spot_img
留学マナビジンオリジナル英語教材ジブリで英文法「mostとalmost」の違いと使い方|ジブリde英文法#18

「mostとalmost」の違いと使い方|ジブリde英文法#18

Almost students have a mobile phone.
Most students have a mobile phone.

突然ですが、どちらが正しい文章か分かりますか?

多くの日本人が苦手であると思われる「almost」と「most」の使い分け。日本語ではどちらも「ほとんど」と訳されるので、間違っていることにも気付かず、何となく使っている方が多いのではないでしょうか。

ジブリ映画を観ながら英文法を学ぶシリーズでは、実際にジブリ映画に使われているセリフをもとに、ネイティブスピーカーが使う英語のニュアンスと英文法を学びます。

今回は、「ゲド戦記」から、間違いやすい「almost」と「most」の違いを徹底的に解説します。

*記事内の画像はジブリ公式サイトが提供している素材のみを使っています。そのため、画像と各英会話シーンがあまり一致していませんが、予めご了承ください(あくまで雰囲気を思い出してもらうために使ってます)。なお、ジブリの英語版は、海外在住であれば海外版ネットフリックス、国内であれば英語版DVD(アマゾンへ)で、英語音声・字幕を楽しめます。*リージョン要確認

almostとmostの大きな違い

「almost」と「most」の最も大きな違いは、ずばり品詞です。

「almost」は副詞の為、動詞や形容詞など名詞以外を修飾し、「most」は形容詞の為、名詞を修飾します。

この基本的違いを理解しておけば、それぞれ頭に入りやすいですよ!

では、それぞれの意味と使い方を見ていきましょう。

almostの意味・・・もう少しで/ほとんどを表す副詞の役割

「もう少しで~する」や「ほとんど~した」等のニュアンスで動詞や形容詞を修飾します。「almost」は副詞なので、「almost」の後に名詞が直接くることや、「almost of」と言うことができないので注意しましょう。

ゲド戦記の例を見てみましょう。

少年アレンと出会ったハイタカ(ゲド)。世界の均衡を保つために、二人で旅に出ることになりました。途中、ハイタカがアレンに向かって言う台詞です。

間違いやすい”most”と”almost”の違いをマスターする3

オリジナル(日本語):もう少しだ。がんばれ。
英語訳:Come along. We are almost there.

「We are almost there」で、「私たちはもう少しでそこに着く」というニュアンスになります。

ここで「almost」は「もう少しで」という意味で副詞の役割をしています。この言い方、日常会話でもとても良く使うのでぜひ覚えてくださいね。「We almost arrive there.」などとは言いません。

もう一つ例を見てみましょう。

魔法使いのクモに囚われてしまったハイタカと友人のテナー。いよいよ追い詰められたところで、ハイタカがテナーに向けて言う台詞です。

間違いやすい”most”と”almost”の違いをマスターする1

オリジナル(日本語):耳をすませてごらん。希望が近づいてくる。
英語訳:Don’t you hear it, Tenar? Help is almost here.

「Help is almost here」で「助けがもうすぐここにくる」というニュアンスですね。ここで、1つ目の例と同じく「almost」は「もうすぐ」という副詞の役割をしています。

この様に、「もうすぐ~する」の「もうすぐ」や「ほとんど~した」の「ほとんど」を表すニュアンスとして「almost」は使われます。

一般動詞の場合は、動詞の前に「almost」、
Be動詞の場合が、動詞の後に「almost」がくる場合が多いです。

例文:
Did you finish your homework? I almost finished it.
(宿題は終わった? ほとんど終わったよ。)

For a moment she almost panicked.
(しばらくの間、彼女はほぼパニックでした)

He’s almost forty.
(彼はほぼ40歳です。意訳だと、彼はアラフォーです。)

almost+ every/all/alwaysの意味・・・ほとんど(全ての)~名詞という意味を表す

「almost」はその直後に名詞を言うことはできませんが、「all」、「every」、「always」をつけることで、「ほとんど(全ての)+名詞」という意味として使うことが出来ます。

×「almost」+「名詞」 例:×almost students
〇「almost」+「all/every/always」+「名詞」 例:〇almost all students

例文を見てみましょう。

Almost all my relatives live in the U.S.
(私の親戚のほぼ全員がアメリカに住んでいます。)

It’s not unique to this area. I see it almost every park.
(それはこのエリア特有ではありません。どこの公園でも見かけます。)

I go to see my parents almost every week.
(私はほぼ毎週、両親に会いに行っています。)

