みなさんご機嫌よう。

英語を勉強しているうえで重要なのが「話す」「聞く」「書く」「読む」という4技能をバランスよく強化することだと思います。特に語彙力や文法をしっかり把握するのには、まず英文をたくさん読むことが大切だと言われています。

そう言われても、英語学習者としては何を読んでいいのか分からないというのも正直なところ。そんな英語学習者におすすめなのが「ピアソン;イングリッシュ・リーダーズ」と「ラダーシリーズ」。

この二つのシリーズから自分のレベルに合わせた英文をたくさん読むことで語彙を増やし、英語のスキルをアップを目指してみましょう。そして、英文多読で英語読解力を高めることは、「話す」「書く」といったアウトプット力の向上にもつながります。

今回は、そんな英文多読をするうえで役に立つ「ピアソン・イングリッシュ・リーダーズ」と「ラダーシリーズ」を紹介します。

1.英語上達にはまずインプットが必要

英語を勉強している人の多くは、最終的に英語を流暢に「話せる」ようになりたいのではないでしょうか。しかし、「話す」「書く」というアウトプット能力はなかなか一朝一夕には上達するのが難しいものです。

英文多読は当然リーディング能力を高める練習になりますが、じつはアウトプット能力を高めることにもつながります。

そもそも英語を「話す」「書く」といったアウトプットの技能は、自分の頭の中に蓄積された英語の知識を活用する必要があります。そのためにはまず「聞く」「読む」といったインプットによって英語の知識を蓄えることが必要です。

多読による英語の大量のインプットによって、膨大な量の英語のストックを活かすことが出来ます。特に自分のレベルに合わせた英文を大量に読むことで、自分が実際に使うであろう表現を大量に学ぶことができます。

そして、流暢な英語を話せるようになりたいのであれば、多読によって大量にインプットした基本的な英語表現を反射的に使えるようになるまで繰り返し読むことを続けましょう。

こうしたことからもわかるように、多読によるリーディングは英語上達のキーポイントと言えます。

2.何を読めばいいのか

さて、多読が英語上達の鍵になるというのはわかりました。それでは、一体何を読めばいいのでしょうか。

やっぱり英文学?長編小説について

http://booksmoke.co.uk/wp-content/uploads/2016/02/Kazuo-Ishiguro.png

2017年のノーベル文学賞は、イギリス人作家のカズオ・イシグロ氏 (Kazuo Ishiguro) が受賞したことで、いま英文学が注目を浴びています。特にイシグロ氏が長崎県で生まれ、日本出身だったこともあり、日本国内でも大きく報道で取り上げられました。

ここはやはり、長編小説にトライしてみましょうか。確かに小説は分量も多いし、ストーリーも充実しているのでリーディングにはもってこいです。

しかし、長編小説はそのボリュームの多さと文学的な難解な表現も相まって、英語学習初級者にはハードルが高いと言えるでしょう。慣れないうちは読んでいるうちに疲れてしまい、すべて読み切ることができないばかりか、そもそも内容を楽しめないかもしれません。

英字新聞は特殊な文法や語彙を多様

つづいて英字新聞について考えてみましょう。

新聞の特徴としては、最新のニュースを取り上げているため、一般的に広く話題になっている事柄について書かれています。そのため、すでに記事の内容についてあらかじめ予備知識を持った状態で文章を読むことができます。

また、一つ一つの記事が簡潔にわかりやすくまとめられており、英文を多読するのに適しています。

しかし、ここで注意したいのは、英字新聞の見出しでは過去の出来事も「現在形」で表記するなどの独特の文法があり、記事の文章でも独特の表現や略語を用いるケースが多いことです。そのため、まず「新聞の読み方」を会得した上で読む必要があり、やはり英語初級者には難しいかもしれません。

英字新聞の読み方については、以下に紹介する記事で詳しく説明されていますので、ぜひ参考になさってください。

こちらの記事を参照:

【保存版】初心者おすすめ!英字新聞のルール完全攻略

自分にあったレベルのものを「多読」する

さて、これまで指摘してきたように英語初級者が多読をする場合、いきなり難しいものにチャレンジしても長続きしません。これではリーディングどころか英語学習そのものも挫折しかねません。

