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「英語を勉強した方が良いのかなぁ」「日本にいる限り英語は使わないし・・・」と感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、英語学習にまつわる海外記事を解説しながら、英語学習のヒントとそのメリットをお伝えしていきます。
よりよい英語学習のヒントになりますので、ぜひ最後までお付き合いください。
そもそも英語を学ぶと脳にどんなメリットがあるのか?
英語やその他の外国語を学ぶと、いったい脳にどんなメリットがあるのでしょうか。
アメリカの研究機関ACTFL(American Council on the Teaching of Foreign Languages)によれば、学んだ英語やその他の第二言語そのものを学校や仕事で運用しない場合でも、たくさんのメリットがあるようです。
まずはメリットを確認しましょう。
- 問題解決能力の向上
- 言語能力および空間能力の向上
- 記憶力の向上(長期・短期)
- 創造的思考力の向上
- 記憶力の向上
- より柔軟で創造的な思考
- ターゲット言語と文化に対する態度の改善
参考URL:ACTFL
つまり、最近よく耳にするようになった「*非認知能力」の向上が見込まれるのです。
(*ペーパーテストなどでは測定できないが、学校やビジネスでとても重要となるスキルや能力のこと)
なぜ、第二言語習得が非認知能力も向上させてくれるのでしょうか。
そのメカニズムは、脳科学の分野で少しずつ解明されてきています。
脳科学の分野では、第二言語を学んだバイリンガルの人たちは、自身の脳をより活発に使っていることがわかっています。
引用元:https://knowablemagazine.org/article/mind/2018/how-second-language-can-boost-brain
一つの言語しか運用しないモノリンガルの人に比べ、バイリンガルの人は物事の判断力や思考を司る前頭野や脳全体が活性化しているのがわかります。
第二言語学習は、良い意味で脳に刺激を与えてくれているのです。(第二言語を学んでいる人は、認知症になりにくい、というデータもあります。)
つまり、「第二言語を学ぶ→脳全体が活発に働く→色々なスキル・能力が一気に向上する」となるようです。
確かにいわれてみれば、今までに出会ったバイリンガルの人や海外留学経験のある人は、判断が早く、仕事ができて何事にも前向きで、人間関係も上手に構築している人が多かったように感じます。
第二言語学習が色々なスキルの向上につながっているのでしょう。
では、学校教育への影響はどうなのでしょうか。
ACTFLによれば、
These cognitive benefits of language learning have been shown to enhance student performance producing:
言語学習がもたらすこれらの認知的な利点は、次のような生徒のパフォーマンスを向上させることが示されています。・Higher standardized test scores(標準学力テストの得点向上)
・Higher reading achievement(読解力の向上)
・Expanded student vocabulary in native language (English)(母国語(英語)での語彙の増加)
・Higher academic performance at the college level (大学進学時の学業成績の向上 )
第二言語を学ぶと、「他教科の学習成績も上がる」といえます。
非認知能力の高まり、学校成績、そして第二言語の修得のwin-win-win(トリプル win)の状態になります。
もう第二言語を学ばない理由がないですね!
