〜3人が限界だと思います。

では、その人数を超えてダイビングをするとどうなるのか?

残念ながら、事故が起こるのは目に見えています。

お客さんが一人見当たらない、一人がパニックに陥ったのでその人だけ連れて浮上して水面待機をさせてダイビングを続行。ダイビング後に浮上したらその人が行方不明に…
そういった事故が本当に多いです。

ガイド一人だけでは大人数を見るのに限界があります。ましてははじめて一緒に潜るお客さんはどのようなダイビングスタイルでどういった不安を抱えているのかがわかりません。

何回も来ているリピーターさんならいいのですが、そうではないでしょう。

ガイドは基本的に一番先頭にいて水中のガイド、生物探しをしてくれます。我々は後ろからついていくのですが、なにかに夢中になっているとガイドさんはどんどん前へ進んで見失ってしまいます。

振り返ると誰かがいない!そうならないためにも、格安ファンダイビングを謳っているところは、危険です。人件費削減でスタッフをぎりぎりで運営している可能性があります。
ガイドと一番後ろにアシスタントがいるチーム構成が理想でしょう。そういったダイビングショップを探してファンダイビングを行うことが、事故への予防となります。

セルフダイビングが安い?それは絶対にダメです

セルフダイビングって聞いたことはありますか?セルフダイビングとは、ガイドを連れずにバディ同士だけで行うダイビングのことです。

オープンウォーターのCカードを持つと、タンクのみを借りて仲間同士だけでダイビングをすることができます。セルフダイビングはタンク代と施設使用料のみなので、値段もはるかに安いです。

では何故、セルフダイビングがダメなのか?

その海のことを知らない者だけ同士で潜るのはリスクが高いからです。最悪の場合、判断が遅れ事故を引き起こしてしまいます。

セルフダイビングも必ずダメというわけではありません。何回もそこの場所で潜っていて、比較的穏やかな海況の場合はセルフダイビングをおすすめします。

ただ、オープンウォーター同士や本数が50本未満同士など、初心者同士のセルフダイビングは絶対にダメです。そもそもお店側も貸してくれないとは思いますが、貸してくれるところもあります。
セルフダイビングは必ず

・そこの場所でガイドをつけて何回も潜っている
・バディのどちらか、または両方共に100本以上潜っている
・バディのどちらかが、ダイブマスター以上の資格である
・海況が比較的穏やかでボートではなくビーチダイビングである

これが望ましいです。

セルフダイビングで流されて死亡?

セブ島で韓国人3人がガイドを連れないセルフダイビングを行っていて、流されて死亡した事故がありました。

原因はなんだったのでしょうか?

理由は明確です。その海のことを知らない者同士でダイビングを行ってしまったからです。

3人の中に例えプロダイバーがいたとしても、一回も潜ったことのない海に入るのは危険です。プロダイバーでも必ず、はじめて入る場所にはガイドをつけて潜ります。

セルフダイビングが安いから、その理由だけで選ぶのはダメです。

格安ダイビングショップなにかおかしい?その罠と実態

聞いたことのない団体のCカード『AAA』って

ダイバーなら一度は聞いたことがあるかもしれない、『AAA』という存在をご存知ですか?すでに倒産し、いまは存在しない団体なのですが、これもまた格安を謳い、それで客を集め、詐欺をしてきた会社です。

ここは自社オリジナルのCカードを発行していました。それもライセンス講習はほぼタダ!といううたい文句だったそうです。それでお客さんを集めてCカードを発行していたのですが…

残念ながら、『AAA』という団体は自社オリジナル。誰もそんな指導団体は知らないのです。ようはそこの会社が打ち出すツアーに参加してダイビングをしないといけません。

つまりは、どこのダイビングサービスを利用してもよくわからない団体ということで、受け入れてもらえません。

結果的に、そこの会社が企画した高額のツアーに参加させられ、またそこのお店で買った器材しか使えないというルールを作り、200万以上の器材を買わされたという人も多いのではないでしょうか。

