spot_img
留学マナビジンコラム英語ブログWithコロナ時代の学校教育機関【#03】オンラインを活用したグローバル体験で差別化を目指せ!

Withコロナ時代の学校教育機関【#03】オンラインを活用したグローバル体験で差別化を目指せ!

少子化が進むなか、多くの私立学校は「生徒募集」を深刻な課題として掲げており、学校間の生徒獲得競争は激しさの一途をたどっています。

そんななか、近年注目されているのが「特色あるプログラムを用意して他校との差別化を図る」対策です。

数あるプログラムのなかでも、集客がうまくいっている多くの私立学校が力を入れて取り組んでいるのが「英語教育」です。

そこで今回は海外で語学学校を展開し、かつ国内で唯一「グローバル英語教育プログラム」を60校以上の学校に提供している、株式会社ジージー社長の平田利行氏に、「学校の差別化」を図る方法について、うかがってみました。

シリーズ第三弾です!

初回の記事、および平田氏のプロフィールはこちら

オンラインを活用した「グローバル体験」が差別化のキーワード!

*以下敬称略

斉藤 では、ここからは平田さんが学校と提携して現在進めていることについて、具体的に聞かせてください。現在は何校ほどと提携されてますか?

平田 60校です。

斉藤 そんなに……。かなり多いですね。

平田 そうですね、多い方だと思います。実績としては自治体ブロックも入ってきています。

斉藤 そうしたなかで、平田さんが首尾一貫して追いかけているキーワードが「グローバル」ということでしょうか?

平田 やはり今、日本はどんどん少子高齢化が進んでいるため、国内に頼り切ったまま経済を回していくことは、かなり厳しいと考えると、よりグローバルであるべきだと思うんですよ。

日本が豊かであり続けるためにも、「グローバル」というキーワードは外せません。では、グローバル化のために私ができることは何なのかと考えたとき、学校では学べないカテゴリーを受け持つべきだと思い至ったわけです。

斉藤 学校は受験と単位制に縛られているため、できることが限られてしまう。だからそこに風穴を開けたいと思ったわけですね。そういうことは、平田さんが学校を通していろいろな人たちと会ってきて、わかってきたことなのでしょうか?

平田 そうですね。話を聞くなかで、次第にわかってきました。それと、海外の学校を視察して回ったことで、日本との比較ができたことも大きいですね。比較することで、こうなればよいになぁという理想的なモデルが見えてきたんです。

斉藤 それが、先ほどから指摘されている、「いっそのこと受験がなくなれば全てが解決する」という論に繋がるわけですね。

平田 そうそう。そうなれば良いとは思っているけれど、私たちがワーワー騒ごうが、大きな波が押し寄せようが、国が重い腰を上げなければ、どうにもなりません。もちろん、ここ1・2年で変わるわけがないし、すごく長い時間をかけて変わっていくべきものだと思います。

だからこそ今、現実的にできることとして、学校では学ぶことのできない「グローバル体験」を、私たちが担って提供しようと思ったわけです。

斉藤 なるほど。普通はオンライン英会話を提供して終わりになるところを、もう一歩踏み込んで「グローバル体験」という付加価値を付けたわけですね。

平田 単にオンライン英会話を提供しているところと、オンライン英会話と国際交流を提供しているところとの満足度を比べたら、全然違うと思うんですよ。

国際交流の風景
英会話だけではなく、国際交流も重要

私たちは、国際交流等のグローバル体験学習を含めたパッケージを提供したいと思っています。そのパッケージのなかにオンライン英会話が含まれている、ということです。

斉藤 平田さんが開拓した、オンラインで繋がることができ、なおかつ国際交流ができる国は、フィリピン以外ではどこがありますか?

平田 デンマーク・アイルランド・UK、これは交流とインターンとかも含めてね。あとは、マルタ・セルビア・インド・タンザニアなどです。もちろんフィリピン・タイ・ロシア・ハワイ・オーストラリアも大丈夫です。

斉藤 学校側がそういった外国人との交流をグローバル教育の一環として望んだ場合には、さまざまなプロデュースができるわけですね。

平田 もちろんです。国際交流の準備段階から提案できます。たとえば、すでに提供しているサービスとして、探究学習というプログラムがあります。探究学習には正しい答えが、そもそもありません。子供たちが自分で考え、正答のない答えを出していくんです。

たとえば国際交流として、向こうに日本の文化を教えるプレゼンテーションをやろうとなったとき、その準備過程としてオンライン英会話を使ってディスカッションしたり、プレゼンの練習を繰り返すことができます。

斉藤 具体的にひとつの例をあげていただけますか?

