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実際にある!?【英語とアジア人差別】NY在住者が改めて思う英語の役割と英語学習について

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2021年8月、メジャーリーグで活躍中の大谷翔平選手に関して意見を求められたアメリカ人の著名な解説者ジャック・モリス氏が、アジア人特有の発音の訛りを真似して「ベリー・ベリー・ケアフル」と発言しました。

視聴者から多くの批判が殺到した結果、この解説者は無期限の活動停止処分になるという、大きな問題へと発展しました。

英語学習者にとっては特に気になる話題、ニュースを見て自分の英語力への不安やアジア人英語への差別など、様々な感情を抱いた方は多いのではないでしょうか。

この問題に関しては、一言で片付けられる事柄ではないと思っています。

アメリカが歴史的に抱える差別の問題、新型コロナウイルス以降アメリカ各地で広まっている、アジアン人を対象とした嫌がらせや差別行為などのアジアンヘイトの問題、2020年のトランプ政権からバイデン政権への転換など、様々な背景があってのことだと思うので、簡単に意見を言うのは難しいと思っています。

なので今回は、ニューヨーク在住の筆者が、「NYにおける英語と差別、そして英語学習」という観点から、実際にNYの街で暮らし、英語を使って生活をする中で体験したことを基に感じたことを書かせていただきます。

あくまでも個人的な意見と経験なので、参考程度にして頂ければと思います!

筆者のNYでの英語に関する経験

まず、筆者がNYに滞在する中で、小売店、スーパー、病院、ホテル、駅、役所、銀行など日常生活において、英語の発音や文法のミスについて何か差別的なことを言われた経験は、実は一度もありません。

筆者の周りでも、英語そのものが原因で差別的な経験を受けたことがある、という人は聞いたことがありません。

もっと言うと、見た目がアジア人だから、レストランでトイレの横の席に案内される、なんて事も一度も経験がありません。

その理由の一つに、ニューヨークという場所が大きいでしょう。ニューヨークを訪れたことがある人は感じたことがあるかと思いますが、街を歩けば本当に色々な言語が飛び交っています。スペイン語、フランス語、中国語、ポルトガル語、韓国語、、、などなど。

他のアメリカ都市やヨーロッパとは違い、NYはまさに人種のるつぼ。様々なバックグラウンドの人が集まる多様性の街です。

例えばNYで家を探してる時に出会った不動産会社で働く女性は中国出身の方で、失礼ながらそんなに英語が上手だとは思えなったですが、自分の英語を卑下することなく堂々と立派に仕事をしていました。

また、NYで30%の比率を占める人種は中南米からの移民、ヒスパニック系の人々です。彼らはスペイン語が母国語ですが、場所によってはスペイン語しか聞こえてこない場所などもあります。アメリカなのに英語があんまり通じない、なんて事も何度もありました。

そんな街はアメリカでもNYぐらいかもしれません。皆、英語が上手に喋れなくても、しっかり働いて生活をしています。おかしな話、英語が喋れなくても生きていける街こそが、NYなのだと思います。

そんなNYなので、ネイティブスピーカー達も、外国人が話す英語に慣れています。筆者自身、英語は日々勉強中で、もちろん日本人特有の発音の訛りがあるので、一回では言っている事が通じないことも頻繁にあります。

でも、NYの人達は、私が何を言おうとしているか我慢強く聞いてくれる人がほとんどです。なので、そこで差別をするという感覚は少ないと思います。少なくとも公の場所で明らかに馬鹿にするような事はないでしょう。

多様性こそがNYの特徴で、ニューヨーカー達が大事にしてきた誇りに思っていることなので、もし、そういう事があれば今回のジャック・モリス氏の様に厳しい処分を受ける事が簡単に想像つきます。

NYでの英語の役割と英語学習について

筆者が感じるニューヨークでの英語の役割ですが、英語はあくまでコミニュケーションツールであって、その人の良し悪し、優劣をつける何かではないということ。そして、アクセントやイントネーションはその人が持つキャラクターです。

それが良いとか悪いとかは無く、それによって馬鹿にされたり不遇な対応をされるものではないという共通認識がNYにはある様に思います。

言葉はその人の個性を表します。よく聞く話かもしれませんが、「How are you?」という問いに対し、「I’m fine thank you, and you?」なんて教科書通りの答え、誰も言わないから使わない方が良いという意見、結構ありますよね。

この意見は、あっている様で間違っている様にも思います。確かに「I’m fine thank you, and you?」は、ネイティブスピーカーが使う表現ではないと思いますが、その丁寧な言い方をしたければもちろん使っても良いのです。

どんな言葉を使いたいかはその人の自由。

筆者も日々、様々なニューヨーカーに接する中で、皆、自分の使いたい単語や表現を選び英語を使っています。ネイティブスピーカーが使う言葉はもちろん参考になりますが、必ずしもそれを真似る必要はないと思っています。

言葉はその人の個性を表す、とは言っても、発音やイントネーションの練習をしないで、日本人英語のままで良い、という事ではありません。当たり前ですが、大事なのは相手としっかりコミュニケーションが成立すること。

まず、相手が言ってることを正しく理解するヒアリング力が大事です。ただの言葉だけでなく、その言語の背景にある文化や習慣、歴史などあらゆる知識が必要になってきますよね。

そして、自分の言いたいことを相手に伝えるスピーキング力は思ってる以上に大変です。相手に理解されるレベルでの発音や文法、単語力はもちろん必要です。

しかし、何より大事なことは、自分の意見を持って反応を恐れず自ら発言することかもしれません。これは多くの日本人が、そして私自身苦手なことですが、発言しないと言う事は、言語の問題以前に何も意見がないと思われてしまい、それこそ批判を受けてしまう可能性があります。

英語学習をしていると、少しの文法ミスが気になったり、発音がうまく言えなくてその単語を使いたくなかったり、ネイティブスピーカーの様な英語に近づけないと落ち込んだりする方も多いと思います。

でも、大事な事はネイティブスピーカーの様な英語を話すことではなく、自分の考えで自分の意見をしっかり伝えて、そして聞き、コミュニケーションをとる事だと思います!

筆者が日々実感している事、「英語は使ってこそ伸びる!」ですが、恐れずに自らコミュニケーションを取りに行く事こそ、英語力UPへの何よりの近道かもしれません。

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Yukiko
大学を卒業後、大手ワイン輸入商社にて法人営業を担当。2019年よりアメリカ、ニューヨーク在住。 ・日本ソムリエ協会、ソムリエ ・WSET LEVEL3

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