無知な人に押し付ける、悪徳商売

実際にどの団体で器材を買った人に出会ったことがあります。その人は他の団体のCカードをまたお金を出して取り直し、いまでもその200万で買った器材で潜っていました。

もちろん器材は良いものなので、そこに文句はありませんが、それでも通常の2倍〜3倍の値段だと思います。無知なのをいいことに、高額なものを売る。しかもそれを買わないとその店を利用できないのであれば買ってしまうでしょう。

しかもそういうお店は、他店に行くことを禁止します。そういって自社ですべてを囲い、洗脳していったんです。気をつけましょう。

おまけ 某スポーツクラブのダイビングの罠と実態

私が耳にした某スポーツクラブのダイビングサークルでのお話です。こちらもそのスポーツクラブ独自の指導団体のCカードを発行しています。決して悪いとは言い切れませんが、私としてはちょっと『?』ですね。

独自の指導団体がもたらすその罠

今までにも申し上げたとおり、独自の指導団体なので他のショップでダイビングを行いたいときにすごく不便です。または海外などは受け付けてくれないところもあるはずです。

一応日本の有名なスポーツクラブなので、日本国内は大丈夫かもしれませんが、独自の指導団体。潰れてしまえばどうしようもありません。

自社で企画した高額ダイビングツアーの実態

そこのダイビングツアーがものすごく高額だという噂があります。セブ島ダイビングツアーでも20万円超えです。パラオツアーは50万円だと聞きました。

もちろん、成田空港で始まり、成田空港に帰るまで、すべてアテンドしてくれて便利です。食事も別ですが毎回連れて行ってくれて何不自由なく過ごせるでしょう。

比較的そこのスポーツクラブはお年寄りが多いみたいなので、すべてアテンドしてくれるツアーはありっちゃありですが注意も必要です。詐欺には気をつけてください。

個人でダイビングに行くことを禁止?

禁止にはしていませんが、ほぼ圧力をかけて行かせないようにしているみたいです。また、ダイビング器材も自社で買わせて他で買った器材はいい顔をされません。

なので、そこのスポーツクラブに居にくくなってしまうので、皆さん他でダイビングはせず、自社ツアーを利用し、自社器材を買っているそうです。本人がいいというなら問題ない話なのですが、あまり一箇所のショップだけでダイビングをし続けるのは自身の成長を妨げます。注意が必要です。

器材保管・ダイビング後は洗ってくれる

自社で買ったやつであれば、保管してくれてそこのツアーを利用したあとは洗ってくれるそうです。とても便利ですが、これも囲い込みの作戦ですね。また保管料や洗ってくれるサービスもすごく高いみたいです。

お年寄りの娯楽に口を出すつもりはありませんが、ちょっとそれはどうなのだろう?と思います。詐欺に気がつかず被害にあっていくパターンです。気をつけましょう。

まとめ

怪しいダイビングショップだなと思ったらすぐにそのショップに行くのは止めましょう。

事故が起きてからでは遅いです。自分自身の命のため、また自分が参加している講習やファンダイビングで同行した人が事故にあったのを目の当たりにしたら、一生心に残ってしまいます。

そしてダイビングを辞めてしまうことでしょう。

そうならないためにも、お店選びは重要です。ガイド一人に対して大人数で平気で講習やファンダイビングを行っているところは要注意です。

ダイビングはとても楽しいスポーツです。私自身もすごく好きでこれからも続けていきたい趣味の一つです。どうか楽しいダイビングに出会い、続けて行ってほしいです。

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美穂 ライター兼プロダイバー
美穂 ライター兼プロダイバー
ライター兼プロダイバー
マナビジン(及び俺のセブ島留学PRO)ではライターの仕事をしています。

現在世界17カ国、日本43都道府県制覇。目標は世界100カ国、日本制覇。
スキューバダイビング好きで、プロとしてダイブマスターランクを所持。

《現在訪れたダイビングスポット》
サイパン・グアム・パラオ・プーケット・バリ島・セブ島・沖縄本島・石垣島・宮古島・奄美大島・小笠原諸島父島・大島・神津島・三宅島・八丈島・御蔵島(スノーケル)・伊豆半島・葉山などなど...
タンク本数はトータル500本以上。

《資格》
ダイブマスター

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