spot_img
留学マナビジンオリジナル英語教材ジブリで英文法「used to do〜, be used to~ ing」の意味の違いと使い方|ジブリde英文法#22

「used to do〜, be used to~ ing」の意味の違いと使い方|ジブリde英文法#22

① I used to work in the hospital.
② I get used to working in the hospital.
③ I am used to working in the hospital.

この3つの文章の違い、わかりますか?

ジブリ映画を観ながら英文法を学ぶシリーズでは、実際にジブリ映画に使われているセリフをもとに、ネイティブスピーカーが使う英語のニュアンスと英文法を学びます。

今回は、知っている様で使いこなすのが難しい英文法の一つ、「used to do〜」、「be動詞 used to~ ing/noun」「get used to~ ing/noun」の使い方を学びます。

*記事内の画像はジブリ公式サイトが提供している素材のみを使っています。そのため、画像と各英会話シーンがあまり一致していませんが、予めご了承ください(あくまで雰囲気を思い出してもらうために使ってます)。なお、ジブリの英語版は、海外在住であれば海外版ネットフリックス、国内であれば英語版DVD(アマゾンへ)で、英語音声・字幕を楽しめます。*リージョン要確認

used to do・・・過去に〜していた(今はしていない)

過去の習慣や、継続して行われていたことを表します
現在はすでにしていないことを指します

ジブリ映画の魔女の宅急便から、例を見てみましょう。

キキがデリバリーの仕事を頼まれて出会ったマダムの家でパイを焼く手伝いをしているシーンです。

魔女の宅急便2
© 1989 角野栄子・Studio Ghibli・N
オリジナル(日本語):田舎で母にしこまれました。
英語訳:I used to help my mom all the time.

通常使用しているオーブンが壊れていることを知り、しばらく使用していなかった薪オーブンでパイを焼くことを提案したキキ。

ここでは「母に田舎でしこまれた」と言っていますが、「I used to help my mom」は、「母親の手伝いをしていた」と過去に何度もお手伝いをしていたことを意味します。

でも今は親元から離れた修行の身なので、手伝いはしていませんよね。この様に過去の習慣を表し、且つ、今はもうしていないというニュアンスを表す時に使われます。

ちなみに、この文章が「I helped my mom」であれば単純な過去形なので、「私は母の手伝いをした」という意味になるので、ちょっとここではニュアンスが変わってきます。

もう一つ、例を見てみましょう。

修行中に魔法が使えなくなり、ホウキで空を飛べなくなってしまったキキ。こんなことは今まで一度もなかったので、とても落ち込んでしまいます。

そんな中、以前、森で出会った画家の女性に再会し、彼女の家に泊まりに行きます。そこで、彼女に悩みを話す台詞です。

魔女の宅急便1
© 1989 角野栄子・Studio Ghibli・N
オリジナル(日本語):私、前は何も考えなくても飛べたの。
英語訳:Without even thinking about it, I used to be able to fly.

「I used to be able to fly」で、「私は飛ぶことができていた」というニュアンスですね。でも、今は魔法が効かなくなってしまい、飛べません。

ここも、単純な過去形にすると、「I was able to fly.」で、「私は飛ぶことができた」という意味になり少しニュアンスが変わってしまいますね。

この様に、「used to do〜」で、今はできていないけど、過去には継続して行っていたことや、習慣を表します。

例文:
I used to work at the office until midnight.
(昔はオフィスで真夜中まで仕事をしていた。)※今はしていない

She used to smoke, but she quit after getting pregnant.
(彼女は昔喫煙していたけど、妊娠してから辞めた)

get used to~ ing/noun…~に慣れる(慣れているプロセスを表す)

〜に慣れるという意味で使います。

今はまだ完全には慣れておらず、慣れるプロセスの状態にあるニュアンスを表します。

特に、住む場所や仕事など環境が変わった時や新しいことを始めた時に使われることが多いです。

ジブリ映画のとなりのトトロから、例を見てみましょう。

さつきとめいの母親が、入院している病院から一時的に家に帰ってくることになりました。さつきが近所のおばあちゃんに話しをしているシーンです。

おばあちゃんに「ついに退院するのね?」と聞かれて答える台詞です。

隣のトトロ1
© 1988 Studio Ghibli
オリジナル(日本語訳):まだ本当の退院じゃなくて、月曜日には病院へ戻るの。少しずつ慣らすんだって。
英語訳:It’s only for the couple days. To get used to the new house.