では、いつから第二言語学習を始めれば良いのでしょうか。
答えは、「早ければ早いほどよい」ということになります。
「日本語の学習が疎かになる」という反論も聞こえてきますが、先述のように決して日本語学習を阻害するものではありません。むしろ、第二言語を学ぶと、日本語力も向上することが見込まれるのです。
幼少期から、第二言語学習を通して非認知能力を高めた子供達は、言語力だけではないそのスキルや能力を活かして、様々な分野での活躍が期待されます。
つまり、私たち人間にとっては、できる限り早く二言語以上に触れておくことが大切といえそうです。
そうすることで、判断が早くなったり、問題解決能力が向上したり、さらには友達とも友好的に接することができたり、他教科の成績も伸びる可能性があります。
そして、せっかく第二言語を学ぶなら、世界で最も使われている「英語」を選択するのは、とても理にかなっているのではないでしょうか。
ここまで、第二言語(英語)を学ぶ意義についてお話ししました。
次に、子供と大人の学び方の違い、それぞれの効率的な学習方法をお伝えします。
どうやったら英語は伸びる?子供と大人の学び方の違い
英語学習を通して、英語力だけではなく様々なスキルと能力が身につくことがわかりました。
では、効果的な学び方はどういったものなのでしょうか。
子供が英語を学ぶ場合と、大人(15歳以上)の場合とを比較しながらお伝えしていきます。
子供の場合
Bilingualism Matters at PSU のニュースレターに基づいて、お伝えします。
子供の学習者のメリットは以下の通りです。
・ネイティブ並の英語力を身につけやすい(適応力に優れ、学習時間を長く取れるため)
・大人の学習者に比べ、発音が良くなる
・大人の学習者に比べ、語彙の使用がネイティブに近い
また、先述のように以下のメリットも考えられます。
・非認知能力の向上
・日本語や他教科の成績向上
・大学入試などの受験成績の向上
大人の場合
一方の大人の学習者のメリットは以下の通りです。
・短期間で学習成果を発揮できる(覚えた単語や文法、知識をすぐに運用することができる、半年でTOEIC800点!など)
・難しい内容でも、背景知識や経験を通して理解を促進できる(英字新聞やニュースの内容がわかる)また、英語を学習している大人は、脳に良い刺激がいくと同時に、コミュニケーション上のメリットもあります。
・認知症や老化予防
・人脈の広がり(ペンフレンドやSNSでのコミュニティー参加可能)
・ビジネス分野への広がり(例:TOEICハイスコアのあるエンジニアはどの国でも高年収で待遇されます)
ビジネスにおける英語のメリットに興味のある方は以下の記事をご覧ください。
→The Benefits of Bilingualism in Business (ビジネスにおけるバイリンガルのメリット)
子供にも大人にも、第二言語学習はたくさんのメリットをもたらしてくれます。いずれにせよ、早く始めて、楽しんで、継続して学習することが大切と言えますね。
英語で夢を見ると、勉強になる?
少し番外のお話です。
英語学習を継続していると、英語で夢をみることがあります。私の実体験ですが、夢の中でネイティブに一生懸命伝えようとしていたり、時にスラスラとコミュニケーションをとっていたり、大勢の中で英語でプレゼンしていたり…。
EuroTradというサイトによれば、第二言語学習に一生懸命に取り組んでいる際に、こういった夢をみるようです。
では、そういった夢は学習方法としては有効なのでしょうか?
EuroTradによれば、学習効果としてはあまり期待できないそうです。
結局、自分の脳が作り出す夢ですから、新しい表現や学びが作り出されることはありえないでしょう。
ある程度の復習になったり、スピーキングの練習の効果は見込まれるかもしれませんが、EuroTradによれば、むしろ脳に負荷がかかり、眠りが浅くなることが多く、良質な睡眠の妨げになる可能性があるとのことです。
良く寝て、起きている時にしっかり英語を学んだ方が効率的なようですね。
関連記事→「英語で夢を見る」は英会話習得の前兆か!?統計でわかる英語力と夢の関係性
まとめ
海外の文献や記事を引用しながら、第二言語学習のメリット、子供と大人の違い、夢の中での学習についてお伝えしました。
何よりも大切なのは、学習をいますぐにはじめて、毎日楽しく継続することですね。この記事が英語を学ぶ皆様のお役に立てれば幸いです。
英語学習に関するQ&A
言語能力および空間能力の向上
記憶力の向上(長期・短期)
創造的思考力の向上
記憶力の向上
より柔軟で創造的な思考
ターゲット言語と文化に対する態度の改善
英語学習をするとこれらのメリットがあります。最近よく耳にするようになった「*非認知能力」の向上が見込まれるのです。