英文多読をする上での大切なポイントは以下のとおりです。

ポイント

短いストーリーを大量に読む
あらかじめある程度内容を知っているものを選ぶ
自分のレベルにあった文章を読む(これ重要

ストーリーが短ければそれだけ早く読み終わることができ、たくさんの本を読み進めることができます。また、あらかじめ内容を知っている有名な話などは話の全体像が把握できているため、細かい箇所で躓かずに先へ読み進められます。そして何より、自分の英語力よりほんの少し難しいものを読むことによって、挫折することなく新たな語彙などを蓄積することができます。

そして、これらのポイントを満たし、かつ日本で入手しやすいものが、今回紹介する「ピアソン・イングリッシュ・リーダーズ」と「ラダーシリーズ」です。

3.ピアソン・イングリッシュ・リーダーズ

http://www.pearson.co.jp/catalog/product.php?item=403000&cat=005

「ピアソン・イングリッシュ・リーダーズ (Peason English Reader)」は、ビジネス英語のテキストとして有名な「Market Leader」シリーズや「ロングマン現代英英辞典」などでおなじみの英国ピアソン社のシリーズです。

https://www.bloomberg.com/news/articles/2014-06-04/the-story-behind-penguin-books-beloved-bird

かつては、おなじピアソン傘下であるペンギン・ブックスによる「ペンギン・リーダーズ」として親しまれていました。読者によってはこちらの名称の方が馴染みがあるという方もいるのではないでしょうか。

しかし、このシリーズは2015年ごろから随時「ピアソン〜」の名称に変更されています。

豊富なタイトル

このシリーズの特徴は、世界最大規模のタイトル数を誇ること。

誰でも見たことのある有名な映画のタイトルや古典、童話、伝記、そしてノンフィクションなどそのジャンルは多岐に渡ります。そして、その中には読者が見聞きしたことのある有名なタイトルも含まれているため、あらかじめ内容を把握したストーリーを読むことができます。

レベル表示

タイトルが多いことはわかりましたが、自分が読むのに適したレベルのストーリーはどのように見つければ良いのでしょうか。

http://www.pearson.co.jp/catalog/pearsons-graded-readers.php?lang=ja

ピアソン・イングリッシュ・リーダーズは、こちらの図にあるように全部で7つのレベルが設定されています。それぞれのレベルは、TOEIC のスコアや英検に置き換えた場合の目安も表示してあります。そのため、数あるタイトルの中から自分のレベルにあったものを絞り込んで選ぶことができます。

学習者向けコンテンツ

各タイトルの巻末には、ストーリーの内容を理解するのに助けとなる演習問題が掲載されています。また、重要な単語を例文を交えて解説しています。

こうしたことから、このシリーズが英語学習者のための副教材としての価値もあることがわかります。

実際、同社のウェブサイト上ではこのシリーズの教師用資料を提供するなど、単なる読み物ではなく最初から英語学習者を意識して作成されていることがわかります。

ピアソン社公式ウェブサイトはこちら

4.ラダーシリーズ

http://www.ibcpub.co.jp/ladder/level2/9784794602732.html

一方の「ラダーシリーズ」は、IBC パブリッシングより出版されている人気シリーズです。

ラダー(Ladder) とは「はしご」を意味します。つまり、このシリーズを読むことで英語のレベルを一段ずつ登るようにステップアップすることを想定しています。

多読・速読に最適な英文リーダー

ラダーシリーズは、誰もが良く知るタイトルや伝記などを単語の使用を限定して、わかりやすい英語で書き改められています。もともと「多読」を意識して作られていることもあり、巻末のワードリストを見れば辞書なしで読み進められるよう工夫されています。

そして、ガリバー旅行記やシャーロックホームズなど、だれでも知っているタイトルや伝記、歴史、化学分野やノンフィクションなど様々なジャンルを豊富に抱えています。

レベル表示

http://www.ibcpub.co.jp/ladder/

ラダーシリーズは、英語レベルを全部で5つのレベルに設定しています。

7つのレベルを設定しているピアソンと比較すると、レベル分けがすこし大雑把な印象を受けるかもしれません。しかし、そのレベルは学習指導要領に準拠した中学校教科書の語彙レベルからスタートしています。特に使用語彙1000語で構成されている「レベル1」は全て中学校教科書の語彙で構成されています。

