皆さんが英語学習において感じている課題はなんでしょうか。
おそらく多くの英語学習者にとって、英会話を自然にこなすというのはハードルの高いスキルの一つと思われていますよね。
その理由として、日本国内では日常的に英語を使って会話する機会が極端に少ないことが挙げられます。
そんな皆さんにおすすめの英会話上達術が、日本でできるアルバイトを通じて英会話を練習することです。
現在日本ではコロナウイルスの感染が収まり始め、国際的な移動に関する規制が緩和されてきた影響で、コロナ禍に低迷した海外観光客の客足を取り戻しつつあります。
つまり日本国内に居ても、英会話に触れる機会を見つけられるということです。
英会話練習において最も大切なことは、何よりも会話に慣れることなので、アルバイトで日常的に英語を話すことはかなり効果的だと言えます。
この記事ではアルバイトを通じて英会話の練習がしたい、英語力を上げたい方におすすめなアルバイトを英語力のレベル別に紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
オーストラリアの大学(Group of 8)の学生です。大学ではビジネスを専攻しています。
高校2年生の7月、8月のおよそ2ヶ月間にセブ島の語学留学を経験しました。年度は2019年です。
セブ島での経験からモチベーションを受けて現在は海外大学に進学しており、英語の資格は英検1級やIELTS overall 6.5を保持しております。
英会話初心者〜中級者向け(自然な日常会話が難しい方)
1、コンビニエンスストア、ドラッグストア
近年の外国人観光客にとって、日本のコンビニエンスストアやドラッグストアはお土産を買う観光スポットのように思われています。
その理由として、商品のラインナップが多い、味の質が高い、24時間営業であることが挙げられます。
このようなアルバイトでは長時間の多くの会話は必要とされないものの、ある程度テンプレートに沿って英語で接客することを求められる場面があります。
まずは用意されたテンプレートを覚えて、実際に会話で使えるようにすることから始めてみましょう。その次は自分の言葉で商品の特徴や配置場所を説明したり、近くの主要施設を説明できるようにしてみると段階的なレベルアップを図れます。
基本的にはマニュアル通りにこなす業務内容ですが、積極的に外国人客とコミュニケーションを取ることで交流の機会を増やせるので、勇気を出して話しかけてみるのも良いですね。
2、個別指導塾の講師
個別指導塾の講師として日本人生徒に英語を教えることは、実は自身の英語力向上に繋がります。
なぜかと言うと、中学生や高校生に文法を教えるにあたって、なんとなくで覚えていたり抜け落ちていた文法を復習できますし、英文の音読指導をする際に自身も声に出してそれらを読む必要があるからです。
指導する側になると、生徒側では感じられなかった緊張感を感じながら発声するので、発音やアクセントにより一層気を遣うようになりとても効果的です。
指導に当たる前に指導範囲のリンキングサウンドや類似の会話表現を調べておくと、授業の幅も自身の知識も広がりますね。
筆者も個別指導で英語の指導経験がありますが、指導範囲に出てくるフレーズが口語的か文語的かを事前に調べるようにして、生徒に追加知識として伝えるようにしていたので、実際に英語で会話する際にも文法の使用用途の違いを意識するようになりました。
英会話中級者向け(日常英会話は問題無いが、専門的な会話は難しい方)
3、ホテルフロント
私たちが認識している以上に、日本に滞在している外国人観光客、駐在員は身近にたくさん居ます。彼らの多くはホテルに滞在しているので、ホテルフロントでアルバイトするとそのような外国人と会話する機会は珍しくないでしょう。
ホテルフロントでのアルバイトはワンパターンの質問応答のみではないので、実際の英会話のようにスムーズな受け応えを求められます。
さらに対応する相手は自分にとってのお客さまなので、会話が成り立つことは基本として、丁寧な英語を話さなければいけませんよね。
英会話学習において、学んだ文法がフォーマルかカジュアルかまで意識できている人は決して多くないので、丁寧な英語の話し方を学ぶには良い機会と言えます。
ホテルから渡されるマニュアルを読み込んで丁寧な言い回しを覚え、それらを活用して自分の言葉で対応できることを最終目標としましょう。
4、海外系のイベントスタッフ
外国人客の来客が見込まれる国際的なイベントのスタッフは、テンプレートを使わず自身の英語力で対応する力を養う場として最適です。
イベントスタッフと言っても任される役割によって英語を話す機会の多さは左右されますが、日本と他国の国際交流イベントであれば、来場する日本人客と外国人の通訳的役割を担うことができる可能性があります。
与えられる役割が何であっても、英語で会話する機会を得られるかどうかは自身の積極性にかかっているので、勧んで声を書けるようにしましょう。
また英会話において、正確性ばかりを意識して話すことを避けてしまうのは良くない行為とされていますが、ある程度日常会話レベルの英語に自信がついてきた方は、あえてビジネス英会話のフレーズを使うように意識してみるとレベルアップを図れますね。
5、外国人経営の飲食店
一般的ではない選択肢ですが、外国人が経営する飲食店でアルバイトをすることは英会話力向上にかなり大きな影響を与えます。
日本で見られる外国人経営の飲食店というと、中国、タイ、インド、ネパール、イタリアなどのレストランが多いですね。
それぞれの母国語と日本語が話せる従業員が最も重宝されるのは事実ですが、英語と日本語が話せるだけでもそのレストランのコミュニケーション要員としてかなり貢献できます。
筆者は実際に、日本人従業員が自分のみのインドカレーレストランでホールのアルバイトをした経験がありますが、インド人スタッフは皆簡単な英語が話せたので、スタッフ間では英語で、それを自分が日本語に通訳してお客さまに伝えるという形をとっていました。
また外国人経営者の飲食店は、日本人以外のお客さまが沢山来店します。そのようなお客さまの接客を避けるのではなく、敢えて積極的に引き受けることで、接客時に使えるフレーズをどんどん覚えることができました。
このアルバイトで日常的に英語を話せる機会を持てたので、短期間でかなり話せるようになったと実感しました。
英会話上級者向け(日常、ビジネス英会話ともに問題無いが、英語力を維持したい方)
6、英会話講師
かなり上級者にならないと機会を得られませんが、英語初心者の日本人向けの日本人英語教師は需要があります。
個別指導塾の講師と同じく教える側に立つ事で自分自身の学びの補強になりますし、何より講師として会話を回す役割を担うことになるので、英会話の「会話」のスキルが求められます。
講師になれる程英語力が高い人にとって、英会話の練習は必要ないのではないかと思う方もいると思いますが、言語は使い続けないと頭から抜け落ちてしまうので、英語力を維持したければ高い頻度で実践の場を設けなければいけません。
コロナ禍の影響でオンライン英会話教室も増え、講師として働くための選択肢がかなり増えたと思うので、自分の語学力に自信があり、なおかつ英会話の習慣を維持したい方にはおすすめのアルバイトです。
いかがだったでしょうか。
英語がほとんど使われていないように思われる日本でも、実は英会話を練習できるアルバイトがありますよね。
英会話において飛躍的に技術が上達する方法はなく、ひたすらに習慣として話す機会を増やすことが一番の近道になります。それぞれの英語のレベルや目指す目標に合わせて、アルバイトで英会話習慣を取り入れてみてくださいね。