平田 たとえば先日、高校生がアイルランドとの国際交流で行ったのは、アイルランドの旅程表を最終的にプレゼンテーションすることです。

斉藤 それは、自分たちがアイルランドに旅行したときに、どこを観光したいのかを含めてプレゼンするみたいな……。

平田 そうそう。なにかしらのテーマを決めて、アイルランドにはこういうものがあるよと紹介するわけです。それをもとに、みんなで討論していきます。

それで「でも僕はもっと体験型のものを入れたい」という意見が出ると、体験ならばこういうものがあるよ、とアイルランド側が教えてくれるんです。それをまたみんなで検討して、プライスはどのくらいなのか、じゃこれでいいかな、という感じで煮詰めていきます。そうして最終的に旅行プレゼンを行うわけです。それを全部英語で行います。

斉藤 すべて英語でやり取りするなんて難しくないですか?

平田 いや、普段からオンライン英会話を通して英会話に慣れ親しんでいますから、それほど難しくはないですよ。やはり一番大事なのは、自分たちで考えることです。そうやって試行錯誤しながら自分たちで創り、それを発表することです。

斉藤 そこまで行くと、職業体験やインターンシップに近いですね。

平田 そうです。オンライン英会話だけではなく、そこにプラスαとして国際交流もできる、さらに職業体験もできる、ということです。

海外に行けなくても国際交流できる機会を、私たちはどんどんつくって提供したいと考えています。舞台はいくらでも用意できるから、どんどん参加していただきたいですね。

斉藤 平田さんは以前からインターシップに積極的に取り組んでいますから、その経験が活きているのでしょうね。ちなみにオンラインでできる大学生向けのインターンシップには、どういったものがあるのでしょうか?

平田 たとえば、インドのIT会社のインターシップをオンラインで行うとします。そこで「あるアプリを商品としてもっており、今後、このアプリに付随する新たなアプリを作りたい」という課題が出たとします。

そして実際に、「こういうサービスのアプリケーションを作りたいから、世界各国にある似たようなサービスのアプリを探してもってきてください」との指示が下されます。そこで日本の大学生が一生懸命に調べるわけです。

次に、調べてきたものを発表するプレゼンテーションをやります。すると、次の段階として、それをローカライズしてインドでやっていけるかどうかを分析する課題が新たに出されます。

企業や事業の現状を把握するのに効果的なフレームワークとして知られるSWOT分析を見せられ、自分たちの調査してきたアプリがインド社会にマッチングするのかどうか、どのようにローカライズさせなければいけないのか、入念な解析が求められます。それを何度か繰り返して、最終的にひとつのアプリの開発が決定されます。

斉藤 レベルが高いですね!オンラインとはいえ、これだけ体験できれば現地でインターンシップをするより、高い成果を得られるかもしれませんね。

平田 しかも、今あげたのは、ほんの一例に過ぎません。実際には、こういったタスクをいくつも経験することになります。ですから極論で言ってしまえば、普通のインターンシップで海外に行って、ここまでのことが経験できるかといえば、できないほうが圧倒的に多いわけです。

リアルのインターシップよりも、もっと深いところに入り、本当に商品化される商品の提案ができるオンライン・インターシップは、ある意味、すごいことだと思います。

斉藤 たしかにすごいですね。でもオンラインだとインターンシップの修了証までは手にできませんよね?

平田 いえ、そんなことはありません。IDEAが今後再開したときには、夜間にオンラインで参加することで、たとえばタンザニアやインド、アイルランドのインターンシップの修了証も取れるようになります。

斉藤 それはすごいですね! ちょっと想像できないのですが、どんなインターンシップを体験できるのでしょうか?

平田 たとえばタンザニアの場合、農業にしても、まだクワで一生懸命やっていたりするわけですよ。そこで、日本の高度な農業技術をタンザニアに提案できます。

そのために足りないものは何かと、オンラインでディスカッションを行います。その結果、資金が足りないことがわかれば、お金をどうやって集めるのか、という話まで交わせます。タンザニアの現状を学びながら、有意義なインターンシップを体験できる、ということです。

斉藤 なるほど、面白そうですね。でもディスカッションにしてもプレゼンテーションにしても、英会話がほとんどできない素人同然の人ではついていけませんから、ある程度英会話力を鍛えている人が参加する感じでしょうか?