少し省略されていますが、「She comes back to get used to the new house.」です。

ここでの「get used to the new house.」は、「新しい家に慣れる」という意味になりますね。同時にまだ、新しい家には慣れておらず、これから慣れていくというニュアンスが含まれます。

文法的には、get used toの後に、~ingもしくは名詞が続きます。

例文:

(進行形)
I’m getting used to living in New York.
(ニューヨークでの暮らしに慣れてきた) 
※gettingと進行形を使うと、今まさに慣れてきているというニュアンスになります。

(未来形)
It’s so noisy around my new apartment. (新しいアパートの周り、すごくうるさいの。)
You will get used to it soon!  (すぐに慣れるよ!)

(過去形)
I got used to living in Hokkaido in spite of the weather. It always rains!
(ロンドンでの暮らしには慣れたよ。天気以外ね、いつも雨降ってるの)

be used to ~ing/noun 〜に慣れている(すでに慣れている)

〜に慣れていることを意味します
〜ingで、〜することに慣れている/〜名詞で、〜に慣れているを意味します。

例文:
I am used to waking up early because my class starts at 8:00 everyday.
(授業が毎朝8時から始まるので、早起きには慣れています)

My daughter is used to gaming on a tablet. 
(私の娘はタブレットでゲームをするのに慣れています)

I have lived in Shibuya for 25 years, so I’m used to driving at the SHUTOKO.
(渋谷に25年住んでたので、首都高の運転は慣れているよ)

まとめ

いかがでしたか。

ここで、最初の3つの例を考えてみましょう。

① I used to work in the hospital.
私は、病院で働いていました。
過去に継続して行っており、現在は働いていないことを表します。

② I get used to working in the hospital.
私は、病院で働くことに慣れてきました。
病院で働き始めて、慣れてきたニュアンスを表します。

③ I am used to working in the hospital.
私は、病院で働くことに慣れています。
今すでに病院で働くことに慣れているニュアンスを表します。

それぞれ、結構意味が変わってきますよね。伝えたい内容にによって正しい使い方ができる様に練習してみてくださいね!

ジブリで英語勉強シリーズ
#00 英語のニュアンスはアニメに学べ!英語字幕でジブリを見る方法もご紹介
#01 現在完了と現在完了進行形の違いと使い方
#02 wouldの4つの意味と使い方
#03 couldの4つの意味と使い方
#04 使役動詞「MakeとLet」の違いと使い方
#05 Ifを使用した条件文・仮定法の4つの種類
#06 比較級の4つのルールと使い方
#07 「~のようだ」を意味する「look、look like、seem、seem like」の違い
#08 I think 以外の英語表現10選
#09「just」の5つの意味と使い方
#10「anotherとother、the otherの使い方
#11「~だよね?、~でしょ?」を表す付加疑問文の使い方
#12「must, have to, should, had better」の違い
#13 must have, should have, could have, would haveの4つの違い
#14「should have, must have」の違いと使い方
#15「this, that, these, those」の使い方と違い
#16 現在完了形「ForとSince」の違いと使い分け
#17 「in, at, on」の意味と使い方、使い分け方法
#18 「mostとalmost」の違いと使い方
#19 関係副詞「why, Where , When, How」の違いと使い方
#20 よくわかる「to」と「for」の違いと使い方
#21 「see, look, watch」の違いと使い方
#22 「used to do〜, be used to~ ing」の意味の違いと使い方
#23 as~as構文の意味、例文、使い方
#24 neverの4つの意味と使い方
#25 「unless, if not, otherwise, or」の意味の違いと使い方
#26 「like」と「as」の意味の違いと使い方

follow us in feedly

マナビジン編集部
マナビジン編集部
マナビジン編集部チームでは「英語が伝わる楽しさをより多くの方へ」をモットーに英語学習や英語を使ったキャリアに関する情報発信を行っています。

引き続きお楽しみに!

1週間7万円台で留学するならスマ留

例:マルタ1週間79,800円(授業料・宿泊費込み)
スマ留の体験談
スマ留で英語留学2
スマ留で英語留学3

留学エージェント「スマ留」を利用すれば、アメリカ、オーストラリア、カナダ、フィリピン、マルタなど人気11カ国に激安で留学できます。費用は「授業料+宿泊費+α込み」で1週間7万円から!しかも選ぶ学校によって費用が変わらないから安心です。
少しでも留学やワーホリに興味がある方は、以下からチェックしてみてください。

\ 30秒で無料カウンセリング予約/

\登録で英語フレーズ集をプレゼント/

こちらの記事もおすすめ

英語勉強の人気記事

新着記事