He complains about his job almost always.
(彼はいつも仕事の愚痴を言っている。)※almost alwaysで「いつも」の意味

mostの意味・・・ほとんどを表す形容詞の役割

形容詞として、「most」の後に名詞がくることで、「ほとんどの×××は」、という意味で使われます。主に、一般的な事実や不特定多数の事を指すことが多いです。

例文:
Most people give up on themselves easily.
(多くの人が簡単に自分自身に諦めてしまう。)

Most students have a cellphone.
(ほとんどの学生が携帯を持っている)

most ofの意味・・・(範囲を狭めた)ほとんどの~を表す

「most of 名詞」の形で、範囲を狭めた「ほとんどの~」と使われます。

ジブリの例を見てみましょう。

間違いやすい”most”と”almost”の違いをマスターする2

オリジナル(日本語):いえ、逃げた連中はおおかた捉えました。
英語訳:No, We have captured most of them.

「most of them」で「彼らのうちのほとんど」という意味です。

ここでの「彼ら」とは、逃げた人たちのことを指すので、「逃げた人たちのほとんど」という意味になります。この様に、ある範囲の中でほとんどというニュアンスを表したい時には、「most of」を使います。

例文:
Most of the students that I have seen were sleeping.
私が見た生徒のほとんどが眠っていました。

I spent most of my time alone in my childhood.
(私は子供の時、ほとんど時間を一人で過ごしました。)

まとめ

いかがでしたか。

「almost」と「most」の違いで最も重要なのは品詞です。「almost」は副詞、「most」は形容詞の為、その後に続く単語が変わってきますよね。

「ほとんどの××」と言いたい時は、
almostを使う場合、
「almost」+「all/every/always」+名詞 もしくは
「almost」+「all/every/always」+of +名詞 (※範囲を狭めた言い方)

mostを使う場合、
「most」+名詞、もしくは
「most of」+名詞 (※範囲を狭めた言い方)

「ほとんど~する/ほぼ~です」と言いたい時は、
Almostを使って、
「主語」+be動詞+「almost」~
「主語」+「almost」+一般動詞 ~

mostは使えません。

些細な違いではありますが、文法として正しい英語を使いたいですよね。いざ使おうと思うと迷ってしまうので、ジブリの例を参考に実際に声に出して、さっと使い分けができる様練習してみてくださいね。

ジブリで英語勉強シリーズ
#00 英語のニュアンスはアニメに学べ!英語字幕でジブリを見る方法もご紹介
#01 現在完了と現在完了進行形の違いと使い方
#02 wouldの4つの意味と使い方
#03 couldの4つの意味と使い方
#04 使役動詞「MakeとLet」の違いと使い方
#05 Ifを使用した条件文・仮定法の4つの種類
#06 比較級の4つのルールと使い方
#07 「~のようだ」を意味する「look、look like、seem、seem like」の違い
#08 I think 以外の英語表現10選
#09「just」の5つの意味と使い方
#10「anotherとother、the otherの使い方
#11「~だよね?、~でしょ?」を表す付加疑問文の使い方
#12「must, have to, should, had better」の違い
#13 must have, should have, could have, would haveの4つの違い
#14「should have, must have」の違いと使い方
#15「this, that, these, those」の使い方と違い
#16 現在完了形「ForとSince」の違いと使い分け
#17 「in, at, on」の意味と使い方、使い分け方法
#18 「mostとalmost」の違いと使い方
#19 関係副詞「why, Where , When, How」の違いと使い方
#20 よくわかる「to」と「for」の違いと使い方
#21 「see, look, watch」の違いと使い方
#22 「used to do〜, be used to~ ing」の意味の違いと使い方
#23 as~as構文の意味、例文、使い方
#24 neverの4つの意味と使い方
#25 「unless, if not, otherwise, or」の意味の違いと使い方
#26 「like」と「as」の意味の違いと使い方

follow us in feedly

マナビジン編集部
マナビジン編集部
マナビジン編集部チームでは「英語が伝わる楽しさをより多くの方へ」をモットーに英語学習や英語を使ったキャリアに関する情報発信を行っています。

引き続きお楽しみに!

1週間7万円台で留学するならスマ留

例:マルタ1週間79,800円(授業料・宿泊費込み)
スマ留の体験談
スマ留で英語留学2
スマ留で英語留学3

留学エージェント「スマ留」を利用すれば、アメリカ、オーストラリア、カナダ、フィリピン、マルタなど人気11カ国に激安で留学できます。費用は「授業料+宿泊費+α込み」で1週間7万円から!しかも選ぶ学校によって費用が変わらないから安心です。
少しでも留学やワーホリに興味がある方は、以下からチェックしてみてください。

\ 30秒で無料カウンセリング予約/

\登録で英語フレーズ集をプレゼント/

こちらの記事もおすすめ

英語勉強の人気記事

新着記事