平田 優れた英会話力をもっていた方が、充実したインターシップを体験できることは間違いありません。でも、私はCEFR(語学のコミュニケーションスキルを示す国際標準規格)のA2レベルまで到達したならば、どんどん挑戦してもらいたいと思います。そこで挫折を経験することも、成長へ繋がる貴重な一歩といえるはずです。

斉藤 A2レベルと言えば、まだ英会話初級者ですが、それでも参加できるレベルにあるというわけですね。逆に受け入れる側の海外の企業は、それでも大丈夫なのでしょうか?

平田 向こうは全然OKです。もう英語力ゼロからでもOKと言っていますので!

斉藤 え、さすがにそれは冗談ですよね?

平田 本当に「大丈夫!」と言っています。ただ、後になって「あの子の英語は本当に酷いね」と言ってくる担当者もいますが(笑)、英語力の程度にはこだわらないという基本スタンスを守ってくれています。

斉藤 だから気負うことなく、気楽に臨めばよいのだと!

平田 そうそう。結局、私たちにしてもプレゼンをするときに、別に100%完璧な英語を話すわけではありませんしね。

斉藤 完璧を目指すよりも、コミュニケーションを図ること自体が大事だということですね?

平田 そうなんですよ。まずはチャレンジしてほしいですね。学んできたことを発揮する場所でもありますし、どこまで自分ができているのかという物差しとしても役立ちます。

コロナによって従来では考えられなかった多くのものが、オンラインへと移行しました。私たちもそうした流れに乗って、インターンシップなどのグローバル体験をオンラインで提供できるようにサービスを拡充してきました。

幸いなことに、こうしたサービスに需要があることがわかりましたので、オンライン英会話を100席増やし、総勢250名ほどの英語講師を採用することにしました。

オンライン英会話
オンライン英会話の需要が一気に上昇。

斉藤 拡大していますね!格安のオンライン英会話だとバイトばかりで、教師の質に不安がありますが、株式会社ジージーでは社員雇用で研修をしっかりしてくれるので、その点でも安心ですね。今後はさらに多くの学校との提携が可能になるわけですね?

平田 そうですね、でも、それだけ拡充しても、まだ足りなくなるかもしれません。ですので、オンライン英会話プラスインターンとか職業体験ができるようなプログラムを生徒たちに提供してみたいという学校は、早めに相談を寄せてほしいですね。

もうピンポンダッシュみたいなノリで構いませんので、気軽にノックしてください!

斉藤 ピンポンダッシュはさすがに……(苦笑)。

平田 いえ、いろいろな先生と話せることが私たちは嬉しいので、ほんとに構いません。学校の抱える課題を聞かせていただき、「学校の目指していることを実現できるように、私たちがどんなものを提供できるのか」と考えるのは、もうそれだけで楽しいことなんです。

ですからほんとにラフな気持ちで相談していただけると、うれしいですね。

斉藤 学校としてもグローバル教育を柱として生徒募集に貢献できますから大いにメリットがありそうですね。

平田 そうそう。何といったらよいのか表現が難しいのですが、私たちが提供できるサービスはバイキングみたいなものなんです。

グローバル教育を実現するための多くのパッケージが並ぶなか、どれを取るのかは学校側の自由です。自分の学校というお皿の上に、どのサービスをどう盛り付けていくのか、それを私たちと一緒に相談することで、ともに理想的なグローバル教育を実現しよう、というわけです。

斉藤 なるほど。今回のお話は、生徒の集客で悩んでいる学校にとっては、一つの解決策になるのではないでしょうか。平田さん、本日はありがとうございました。

学校教育機関の関係者様へ
学校に特色を持たせるために、「グローバル教育体験」や「オンラインインターン」、「オンライン英会話(英検、TOEIC等も可能)」などのプログラムの導入を検討されたい方は、こちらの株式会社ジージー公式サイトからお問い合わせください。
https://ggjapan.jp/
マナビジン編集部
マナビジン編集部
マナビジン編集部チームでは「英語が伝わる楽しさをより多くの方へ」をモットーに英語学習や英語を使ったキャリアに関する情報発信を行っています。

引き続きお楽しみに!

1週間7万円台で留学するならスマ留

例:マルタ1週間79,800円(授業料・宿泊費込み)
スマ留の体験談
スマ留で英語留学2
スマ留で英語留学3

留学エージェント「スマ留」を利用すれば、アメリカ、オーストラリア、カナダ、フィリピン、マルタなど人気11カ国に激安で留学できます。費用は「授業料+宿泊費+α込み」で1週間7万円から!しかも選ぶ学校によって費用が変わらないから安心です。
少しでも留学やワーホリに興味がある方は、以下からチェックしてみてください。

\ 30秒で無料カウンセリング予約/

\登録で英語フレーズ集をプレゼント/

こちらの記事もおすすめ

英語勉強の人気記事

YouTube【英語字幕付き】英語学習におすすめ動画ベスト50 前半

英語教材というと、テキスト教材やアプリが主流ですが、YouTubeにも英語学習に関する動画がたくさんアップされています。...