このようにラダーシリーズは特に日本人学習者にとって適したレベル分けとなっています。

音声ダウンロード

各タイトルには巻末にワードリストを掲載している点などは、やはり学習者向けのコンテンツを意識しています。

しかし、それに加えラダーシリーズでは、そのタイトルの中に音声データをダウンロード(有料)して、リスニング教材として利用出来る「オーディオ・サポート」を備えているものもあります。

本のカバーにヘッドホンのマークがあれば、そのタイトルは音声素材を利用出来ることを意味しています。もし、皆さんの手元にあるラダーシリーズの本にヘッドホンのマークがあれば、ぜひ IBC パブリッシング社のウェブサイトから音声データのダウンロードを利用してみてください。

ラダーシリーズの公式ウェブサイトはこちら

5.多読勉強のコツ

英語のインプットの量を増やし、それをアウトプット能力につなげるために「多読」について考えてきました。では実際に、多読を実践するにはどのようなやり方が良いのでしょうか。

リーディング力をつけるためには、まず繰り返したくさん読むことが必要です。その中でも特に心がけたいのが、(1)速く読む(2)和訳せず読む(3)なるべく辞書を使わない、といった点です。

日頃から読むスピードを意識して、速く読み進められるようにしましょう。そして、英文をそのまま英語で理解するよう努めましょう。

自分の英語力に合うレベルのタイトルを多読することにより、辞書を使ったり和訳することなく意味を理解するトレーニングをしていくと良いでしょう。そうすることで、英語のセンスが磨かれ、語彙やフレーズなども自分の中に蓄積されていきます。

6.まとめ

さて、英文多読の必要性や勉強のコツについて述べてきましたが、英語学習を続けていらっしゃる皆さんの参考になったでしょうか。

今回紹介した「ピアソン・イングリッシュ・リーダーズ」と「ラダーシリーズ」は、どちらもよく知られた映画や童話など豊富なタイトルを揃え、細かく英語レベルが細分化されているため、自分に最適な一冊を見つけることができます。

そしてどちらのシリーズも辞書を引かずに読み進められる工夫が凝らされています。このような「多読」のための条件が整ったシリーズを活用して自分の中に語彙やフレーズを蓄積していきましょう。

そうすることで、いずれ蓄積された英語の知識が溢れ出し、アウトプットスキルの向上にもつなげていけるでしょう。

こうしたリーダーズシリーズは、英語学習の副教材として語学学校の授業で利用することもできます。ぜひ、留学を検討している方や既に留学中の方は、学校にこれらのシリーズが置いてあるか聞いてみてください。

語学学校の情報はこちらをご参照ください:
フィリピン・セブ島留学【おすすめ】語学学校20選!

皆さんが英文多読にチャレンジすることで、英語スキル向上の目標に近づけられるよう応援したいと思います。

それではまた。

【まとめ】セブ島にある有名・評判な語学学校の一覧表
原山 雅行

CoReDi Connection 代表
・ファイナンシャルプランニング
・企業マーケティングコンサル
moro moro project 代表
・台日友好音樂會「音繋」主催

大手旅行会社で営業職を務めた後、2004年に渡英。英国のホテルで約2年にわたり多国籍のスタッフとともに働く。
帰国後、大手金融機関の新規事業部立ち上げに参加。企業のM&A、海外進出支援、CO2削減の取り組みなど多種にわたる事業に従事。上場企業の社長・役員に直接コンタクトを取り、電話&メールのやり取りだけで3ヶ月で2億円を売り上げ話題に。

その後、検索エンジンで有名な米国大手IT企業の新規プロジェクト立ち上げにスーパーバイザーとして参加。新製品の日本市場導入準備を担当、のちに法人向けクラウドウェアサービスを担当し、再び多国籍のスタッフとともに働く。

2015年に渡比。
2017年までセブ島の韓国系、日系の語学学校マネージャーを歴任。

現在はセブを拠点に東京、台北などで複数のプロジェクトを手がける。

Blog: 【日刊セブ便り】常時更新中ですのでよかったらご覧ください。
https://nikkancebudayori.wordpress.com/

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