今日から外国人と友達に!無料ペンパルアプリ&サイト15選

この記事では外国人と英語で国際交流ができるペンパル(文通)アプリやウェブサイトをご紹介します。 本格的な文通アプリ...

理解しやすさ最優先!おすすめ英語Podcastランキング【24選】

初心者向けの英語学習用おすすめポッドキャスト(Podcast)をランキングでご紹介。 ポッドキャストとはインターネ...

英語学習・英会話Youtuberチャンネル【49選】国内ランキング-2024年版-

英会話が学べる日本国内の英語学習系YouTubeチャンネルを、2022年11月時点での登録者数でランキングにしてまとめま...

勉強!経営者におすすめアマゾンプライムで見れるビジネス映画16選

企業で働くビジネスマンや経営者が観たい映画といえば、やはりビジネス関連の映画ではないでしょうか。 そして、海外出張...

無料で遊べるオンライン英語勉強サイト【11選】パソコン、mac対応

独学での英語勉強方法といえば、アプリやポッドキャスト、市販の英語教材を使って学習するのが一般的ですが、それ以外にもPC(...

英検1級講師が教えるNetflix英語学習方法【決定版】初心者は勉強前にまず見て!

海外ドラマで英語を勉強するいちばんのメリットは、楽しみながら勉強できるということです。 今ではありがたいことにDV...

正確に英語翻訳するおすすめサイト27選!無料で和訳英訳できるサイト中心

昔は英語の翻訳サイトと言えばGoogle翻訳でしたが、最近では様々なサイトやアプリから翻訳サービスが出ています。しかもそ...

通勤時におすすめ!聞き流し英語学習アプリ【12選】無料で勉強

皆さんは、英語の学習が「面倒だな…」と感じた経験はありませんか? 「TOEICのスコアアップのために勉強しようと意...

海外筋トレ&エクササイズYouTube動画【24選】人気のChloe Ting、Pamela Reifなど

自宅で英語を学びながら筋トレ&エクササイズをしよう 新型コロナウイルスで国内自粛要請の中、外出できずに体が錆びついてい...

新着記事

英語ニュース【2024年4月4日】国際教育の最前線レポート、ChatGPT英語学習法など4選

子供の英語教育から大人の英語学習まで、この1週間で気になった英語ニュースをピックアップ! 今週の情報は以下 ...

半年の留学なんて意味がない?大学で1週間留学、社会人で3年半ワーホリした私の結論

留学に行きたいけど長期では厳しい、半年だけ留学してみたいと思っているけれど迷っている、留学に行っても何も変わらず帰ってき...

中学生・高校生が無料で留学する方法【7選】2024年版

海外留学にチャレンジしたいという中高生にとって(本人のやる気以外で)、もっとも問題になるのが「留学費用」です。 大学生...

イギリス留学メリット7選・デメリット7選!語学留学、ワーホリ先の選択肢としてどう!?

渡航先として人気の高いイギリスですが、メリットとデメリットにはどんなものがあるのでしょうか。 充実した留学生活を送...

ヨーロッパ留学おすすめの国【9選】安くて魅力的な留学先はどこ?

これから海外留学をしたいと思っている方の中には、ヨーロッパに興味がある方もいらっしゃるのではないでしょうか? 英語...

月間英語ニュース【24年3月】英語キャリアセミナー開催・英検、再受験無償など16選

2024年3月28日配信のニュース 【1】海外留学エージェント「スマ留」【2024年夏休み】親子留学プログラムリリース...

社会人・大学生必見!無料で留学する方法【10選】2024年版

「無料で留学って本当にできるの!?」 いつか留学したい!と考えていても「お金」のことが頭をよぎって、日本にいる方も多い...

【留学ニュース情報2024年】役立つ留学関連のニュースをまとめて紹介!

こちらの記事では、留学全般に関するニュースをまとめてお届けしています。 随時更新しているので、チェックしてみてくだ...

【留学フェア2024年】各留学エージェントで開催予定の留学フェア情報一覧

留学フェアとは、大使館や留学エージェントなどが主催する留学イベントです。 主要英語圏の国々から多くの大学・教育機関...

夏休みの親子留学【2024年版】費用、おすすめ4ヵ国がわかる!

「留学」と聞くと、高校生や大学生など、ある程度大きくなった年齢の学生の方が1人で行くイメージが強いかもしれません。 ...